15 / 139
人生何が起こるかわかりません
コンプレックス
しおりを挟む
女として、いくら男の目のない空間だからと言って酷い姿をいつまでも晒させるのは酷に感じられた。
「イゾルデ、服を着るのを手伝ってあげなさい」
「はっ!」
アルマが裸体を晒し続けるのを不憫に感じていたので、アルマの言葉が終わると早々にイゾルデに命じた、命じられたイゾルデも彼女の境遇には同情心を抱き、服を着せるのを手伝いながらも『自分と同年代にはこのくらいの子がいるのもけっこういるのよねぇ』等と思いながら少し母性愛に近い感情すら抱いた、着衣が終わり彼女が着席すると、ユリアーヌスはイゾルデに命じた、
「王都から持ってきたブランデーのいいのがあったでしょ、持ってきて」
「はっ!」
主の意図を察して退室すると室内は沈黙が支配したが、お茶を口に運んだユリアーヌスによってその沈黙はあっさりと破られた。
「冷めてしまったわね、淹れ直しましょうか」
アルマは一瞬何を言っているのか理解できなかったが、即座に理解すると立ち上がりあわてて言った。
「それでしたら私が」
「ああ、いいのよ、ここで生活して行く上では多少の事は自分でできないと話にならないから、練習を兼ねてよ、だいたいテオドールから聞いたけどこの屋敷で最も家事が得意なのがエレーナ様で次がテオドールか従士長のカイなんでしょ?その面々に色々やらせて、私が指咥えて見てるってのもねぇ・・・」
アルマの申し出に対し軽く肩をすくめ、おどけるようにしながら言うユリアーヌスに少し口許を緩めながらも『王女にお茶を淹れさせてそれを指咥えて見ている私の立場はどうなるのよ・・・』等と考えてもいた、しかしその心配は杞憂に終わる、お湯を取りに台所に行く、お湯を沸かせ適量の茶葉を使用してお茶を淹れる、その行程を一切無視してポットの中の冷めた元お湯の中に盛大に茶葉を投入しようとした時点でオズオズとながら自分がやると強く申し出た、ユリアーヌスも簡単だろうと思って手を出してみたが、いざやろうと思うとどうしていいのか全く分からず、結局はアルマの手を借りることとなった、微妙な空気も漂ったが、「いやーけっこうむずかしいのねえ~」等と照れ隠しをするユリアーヌスの態度も相まって二人の距離は少し縮まった気がお互いにしていた。お湯を取りに行っている間にイゾルデはすでに帰ってきており、グラスの準備等をしながら待っていると、お湯をポットに入れた二人が帰ってきた、だいたいの状況を察したイゾルデが次の指示を待っていたが、出された指示は退去であった。
「二人でゆっくりと話がしたいから、もういいわよ。」
暗に人払いを命じたので一礼すると部屋を後にした、イゾルデの退出を確認すると、ユリアーヌスは切り出した。
「二人きりということで、どんなに無礼な事を言っても忘れてあげます、その代わり私の言う不都合な内容も一切忘れなさい、そういう事でどう?軽く飲みながらでもないと言いずらいこともあるでしょうから用意させといたわ、飲めるんでしょ?」
返事を聞く事もなく彼女のグラスに注いでいく、ほとんど蛇に睨まれた蛙のような状態であったが、最初のような恐怖感はなかった、自分に危害を加える意図は全くないというのは真実であるだろうことは、ここまでの会話でも十分理解できた、先ほど肌をさらすまでしたことで吹っ切れた部分もあり、注がれたブランデーを呑むと、オズオズとではあるがはっきりと質問をぶつけた。
「お聞きします、何故私にそこまでの配慮をしてくださるのですか?」
その質問に対してほぼノータイムでユリアーヌスは返答する、
