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第二章 アーレントと友三爺さん
第17話 ノック式のボールペン
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「大丈夫ですか?傷や怪我があれば治しますよ?」
まだ朝の9時ごろだというのに、元気で騒がしい集団から少し離れた男性に近づき、声をかけた。彼は俺と同じくらいか...いや、もう少し年上だろうか?西洋系の顔立ちは年齢が分からなくて困る。
まあ、そんなに年は離れてはいないだろう。確か名前はサイモンと言ったはずだが...。
「大変失礼を致しました。本来ならまず、私の方からあなた様にお礼を述べに行くべきはずでしたが...」
俺に対して深々と頭を下げた。何でもサイモンさんによると戦闘後、俺の元へすぐにお礼を述べに来たが、護衛の者達が俺を取り囲んで、たどり着けなかったと謝って来た。
いやいや、バロンやエメリア...確かに凄く迫力あったもんな。人気店のタイムセールのような勢いで俺に押し寄せて来たからな。あんな状況じゃ、サイモンさんが割って入ってこれるわけがないな。
更には、俺が皆んなの怪我を治す光景を見て、その場で立ち尽くしてしまったらしい。
そんなサイモンさんは、「なかなか挨拶にこれ無くて申し訳なかったです」と俺の前に立ち、襟を正して笑顔を向けながら片手を俺の前に差し出した。
爽やかだな。外資系の商社マンと商談を交わす感じがする。
俺とがっちり握手を交わした後、サイモンさんは「改めまして。私はイースカンダスを中心に商会を営んでおります、アーレント商会の三代目会長、サイモンと申します」と、活舌良く挨拶し、深々とお辞儀をした。
こっちの世界に、名刺の様なものは無いんだな。
さらにサイモンさんは 「私以外も、“飲んで飲みつぶれてまた眠るだけ”のメンバー全員、あの数のシルバーウルフに囲まれて、誰一人として命を失うことなく、更には、欠損した腕までを治すという奇跡まで...。感謝してもしきれない恩を、あなた様から受けました!!」と、俺の手を力強く握りしめながら熱く語った。
握った手を離してくれない。いや、離さないどころか、さらに強く握りしめる。金髪サラサラヘアーのイケメンに握りしめられると、何だかドキドキする。あっちの気は無かったはずなんだけどな...。
興奮しまくっているサイモンさんを少しでも落ち着かせようと、「サイモンさん、怪我などはないですか?」と聞くと、サイモンさんは擦り傷を少し負った程度で、護衛の“飲みつぶ”たちが身を挺して、守り抜いたらしい。
ただ、それも限界が近づいていたらしく、俺と源さんの到着が少しでも遅れていれば、間違いなく全滅をしていただろうと述べてきた。「ですから、太郎様と源様は、私たちにとって救世主様です!!」と、瞳をキラキラとさせて大きな声で称えた。
源様って...。まあ、分からんでもないけどね...。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇
それよりも、や,やめて、そんな純粋なキラキラとした瞳で俺を見ないで。そして、そろそろ開放してくれないかな...?
お魚が取れる場所も俺のナビゲーションシステム“森本オレ”さんに尋ねれば分かるし。強引にダッシュして逃げようかな?このサイモンさん、悪い人ではないけどあんまりぐいぐい来られるのが、俺はどうも苦手なんだよ。
そんな思いを込めてサイモンさんに、「俺と源さんは魚の仕入れのために海に向かっていたら、たまたま戦闘に出くわしたので助けたただけですよ。あと、俺に”様”はつけないで下さい。俺も”サイモンさん”と呼ばさせて頂きます。ですから、”太郎さん”で結構ですよ」と告げた。
”様”付けをやめてもらい、さらに、たまたまを強調して”お礼はいらないよ”アピールをしてみたのだが...。おお!魚の仕入れですか!それでしたら海辺の貿易都市、イースカンダスに本部を置くアーレント商会にお任せ下さい!お礼もかねて、漁場をご案内致します!!」と、ぐいぐいと俺に近寄ってきた。
しまった!裏目に出た。やんわりと“お礼はいいから、早く俺と源さんを解放して下さい”作戦は、見事に撃沈してしまった。
こっちの世界の人は、皆んなこんなに義理固いの?奴隷になりたい人が多いの?そして人の話を聞かないの?
