魔法少女♂とヤンデリオ

嶋紀之/サークル「黒薔薇。」

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束縛型ヤンデレ・芝里タイチと、豪放磊落彼氏・蒼井ユウゴの場合

①-2

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「アイツが――俺の恋人がおかしくなっちまったのは、全部、俺の責任だ」
 今から半年ほど前、晶水ノブユキが魔法少女になって間もない頃――。闇の魔法使いの元から救出されたその男は、彼を助け出した張本人であるノブユキとパートナー妖精であるめけ、そして、同じく妖精の少女であるノコに向かい、そう言った。

 男の名前は蒼井ユウゴ。夢見ヶ丘高校に勤める用務員であり、美化委員として仕事上関わることも多かったノブユキとは親しい仲だ。
 そして、闇の魔法使いデヴォーションの――芝里タイチの恋人、でもあった。
「恋人……? あの、闇の魔法使いが、か?」
「おう。つっても、俺が知ってるアイツはそんな妙なチカラなんて無かった。普通の、どこにでもいる男だったはずなんだ……」
 怪訝そうな顔のノブユキに、彼は語り始める。

「そもそも……アイツと俺は若い頃にも付き合ってたんだ。バーで見かけたアイツに一目惚れして、口説きまくってようやく恋人になったんだが……数年後にフられちまってな。理由は、俺がアイツを怒らせちまったから、だと思う。クールな高嶺の花のアイツが、俺なんぞに執着して、浮気疑って怒ってくれんのが嬉しくてよ……。ついつい、ダチとの付き合いを優先してたら愛想つかされちまったっつー馬鹿な話さ」
 ユウゴから見ると、あの恋の終わりは、自業自得の失恋であった。嫌な顔をされても男友達との付き合いを減らせなかったのは、嫉妬する恋人を見たいという子供っぽい理由からで、そんな自分がフられてしまうのは仕方がなかったと思っていたのだ。
 だからこそずっと後悔を抱いていたのだし、復縁したいと言われたときには、天にも昇る心地だった。あんなにも本気で好きになれた相手は、彼ただ一人だったからだ。
「……再会したのは数年前。まさか、赴任先の学校で会うとは思わなかったぜ。二十数年越しに再会して、一言謝れればそれでよかったのに、アイツ……復縁したいって言ってくれてよお。元鞘に戻ってしばらく経った。同棲こそまだだが、互いの家に行き来するくらいには仲良くしてたんだぜ? 俺は今度こそアイツを幸せにしてやるって浮かれてたんだが……どうやらまた、知らねえうちにアイツを傷つけちまったみてえでよ。先月……くらいか。アイツんちに行ったら様子がおかしくなって、おまえらの言う、闇の魔法使いとやらに変貌してやがったんだ」
 ユウゴは目を閉じ、思い出す。週末は家を行き来している彼が、いつものように、恋人の自宅を訪れたあの日――。




『ユウゴ……ねえ、ユウゴ。君はもうどこにも行きませんよね? 昔みたいに、私を置いて他の誰かの元へ行ったりなんてしませんよね……?』
 玄関を開けるや否や、普段と違う、どこか虚ろな瞳をした恋人はそう言った。
『おう、そりゃ勿論だが……、いきなりどうしたんだ?』
『私、おかしいんですよ。君の瞳が他の男を映すだけで耐えられない。それどころか、恋愛対象になりえない女でさえ。他の誰のことも見てほしくない。他の誰にも――君を見られたくない』
『おい、ほんとにどうした……? 顔色悪いぜ?』
『今が幸せであるほどに、不安が私の心を満たすのですよ。毎夜毎夜、君が他の男の元に消える夢を見る。馬鹿げた幻想だと笑いますか? 君も……私を『重い男だ』と捨てるのでしょうか』
 異様な様子の恋人に、何があったのだと聞くよりも早く、彼の周りにドロドロとした黒い物体が湧き始める。
『っ!? お、おいっ、何が起こってんだ!?』
『ごめんなさい……たとえ君が私を捨てたいと思おうとも、私は、もう君を逃してあげることができない……! 《執愛装填――魔装展開》!!』
 その言葉を唱えた途端に、彼を取り囲むドス黒い闇が彼の全身を覆い隠した。咄嗟にユウゴが手を伸ばすも、届かない。闇はその体にズブズブと沈み込んでいき、やがて――そこに立っていたのは、今までと明らかに違う姿に変貌した彼だった。

