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57.同胞
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「……」
僕らを襲ってきた女性はキリカの攻撃を簡単そうに回避する。
身体能力は一般人をはるかに凌ぐ、特殊な訓練を積んだと理解できる。
「オトメ君?」
キリカが後ろの僕が鎮痛薬を使ったことに気づいたようだ。
時間が少ない。
さっさと終わらせる。
「キィ!」
「……!」
変な声が出る。力が出る。
ルーンナイフ投擲と共に接近、剣で攻撃に入る。
避けられる、剣を投げ捨て、右手でナイフを握り、近接戦闘。
彼女避けるだけで精一杯だろう、いつ盾を出してくるかに注意する。
「……!」
「(きた!)」
盾を出した。
僕はそれを蹴り、少しだけ傾けてから踏み台にして上を取った。
そして左手でハンドガンを構える、こちらは45口径だぞ。
「……あ」
「もらった!」
四発発砲して着地、ハンドガンを左手に、右手にナイフを構えている。狭い場所なら最強。
「……手応えありか?」
そうではなかった、しっかりもう1枚の盾を出して発砲を防いでいた。
「まだやるのか?クッソ、時間が……」
こちらはキョウスケを失ってHPが分からない。
無理な戦いは避けたい。
「……」
だったままの女性は盾をしまって、両手を挙げた。
僕は拍子抜けした。
「なんの真似だ?」
「降伏するの?」
さっきまでの動きと正反対すぎる。
罠かもしれない、警戒は解かない。
銃口は下ろさずに近寄る。
「意味がわからんが……おら!」
僕は女性の腕を拘束した。
ロープは『愁と絶叫』の不可視のロープを使った。
これは伸び縮みが使用者の任意で簡単に管理できて、キリカくらいでないと切れないし、魔力で出したり消したりできる。
だから僕は必要な分だけ出して縛ってみた。
おぉ、丈夫。
「とりあえずよく分からないけど、カルマ家に連れていくわけにいかないし……よし、こっち来い」
僕はその女性を担ぎ、とりあえず路地裏へと走った。
ここなら人目が少ない。
「喋れるか?」
「オトメ君どうする気?私たちを殺そうとした人でしょ?……あ、拘束するって言ってたねそういえば」
「すぐ殺そうとしないで……とりあえず事情を聞いてみないことには分からない……だから何か喋ってくれ」
と言ってみたが黙ったままで……痛い痛い痛い痛い痛い痛い!
「あああぁぁ!」
「オトメ君!……そうか、鎮痛薬の効果が切れたのね」
「結構継続時間長ったですねぇ!」
僕がもがくと、目の前にポーションLV.2が現れた。
ん?誰の?
「……」
「これ、あなたの?」
女性はそのまま頷く。
キリカは確認した後、急いで僕にそれを飲ませて横にした。
少しずつ体が楽になってくるのが分かる。
体からの痛みは和らいだ。
「感謝……する、で?なんでこんなことしたんだ?」
「……」
すると目の前に紙とペンが現れた。
ストレージだろうか、それなら彼女がやったに違いない。
「筆談?」
キリカが呟いてようやく理解した。
「ならロープを解いてやらないとな、でも……変なことするなよ?それを信用して解いてやるんだからな?」
一旦警戒は解いたが、再び反撃してきたら今度はキリカの剣閃が首を捉えることになるだろう。
青の剣閃なら盾なんて貫通だからね!