日本人の感覚と違うんだな。あと治療魔法もまずかったな。バロンとムーグの欠損部位を治したら、“神の奇跡”や“もしかして神様?”なんて言っていたし。やばいことしたな~。
でも分かってはいるんだけど、自分に力があるのに目の前で苦しんでいる人を見過ごせるほど、図太い精神をしていないし、対価を求める基準も分からない。
綺麗ごとかもしれない。
こちらの世界は皆んな、対価を求めたり、支払ったりするのが当たり前のようだな...。そのことだけは”飲みつぶ“やサイモンさん達と出会って、はっきりと学ばせてもらった。
しかし、圧倒的にこちらの世界の常識が足らない。このままでは目立ちまくる。
日本とは文化が違うことが分かった。ならば、俺は魔法を何でも作り出せる能力を得ている。いっそ、秘密厳守の制約のみの奴隷契約や箝口令の魔法を創り出し、今回のような場合、相手の同意のもと使用してもいいのではないだろうか?
そうでもしないと、どこからか俺の情報が漏れた場合、関わった人全員を無意識のうちに疑ってしまうかもしれないし、自由にサーマレントに来づらくなってしまうかもしれない。
やばい、やばい。
早くエリーと会ってこのサーマレントについて詳しく教えてもらおう。知識のある人を雇うしかしないな。でも俺には秘密が多すぎる。なんていっても向こうの住人だし。
「やっぱり知識奴隷が必要かな。でもお金が無いからな~」と、ついつい小声で呟いてしまった。
そんな俺の凡ミスを見逃すサイモンさんではなかった。
「奴隷でしたらご案内致しますよ!イースカンダスはサーマレント国、第二の都市でございます!奴隷も様々、取り揃えております!あと、お金の方を心配なさっておられるようですが、そこのシルバーウルフの革と魔石を、我が商会にすべて売ってくだされば、白銀貨2枚の値段が付きますよ!!」
良く聞こえたな...サイモンさん。もしかしたらエルフなの...?
◇◇◇◇◇◇◇◇◇
「また、先ほどの神聖魔法代を彼らに請求すればミスリル貨、いや、赤金貨の価値は、十分にあると思います」
ミスリル貨、赤金貨などの貨幣価値についてはエリーから、オークのおおよその価値を知るために学んでおいて。また、友三爺さんが日本の貨幣価値と照らし合わせた、貨幣基準も教わっていた。
良かった学んでおいて...。
日本の貨幣価値と比較をすると、白銀貨一枚で約100万円、ミスリル貨一枚で1000万円、赤金貨1枚で一億円らしい。
俺は神聖魔法を一回唱えるだけで、1億円近くも貰えるらしい。ありがたいことですわ。もう“根津精肉店”や“柳ケ瀬風雅商店街”にこだわらなくても、いいのかな?こっちの世界で遊んで暮らせそう...。
...。
嘘ですよ。そんなことしたら、色々な方面から怒られそう...。
「何といっても、あなた様の倒したシルバーウルフは、物がいい!外傷が殆ど無い、いや、無さすぎるのです!普通なら刀傷や魔法攻撃による爆破痕などがあって、当たり前です!!でも太郎様たちが 倒したシルバーウルフは内臓を破壊されての死亡。この為、毛皮の状態が非常にいいんですよ!!我々、アーレント商会に全部売って頂けるのでしたら、”勉強させて頂きますよ“!!」
やや、いや、相当興奮した口調で、買取りを迫って来た。それにしてもこちらの世界でも“勉強させて頂きます”とか使うんだな。なんとなく親近感がわくよな。
「あと、私個人としてのお礼として、私が信頼を置いている“ヒルメス奴隷商会”でよければ気に入った奴隷を1人差し上げます。現在ヒルメス奴隷商会は、二代目のシリウスが引き継ぎ、健全な経営を行っている良質なお店です」
「はあ、あの、あ、ありがとうございます...」
「太郎様の希望される知識系の奴隷から、絶世の性奴隷、太郎様なら必要ないと思われますが、護衛が出来る戦闘奴隷まで、幅広く取り揃えていますよ」
もう...“はあ“や“あの“としか言えなかった。奴隷をくれるって言って喜ぶのも、日本人の倫理観としてはあまりピンとこない。ただ、絶世の性奴隷...見るだけならね...。それに不幸そうなら、俺が購入して幸せにするのもありかな...?