 栗色だった髪は鮮やかなオレンジ色に染まり、涙の跡のようなフェイスペイントをして、奇術師が着ているような派手な燕尾服にシルクハット、というコスプレとしか思えない姿。けれど、彼の放つオーラはどこか異様で、彼であるのに彼でないかのような錯覚をユウゴは抱いた。
(なんだこれ……ッ!? 早着替えの手品……ってわけねえよな。なんでこんなに……嫌な予感がするんだよ……)
『……おや、こうなりましたか。半信半疑だったのですが……どうやらあの御方の言っていたことは真実らしい』
『お、おいっ、大丈夫なのか!? なんなんだよ今の……、おまえの身に、いったい何が……!?』
『ふふっ……♡ そう怒鳴らないでください、可愛い人♡ 大丈夫ですよ……私は私のまま。ただ、ほんの少しだけ不思議な力を授かって……ほんの少しだけ素直になれただけなんです』
 彼がぱちりと指を鳴らした途端、ユウゴの足元が淡く光ったかと思えば、そこには彼の体を取り囲むような鉄製の檻が現れていた。突然のことに理解が追いつかず、ユウゴの顔にも驚きが浮かぶ。
『ッ……!? な、なん……っ、なにが、おきて……!?』
『安心してください、私が君を傷つけたことがありましたか? ただ閉じ込めるだけですからご安心を』
『はあぁッ!? 馬鹿ッ、てめぇ、明日月曜日だろーが!! 仕事はどーすんだよ!?』
『そんなもの、私が養ってあげれば関係ないでしょう? それに……この世界はそのうち征服されるらしいですから。君はただ、私の庇護下にいてくれればいいんです。私の側にいる限り、君が傷つくことはありませんから……』
『ッ……!! どうしちまったんだよッ、なにがあったんだ!? おい、なんで何も教えてくれねえんだ!? なにワケわかんねえこと言ってんだよ!?』
 起きている出来事も、告げられた言葉も、全てが普通の人間であるユウゴにとっては理解不能で、ただ闇雲に声を上げることしかできなかった。
 そんなユウゴを愛おしげに見つめて、彼は言う。
『君が知る必要はありません。君はただ……私に繋がれていてくれればいいんです♡ あぁ……ずっと、ずっと君をこうしたかった!! 今も、若かりしあの頃も、君と別れたあとでさえ、本当は!! 私だけの恋人、私だけのユウゴ!! ねえ……もうどこにも行かないでくださいね、私は、私は……!!』
 恍惚とした顔で語る彼は、誰の目から見ても正気であるようには思えない。そもそも、彼は多少なりとも心配性で、束縛のきついところはあったとしても、いきなり有無を言わさず相手を監禁するほど非常識な人間ではなかったはずなのだ。
(クソッ、なにがどうなってる!? 早着替えだの、この檻だのの超常現象のタネは置いとくにしても、だ。なんで突然、俺を監禁するだなんて思いついた? 様子も色々おかしいし……俺の知らねえとこで、なにがあったんだ?)
 恋人の身に振りかかった異常事態に対して、何もできない自身に苛立ちながらも、ユウゴはなんとか状況を把握しようと問いかける。
『……とにかく、どういうことだか説明してくれ。おまえの身に起きたこともそうだが、あの御方だの、世界征服だのなんの話だ!? なあ、何に巻き込まれた、何があった!? 俺は……俺は何も話せねえくらい信用ねえのか!?』
『言ったでしょう、君が知る必要はないと。私は、とある方からいただいた力で変わったんです。もう何もかもを恐れて己を隠す私じゃない。ありのままのこの「愛」を、今度こそ、君へ……♡』
 いくら話しかけても、彼との会話はまともに成り立っていなかった。熱に浮かされた瞳はユウゴを映しているはずなのに、きちんと彼を見ていない。悔しさのあまり、ユウゴは拳を握りしめる。
(……クソッ、話が通じねえ!! 何が起きてんだよ……なんで……俺は何もできねえんだッ!! あの御方、とやらがこいつをおかしくしやがったのか? 力ってなんだ? それとも……俺はまた、気づかねえうちにこいつを傷つけちまってたってのか……!?)
 若き日の過ちを、素直になれずに彼を傷つけてしまったことを思い出し、ユウゴは歯噛みする。彼は、何よりも恋人のことを思っていた。奇跡的な再会から掴みなおした運命を、もう二度と手放したくないと思っていた。
 だからこそ、彼にも理解できない人智を超えた力が、どうやら恋人の気持ちを利用しているらしいこの状況が許せなかった。
(なにが恋人だよ、クソッ、クソッ!! 今度こそ幸せにするって、悲しませるような真似はしねえって決めたのに。今度は俺が、こいつを笑わせてやるって決めたのに。俺が不甲斐ないばっかりに……得体の知れない恐ろしいチカラなんかに、こいつを奪われちまってる……!!)
 ただの一般人でありながらも、恋人への愛の深さなのか、はたまた鋭い野生のカンなのか、ユウゴは闇の魔法の力に勘付いていた。なにか、言葉では説明できない歪なモノが、今の彼の体を満たして誘導しているように感じていたのだ。
 ――そして、ユウゴ自身は知らぬことだが、その予想は当たっている。闇の神と接触してしまった芝里タイチは、その心の奥底にある、押し込めようとしていた強い独占欲と束縛的な愛を見抜かれ、闇の魔法により感情を増幅させられていた。その結果、彼は闇の魔法使いとして目覚めてしまい、ユウゴの話も聞かずに監禁するような暴走を見せていたのだ。

