転生したら、HEROになれるはず

緋咲 ツバメ

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交渉

うまい話

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フランの急な申し出に顔を見たが、なんか見た事ある気がする様な悪い笑みを浮かべていた。
「決して悪い内容じゃないぞ。ワシの爵位をお前に譲るから、あるモノを譲ってくれんか?ほら、あの頑固爺にも譲った……。勿論、必要な時には還すぞ。」
フランの言葉に帰ろうとしてた三人がもの凄い形相で睨んでいる。
「フラン様、本気ですか?素性も分からぬ冒険者ですぞ?」
「軽々しくおっしゃらないで下さい。」
フランはテーブルを叩き。
「爵位など老いぼれには要らぬ。それにワシの後継者なら、この国の立場を少しは考えてくれる筈。どうだ、悪い話じゃないぞ。この国内で自由に行動するにはな。直ぐに他の国に行く予定でもあるなら別だが。」
確かに爵位が何かは分からないが、簡単に貰えるモノではない。
ただ、代わりに要求されたモノが問題なんだよな。
一人で勝手に決める訳にもいかないし、返事は三日後という事にして、帰る事にした。

とりあえず他に片付けないといけない事が幾つかあるし、これからどうしようかなって思いながら、門を出た。
その場所にはある人物が立っていた。
あの日、傍聴席に居た兄弟子であった。
多分、その表現の仕方は間違っているのだろう。
こちらに気付くと、頭を下げながら。
「ご無事で何よりです。我が師のルクードがお会いしたいと。」
そう言われて、連れていかれた先は街から少し離れた洞窟であった。
案内された先には白装束姿の男が待っていた。
「こうやって、話せて良かったよ。もし、君に何かがあれば……あの頑固ジジイにどんな顔して会えばいいか分からなかった。」
ルクードはそう言うと、姿勢を改めて床に額を付けるくらい頭を下げた。
「ありがとう、あの頑固ジジイをこっちに戻してくれて。疲れただろう、しばらくは寝る場所くらい用意してやるよ。それ位させてくれるよな?」
断る選択肢はないようだ。
その言葉に甘える事にしたが、こんな洞窟みたいな所で寝るのかと思ってたら、ルクードは立ち上がり。
「行くよ。」
そう言って、連れてこられたのは街にある立派なお屋敷であった。
それを見た感想は………最初からここで良くない?
それを何となく察したのか、肩をポンポンと叩き。
「雰囲気作りだよ、そういうのも大事だろ。」

この時、忘れていた、虎丸達のことを。
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