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ストーカー系狂信者、阿神ケイの場合
②-2※R18
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「んっ……♡ ぁあっ、はぁああんっ♡♡」
「ははッ♡ たまんないねぇ♡♡ ったく、可愛い声上げちゃって……♡」
「あうっ♡ だ、だってええっ♡♡」
狭苦しい室内に、甘ったるい喘ぎ声が響き渡る。仰向けになったケイの上で、コウヤは、騎乗位で腰を振っていた。喘いでいるのはケイのみで、コウヤは、さすがは遊び人とでも言うべき余裕を見せている。
「ほらほらっ♡ 少しは自分で腰振れよぉ、童貞クン♡」
「ひぐっ♡♡ む、むりっスよぉおっ♡♡ コウヤ様のナカ♡ 気持ちよくて♡♡ 動いたらせーし出ちゃうっすぅ……♡♡」
「ええ~? さっきも出したばっかだろ♡ ほら♡ こーんなにチンポ固いんだから大丈夫だってえ♡♡」
「や゛っ゛♡♡ むりっ♡ チンポなくなるぅっ♡♡ きもちヨすぎて♡ 溶けちゃうっすよぉおおっ♡♡」
「アハハッ♡ んなわけねえって~♡♡ ほ~れ、がんばれ♡ がんばれ♡♡」
わざとらしく劣情を煽るように舌なめずりをして、コウヤは、ぐるぐると円を描くように腰を回した。
「ほぉ゛お゛お゛ッッ♡♡ イくイくっ♡♡ ザーメン出ちゃうっすぅ♡♡♡」
「もーちょい我慢してくれよ♡ ……ん゛っ♡♡ おれもイく♡ イきたい♡ イきたいからぁっ♡♡」
既にセックスを始めてから一時間近くが経過している。コウヤの穴は名器と読んで差し支えのない代物であり、見た目は大人に変身しようが所詮童貞高校生であるケイは翻弄され、搾り取られまくっていた。抜かずの3発……どころの話ではなく、幾度射精したのだか覚えてもいない。早くのうちにコンドームは使い果たされ、ケイは童貞卒業のその日に生ハメまで経験してしまったのであった。
コウヤもメスイキを繰り返し、何度かトコロテンまでしているはずなのだが、遊び慣れているだけあり余裕の面持ちだ。幸か不幸か、ケイは早漏だが絶倫であったおかげでなんとかこのドスケベオヤジを愉しませることはできていたが、勃たなくなるのも時間の問題であった。
「ケイちゃんのチンポ、めっちゃちょうど良いんだよぉ♡ おれのイイトコごりごり抉ってくれるの♡♡ だからさ♡ おれがイくまで頑張って♡ ね♡♡」
「んひぃっっ♡♡ そ、そんなぁあっ♡」
「最後のひと頑張りだよ、ケイちゃん♡♡ ほーら♡ おれのオマンコ突き上げてみて♡」
「こ、コウヤ様が言うなら……♡ ふぐっ♡ お゛ッ♡ お゛ぉ゛お゛~~っ♡♡」
甘えた声で強請られ、ケイは、気力を振り絞り腰を突き上げる。一度動き出してしまえば、今にもイきそうになっている敏感チンポを、淫乱な腸壁でシゴきあげる刺激に、たまらずヘコヘコと腰が揺れる。盛りのついた獣のようなピストンに、コウヤは満足そうにケツマンコを締め付けていた。
「あ゛ッ♡♡ すご♡ やばっ♡♡ イイ……っ♡♡ 上手だよォ♡ んひっ♡♡ その調子……っ♡♡」
「こ、コウヤ、さまっ♡♡ コウヤさまぁあっ♡♡」
「お゛っほ♡♡ お゛ッ♡ ん゛ぉ゛おっ♡♡ イくイくっ♡ イっちまうッッ♡♡ お゛っほぉぉ~~ッッ♡♡」
汚い喘ぎ声を上げて、コウヤの体がビクンっ♡♡ と震えた。激しく収縮するケツマンコに、たまらず、ケイも精を吐き出す。
二人はどちらからともなく唇を重ね、絡みつくようなキスを交わしながら、深い深い絶頂に浸っていた。
「んはぁ~……♡ すっげえヨかったぁ♡♡ ありがとね、ケイちゃん♡」