でも絶世の性奴隷って...女性だよね?
◇◇◇◇◇◇◇◇◇
煩悩と戦っている俺に対して、サイモンさんが「太郎様、先ほどの戦闘の時に、これを落としましたよ」と言って、ノック式のボールペンを胸ポケットから取り出し、それを俺に差し出した。
うわ~懐かしい。うちのお店でよく使っていた、“BOWWY”だ!ノック式の先駆けみたいなボールペン。
ノック式のボールペン。サイドのボタンでノックを戻すと、頭部のノックボタンが勢いよく戻る構造。この“BOWWY”を使って、友達と休み時間に消しゴムを弾く遊びが、うちの親父、正の時代に大流行したそうだ。
「そのボールペンは俺のじゃないですよ。しかし懐かしいタイプだな~。うちの店にもあったよ!!」
俺は懐かしさで、サイモンさんの存在を忘れてしまい、一人勝手にテンションを上げていた。サイモンさんの意図も知らずに...。
サイモンさんは俺の言葉を聞いたあと、ただただ思い出に浸って“BOWWY”を、カチカチとノックしている俺を見つめていた。
そして、サイモンさんはゆっくりと俺に...。
「やはりあなたはこちらの世界の人じゃないのですね」と言ってきた。
「そのボールペンは私の祖父、アーレント商会初代会長のアーレントが、友三という異世界の友人から貰ったモノの一本です」
サイモンさんは、俺の目をじっと見つめて、そう言った。
まだ朝の9時ごろだというのに、元気で騒がしい集団から少し離れた男性に近づき、声をかけた。彼は俺と同じくらいか...いや、もう少し年上だろうか?西洋系の顔立ちは年齢が分からなくて困る。
まあ、そんなに年は離れてはいないだろう。確か名前はサイモンと言ったはずだが...。
「大変失礼を致しました。本来ならまず、私の方からあなた様にお礼を述べに行くべきはずでしたが...」
俺に対して深々と頭を下げた。何でもサイモンさんによると戦闘後、俺の元へすぐにお礼を述べに来たが、護衛の者達が俺を取り囲んで、たどり着けなかったと謝って来た。
いやいや、バロンやエメリア...確かに凄く迫力あったもんな。人気店のタイムセールのような勢いで俺に押し寄せて来たからな。あんな状況じゃ、サイモンさんが割って入ってこれるわけがないな。
更には、俺が皆んなの怪我を治す光景を見て、その場で立ち尽くしてしまったらしい。
そんなサイモンさんは、「なかなか挨拶にこれ無くて申し訳なかったです」と俺の前に立ち、襟を正して笑顔を向けながら片手を俺の前に差し出した。
爽やかだな。外資系の商社マンと商談を交わす感じがする。
俺とがっちり握手を交わした後、サイモンさんは「改めまして。私はイースカンダスを中心に商会を営んでおります、アーレント商会の三代目会長、サイモンと申します」と、活舌良く挨拶し、深々とお辞儀をした。
こっちの世界に、名刺の様なものは無いんだな。
さらにサイモンさんは 「私以外も、“飲んで飲みつぶれてまた眠るだけ”のメンバー全員、あの数のシルバーウルフに囲まれて、誰一人として命を失うことなく、更には、欠損した腕までを治すという奇跡まで...。感謝してもしきれない恩を、あなた様から受けました!!」と、俺の手を力強く握りしめながら熱く語った。
握った手を離してくれない。いや、離さないどころか、さらに強く握りしめる。金髪サラサラヘアーのイケメンに握りしめられると、何だかドキドキする。あっちの気は無かったはずなんだけどな...。
興奮しまくっているサイモンさんを少しでも落ち着かせようと、「サイモンさん、怪我などはないですか?」と聞くと、サイモンさんは擦り傷を少し負った程度で、護衛の“飲みつぶ”たちが身を挺して、守り抜いたらしい。
ただ、それも限界が近づいていたらしく、俺と源さんの到着が少しでも遅れていれば、間違いなく全滅をしていただろうと述べてきた。「ですから、太郎様と源様は、私たちにとって救世主様です!!」と、瞳をキラキラとさせて大きな声で称えた。
源様って...。まあ、分からんでもないけどね...。
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それよりも、や,やめて、そんな純粋なキラキラとした瞳で俺を見ないで。そして、そろそろ開放してくれないかな...?
