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第20話 仕事終わりのビールを飲むために
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「私を増やす方法ですが単純です。何でも300kg分、食べれば分身体を1体増やせるようです。ちなみに300kg分食べた後、分身体を作るか...それとも今まで私が食べたことのある物を作るか、どちらかの選択が可能です」
分身体を1体作るのに300kg必要か...。食べる物を選ばないでいいのなら、ゴミや排泄物、石や岩などかな...。それか魔物から出る骨や牙、鱗などかな。
心情的には、パラクードが頻繁に抱いているので「排泄物はちょっと...」と思ってしまう。
「私は以前、ゴミや排泄物関係を食べることが多かったのですが、偶然...ぺリドットやサードオニックスなどの貴金属を食べたこともあります。それらを排出することも可能です。ダイヤモンドも可能です」
詳しく教えてくれとお願いをしてみたが、ネームをもらう前の、無意識で動いていた時のことだから、記憶には残っていないらしい。
ローラ様いわく、もう1つの物語「潰れかけのスーパー~」の、47話を参照して欲しい。
「あと...私の分身体は20体まで増やすことが可能です。ただし現時点での話です。ダブルネームとなり、更なる可能性が与えられたようです。今の段階では...どのような可能性かは、まだ分かりませんが...」
更なる可能性か...。また期待をさせる言葉だ。
また、分身体を作れるのは本体の流さんのみらしい。そうか、分身体では作れないのか...。そんなに上手くはいかないか。でも...20体も分身体を作れるんだ。贅沢を言ってはいけないな。
「転移距離は一応無制限となっており、一回の転移で、可能な人数は記載されておりませんでした」
「お!そうすると、何人でも移動ができるという事か?」
否が応でも期待をしてしまう。
「いえ現段階で...1回の転移は、総重量1.5トンまでです」
1.5トンと聞くとすごく大人数で、荷物も沢山運べると思うが、要するに1500kgだ。
100kgの男性10人と500kgの荷物となる。案外運べそうで運べない。ただしこれも現段階のものらしい。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇
「そうか大体...流さんの能力が分かった。短時間で説明書の解読をありがとう。でも悪いがもう1つお願いが...」
無理を承知で流さんに頼んでみることにした。朝までにこれをして頂くと、凄く今後の展開が楽になる。
「レン様の考えとして...。先発隊に私の分身体を連れて行かせたいのですね。レン様達が「実践の場」で戦った後、すぐに転移ができるように、各都市と部族エリア等に、私の分身体を配置したい...のですね」
そう。さすが優秀なスライム。ダブルネームもちだ。
その為には、流さんの分身体が1体,,,なるべく早く欲しい。準備ができ次第...。
ここドランから一番遠い酪農地、ベンダに先発隊と共に流さんの分身体を1体向かわせる。
到着したら、ドランで待っている俺達に、念話で到着を知らせる。
次の2チームを、2体の流さんの分身体と共にベンダに転移させる。
ベンダに着いた2チームはそれぞれ、流さんの分身体と共に、東西ルートに分かれ次の都市やエリアを目指す。
西ルートが、人族エリアのべヘム。東ルートはエルフ族のエリアのセレンだ。
また次の都市やエリアに着いたらドランに待っている...の繰り返しだ。
べヘムに着いたら、アルタに向かって、どんどんドランに下って来るような感じだ。(状況ノートの図参照)
◇◇◇◇◇◇◇◇◇
ただその為には...。どうしても流さんにお願いをしなければならないことがある。
「流さん...その言いづらいのだが...」
俺はなかなか本題に入れなくどう切り出していいか悩んでいた。
だって「あと7時間ぐらいで...300kg食べてくれない?」っ言える?
大食いの人、ギャル〇根さんだって、10キロ何でもいいから明日までに食べてくれって...きつくない?