「っ、はぁ、はぁ……っ♡ ほ、ほんと、ですか……? オレ、お役に、立てました……?」
ようやっとケイが開放される頃には、その身はすっかりくたびれきっていた。つい先程まで童貞だったのを思えば仕方のないことかもしれない。
一方のコウヤはといえば、上に乗ってリードし続けていた上に、四十歳過ぎのオッサンだというのに、さっぱり疲労を感じさせない顔で満足そうに笑っていた。
「んふふ、マジで最高だよォ♡ オジサン、年甲斐もなくはしゃいじまった♡ おれたち、相性バツグンじゃない? 運命のチンポかもって思っちゃった♡♡」
「は……はは、マジすか……? こ、光栄っす……♡」
疲れでぼんやりとする頭で、なんとか返答をひねり出しつつも、ケイの心はどこかここにあらずだった。セックスの最中も、いや、この部屋にワープしてしまった瞬間からずっと、夢や幻でも見ているかのような心地だったのだ。
(あー……なんだこれ、なんだこれ……? 頭ん中フワフワして、ずーっと夢見てるみたいな、変な気分だ……♡ あ、憧れのコウヤ様とセックスして? 褒めてもらえて? マジで、都合のいい夢じゃねえのかこれ……?)
何度もコウヤに夢ではないと言われたし、実際、童貞を捨てた瞬間には『確かにこれは現実なのだ』と思わざるを得ない生々しい感触を味わったはずなのだが、それでも、一連の出来事の突拍子のなさがケイの心を浮つかせていた。
しばらくぼんやりとしながら息を整えていたケイだったが、ふと、コウヤからの視線を感じた気がした。不思議に思い見つめ返せば、ニッコリと、艶やかな笑みが返ってくる。
ケイは、目の前の男の妖艶さに思わず顔が熱くなるのを感じていた。
「……ね、ケイちゃん。君はどうだった? オジサンの体、少しは楽しんでもらえたかな♡」
「すっ、少しだなんて、そんな……!! 今でも夢みたいで……畏れ多くて……どうしていいかわかんねえけどっ、でも、めちゃめちゃ幸せっすよ……!?」
「ほんとぉ? それなら嬉しいな」
低くも甘やかな声が、ケイの鼓膜を優しく揺らす。十年以上も片思いし続けた男であり、かつ、神のように崇めて憧れてきたボーカリストの声に、頭が蕩けてしまいそうな気分だった。
ケイが恍惚としていることを、そして自身の魅力をしっかり理解した上で、歌風コウヤはそっと耳元で囁いてみせる。
「ねぇ、君がもし良ければ……だけど、また、こうやって遊ばない?」
「ッ……!? なっ、ななな……っ、なぁああ!? なんっ、なんで!? なんでっすか!?」
「あっはっは! イイ反応するねえ~!」
素っ頓狂な声を上げたケイに、コウヤは、けらけらと子供のように笑ってみせる。
「いやさ、さっきも言ったとおり、君との相性バツグンだったから♡ またヤりてーなって……駄目?」
「駄目じゃないですっっ!! コウヤ様のご命令ならなんでもしますっ!! ……あっ!? いや待ってっ、い、今のはちがっ……!」
崇拝する相手からの『お願い』に思わず頷いてしまってから、我に返り否定しようとするも、コウヤはそれを満面の笑みでスルーした。
「やった♡ んじゃ、約束ね?」
「ま、ままま待ってくださいッ!! マジで言ってるんスか!? お、オレなんかじゃコウヤ様に釣り合わねーし……! 経験も全然なくてっ、ご、ご満足させられるとは思えねえんすけど……!?」
敬語も崩れがちになりつつ、ブンブンと首を横に振り続けても、コウヤは微塵も折れるつもりがなさそうだ。へらへらと掴みどころのない笑顔を浮かべている。