お魚が取れる場所も俺のナビゲーションシステム“森本オレ”さんに尋ねれば分かるし。強引にダッシュして逃げようかな?このサイモンさん、悪い人ではないけどあんまりぐいぐい来られるのが、俺はどうも苦手なんだよ。
そんな思いを込めてサイモンさんに、「俺と源さんは魚の仕入れのために海に向かっていたら、たまたま戦闘に出くわしたので助けたただけですよ。あと、俺に”様”はつけないで下さい。俺も”サイモンさん”と呼ばさせて頂きます。ですから、”太郎さん”で結構ですよ」と告げた。
”様”付けをやめてもらい、さらに、たまたまを強調して”お礼はいらないよ”アピールをしてみたのだが...。おお!魚の仕入れですか!それでしたら海辺の貿易都市、イースカンダスに本部を置くアーレント商会にお任せ下さい!お礼もかねて、漁場をご案内致します!!」と、ぐいぐいと俺に近寄ってきた。
しまった!裏目に出た。やんわりと“お礼はいいから、早く俺と源さんを解放して下さい”作戦は、見事に撃沈してしまった。
こっちの世界の人は、皆んなこんなに義理固いの?奴隷になりたい人が多いの?そして人の話を聞かないの?
日本人の感覚と違うんだな。あと治療魔法もまずかったな。バロンとムーグの欠損部位を治したら、“神の奇跡”や“もしかして神様?”なんて言っていたし。やばいことしたな~。
でも分かってはいるんだけど、自分に力があるのに目の前で苦しんでいる人を見過ごせるほど、図太い精神をしていないし、対価を求める基準も分からない。
綺麗ごとかもしれない。
こちらの世界は皆んな、対価を求めたり、支払ったりするのが当たり前のようだな...。そのことだけは”飲みつぶ“やサイモンさん達と出会って、はっきりと学ばせてもらった。
しかし、圧倒的にこちらの世界の常識が足らない。このままでは目立ちまくる。
日本とは文化が違うことが分かった。ならば、俺は魔法を何でも作り出せる能力を得ている。いっそ、秘密厳守の制約のみの奴隷契約や箝口令の魔法を創り出し、今回のような場合、相手の同意のもと使用してもいいのではないだろうか?
そうでもしないと、どこからか俺の情報が漏れた場合、関わった人全員を無意識のうちに疑ってしまうかもしれないし、自由にサーマレントに来づらくなってしまうかもしれない。
やばい、やばい。
早くエリーと会ってこのサーマレントについて詳しく教えてもらおう。知識のある人を雇うしかしないな。でも俺には秘密が多すぎる。なんていっても向こうの住人だし。
「やっぱり知識奴隷が必要かな。でもお金が無いからな~」と、ついつい小声で呟いてしまった。
そんな俺の凡ミスを見逃すサイモンさんではなかった。
「奴隷でしたらご案内致しますよ!イースカンダスはサーマレント国、第二の都市でございます!奴隷も様々、取り揃えております!あと、お金の方を心配なさっておられるようですが、そこのシルバーウルフの革と魔石を、我が商会にすべて売ってくだされば、白銀貨2枚の値段が付きますよ!!」
良く聞こえたな...サイモンさん。もしかしたらエルフなの...?