その30倍だよ。食べる物もねぇ...ラーメンとか肉とか、ホットドックでもない...ねぇ。排泄物やら石を食えって...。鬼畜だよね。言えないよね。面と向かって...。
「大丈夫ですよレン様。ここにある鉱石は魔物と同じく、無限に生み出されます。ですからいくら食べても、また資源は生み出されます。どんどん食べていきます。ご安心を」
ありがたい。鉱石か...。貴重な物もあるのだろう。ミスリル鉱石、オリハルコン鉱石などを手に入れたいな、ゆくゆくは...
「あとレン様...私は排泄物をこちらの世界に来てからは、食しておりませんからご安心を...。さすがにパラクード様がいつも抱きしめてきます。匂わなくても...私の気分的にも...申し訳が無いので...。他のスライムたちが処分をしております」
顔に書いてあったかな?なんか申し訳ないことを言わしたな...。
「ごめんよ流さん。変なことを言わして...」
「謝らないで下さい。当然のことです。ただ誤解だけは解消をしておこうと思いまして。あっ、それとですね出来ましたら...。皆さんにお手伝いをして頂けるとありがたいことが1つあります」
少し話を切り替えるかのように、流さんが俺に、お願い事をしてきた。
「今から分身体を作りたいと思うのですが、試練の遺跡の「鉱石の場」にて、石を切って私が食べやすいようにして欲しいのです。そうすれば私は、どんどん石を食べて、分身体を効率よく作れると思います」
そうか!石や鉱石が沢山ある「鉱石の場」の石を食べるのね。
食べやすい大きさって...どのぐらいなんだ?あとどうやって鉱石をカットすればいいんだ?
ダイヤモンドカッターなど無いだろうし、石切り刃で、1つ1つカットしていくのか?
それともクサビでも石の壁に打ち込んで、手ごろな大きさに...岩を砕いていくのか?
どちらにしても重労働だな。
風呂に入ってビールはお預けだな...。皆にも働いてもらわないとな。
皆、サウナを知らない様だったし...。ロウリュウサウナの良さを、体験させてあげたかったのに...。
何とかいい案ないかな...風呂に入りたいし、石を焼いて...サウナに入りたいし...ビールも飲みたい...。
諦めきれない。何とかして早く終わらせて...キンキンのビールを皆で飲む!
分身体を1体作るのに300kg必要か...。食べる物を選ばないでいいのなら、ゴミや排泄物、石や岩などかな...。それか魔物から出る骨や牙、鱗などかな。
心情的には、パラクードが頻繁に抱いているので「排泄物はちょっと...」と思ってしまう。
「私は以前、ゴミや排泄物関係を食べることが多かったのですが、偶然...ぺリドットやサードオニックスなどの貴金属を食べたこともあります。それらを排出することも可能です。ダイヤモンドも可能です」
詳しく教えてくれとお願いをしてみたが、ネームをもらう前の、無意識で動いていた時のことだから、記憶には残っていないらしい。
ローラ様いわく、もう1つの物語「潰れかけのスーパー~」の、47話を参照して欲しい。
「あと...私の分身体は20体まで増やすことが可能です。ただし現時点での話です。ダブルネームとなり、更なる可能性が与えられたようです。今の段階では...どのような可能性かは、まだ分かりませんが...」
更なる可能性か...。また期待をさせる言葉だ。
また、分身体を作れるのは本体の流さんのみらしい。そうか、分身体では作れないのか...。そんなに上手くはいかないか。でも...20体も分身体を作れるんだ。贅沢を言ってはいけないな。
「転移距離は一応無制限となっており、一回の転移で、可能な人数は記載されておりませんでした」
「お!そうすると、何人でも移動ができるという事か?」
否が応でも期待をしてしまう。
「いえ現段階で...1回の転移は、総重量1.5トンまでです」
1.5トンと聞くとすごく大人数で、荷物も沢山運べると思うが、要するに1500kgだ。
100kgの男性10人と500kgの荷物となる。案外運べそうで運べない。ただしこれも現段階のものらしい。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇
「そうか大体...流さんの能力が分かった。短時間で説明書の解読をありがとう。でも悪いがもう1つお願いが...」
無理を承知で流さんに頼んでみることにした。朝までにこれをして頂くと、凄く今後の展開が楽になる。
「レン様の考えとして...。先発隊に私の分身体を連れて行かせたいのですね。レン様達が「実践の場」で戦った後、すぐに転移ができるように、各都市と部族エリア等に、私の分身体を配置したい...のですね」
そう。さすが優秀なスライム。ダブルネームもちだ。
その為には、流さんの分身体が1体,,,なるべく早く欲しい。準備ができ次第...。
ここドランから一番遠い酪農地、ベンダに先発隊と共に流さんの分身体を1体向かわせる。
到着したら、ドランで待っている俺達に、念話で到着を知らせる。
次の2チームを、2体の流さんの分身体と共にベンダに転移させる。
ベンダに着いた2チームはそれぞれ、流さんの分身体と共に、東西ルートに分かれ次の都市やエリアを目指す。
西ルートが、人族エリアのべヘム。東ルートはエルフ族のエリアのセレンだ。
また次の都市やエリアに着いたらドランに待っている...の繰り返しだ。
べヘムに着いたら、アルタに向かって、どんどんドランに下って来るような感じだ。(状況ノートの図参照)
◇◇◇◇◇◇◇◇◇
ただその為には...。どうしても流さんにお願いをしなければならないことがある。
「流さん...その言いづらいのだが...」
俺はなかなか本題に入れなくどう切り出していいか悩んでいた。
だって「あと7時間ぐらいで...300kg食べてくれない?」っ言える?
大食いの人、ギャル〇根さんだって、10キロ何でもいいから明日までに食べてくれって...きつくない?
その30倍だよ。食べる物もねぇ...ラーメンとか肉とか、ホットドックでもない...ねぇ。排泄物やら石を食えって...。鬼畜だよね。言えないよね。面と向かって...。
「大丈夫ですよレン様。ここにある鉱石は魔物と同じく、無限に生み出されます。ですからいくら食べても、また資源は生み出されます。どんどん食べていきます。ご安心を」
ありがたい。鉱石か...。貴重な物もあるのだろう。ミスリル鉱石、オリハルコン鉱石などを手に入れたいな、ゆくゆくは...
「あとレン様...私は排泄物をこちらの世界に来てからは、食しておりませんからご安心を...。さすがにパラクード様がいつも抱きしめてきます。匂わなくても...私の気分的にも...申し訳が無いので...。他のスライムたちが処分をしております」
顔に書いてあったかな?なんか申し訳ないことを言わしたな...。
「ごめんよ流さん。変なことを言わして...」
「謝らないで下さい。当然のことです。ただ誤解だけは解消をしておこうと思いまして。あっ、それとですね出来ましたら...。皆さんにお手伝いをして頂けるとありがたいことが1つあります」
少し話を切り替えるかのように、流さんが俺に、お願い事をしてきた。
「今から分身体を作りたいと思うのですが、試練の遺跡の「鉱石の場」にて、石を切って私が食べやすいようにして欲しいのです。そうすれば私は、どんどん石を食べて、分身体を効率よく作れると思います」
そうか!石や鉱石が沢山ある「鉱石の場」の石を食べるのね。
食べやすい大きさって...どのぐらいなんだ?あとどうやって鉱石をカットすればいいんだ?
ダイヤモンドカッターなど無いだろうし、石切り刃で、1つ1つカットしていくのか?
それともクサビでも石の壁に打ち込んで、手ごろな大きさに...岩を砕いていくのか?
どちらにしても重労働だな。
風呂に入ってビールはお預けだな...。皆にも働いてもらわないとな。
皆、サウナを知らない様だったし...。ロウリュウサウナの良さを、体験させてあげたかったのに...。
何とかいい案ないかな...風呂に入りたいし、石を焼いて...サウナに入りたいし...ビールも飲みたい...。
諦めきれない。何とかして早く終わらせて...キンキンのビールを皆で飲む!
応援ありがとうございます!
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