「ん~、ま、こういうのってフィーリングも大事っしょ? オジサン、気持ちいいことと楽しいことが大好きなんだよね♡ 君って面白いし……カラダの相性もよかったし♡ よーするに、もっとケイちゃんのこと知りたくなっちゃったんだ。……良いだろ?」
「ッッ……!! そ、んなの、急に言われても……ッ、どうしたら、いいか……! そもそもオレ……っ、オレは! コウヤ様に優しくしていただけるような、できた人間じゃないんですっ!! い、今までだってずっと……す、ストーカー、してた……クズだから……!!」
問答に耐えられなくなったケイは、とうとう、半ばやけっぱちのように、自身がストーカーであることを明かしてしまった。
コウヤの瞳が、きょとんとした様子で見開かれる。
「……ストーカー? ああ……そういや、さっきもそんなこと言ってたような……?」
不思議そうな表情に、どうやら信じてもらえなかったようだと判断したケイは、思わず俯いて目を逸らしてしまった。
(……そりゃ、いきなりこんなこと言われても戸惑うよな。いくらコウヤ様がオレの見た目や体を気に入ってくれたって、中身がこんなキッショいストーカー野郎じゃ、ガッカリするに決まってる。ホントならエッチする前にちゃんと伝えて、こんな間違い起こさせちゃいけなかったのに。オレ……コウヤ様のファン失格だ……)
それでも、このまま逃げるわけにはいかないと、彼は震える声で自身の罪を告げていった。
「っ、オレ……、魔法で、コウヤ様のことずっと盗撮してました。盗聴も。住所だって知ってたし……それどころか、魔法使いになる前からずっと……!! だ、駄目だって、犯罪だってわかってたけど、我慢できなくて! プレゼントに盗聴器とか、GPSとか、隠しカメラ仕込んだり……他にも、い、色々……」
「……え? 嘘……、マジで? ストーカーって……こんな、君みたいな色男が……?」
「ご、ごめん、なさい。すみません、オレ……オレは……!!」
その場で土下座をし、涙をこらえているせいで声を震わせている彼の姿をどう思ったのだろうか。コウヤは困惑しきった様子で、ぽりぽりと頭をかいていた。
「あ~……盗撮盗聴、ってことは、もしかしておれのオナニーとか、ここにセフレ連れ込んでヤッてたのとかも、見ちゃってた?」
「……はい。ごめん……なさい……」
「あっちゃ~!! マジか。全ッ然気づかなかった……」
まさかこの歳になってそういうファンがいるとは、と頭を抱えているコウヤに、ケイの罪悪感が強く刺激される。
そもそも、普段はストーカーであることを開き直っていたのは、それが『絶対にコウヤにバレずに、迷惑をかけないでいる』という彼の信条に基づくものだった。
本当は、それが悪いことだとわかっていた。コウヤのプライバシーを侵害し、彼を傷つける犯罪行為だときちんと理解していた。それでも、彼を知りたいという己の欲望に勝てなくて、『気付かれなければコウヤの心の負担にはならないはず』なんていう詭弁で自身を正当化していた。
今ここで、なし崩し的にコウヤと関係を持ってしまったことで、そんな詭弁は意味を成さなくなった。自身の妄執的なまでの愛の形は、常識的に考えて、相手を傷つけて恐れさせてしまう歪なものだ。だからこそ遠くから見ているだけでいいと思っていたのだし、その結果、余計に執着を拗らせてストーカー行為を加速させてしまったわけだが――コウヤと関わってしまった以上、己の身に待つのは断罪だけだとケイは信じていた。
「……すみません、ホントに、すみません。オレみたいなクズがコウヤ様に触れるとか、マジでありえねえっスよね。黙って、こんな、騙すような真似して……コウヤ様のお体を汚して……許されることじゃねえ、のに……!!」
