仮想世界β!!

音音てすぃ

文字の大きさ
106 / 121

101.王殺し

しおりを挟む
「カミセェ!」

 躊躇なくエンドスナイパーを放つ。
 またカミセの剣に届くが一歩も二歩も足りない。この奥に刃を叩きこむんだ。
 左手でカミセの剣を掴む。

「ガード……外れろ!」
「なんて力だ」

 カミセの鎧が見えた。そこに剣を刺そうとする。

「マジック・アーツ……」

 先程聞いたセリフだ。マズイ、回避できない。

「フレイル・ブレイド!」
「クソッ」

 半透明の刃が視界の隅で動いた。意識が吹き飛びそうな痛みと共に右肩から腕を落とした。

「てめぇ……」 

 幻肢は瞬時に再生した。痛みもすぐになくなる。即座に腰のフックショットを構えた。


「これは……銃弾にロープ?」
「返しが付いてるからなぁ、こりゃ痛いぜ」

 射出した返しはカミセの首に命中した。この近距離で避けることは出来なかっただろう。
 返り血が顔に着く。怯むことなくロープを引き、肉片を宙に飛ばす。

「グッ……」

 痛いだろうね。それ以上に出血効果が高い。一気に有利になった。
 カミセは首を手で押さえて回復魔術を使っているようだ。完全回復させるか。
 落ちているエフェクトシールドを拾って斬りかかる。

「硬い剣だな」
「不覚を取った、動きを止めていいのか?」

 無詠唱のフレイル・ブレイドだ。左足を切断され、バランスを崩した。倒れ際に左の腰にあるハンドガンを撃つ。
 強烈な金属音がした。適当な斬撃よりは通っているようだ。

「全てを消し去れば再生できないだろう」

 剣を体に巻き付けるように構える。回転のモーションに入りそうだ。間違いない、次の技は「螺旋終末剣」とかいうやつだ。まずいぞ足の再生がカミセのスキルに間に合わない、エフェクトシールドのリフレクト発動でもジリ貧だろう。

「推奨行動……」

 キョウスケの声がした!

「まだだッ!」

「『螺旋終末剣・仮想消去』!」

 カミセの放った360度の回転切りは周囲を焼却するように薙ぎ払った。足のないオトメには回避できないだろうと予想したが、剣のリフレクトも使わなかったようだ。そこにオトメはいない。

「手ごたえはなかった……あっけないものだ。キリカ君の剣の方が骨があったな」
「……だな」

 カミセは上で微かに聞こえた声に心臓が震えた。その先を睨んだ。そこには、空高く跳躍したオトメがいる。

「平面しか見てんなよ、仮想は三次元だぜ」

 キョウスケの提案は『兜割り・天』の使用。半強制的に飛ぶ。再生効果のある体で遠慮はいらない。
 両断する。

「くたばれぇぇぇえ!」

 高速で駆ける体がカミセ目掛けて剣を振り下ろす。

「……連続使用だ」

 カミセは再度螺旋終末剣を使った。体を倒して、下から切り上げるようにオトメを狙った。
 仮想神剣の方が出が速い。移動速度も相まって、僕の体は右膝辺りから左肩まで綺麗に切断された。焦げ臭い。
 一瞬飛んだ意識を取り戻して、奇跡的に残ったエフェクトシールドに全てを賭ける。

「それでもキミは前に進むのか」
「うわあああぁ!」

 とりあえず叫んで剣はカミセの傾いた体を一刀両断した。全身全霊、身を賭した一撃故にカミセの鎧を裂くに至った。
 僕の体は衝撃で数回バウンドして着地した。

「……ハッ!」
「二秒感意識がありませんでした」

 驚くくらい身体が軽い。先ほど体のほとんどを失ったはずが、こうも短時間で再生されるとは。

「カミセ……カミセはどこだ」

 首を振ると、後ろの方でカミセが細い生きをしていた。
 血を吐きながら何か言っている。

「贖罪には……些か安い気がしなくもない」

 カミセに近づいて、ストレージから取り出したアサルトライフルの銃口を向けた。

「気は?」
「変わらないさ」

 自動発動のスキルか、よく見るとカミセの身体は少しずつ再生されている。だからまともに喋るのとが出来るのかもしれない。

「悔しいものだな……」


 このような場面を何度か経験してきた気がする。一度目はルーイとの戦い。二度目はツルバ、三度目はクニテツ、四度目はクリア。短い期間ながらも長く感じた時間だ。多分僕のここでの人生はこんなものなのだろう。人との戦いを強いられる、強いる。そんな。