◇◇◇◇◇◇◇◇◇
「また、先ほどの神聖魔法代を彼らに請求すればミスリル貨、いや、赤金貨の価値は、十分にあると思います」
ミスリル貨、赤金貨などの貨幣価値についてはエリーから、オークのおおよその価値を知るために学んでおいて。また、友三爺さんが日本の貨幣価値と照らし合わせた、貨幣基準も教わっていた。
良かった学んでおいて...。
日本の貨幣価値と比較をすると、白銀貨一枚で約100万円、ミスリル貨一枚で1000万円、赤金貨1枚で一億円らしい。
俺は神聖魔法を一回唱えるだけで、1億円近くも貰えるらしい。ありがたいことですわ。もう“根津精肉店”や“柳ケ瀬風雅商店街”にこだわらなくても、いいのかな?こっちの世界で遊んで暮らせそう...。
...。
嘘ですよ。そんなことしたら、色々な方面から怒られそう...。
「何といっても、あなた様の倒したシルバーウルフは、物がいい!外傷が殆ど無い、いや、無さすぎるのです!普通なら刀傷や魔法攻撃による爆破痕などがあって、当たり前です!!でも太郎様たちが 倒したシルバーウルフは内臓を破壊されての死亡。この為、毛皮の状態が非常にいいんですよ!!我々、アーレント商会に全部売って頂けるのでしたら、”勉強させて頂きますよ“!!」
やや、いや、相当興奮した口調で、買取りを迫って来た。それにしてもこちらの世界でも“勉強させて頂きます”とか使うんだな。なんとなく親近感がわくよな。
「あと、私個人としてのお礼として、私が信頼を置いている“ヒルメス奴隷商会”でよければ気に入った奴隷を1人差し上げます。現在ヒルメス奴隷商会は、二代目のシリウスが引き継ぎ、健全な経営を行っている良質なお店です」
「はあ、あの、あ、ありがとうございます...」
「太郎様の希望される知識系の奴隷から、絶世の性奴隷、太郎様なら必要ないと思われますが、護衛が出来る戦闘奴隷まで、幅広く取り揃えていますよ」
もう...“はあ“や“あの“としか言えなかった。奴隷をくれるって言って喜ぶのも、日本人の倫理観としてはあまりピンとこない。ただ、絶世の性奴隷...見るだけならね...。それに不幸そうなら、俺が購入して幸せにするのもありかな...?
でも絶世の性奴隷って...女性だよね?
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煩悩と戦っている俺に対して、サイモンさんが「太郎様、先ほどの戦闘の時に、これを落としましたよ」と言って、ノック式のボールペンを胸ポケットから取り出し、それを俺に差し出した。
うわ~懐かしい。うちのお店でよく使っていた、“BOWWY”だ!ノック式の先駆けみたいなボールペン。
ノック式のボールペン。サイドのボタンでノックを戻すと、頭部のノックボタンが勢いよく戻る構造。この“BOWWY”を使って、友達と休み時間に消しゴムを弾く遊びが、うちの親父、正の時代に大流行したそうだ。
「そのボールペンは俺のじゃないですよ。しかし懐かしいタイプだな~。うちの店にもあったよ!!」
俺は懐かしさで、サイモンさんの存在を忘れてしまい、一人勝手にテンションを上げていた。サイモンさんの意図も知らずに...。
サイモンさんは俺の言葉を聞いたあと、ただただ思い出に浸って“BOWWY”を、カチカチとノックしている俺を見つめていた。
そして、サイモンさんはゆっくりと俺に...。
「やはりあなたはこちらの世界の人じゃないのですね」と言ってきた。
「そのボールペンは私の祖父、アーレント商会初代会長のアーレントが、友三という異世界の友人から貰ったモノの一本です」
サイモンさんは、俺の目をじっと見つめて、そう言った。
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