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第四章
102.ツンあり、デレなし
しおりを挟む「ねぇ、次はいつメガネをかけるの?」
「メガネ無しの生活に慣れてきたから、もうかけない事にしたよ」
「えっ、もうメガネをかけない……?」
「視力は悪くないからかける必要もないし」
ガーン……。
そ・ん・な!
拓真がメガネをかけなかったら美形な顔がみんなにも見放題じゃん。
これからは、余計にライバルが増えていくんじゃ……。
あーぁ、私が一番乗りだったのに。
拓真がさっさと落ちてくれれば、こんな辛い目に遭わなかったのに。
素顔はいつも見ていたいと思うけど、ライバルが増えるくらいならメガネをかけていて欲しかったよ。
恋愛とは、時にご都合主義の自分を創り出してしまう。
「じゃあ、メガネを壊したお詫びとして、和葉が近いうちに新しいメガネをプレゼントするよ」
「別にいらねぇし。どうせ、人にプレゼントする金もねーだろ」
「うっ……。(図星)」
「壊れたんだから仕方ない。無くても生活出来るから別にいいよ」
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ツンあり、デレなし。
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