『ああ……そんな顔をしないでください、ユウゴ。私の愛しい人。なにも君を泣かせたいわけじゃあないんです。ただ、君を永遠に、永久に、私という檻に繋ぎ止めていたいだけ。……醜いでしょう? でも、これが私の愛なのです』
『馬鹿言うな!! 醜かねえし、そもそも、こんな檻なんざ無くても俺はおまえから離れたりしねえ!! ここからじゃ……おまえに触れられねえ。抱きしめることもできねえ。これじゃあ、何もしてやれねえだろうがよ……』
 己を醜い、と自嘲した言葉に、ユウゴは、思わず叫んでいた。泣きそうな顔で笑う恋人を、今すぐ抱きしめたいと思うのに。俺はここにいるのだと、俺の心はおまえの側に在るのだと、こみ上げる気持ちを全身で伝えて安心させてやりたいのに。彼自身が作り上げた檻のせいで、ユウゴの伸ばした救いの手は、彼に届くことがない。
『……ふふ、君は本当に優しいですね。だからこそ……そこから出すわけにはいきません。君のその優しさが、一欠片でも他人に向けられるなど、耐えられそうにありませんから』
『っ、頼む……、話を聞いてくれ、目を覚ましてくれ!!』
『ごめんなさい、ユウゴ。私は貴方を――逃してあげられない』
 優しい声で笑った彼は、そっと、ユウゴに向かって魔法を放った。魔法で編み出された鎖が床から湧き出て、彼の全身を縛りあげる。鎖が体に触れた途端、頭を殴られたような衝撃と共に、全身を倦怠感が襲い――必死の抵抗も虚しく、ユウゴの意識は途切れていった。



「……そのあとは、おまえらの知ってる通りだよ。俺は一ヶ月近く監禁されちまってたみたいだ。つっても、あの魔法? とやらでしょっちゅう意識を奪われてたから、実感はねえんだけどな。……とにかく、そうやって俺が監禁されてたとこをおまえらが見つけて、ほんで、戦いの末助け出されて今に至るってわけよ」
 ユウゴの話を聞いた三人――魔法少女であるノブユキ、そのパートナー妖精のめけ、そしてユウゴのパートナー妖精となったばかりのノコは顔を見合わせる。
 最初に口を開いたのはノコだった。
「……待たれよ、ユウゴ。今の話には、一番重要な部分が欠けておる。そなたの恋人――あの闇の魔法使いの素性は、何者だ?」