「あー待った待った!! ケイちゃん? なんか誤解してない?」
「……え?」
謝罪と、自身への罵倒を吐き続けるケイの声を遮ったのは、どこか慌てた様子のコウヤの言葉だった。
「ははッ♡ たまんないねぇ♡♡ ったく、可愛い声上げちゃって……♡」
「あうっ♡ だ、だってええっ♡♡」
狭苦しい室内に、甘ったるい喘ぎ声が響き渡る。仰向けになったケイの上で、コウヤは、騎乗位で腰を振っていた。喘いでいるのはケイのみで、コウヤは、さすがは遊び人とでも言うべき余裕を見せている。
「ほらほらっ♡ 少しは自分で腰振れよぉ、童貞クン♡」
「ひぐっ♡♡ む、むりっスよぉおっ♡♡ コウヤ様のナカ♡ 気持ちよくて♡♡ 動いたらせーし出ちゃうっすぅ……♡♡」
「ええ~? さっきも出したばっかだろ♡ ほら♡ こーんなにチンポ固いんだから大丈夫だってえ♡♡」
「や゛っ゛♡♡ むりっ♡ チンポなくなるぅっ♡♡ きもちヨすぎて♡ 溶けちゃうっすよぉおおっ♡♡」
「アハハッ♡ んなわけねえって~♡♡ ほ~れ、がんばれ♡ がんばれ♡♡」
わざとらしく劣情を煽るように舌なめずりをして、コウヤは、ぐるぐると円を描くように腰を回した。
「ほぉ゛お゛お゛ッッ♡♡ イくイくっ♡♡ ザーメン出ちゃうっすぅ♡♡♡」
「もーちょい我慢してくれよ♡ ……ん゛っ♡♡ おれもイく♡ イきたい♡ イきたいからぁっ♡♡」
既にセックスを始めてから一時間近くが経過している。コウヤの穴は名器と読んで差し支えのない代物であり、見た目は大人に変身しようが所詮童貞高校生であるケイは翻弄され、搾り取られまくっていた。抜かずの3発……どころの話ではなく、幾度射精したのだか覚えてもいない。早くのうちにコンドームは使い果たされ、ケイは童貞卒業のその日に生ハメまで経験してしまったのであった。
コウヤもメスイキを繰り返し、何度かトコロテンまでしているはずなのだが、遊び慣れているだけあり余裕の面持ちだ。幸か不幸か、ケイは早漏だが絶倫であったおかげでなんとかこのドスケベオヤジを愉しませることはできていたが、勃たなくなるのも時間の問題であった。
「ケイちゃんのチンポ、めっちゃちょうど良いんだよぉ♡ おれのイイトコごりごり抉ってくれるの♡♡ だからさ♡ おれがイくまで頑張って♡ ね♡♡」
「んひぃっっ♡♡ そ、そんなぁあっ♡」
「最後のひと頑張りだよ、ケイちゃん♡♡ ほーら♡ おれのオマンコ突き上げてみて♡」
「こ、コウヤ様が言うなら……♡ ふぐっ♡ お゛ッ♡ お゛ぉ゛お゛~~っ♡♡」
甘えた声で強請られ、ケイは、気力を振り絞り腰を突き上げる。一度動き出してしまえば、今にもイきそうになっている敏感チンポを、淫乱な腸壁でシゴきあげる刺激に、たまらずヘコヘコと腰が揺れる。盛りのついた獣のようなピストンに、コウヤは満足そうにケツマンコを締め付けていた。
「あ゛ッ♡♡ すご♡ やばっ♡♡ イイ……っ♡♡ 上手だよォ♡ んひっ♡♡ その調子……っ♡♡」
「こ、コウヤ、さまっ♡♡ コウヤさまぁあっ♡♡」
「お゛っほ♡♡ お゛ッ♡ ん゛ぉ゛おっ♡♡ イくイくっ♡ イっちまうッッ♡♡ お゛っほぉぉ~~ッッ♡♡」
汚い喘ぎ声を上げて、コウヤの体がビクンっ♡♡ と震えた。激しく収縮するケツマンコに、たまらず、ケイも精を吐き出す。
二人はどちらからともなく唇を重ね、絡みつくようなキスを交わしながら、深い深い絶頂に浸っていた。
「んはぁ~……♡ すっげえヨかったぁ♡♡ ありがとね、ケイちゃん♡」
「っ、はぁ、はぁ……っ♡ ほ、ほんと、ですか……? オレ、お役に、立てました……?」