「そもそもだねぇ……人は死んだら蘇ったりはしないだろ?だからね……京介君」
「気に入らない」
「殺してくれ」
「何もかも諦めたのか?」
「まぁ、これほど瀕死になればな……私は、どんな悪人であっても、この世界、仮想であっても創造できたことを誇りに思っているよ」

 再生スキルの効力が弱いのか、カミセの目が虚ろになっていくのが分かった。思わず目を背けたくなる。半分横眼でカミセを見つめていた。

「僕に温情とか求めないのか?」
「ハハハ……最愛の人に殺してほしいと頼まれたと聞いた時にほとんど腹は決まっていた。良かったな、私が発狂してβ世界をデリートしなくて」
「そんな権限あるのか?」
「無いとも」

 口からボロが出た。

「降参しないか?」

 カミセが嫌悪に似た驚きをこちらに向けた。

「……」

 誇りも何もない発言に向けられた無言だったのか、言葉も出なかったのか。
 ひと思いにやれと言っているのか、すぐに引き金を引くなんてできない。それがECFの最終目標だったとしても。
 空気がまずくなってきた、何か考えよう。

「……あのさ、気持ち悪い質問なんだけど」

 カミセに会った瞬間から感じていた違和感を訊いてみることにした。

「カミセは、僕のことを知っていたりとか……する?」

 少し銃口を下げて訊くと、辛そうにだが楽しそうに笑いカミセは口を開いた。

「ははは、どうして分かったのかな?勘の強さは父親譲りか」
「何?」

 父親だと?僕に君づけをしていたことも考えてもう一度質問する。

「生前というか、元いた世界で僕とカミセさんとは面識がある……ありますか?」

 他人の感覚がフィードバックしてくるような気分だ。脳の記憶領域につっかえていた異物が取り除かれていく。

「突然敬語かな?……あるとも、京介君のお父さんとは仲良くしていたよ。それも一緒にβ世界を開発した仲だ。だから京介君を見た時はなるほどと思ったし因果とも思った」
「は?」

 口から出たのはあぐあぐとした言葉にならない言葉。質問の渋滞を起こしていてパニックになっている。

「深呼吸してください」

 キョウスケの言うことに従って一度深く呼吸をする。どうして足が震えるんだろう。

「つまり僕は、元々そっち側だったのに……まるで裏切りじゃないか!」

 湧き上がった自己嫌悪をカミセが止めた。

「それは違う、京介君のお父さんは、私がβ世界を運用すると決めた時には音信不通になったのだよ。きっと嫌われてしまったのだよ。消息は不明だ」

 慰めだ、僕にはわかる。一時でも仲間と言わせた仲だったのだ。顔も知らぬ程に覚えていない父がいたとしても、その友人を射抜くことは出来ない。

「京介君、手を握ってくれないか?」

 半分泣き目の僕は片膝をついた。

「はっ……いい年のおっさんが寂しくなったんすか?」
「違うさ。京介君に渡したいものがある」

 僕は初め躊躇したが、キョウスケが危険性はないというので残った右手を掴む。
 脳に映像が送り込まれる。他人の所有物に触れた時に起こる現象だ。
 僕の中にカミセの昔の記憶が流れて来る。
 十数年前からの記憶だ。膨大で長すぎて感覚に残ったのはカミセの孤独感と罪悪感、僕は憎悪を覚えた。

「おい待て、辻褄が合わねぇぞ」

 ここで敬語が消えた。

「やはりか、先に謝らせてくれ。京介君の記憶領域を少しもらったが……」

 僕の耳にカミセの言葉は入ってこなかった。その記憶はカミセとツキミさんから聞いたことがほとんどでその話の補足にしかならず、カミセが創設者だと勝手に思っていたライヴには直接的に関わっていないこと、そしてPEの産みの親でないこと。
 その産みの親は……

「PEを作ったのはお父さんか?」
「そこまで見えたか京介君、やはりヲルの武器記憶保存技術は成功したのか……」

 ヲルという言葉に体が過剰に反応した。そういえば白い空間でもそこ名前を聞いた。

「そうだ!ヲルだ!お父さんはソイツを……作った?」
「あぁ、私は『音目京治』君の天才的な姿を隣で見てきたからね」
「お父さんは、PEをいくつ作った?記憶だけじゃわからない」
「……一つだ。β世界における管理システムのほぼ全ての権利を有するいわゆる神、その体は生身の人を依り代としない完全独立体、生き物と同等、世界の目それがPE.NO.O0:ヲルだ」