「簡単よ、テオドールに頼まれたからよ。さっき言ったけど私はこの歳だから子供が産めるかどうか不安なのよ、でもね子供が産めないかもしれないから若い愛人を斡旋する、そんなのは女としては屈辱以外のなにものでもないわ、あなたも女なら理解できるでしょう?」
「理解できます、ですから何故そうするのかという事が理解できないのです。」
「私たち王侯貴族には王侯貴族としての責務がある、『気に入らない相手だから嫁に行きたくない』『この人の事が好きだから結婚したい』そんな言い分は通用しないのよ、特に王侯貴族の女にとって最も重要な責務は子を産むこと『愛人など汚らわしい者を持つくらいなら子供などいらない』なんて事を言うのは私に言わせれば諸侯夫人としては失格ね」
そこまで言うと自分のグラスのブランデーを飲み、空になった彼女のグラスの方に瓶を傾け無言で注いだ、アルマは少し考え込ん後で、また尋ねた。
「愛情とかはないんですか?」
「今はあるわよ」
ユリアーヌスの回答は明快なものであった、ただ誤解がないようにブランデーを一口飲んだ後で補足を続けた。
「最初は条件の合う相手って事でしかなかった、だけどまだ短い期間でしかないけど今はしっかりと愛情もあるつもりよ。だいたい、よく知らない相手と紹介を通じて結婚するって話は農村でもあるんじゃないの?」
「あっ、たしかに・・・」
「でしょ、ここからが貴族はたいへんなのよ、結婚した相手と色々とあわなかったとしても、家同士のしがらみもあるから別れるわけにもいかず、完全に関係が冷え切ってお互いに恋人を持って勝手にやってる、なんて話もあるくらいなのよね」
「あ~外から眺めてる分にはおもしろそうですけど、中でやってくのはきつそうですねぇ~」
いつの間にか二杯目も空け、ユリアーヌスから勧められるままに三杯目を飲み進むうちにアルマはかなり弛緩してきていた、甘い口当たりで飲みやすいのだがアルコール度数はかなり高めなため、非常に酔いが回りやすくなっていたのである『もう一息かな・・・』ユリアーヌスは心中で呟くとつづけた。
「私もね年齢の事ではけっこう引け目を感じているのよ、お義理で抱いているだけなんじゃないだろうか?ってね」
「あっ・・いえ・・・すごくお綺麗ですよ・・・」
「ありがとう」
軽く言うと、ユリアーヌスも一口彼女に習って生まれて始めて自分で淹れてみたお茶を口にしてみた『うん、微妙』茶葉の開き方や適量加減がかなり甘かったのであろう、自分で淹れた物ながら正直微妙に感じていた、酔わないために用意したものであったのだから味は二の次といっても、少し悔しい思いがした。しばしの沈黙の後で四杯目を口にしながら、アルマは沈鬱な様子で口を開いた。
「私の身体をごらんになったでしょう?あんな体で愛してもらえるとは思えないんです」
「さっき言ったけど私も似たような事を思っていたわ、内心『ババァつかまされちまったよ』とか思いながらお義理で抱かれることになるんだろうなぁって」
彼女の口からそんな言葉が飛び出すとはまったく予想していなかっただけに一気に酔いが醒めるような感覚に襲われた、ギョッとして押し黙ってしまっているアルマを優し気に眺めながらユリアーヌスは続ける。
「だからね、まず一度抱いてもらいなさい、もしテオドールの態度がひどいもんだったら私がたっぷりお仕置きしてあげるからね」
最後のところを冗談交じりに言う彼女の言葉に思わずアルマにも笑みがこぼれた、そこからは自然とガールズトークに花が咲いた、アルマにしても引け目から同世代の娘達との性的な話に混じれずにいたが、興味はかなり強くあったので堰を切ったようになった、そんなアルマに対しユリアーヌスも惚気交じりに応じ、昼から続いた二人の宴会は夜まで及び、夕飯を知らせにイゾルデが部屋を訪問した時には、すっかり二人とも出来上がっていた。