「ほれ、書け」
両腕が自由になった彼女はサラサラと紙に何か書く。
『ECFの人?』そう書いてあった。
続けて『その銃はHG45E1だな?』と。
「もしかしてお前はECFの?」
回答は『合ってるようで合ってない。複雑だ。君たちはECFの人間で合っているか?』
「そうだ、今ははぐれてしまって」
「……」
「どうして喋らないの?」
キリカの疑問は僕も思っていたことだった。
『知りたいか?』
それを書いた後、僕らが頷くと、ネックウォーマーを下げて見せた。
首を露出して見せたそこ、喉の一部、傷跡があった。
雑に切り裂かれたそれは時間が塞いだ傷跡のように見えた。
妙に何かない喉は引き抜かれたように見える。
『声帯がない』
「……そうなんだ」
僕は返す言葉がなかった。
そりゃ筆談しかないわ。
「敵意が無いってことでいいんだな?」
『もちろんだ』
「目的は?」
『あまり詳しく言えない、君たちはECFだから。けど、一部言うなら暗殺任務のようなもの……いや、ちゃんと書くよ。ここってECFの要塞から離れすぎているし、君たちならいいだろう。どうせPEだろ?』
筆が速い。
PEと言う言葉に驚きを感じたと同時に、話し言葉で書くんだと思った。
「どうしてPEと?」
『私の目的は単独行動でのPEの駆逐だ。観察眼は舐めないでほしい』
「なるほど……PEの駆逐?どうして一人?」
『これ以上は言えない』
目的がようやくわかった。
まぁ一応僕はPEだし襲われてもしょうがない存在だったのか。
ECFで助かった。
「あそうだ、名前を訊いてもいいか?」
『どうして?』
「一応だ。僕らを襲ってきたんだ、償いをしてもらおう」
『償いとは?同胞だろう?見逃してくれ、任務の続きをしーーfーー』
肩を掴むとペンがずれた。
「僕らの目的は人探し……もあるけど、ECFと合流することなんだ、情報がほしい」
『それが償いか?安いな』
「それと……その腕を見て思った、数日前、墓標を撃ち抜いたのはお前だな?」
キリカはハッとして刀を引き抜こうとした。
「あんたが?」
『そうだ、あれは私がそこの彼を撃ち抜こうとしたものだ。腕が落ちたか、外してしまったが……』
僕はそれを確信して怒り混じりにネックウォーマーを掴み上げた。
「なら……火事の時、僕とやり合っていた男を撃ち抜いたのもあんたか!?」
彼女は首を横に振った。
「他に誰がいんだよ?」
彼女は横眼で腕を伸ばしてペンを走らせた。
『居たさ、その時も私は君を見ていたが、その男を撃ち抜いたのは別の人間だ』
「誰だ!?」
『私も知らない、一発打ち込んでみたが、消息はわからない』
「そんな……なら、君がクニテツを殺したわけじゃないってこと?一体誰が?」
『初めの狙撃と先の奇襲、君たちがECFの同胞と知らずの発砲だったんだ、謝罪をする。情報で許して貰えるのなら方角と距離と地理を教えよう』
「要らない……」
僕は怒りと少しの希望を手に入れた気分だった。
クニテツを殺した野郎を見つける手がかりはコイツしかいない!ならば!
「情報は要らない、別にする」
『ならなんだ?』
「名前を教えろ、お前のだ」
『なぜ?名前?』
「クニテツをぶっ殺した野郎の姿を見たのはお前だけだ。これから僕達と行動を共にしてもらう、PE殺しも手伝うし……悪いやつならな……だから、僕の、仲間になれ」
こんなに憎悪に満ちた勧誘は例がないだろう。
僕の目的はECFの合流ともう1つ、クニテツを殺した人間を探すことだ。
フレッタはヨウド・テルを探す。
『馬鹿な話だ、ECFなら任務の重要性を……』
筆記途中でペンを僕が止めた。
「僕はD9なんだって?確かにECFの人間だ、けど、それ以上にやらないといけないことがあるんだよ……僕個人でやりたいことだ!それにはお前の記憶が必要なんだよ……償いは野郎が見つかった時点でチャラでいい、それまででいいから」
彼女は少し考えてからペンを走らせる。
『私の名前はカエデ、ECFでも上層部しか知らない名前だ。我が忠実なる主よ、貴方の銃となろう』
「僕はオトメ、今は目が完全じゃないけど、PEの名前はキョウスケ。今の僕は弱いから……守ってくれ頼む、カエデよろしく」
「オトメ君が認めたのなら仲間かな、よろしくカエデ」
キリカもカエデを仲間として認めたようだ。目は怖い。
カエデのやったことはよく考えてカエデの立場から考えればそんなに悪いことしている訳ではないことは理解できる。
人の弱みを握るようで申し訳ないが、今の僕にはキリカやエイルのような仲間が1人でも多く必要だし、何よりクニテツを殺した人を知っているのはカエデしかいない。
ペンが最後の言葉を書いた。
『よろしく、オトメ、キリカ、もう一人、二人の仲間が居た気がするけど?』
「そいつはエイルっていう。今からカルマってところに行く……カエデがやった事全部許したわけじゃない……って言いたいけどぶっちゃけ全部許してるぜ、同じECFだしな、ありがとう仲間になってくれて、ワガママ聞いてくれて」
カエデはフッと息を飛ばして、ルーンナイフを取り出した。
「それって、僕が無くしてたやつだ」
どうやら投げて落としたナイフ全てとエフェクトシールドを回収してくれたみたいだ。
いや、仲間にしなかったら盗まれてましたけど!