 ヲル、聞いたことがある。あの黒い少女だ。

「PEっていくつかあるだろ?あんただって」
「京治君の構想としては10個のPEを考えていた。O0から始まり……覚えていないが、最後が京介君のD9だ。O0以外のPEはO0のヲルが作った。私はそれをもらっただけだ」
「……ライヴを作ったのは?」
「ヲルだ。まぁどうして京介君がすでに所有者のいるD9を持っているのかは不明だがね」

 すでに所有者が?記憶を探してみる。見えたのは黒い少女から色の付いた何かを配られている風景だ。D9をもらったのは赤い服を着た体の大きな白髪のおじさんだ。剣のような得物は無く腰に二丁のリボルバーが刺さっている。この芸風はツルギさんに近い。

「名前は知ってるか?」
「さてどうだったかな、もうかなり昔のことだ。曖昧な記憶を授けてすまないな」
「キョウスケ、何か知っているか?」
「いいえ、該当するデータは存在しません」
「そうか……それと、記憶ありがとう。でもなんで……?」

 カミセは溜まった血を横に吐いて続けた。

「これは私欲だ。本当に申し訳ないと思っている。いいか?おそらくこれから私の死を観測したヲルがここに来る。防衛に努めているゴールドグリップよりも強いやつを引き連れて来る。君一人では勝てない。その時私はヲルに殺されるだろう」
「どうしてだ!仲間なんじゃ……」
「フフフ……京介君に記憶をあげたからに決まっているだろう」

 その笑い方に躊躇はない。それなら最初から僕にあげなければよかったのにと言おうとした。

「私はね……β世界を、この愛する者の為に作った世界を……託したい。君になら託せる!」

 握られた手に最後の力が入る。冷たくなっていくそれは次第に固くなる。

「もう疲れた。もう……ラクになってもいいかな?妻に会いたいなぁ」
「……なんで僕なんだ?」
「キリカ君さ。彼女をみて一発で思ったよ。京介君にならこの世界の行く末がどうであれ、正解にしてくれるとね。さぁ頼んだよ。魅力的と言ってくれた。敵陣営の同胞よ……」

 加速度的に意識がなくなっていくカミセの手をただ握っていた。

「自分で自動治癒魔術を切断しました」
「……そっか」

 カミセから受け取った記憶、人を愛する意思。非道徳と言われても失うことを恐れた似た者同士。年齢も過ごした時間は共有できなくても、僕とカミセはつながった。

「もらったよ、ちゃんと」

 僕は目を閉じたキリカを抱えて崖まで歩いた。途中振り返ると既にカミセの姿は無かった。彼はルーイのように蘇生はされない。
 多分彼はいつだってこの世界を終わらせたかったのだろう。
 託された理由はそう。

「楽園に至れ」





 


しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

チート魔力はお金のために使うもの~守銭奴転移を果たした俺にはチートな仲間が集まるらしい~

桜桃-サクランボ-
ファンタジー
金さえあれば人生はどうにでもなる――そう信じている二十八歳の守銭奴、鏡谷知里。 交通事故で意識が朦朧とする中、目を覚ますと見知らぬ異世界で、目の前には見たことがないドラゴン。 そして、なぜか“チート魔力持ち”になっていた。 その莫大な魔力は、もともと自分が持っていた付与魔力に、封印されていた冒険者の魔力が重なってしまった結果らしい。 だが、それが不幸の始まりだった。 世界を恐怖で支配する集団――「世界を束ねる管理者」。 彼らに目をつけられてしまった知里は、巻き込まれたくないのに狙われる羽目になってしまう。 さらに、人を疑うことを知らない純粋すぎる二人と行動を共にすることになり、望んでもいないのに“冒険者”として動くことになってしまった。 金を稼ごうとすれば邪魔が入り、巻き込まれたくないのに事件に引きずられる。 面倒ごとから逃げたい守銭奴と、世界の頂点に立つ管理者。 本来交わらないはずの二つが、過去の冒険者の残した魔力によってぶつかり合う、異世界ファンタジー。 ※小説家になろう・カクヨムでも更新中 ※表紙:あニキさん ※ ※がタイトルにある話に挿絵アリ ※月、水、金、更新予定!

