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反乱?
選択
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全てをクルルに与える訳にはいかない。
全く何の影響もないかと聞かれれば、そうとは言えない代物であった。
白は与えるとして、賭けに出るとしても、後一つが限界であろう。
残り四つを袋の中に入れ、かき混ぜて、適当に一つを掴み出してみた。
それを白の珠と合わせ、クルルに食べる様に告げた。
何の説明もなく、クルルは一瞬躊躇したが、自分に選択の余地がないのは分かっていた。
目の前の人物は自分の言葉をちゃんと聞き、それに応えようとしてくれている。
クルルは差し出された二つの珠に齧り付き、それを飲み込んだ。
そこからは正に地獄であった。
呼吸をするにも、カラダの中が焼かれてるかのような痛みが走った。
それだけではなく、カラダの穴という穴から何かが這いずり出す感覚に襲われた。
リョーの言った言葉が大袈裟ではなく、事実であった事を痛感した。
その様子を見ていたリョーは1本のナイフを置き、一言だけど残して、立ち去った。
「もう耐えれないと思えば、これで命を絶て。その苦痛がいつ終わるか、分からん。恨むなら、こんな選択をした自分と……俺を恨め。」
それからどれ位経ったか分からない。
ただ焼かれるような痛みも這い出す感覚も全く治まるどころか、更に激しさを増している感じがしていた。
クルルは問うていた。
「何で、何で私がこんな苦しまないとダメなの?誰、誰が私をこんな目に?」
そして、導き出された答えは一つであった。
「そうか、あの男よ。私を強くなんかするつもりなんかなかったのよ。こんな苦しむなら………。」
目の前に置かれたナイフに目をやり。
「そうよ、これで楽になればいいじゃない。こんな苦しみになんて耐える必要なんてないの。」
ナイフを手に取り、自分の喉に突き当てた。
薄らと刃先がクルルの柔肌を赤く染めた。
だが、クルルの目にあるモノが入った。
それは点々と……檻の外へ続く。
外へ行くほど大きくなっていってる雫の後。
月の光でもはっきりと分かる血の跡。
小声で詫びた言葉は本心であったのだろう、それでも許せずに強く握りしめた掌から落ちたのであろう。
クルルはナイフを離し、もう少し戦う事を選択した。
命を絶つのはいつでも出来ると。
だが、何度も心が挫けそうになりながら、ナイフに手を伸ばしかけては、もう少しだけと葛藤しながら、クルルはいつか眠っていた……もしくは気を失ってしまったのだろう。
そして、どれ位の時間が経ったのか、目を覚ますと、目の前にはリョーが心配そうに立っていた。
「気が付いたか、調子はどうだ?」
そう言われると、身体はまだ痛みはあったが、前のような燃えるとか何かが這い出す感じはなくなっていた。
「もしかして、何かした?」
リョーは首を横に振り。
「打ち勝ったと思っていいのか?」
クルルは意味が分からなかった。
あれが何かもすら説明されてないのだから。
「ほら、傷付いた自分を癒せるだろ。」
クルルはリョーが何を言い出してるのかと思った瞬間、何かがアタマに流れてくるのを感じた。
それを小さな声ながら、口にすると、白い光に全身が包まれ、痛みがかなり薄れた。
「とりあえず成功だな。」
パニックになってるクルルにリョーは簡単な説明をした。
「私が魔法を?何で?………これで連れてってくれるの?」
リョーには少し迷いが見えたが、首を縦に動かした。
全く何の影響もないかと聞かれれば、そうとは言えない代物であった。
白は与えるとして、賭けに出るとしても、後一つが限界であろう。
残り四つを袋の中に入れ、かき混ぜて、適当に一つを掴み出してみた。
それを白の珠と合わせ、クルルに食べる様に告げた。
何の説明もなく、クルルは一瞬躊躇したが、自分に選択の余地がないのは分かっていた。
目の前の人物は自分の言葉をちゃんと聞き、それに応えようとしてくれている。
クルルは差し出された二つの珠に齧り付き、それを飲み込んだ。
そこからは正に地獄であった。
呼吸をするにも、カラダの中が焼かれてるかのような痛みが走った。
それだけではなく、カラダの穴という穴から何かが這いずり出す感覚に襲われた。
リョーの言った言葉が大袈裟ではなく、事実であった事を痛感した。
その様子を見ていたリョーは1本のナイフを置き、一言だけど残して、立ち去った。
「もう耐えれないと思えば、これで命を絶て。その苦痛がいつ終わるか、分からん。恨むなら、こんな選択をした自分と……俺を恨め。」
それからどれ位経ったか分からない。
ただ焼かれるような痛みも這い出す感覚も全く治まるどころか、更に激しさを増している感じがしていた。
クルルは問うていた。
「何で、何で私がこんな苦しまないとダメなの?誰、誰が私をこんな目に?」
そして、導き出された答えは一つであった。
「そうか、あの男よ。私を強くなんかするつもりなんかなかったのよ。こんな苦しむなら………。」
目の前に置かれたナイフに目をやり。
「そうよ、これで楽になればいいじゃない。こんな苦しみになんて耐える必要なんてないの。」
ナイフを手に取り、自分の喉に突き当てた。
薄らと刃先がクルルの柔肌を赤く染めた。
だが、クルルの目にあるモノが入った。
それは点々と……檻の外へ続く。
外へ行くほど大きくなっていってる雫の後。
月の光でもはっきりと分かる血の跡。
小声で詫びた言葉は本心であったのだろう、それでも許せずに強く握りしめた掌から落ちたのであろう。
クルルはナイフを離し、もう少し戦う事を選択した。
命を絶つのはいつでも出来ると。
だが、何度も心が挫けそうになりながら、ナイフに手を伸ばしかけては、もう少しだけと葛藤しながら、クルルはいつか眠っていた……もしくは気を失ってしまったのだろう。
そして、どれ位の時間が経ったのか、目を覚ますと、目の前にはリョーが心配そうに立っていた。
「気が付いたか、調子はどうだ?」
そう言われると、身体はまだ痛みはあったが、前のような燃えるとか何かが這い出す感じはなくなっていた。
「もしかして、何かした?」
リョーは首を横に振り。
「打ち勝ったと思っていいのか?」
クルルは意味が分からなかった。
あれが何かもすら説明されてないのだから。
「ほら、傷付いた自分を癒せるだろ。」
クルルはリョーが何を言い出してるのかと思った瞬間、何かがアタマに流れてくるのを感じた。
それを小さな声ながら、口にすると、白い光に全身が包まれ、痛みがかなり薄れた。
「とりあえず成功だな。」
パニックになってるクルルにリョーは簡単な説明をした。
「私が魔法を?何で?………これで連れてってくれるの?」
リョーには少し迷いが見えたが、首を縦に動かした。
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