「じゃあまずガラス代弁償、金は僕が出す。カルマ家に謝るから二人とも頭貸してね?」
怒りのニヤつき、カエデは顔をそらした。きっと彼女らなら穏便に済ませてくれる。本当に感謝しかない。
僕らを襲ってきた女性はキリカの攻撃を簡単そうに回避する。
身体能力は一般人をはるかに凌ぐ、特殊な訓練を積んだと理解できる。
「オトメ君?」
キリカが後ろの僕が鎮痛薬を使ったことに気づいたようだ。
時間が少ない。
さっさと終わらせる。
「キィ!」
「……!」
変な声が出る。力が出る。
ルーンナイフ投擲と共に接近、剣で攻撃に入る。
避けられる、剣を投げ捨て、右手でナイフを握り、近接戦闘。
彼女避けるだけで精一杯だろう、いつ盾を出してくるかに注意する。
「……!」
「(きた!)」
盾を出した。
僕はそれを蹴り、少しだけ傾けてから踏み台にして上を取った。
そして左手でハンドガンを構える、こちらは45口径だぞ。
「……あ」
「もらった!」
四発発砲して着地、ハンドガンを左手に、右手にナイフを構えている。狭い場所なら最強。
「……手応えありか?」
そうではなかった、しっかりもう1枚の盾を出して発砲を防いでいた。
「まだやるのか?クッソ、時間が……」
こちらはキョウスケを失ってHPが分からない。
無理な戦いは避けたい。
「……」
だったままの女性は盾をしまって、両手を挙げた。
僕は拍子抜けした。
「なんの真似だ?」
「降伏するの?」
さっきまでの動きと正反対すぎる。
罠かもしれない、警戒は解かない。
銃口は下ろさずに近寄る。
「意味がわからんが……おら!」
僕は女性の腕を拘束した。
ロープは『愁と絶叫』の不可視のロープを使った。
これは伸び縮みが使用者の任意で簡単に管理できて、キリカくらいでないと切れないし、魔力で出したり消したりできる。
だから僕は必要な分だけ出して縛ってみた。
おぉ、丈夫。
「とりあえずよく分からないけど、カルマ家に連れていくわけにいかないし……よし、こっち来い」
僕はその女性を担ぎ、とりあえず路地裏へと走った。
ここなら人目が少ない。
「喋れるか?」
「オトメ君どうする気?私たちを殺そうとした人でしょ?……あ、拘束するって言ってたねそういえば」
「すぐ殺そうとしないで……とりあえず事情を聞いてみないことには分からない……だから何か喋ってくれ」
と言ってみたが黙ったままで……痛い痛い痛い痛い痛い痛い!
「あああぁぁ!」
「オトメ君!……そうか、鎮痛薬の効果が切れたのね」
「結構継続時間長ったですねぇ!」
僕がもがくと、目の前にポーションLV.2が現れた。
ん?誰の?
「……」
「これ、あなたの?」
女性はそのまま頷く。
キリカは確認した後、急いで僕にそれを飲ませて横にした。
少しずつ体が楽になってくるのが分かる。
体からの痛みは和らいだ。
「感謝……する、で?なんでこんなことしたんだ?」
「……」
すると目の前に紙とペンが現れた。
ストレージだろうか、それなら彼女がやったに違いない。
「筆談?」
キリカが呟いてようやく理解した。
「ならロープを解いてやらないとな、でも……変なことするなよ?それを信用して解いてやるんだからな?」
一旦警戒は解いたが、再び反撃してきたら今度はキリカの剣閃が首を捉えることになるだろう。
青の剣閃なら盾なんて貫通だからね!