ようやっとケイが開放される頃には、その身はすっかりくたびれきっていた。つい先程まで童貞だったのを思えば仕方のないことかもしれない。
一方のコウヤはといえば、上に乗ってリードし続けていた上に、四十歳過ぎのオッサンだというのに、さっぱり疲労を感じさせない顔で満足そうに笑っていた。
「んふふ、マジで最高だよォ♡ オジサン、年甲斐もなくはしゃいじまった♡ おれたち、相性バツグンじゃない? 運命のチンポかもって思っちゃった♡♡」
「は……はは、マジすか……? こ、光栄っす……♡」
疲れでぼんやりとする頭で、なんとか返答をひねり出しつつも、ケイの心はどこかここにあらずだった。セックスの最中も、いや、この部屋にワープしてしまった瞬間からずっと、夢や幻でも見ているかのような心地だったのだ。
(あー……なんだこれ、なんだこれ……? 頭ん中フワフワして、ずーっと夢見てるみたいな、変な気分だ……♡ あ、憧れのコウヤ様とセックスして? 褒めてもらえて? マジで、都合のいい夢じゃねえのかこれ……?)
何度もコウヤに夢ではないと言われたし、実際、童貞を捨てた瞬間には『確かにこれは現実なのだ』と思わざるを得ない生々しい感触を味わったはずなのだが、それでも、一連の出来事の突拍子のなさがケイの心を浮つかせていた。
しばらくぼんやりとしながら息を整えていたケイだったが、ふと、コウヤからの視線を感じた気がした。不思議に思い見つめ返せば、ニッコリと、艶やかな笑みが返ってくる。
ケイは、目の前の男の妖艶さに思わず顔が熱くなるのを感じていた。
「……ね、ケイちゃん。君はどうだった? オジサンの体、少しは楽しんでもらえたかな♡」
「すっ、少しだなんて、そんな……!! 今でも夢みたいで……畏れ多くて……どうしていいかわかんねえけどっ、でも、めちゃめちゃ幸せっすよ……!?」
「ほんとぉ? それなら嬉しいな」
低くも甘やかな声が、ケイの鼓膜を優しく揺らす。十年以上も片思いし続けた男であり、かつ、神のように崇めて憧れてきたボーカリストの声に、頭が蕩けてしまいそうな気分だった。
ケイが恍惚としていることを、そして自身の魅力をしっかり理解した上で、歌風コウヤはそっと耳元で囁いてみせる。
「ねぇ、君がもし良ければ……だけど、また、こうやって遊ばない?」
「ッ……!? なっ、ななな……っ、なぁああ!? なんっ、なんで!? なんでっすか!?」
「あっはっは! イイ反応するねえ~!」
素っ頓狂な声を上げたケイに、コウヤは、けらけらと子供のように笑ってみせる。
「いやさ、さっきも言ったとおり、君との相性バツグンだったから♡ またヤりてーなって……駄目?」
「駄目じゃないですっっ!! コウヤ様のご命令ならなんでもしますっ!! ……あっ!? いや待ってっ、い、今のはちがっ……!」
崇拝する相手からの『お願い』に思わず頷いてしまってから、我に返り否定しようとするも、コウヤはそれを満面の笑みでスルーした。
「やった♡ んじゃ、約束ね?」
「ま、ままま待ってくださいッ!! マジで言ってるんスか!? お、オレなんかじゃコウヤ様に釣り合わねーし……! 経験も全然なくてっ、ご、ご満足させられるとは思えねえんすけど……!?」
敬語も崩れがちになりつつ、ブンブンと首を横に振り続けても、コウヤは微塵も折れるつもりがなさそうだ。へらへらと掴みどころのない笑顔を浮かべている。
「ん~、ま、こういうのってフィーリングも大事っしょ? オジサン、気持ちいいことと楽しいことが大好きなんだよね♡ 君って面白いし……カラダの相性もよかったし♡ よーするに、もっとケイちゃんのこと知りたくなっちゃったんだ。……良いだろ?」