 ――そう、不思議なことに、ユウゴはこの話をする際に、一度も恋人の名前を呼ばなかったのだ。
 ノコの指摘に、ユウゴは、苦々しげに顔を歪める。
「……何者か、か。思い出せるのは、ウチの高校に務めてたってとこだけだ。先生なんだか、俺みたいな用務員だったのか、事務員とか他の職員だったのか……そこまでは思い出せねえけどな」
「っ!? ど、どういうことだ!? ユウゴ、そなた記憶が……!?」
 驚くノコに頷き、彼は続けた。
「……ああ。ノコが俺を変身させて、あの場所から助けてくれたとき。アイツ、魔法を使ったろ? 攻撃自体は相殺できたが……どうやら俺の記憶をフッ飛ばすのが目的だったみてえでな」
「記憶喪失……ってことか!? 大丈夫なのか、蒼井さん……?」
「心配いらねえよ、ノブ。覚えてねえのはアイツの名前と、変身前の見た目だけ。いつどこでデートしただの、何して過ごしただの、そういうのはきちんと覚えてるのに……アイツの顔だけがモヤがかかったように思い出せねえ。この不自然さは魔法で間違いねえだろ?」
「……そう、だね。ボクもそう思うよ。それにしてもユウゴさん……よく無事だったね」
 ノブユキと、そのあとに続いためけの心配げな表情に、大したことはないと彼は笑った。
「おう、途中で魔法を跳ね返してやったからな。この中途半端な忘れ方からすると、本来は、アイツに関する記憶をごっそり持ってく魔法だったのかもしれねえ。なんにせよ跳ね返してやったんなら……多分、アイツも俺の変身前が思い出せなくなってんじゃねえか?」
「へ、変身直後にそんな高度な魔法を使ったのか……!? すごいな、蒼井さんは……」
「すげえのはノコの力だろうよ。変身した瞬間から、なにをどうすりゃ力を使えるのか、息をするみてーに理解できたからな。おかげでアイツの魔法にも対抗できた。ありがとよ」
「礼を言われることはしておらぬ、パートナー妖精としての責務を果たしたのみであるからな」
 可愛らしい声でそう言うと、ふむ、とノコは思案する。
「……状況は理解した。なれば、そなたの恋人とやらも、魔法を解いて記憶を取り戻すまでは変身前のそなたに危害を加えることはなさそうであるな」
「ああ。とりあえず……この一ヶ月の欠勤の辻褄合わせをしとかねえと、アイツが出勤したら一発でバレそうだな。魔法でなんとかならねえか?」
「ボクたちの光の魔法は、そういう、認識改変みたいなのは向いてないんだけど……ううん、ノコちゃんなら辛うじて、かなあ」
「であるな。ワタシは元々、闇側の存在として生まれ、自らの意思で光の妖精となることを選んだ者。父上――闇の神の魔法の真似事もできなくはない、が、効力は弱い。たとえば、そなたの欠勤自体をなかったと思わせるほどの記憶改変は無理だが、欠勤の理由を誤魔化すくらいならば辛うじて、だな」
 ノコは、今でこそ妖精として光の女神に仕えているが、元々は闇の神に生み出された悪魔だった。故に闇の魔法が得意とするような、人の心や記憶を操ったりする力も多少だが扱えるのだ。
 もっとも、ノコは元々破壊と殺戮の悪魔として生み出されたため、こういった人心操作はあまり慣れていない。彼女の兄であり、同じく闇の神を裏切り悪魔から妖精に転じた存在――『ルビーの王』と呼ばれる男ならばもっとうまくやれるのだろうが、今ここにいない者の力を求めても仕方がない。
(ここに兄上がいれば、記憶のすり替えなど容易であっただろうに。まったく……どこで何をしておるのだ? 女神様の御不興を買い、力を剥奪され、人間同然の体でこの世界に追放されたと聞いておるが……)
 ルビーの王はかなり昔に妖精たちの住む国を追放され、没収された妖精としての力は、光の女神様が管理する小さなルビーの石に封じられていた。しかしそのルビーは、闇の神の手先により国が襲撃された際、敵の手に渡ってしまったようなのだ。
 襲撃により女神は大きな怪我を負い、彼女を守ろうとした他の妖精たちも、闇の神の手下に力を奪われてしまった。辛うじて無傷で生き延びたのがめけとノコの二人で、奪われた仲間の力を取り戻すべく、闇の神本体が封じられたこの世界へと降り立ったのである。
(兄上がいたとて、力が敵の手にあれば無意味であるな。……っと、今はそれより、作戦会議に集中せねば)
「……幸いなことに、俺の無断欠勤は騒ぎになってねえ。アイツが作った檻の中にいる間、俺に関しての記憶が、他の人間から薄まってたらしい。だよな、ノブ?」
「ああ。俺も、光の魔法の力がありながら、監禁されていたあの場所で姿を見るまでは蒼井さんの存在を忘れていた。恐ろしい力だ」
 ノブユキの補足を受けて、ノコは、この状況から自分ができる精一杯を考える。
「ふむ……。闇の魔法が解けたばかりの今がチャンスかもしれぬ。そうだな……怪我でもして入院していたことにするのはどうだ? それでも、怪しまれてしまうやもしれぬが」
「そんときゃそんときだ、怪しんだ向こうが動けば、それこそチャンスだぜ。俺を囮にして、アイツをおびき寄せられるだろ? さっさと記憶を取り戻して、アイツをぶん殴って、闇の神とやらの洗脳を解かねえとな!」
 任せろと腕を曲げ力こぶを作って見せるユウゴに、ノブユキたちは、三者三様の言葉で激励する。
「なにかあれば、俺も手助けする。蒼井さんは、恋人さんを救うことを最優先にしてくれ。ジャネープ退治は引き続き俺が行おう」
「つい最近まで監禁されてたんだもの、無茶はよくないよ。ボクたちも力になるから……だから、あんまり危ないことはしちゃダメだよ、ユウゴさん?」
「我らの事情に巻き込んですまぬ、ユウゴよ。そなたの協力、誠に感謝するのである……!」


 こうして、結束を深めた光の魔法使いたちは行動を開始した。ノブユキがジャネープ退治を引き受け、ユウゴは恋人のことを探るべく影で動き、めけとノコはそれぞれのパートナーを補佐する傍ら、人間のフリをして学校に通いつつ、闇の神に繋がる情報を集めていったのだ。
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