「イゾルデ、服を着るのを手伝ってあげなさい」
「はっ!」
アルマが裸体を晒し続けるのを不憫に感じていたので、アルマの言葉が終わると早々にイゾルデに命じた、命じられたイゾルデも彼女の境遇には同情心を抱き、服を着せるのを手伝いながらも『自分と同年代にはこのくらいの子がいるのもけっこういるのよねぇ』等と思いながら少し母性愛に近い感情すら抱いた、着衣が終わり彼女が着席すると、ユリアーヌスはイゾルデに命じた、
「王都から持ってきたブランデーのいいのがあったでしょ、持ってきて」
「はっ!」
主の意図を察して退室すると室内は沈黙が支配したが、お茶を口に運んだユリアーヌスによってその沈黙はあっさりと破られた。
「冷めてしまったわね、淹れ直しましょうか」
アルマは一瞬何を言っているのか理解できなかったが、即座に理解すると立ち上がりあわてて言った。
「それでしたら私が」
「ああ、いいのよ、ここで生活して行く上では多少の事は自分でできないと話にならないから、練習を兼ねてよ、だいたいテオドールから聞いたけどこの屋敷で最も家事が得意なのがエレーナ様で次がテオドールか従士長のカイなんでしょ?その面々に色々やらせて、私が指咥えて見てるってのもねぇ・・・」
アルマの申し出に対し軽く肩をすくめ、おどけるようにしながら言うユリアーヌスに少し口許を緩めながらも『王女にお茶を淹れさせてそれを指咥えて見ている私の立場はどうなるのよ・・・』等と考えてもいた、しかしその心配は杞憂に終わる、お湯を取りに台所に行く、お湯を沸かせ適量の茶葉を使用してお茶を淹れる、その行程を一切無視してポットの中の冷めた元お湯の中に盛大に茶葉を投入しようとした時点でオズオズとながら自分がやると強く申し出た、ユリアーヌスも簡単だろうと思って手を出してみたが、いざやろうと思うとどうしていいのか全く分からず、結局はアルマの手を借りることとなった、微妙な空気も漂ったが、「いやーけっこうむずかしいのねえ~」等と照れ隠しをするユリアーヌスの態度も相まって二人の距離は少し縮まった気がお互いにしていた。お湯を取りに行っている間にイゾルデはすでに帰ってきており、グラスの準備等をしながら待っていると、お湯をポットに入れた二人が帰ってきた、だいたいの状況を察したイゾルデが次の指示を待っていたが、出された指示は退去であった。
「二人でゆっくりと話がしたいから、もういいわよ。」
暗に人払いを命じたので一礼すると部屋を後にした、イゾルデの退出を確認すると、ユリアーヌスは切り出した。
「二人きりということで、どんなに無礼な事を言っても忘れてあげます、その代わり私の言う不都合な内容も一切忘れなさい、そういう事でどう?軽く飲みながらでもないと言いずらいこともあるでしょうから用意させといたわ、飲めるんでしょ?」
返事を聞く事もなく彼女のグラスに注いでいく、ほとんど蛇に睨まれた蛙のような状態であったが、最初のような恐怖感はなかった、自分に危害を加える意図は全くないというのは真実であるだろうことは、ここまでの会話でも十分理解できた、先ほど肌をさらすまでしたことで吹っ切れた部分もあり、注がれたブランデーを呑むと、オズオズとではあるがはっきりと質問をぶつけた。
「お聞きします、何故私にそこまでの配慮をしてくださるのですか?」
その質問に対してほぼノータイムでユリアーヌスは返答する、
「簡単よ、テオドールに頼まれたからよ。さっき言ったけど私はこの歳だから子供が産めるかどうか不安なのよ、でもね子供が産めないかもしれないから若い愛人を斡旋する、そんなのは女としては屈辱以外のなにものでもないわ、あなたも女なら理解できるでしょう?」
