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依頼
呼び出し
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宿屋に戻る頃には、日はすっかり高くなっていた。
宿屋を入ると、見慣れない数人の男達が近付いてきた。
「失礼ですが、リョー様ですね?」
一瞬、身構えようとしたが、そんな雰囲気はない。
頷くと、ある方が火急の用があるとの事。
用があるなら、そちらが来いと思ったが、如何せん相手が分からぬ状態では付いていくしかなかった。
そして、案内されたのは結構立派なお屋敷であった。
そして、応接室らしき部屋に通され、待っていると…そこに現れたのはゼンと呼ばれる男であった。
そこでゼンはこの前の事を詫び、ある事をお願いしたいと持ち掛けてきた。
言葉の節々に散りばめられた上からの発言は詫びる気など元よりないのは伝わって来たが、何となくその誘いに乗ってみる事にした。
お願いの内容は難しくなく、2・3日で済む内容らしい。
詳しく内容を聞いてみると、近くにある洞窟に魔獣が住み着いてて、それを大量に繁殖してる為にこのままでは被害が出そうなので、それらを討伐して欲しいとの内容らしい。
この段階で怪しかった。
そんな内容なら、ギルドに依頼すれば済むのに。
「そんな内容をわざわざ呼び出して、頼まれるとは………これは使い走りですか?」
ゼンは少し顔色を変え、慌てて否定したので。
「冗談ですよ。喜んで引き受けさせて貰いますよ。」
そのまま、席を立ちながら。
「あっ、忘れておりました。形式だけで良いので、依頼書を書いてもらえますか?」
ゼンは急いで書類を記入し、手渡して来た。
「これで良いか?」
ゼンは大きなミスを犯したのだが、本人は何も気付いてなかった。
それどころか、こちらを上手く乗せたつもりなんだろうな。
リョーはそのまま、屋敷を後にした。
宿屋に戻ると、虎丸に尋ねてみた。
「虎丸、今から罠だと分かってるけど、それに騙されたフリしに行くけど……どうする?」
虎丸は驚いた顔で一瞬見たが、少し呆れた顔で。
「付いていくよ。それで罠って、どんなの?」
ワナの内容が分からないと告げると、更に呆れた顔で溜息をついた。
そんな虎丸の反応を無視して。
「じゃあ、ルドラやクルルも誘っていこう。」
二人も虎丸と似たような反応したが、付いては来るらしい。
ゼンの依頼書に書かれた洞窟へ向かう事にしたが、その前にギルド近くで確認すると、その洞窟で魔獣が大量発生してるなんて話は聞いた事がないと。
それで確信した。
逆にどんな罠か楽しみになりながら、洞窟へ向かった。
洞窟の奥へとどんどん進んで行くと、色んな獣やスライムなどの魔物は出てきたが、ゼンの言った様な魔獣は居なかった。
そんなに広くない洞窟であったので、最奥部へ到達するのにさほど時間はかからなかった。
最奥部に着くと、後をつけていた(最初から気付いていたが)グループが姿を現した。
宿屋を入ると、見慣れない数人の男達が近付いてきた。
「失礼ですが、リョー様ですね?」
一瞬、身構えようとしたが、そんな雰囲気はない。
頷くと、ある方が火急の用があるとの事。
用があるなら、そちらが来いと思ったが、如何せん相手が分からぬ状態では付いていくしかなかった。
そして、案内されたのは結構立派なお屋敷であった。
そして、応接室らしき部屋に通され、待っていると…そこに現れたのはゼンと呼ばれる男であった。
そこでゼンはこの前の事を詫び、ある事をお願いしたいと持ち掛けてきた。
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お願いの内容は難しくなく、2・3日で済む内容らしい。
詳しく内容を聞いてみると、近くにある洞窟に魔獣が住み着いてて、それを大量に繁殖してる為にこのままでは被害が出そうなので、それらを討伐して欲しいとの内容らしい。
この段階で怪しかった。
そんな内容なら、ギルドに依頼すれば済むのに。
「そんな内容をわざわざ呼び出して、頼まれるとは………これは使い走りですか?」
ゼンは少し顔色を変え、慌てて否定したので。
「冗談ですよ。喜んで引き受けさせて貰いますよ。」
そのまま、席を立ちながら。
「あっ、忘れておりました。形式だけで良いので、依頼書を書いてもらえますか?」
ゼンは急いで書類を記入し、手渡して来た。
「これで良いか?」
ゼンは大きなミスを犯したのだが、本人は何も気付いてなかった。
それどころか、こちらを上手く乗せたつもりなんだろうな。
リョーはそのまま、屋敷を後にした。
宿屋に戻ると、虎丸に尋ねてみた。
「虎丸、今から罠だと分かってるけど、それに騙されたフリしに行くけど……どうする?」
虎丸は驚いた顔で一瞬見たが、少し呆れた顔で。
「付いていくよ。それで罠って、どんなの?」
ワナの内容が分からないと告げると、更に呆れた顔で溜息をついた。
そんな虎丸の反応を無視して。
「じゃあ、ルドラやクルルも誘っていこう。」
二人も虎丸と似たような反応したが、付いては来るらしい。
ゼンの依頼書に書かれた洞窟へ向かう事にしたが、その前にギルド近くで確認すると、その洞窟で魔獣が大量発生してるなんて話は聞いた事がないと。
それで確信した。
逆にどんな罠か楽しみになりながら、洞窟へ向かった。
洞窟の奥へとどんどん進んで行くと、色んな獣やスライムなどの魔物は出てきたが、ゼンの言った様な魔獣は居なかった。
そんなに広くない洞窟であったので、最奥部へ到達するのにさほど時間はかからなかった。
最奥部に着くと、後をつけていた(最初から気付いていたが)グループが姿を現した。
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