軽トラの荷台にダンジョンができました★車ごと【非破壊オブジェクト化】して移動要塞になったので快適探索者生活を始めたいと思います

こげ丸
ファンタジー
===運べるプライベートダンジョンで自由気ままな快適最強探索者生活!=== ダンジョンが出来て三〇年。平凡なエンジニアとして過ごしていた主人公だが、ある日突然軽トラの荷台にダンジョンゲートが発生したことをきっかけに、遅咲きながら探索者デビューすることを決意する。 でも別に最強なんて目指さない。 それなりに強くなって、それなりに稼げるようになれれば十分と思っていたのだが……。 フィールドボス化した愛犬(パグ)に非破壊オブジェクト化して移動要塞と化した軽トラ。ユニークスキル「ダンジョンアドミニストレーター」を得てダンジョンの管理者となった主人公が「それなり」ですむわけがなかった。 これは、プライベートダンジョンを利用した快適生活を送りつつ、最強探索者へと駆け上がっていく一人と一匹……とその他大勢の配下たちの物語。

私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。

MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。

辺境領主は大貴族に成り上がる! チート知識でのびのび領地経営します

潮ノ海月@2025/11月新刊発売予定!
ファンタジー
旧題:転生貴族の領地経営~チート知識を活用して、辺境領主は成り上がる! トールデント帝国と国境を接していたフレンハイム子爵領の領主バルトハイドは、突如、侵攻を開始した帝国軍から領地を守るためにルッセン砦で迎撃に向かうが、守り切れず戦死してしまう。 領主バルトハイドが戦争で死亡した事で、唯一の後継者であったアクスが跡目を継ぐことになってしまう。 アクスの前世は日本人であり、争いごとが極端に苦手であったが、領民を守るために立ち上がることを決意する。 だが、兵士の証言からしてラッセル砦を陥落させた帝国軍の数は10倍以上であることが明らかになってしまう 完全に手詰まりの中で、アクスは日本人として暮らしてきた知識を活用し、さらには領都から避難してきた獣人や亜人を仲間に引き入れ秘策を練る。 果たしてアクスは帝国軍に勝利できるのか!? これは転生貴族アクスが領地経営に奮闘し、大貴族へ成りあがる物語。 《作者からのお知らせ!》 ※2025/11月中旬、  辺境領主の3巻が刊行となります。 今回は3巻はほぼ全編を書き下ろしとなっています。 【貧乏貴族の領地の話や魔導車オーディションなど、】連載にはないストーリーが盛りだくさん! ※また加筆によって新しい展開になったことに伴い、今まで投稿サイトに連載していた続話は、全て取り下げさせていただきます。何卒よろしくお願いいたします。

ダンジョン冒険者にラブコメはいらない(多分)~正体を隠して普通の生活を送る男子高生、実は最近注目の高ランク冒険者だった~

エース皇命
ファンタジー
 学校では正体を隠し、普通の男子高校生を演じている黒瀬才斗。実は仕事でダンジョンに潜っている、最近話題のAランク冒険者だった。  そんな黒瀬の通う高校に突如転校してきた白桃楓香。初対面なのにも関わらず、なぜかいきなり黒瀬に抱きつくという奇行に出る。 「才斗くん、これからよろしくお願いしますねっ」  なんと白桃は黒瀬の直属の部下として派遣された冒険者であり、以後、同じ家で生活を共にし、ダンジョンでの仕事も一緒にすることになるという。  これは、上級冒険者の黒瀬と、美少女転校生の純愛ラブコメディ――ではなく、ちゃんとしたダンジョン・ファンタジー(多分)。 ※小説家になろう、カクヨムでも連載しています。

スライム退治専門のさえないおっさんの冒険

守 秀斗
ファンタジー
俺と相棒二人だけの冴えない冒険者パーティー。普段はスライム退治が専門だ。その冴えない日常を語る。

前世で薬漬けだったおっさん、エルフに転生して自由を得る

がい
ファンタジー
ある日突然世界的に流行した病気。 その治療薬『メシア』の副作用により薬漬けになってしまった森野宏人(35)は、療養として母方の祖父の家で暮らしいた。 爺ちゃんと山に狩りの手伝いに行く事が楽しみになった宏人だったが、田舎のコミュニティは狭く、宏人の良くない噂が広まってしまった。 爺ちゃんとの狩りに行けなくなった宏人は、勢いでピルケースに入っているメシアを全て口に放り込み、そのまま意識を失ってしまう。 『私の名前は女神メシア。貴方には二つ選択肢がございます。』 人として輪廻の輪に戻るか、別の世界に行くか悩む宏人だったが、女神様にエルフになれると言われ、新たな人生、いや、エルフ生を楽しむ事を決める宏人。 『せっかくエルフになれたんだ!自由に冒険や旅を楽しむぞ!』 諸事情により不定期更新になります。 完結まで頑張る!

処理中です...