「ほれ、書け」
両腕が自由になった彼女はサラサラと紙に何か書く。
『ECFの人?』そう書いてあった。
続けて『その銃はHG45E1だな?』と。
「もしかしてお前はECFの?」
回答は『合ってるようで合ってない。複雑だ。君たちはECFの人間で合っているか?』
「そうだ、今ははぐれてしまって」
「……」
「どうして喋らないの?」
キリカの疑問は僕も思っていたことだった。
『知りたいか?』
それを書いた後、僕らが頷くと、ネックウォーマーを下げて見せた。
首を露出して見せたそこ、喉の一部、傷跡があった。
雑に切り裂かれたそれは時間が塞いだ傷跡のように見えた。
妙に何かない喉は引き抜かれたように見える。
『声帯がない』
「……そうなんだ」
僕は返す言葉がなかった。
そりゃ筆談しかないわ。
「敵意が無いってことでいいんだな?」
『もちろんだ』
「目的は?」
『あまり詳しく言えない、君たちはECFだから。けど、一部言うなら暗殺任務のようなもの……いや、ちゃんと書くよ。ここってECFの要塞から離れすぎているし、君たちならいいだろう。どうせPEだろ?』
筆が速い。
PEと言う言葉に驚きを感じたと同時に、話し言葉で書くんだと思った。
「どうしてPEと?」
『私の目的は単独行動でのPEの駆逐だ。観察眼は舐めないでほしい』
「なるほど……PEの駆逐?どうして一人?」
『これ以上は言えない』
目的がようやくわかった。
まぁ一応僕はPEだし襲われてもしょうがない存在だったのか。
ECFで助かった。
「あそうだ、名前を訊いてもいいか?」
『どうして?』
「一応だ。僕らを襲ってきたんだ、償いをしてもらおう」
『償いとは?同胞だろう?見逃してくれ、任務の続きをしーーfーー』
肩を掴むとペンがずれた。
「僕らの目的は人探し……もあるけど、ECFと合流することなんだ、情報がほしい」
『それが償いか?安いな』
「それと……その腕を見て思った、数日前、墓標を撃ち抜いたのはお前だな?」
キリカはハッとして刀を引き抜こうとした。
「あんたが?」
『そうだ、あれは私がそこの彼を撃ち抜こうとしたものだ。腕が落ちたか、外してしまったが……』
僕はそれを確信して怒り混じりにネックウォーマーを掴み上げた。
「なら……火事の時、僕とやり合っていた男を撃ち抜いたのもあんたか!?」
彼女は首を横に振った。
「他に誰がいんだよ?」
彼女は横眼で腕を伸ばしてペンを走らせた。
『居たさ、その時も私は君を見ていたが、その男を撃ち抜いたのは別の人間だ』
「誰だ!?」
『私も知らない、一発打ち込んでみたが、消息はわからない』
「そんな……なら、君がクニテツを殺したわけじゃないってこと?一体誰が?」
『初めの狙撃と先の奇襲、君たちがECFの同胞と知らずの発砲だったんだ、謝罪をする。情報で許して貰えるのなら方角と距離と地理を教えよう』
「要らない……」
僕は怒りと少しの希望を手に入れた気分だった。
クニテツを殺した野郎を見つける手がかりはコイツしかいない!ならば!
「情報は要らない、別にする」
『ならなんだ?』
「名前を教えろ、お前のだ」
『なぜ?名前?』
「クニテツをぶっ殺した野郎の姿を見たのはお前だけだ。これから僕達と行動を共にしてもらう、PE殺しも手伝うし……悪いやつならな……だから、僕の、仲間になれ」
こんなに憎悪に満ちた勧誘は例がないだろう。
僕の目的はECFの合流ともう1つ、クニテツを殺した人間を探すことだ。
フレッタはヨウド・テルを探す。
『馬鹿な話だ、ECFなら任務の重要性を……』
筆記途中でペンを僕が止めた。
「僕はD9なんだって?確かにECFの人間だ、けど、それ以上にやらないといけないことがあるんだよ……僕個人でやりたいことだ!それにはお前の記憶が必要なんだよ……償いは野郎が見つかった時点でチャラでいい、それまででいいから」
彼女は少し考えてからペンを走らせる。
『私の名前はカエデ、ECFでも上層部しか知らない名前だ。我が忠実なる主よ、貴方の銃となろう』
「僕はオトメ、今は目が完全じゃないけど、PEの名前はキョウスケ。今の僕は弱いから……守ってくれ頼む、カエデよろしく」
「オトメ君が認めたのなら仲間かな、よろしくカエデ」
キリカもカエデを仲間として認めたようだ。目は怖い。
カエデのやったことはよく考えてカエデの立場から考えればそんなに悪いことしている訳ではないことは理解できる。
人の弱みを握るようで申し訳ないが、今の僕にはキリカやエイルのような仲間が1人でも多く必要だし、何よりクニテツを殺した人を知っているのはカエデしかいない。
ペンが最後の言葉を書いた。
『よろしく、オトメ、キリカ、もう一人、二人の仲間が居た気がするけど?』
「そいつはエイルっていう。今からカルマってところに行く……カエデがやった事全部許したわけじゃない……って言いたいけどぶっちゃけ全部許してるぜ、同じECFだしな、ありがとう仲間になってくれて、ワガママ聞いてくれて」
カエデはフッと息を飛ばして、ルーンナイフを取り出した。
「それって、僕が無くしてたやつだ」
どうやら投げて落としたナイフ全てとエフェクトシールドを回収してくれたみたいだ。
いや、仲間にしなかったら盗まれてましたけど!
「じゃあまずガラス代弁償、金は僕が出す。カルマ家に謝るから二人とも頭貸してね?」
怒りのニヤつき、カエデは顔をそらした。きっと彼女らなら穏便に済ませてくれる。本当に感謝しかない。
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※また加筆によって新しい展開になったことに伴い、今まで投稿サイトに連載していた続話は、全て取り下げさせていただきます。何卒よろしくお願いいたします。
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