「ッッ……!! そ、んなの、急に言われても……ッ、どうしたら、いいか……! そもそもオレ……っ、オレは! コウヤ様に優しくしていただけるような、できた人間じゃないんですっ!! い、今までだってずっと……す、ストーカー、してた……クズだから……!!」
問答に耐えられなくなったケイは、とうとう、半ばやけっぱちのように、自身がストーカーであることを明かしてしまった。
コウヤの瞳が、きょとんとした様子で見開かれる。
「……ストーカー? ああ……そういや、さっきもそんなこと言ってたような……?」
不思議そうな表情に、どうやら信じてもらえなかったようだと判断したケイは、思わず俯いて目を逸らしてしまった。
(……そりゃ、いきなりこんなこと言われても戸惑うよな。いくらコウヤ様がオレの見た目や体を気に入ってくれたって、中身がこんなキッショいストーカー野郎じゃ、ガッカリするに決まってる。ホントならエッチする前にちゃんと伝えて、こんな間違い起こさせちゃいけなかったのに。オレ……コウヤ様のファン失格だ……)
それでも、このまま逃げるわけにはいかないと、彼は震える声で自身の罪を告げていった。
「っ、オレ……、魔法で、コウヤ様のことずっと盗撮してました。盗聴も。住所だって知ってたし……それどころか、魔法使いになる前からずっと……!! だ、駄目だって、犯罪だってわかってたけど、我慢できなくて! プレゼントに盗聴器とか、GPSとか、隠しカメラ仕込んだり……他にも、い、色々……」
「……え? 嘘……、マジで? ストーカーって……こんな、君みたいな色男が……?」
「ご、ごめん、なさい。すみません、オレ……オレは……!!」
その場で土下座をし、涙をこらえているせいで声を震わせている彼の姿をどう思ったのだろうか。コウヤは困惑しきった様子で、ぽりぽりと頭をかいていた。
「あ~……盗撮盗聴、ってことは、もしかしておれのオナニーとか、ここにセフレ連れ込んでヤッてたのとかも、見ちゃってた?」
「……はい。ごめん……なさい……」
「あっちゃ~!! マジか。全ッ然気づかなかった……」
まさかこの歳になってそういうファンがいるとは、と頭を抱えているコウヤに、ケイの罪悪感が強く刺激される。
そもそも、普段はストーカーであることを開き直っていたのは、それが『絶対にコウヤにバレずに、迷惑をかけないでいる』という彼の信条に基づくものだった。
本当は、それが悪いことだとわかっていた。コウヤのプライバシーを侵害し、彼を傷つける犯罪行為だときちんと理解していた。それでも、彼を知りたいという己の欲望に勝てなくて、『気付かれなければコウヤの心の負担にはならないはず』なんていう詭弁で自身を正当化していた。
今ここで、なし崩し的にコウヤと関係を持ってしまったことで、そんな詭弁は意味を成さなくなった。自身の妄執的なまでの愛の形は、常識的に考えて、相手を傷つけて恐れさせてしまう歪なものだ。だからこそ遠くから見ているだけでいいと思っていたのだし、その結果、余計に執着を拗らせてストーカー行為を加速させてしまったわけだが――コウヤと関わってしまった以上、己の身に待つのは断罪だけだとケイは信じていた。
「……すみません、ホントに、すみません。オレみたいなクズがコウヤ様に触れるとか、マジでありえねえっスよね。黙って、こんな、騙すような真似して……コウヤ様のお体を汚して……許されることじゃねえ、のに……!!」
「あー待った待った!! ケイちゃん? なんか誤解してない?」
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