「理解できます、ですから何故そうするのかという事が理解できないのです。」
「私たち王侯貴族には王侯貴族としての責務がある、『気に入らない相手だから嫁に行きたくない』『この人の事が好きだから結婚したい』そんな言い分は通用しないのよ、特に王侯貴族の女にとって最も重要な責務は子を産むこと『愛人など汚らわしい者を持つくらいなら子供などいらない』なんて事を言うのは私に言わせれば諸侯夫人としては失格ね」
そこまで言うと自分のグラスのブランデーを飲み、空になった彼女のグラスの方に瓶を傾け無言で注いだ、アルマは少し考え込ん後で、また尋ねた。
「愛情とかはないんですか?」
「今はあるわよ」
ユリアーヌスの回答は明快なものであった、ただ誤解がないようにブランデーを一口飲んだ後で補足を続けた。
「最初は条件の合う相手って事でしかなかった、だけどまだ短い期間でしかないけど今はしっかりと愛情もあるつもりよ。だいたい、よく知らない相手と紹介を通じて結婚するって話は農村でもあるんじゃないの?」
「あっ、たしかに・・・」
「でしょ、ここからが貴族はたいへんなのよ、結婚した相手と色々とあわなかったとしても、家同士のしがらみもあるから別れるわけにもいかず、完全に関係が冷え切ってお互いに恋人を持って勝手にやってる、なんて話もあるくらいなのよね」
「あ~外から眺めてる分にはおもしろそうですけど、中でやってくのはきつそうですねぇ~」
いつの間にか二杯目も空け、ユリアーヌスから勧められるままに三杯目を飲み進むうちにアルマはかなり弛緩してきていた、甘い口当たりで飲みやすいのだがアルコール度数はかなり高めなため、非常に酔いが回りやすくなっていたのである『もう一息かな・・・』ユリアーヌスは心中で呟くとつづけた。
「私もね年齢の事ではけっこう引け目を感じているのよ、お義理で抱いているだけなんじゃないだろうか?ってね」
「あっ・・いえ・・・すごくお綺麗ですよ・・・」
「ありがとう」
軽く言うと、ユリアーヌスも一口彼女に習って生まれて始めて自分で淹れてみたお茶を口にしてみた『うん、微妙』茶葉の開き方や適量加減がかなり甘かったのであろう、自分で淹れた物ながら正直微妙に感じていた、酔わないために用意したものであったのだから味は二の次といっても、少し悔しい思いがした。しばしの沈黙の後で四杯目を口にしながら、アルマは沈鬱な様子で口を開いた。
「私の身体をごらんになったでしょう?あんな体で愛してもらえるとは思えないんです」
「さっき言ったけど私も似たような事を思っていたわ、内心『ババァつかまされちまったよ』とか思いながらお義理で抱かれることになるんだろうなぁって」
彼女の口からそんな言葉が飛び出すとはまったく予想していなかっただけに一気に酔いが醒めるような感覚に襲われた、ギョッとして押し黙ってしまっているアルマを優し気に眺めながらユリアーヌスは続ける。
「だからね、まず一度抱いてもらいなさい、もしテオドールの態度がひどいもんだったら私がたっぷりお仕置きしてあげるからね」
最後のところを冗談交じりに言う彼女の言葉に思わずアルマにも笑みがこぼれた、そこからは自然とガールズトークに花が咲いた、アルマにしても引け目から同世代の娘達との性的な話に混じれずにいたが、興味はかなり強くあったので堰を切ったようになった、そんなアルマに対しユリアーヌスも惚気交じりに応じ、昼から続いた二人の宴会は夜まで及び、夕飯を知らせにイゾルデが部屋を訪問した時には、すっかり二人とも出来上がっていた。
0
あなたにおすすめの小説
ネグレクトされていた四歳の末娘は、前世の経理知識で実家の横領を見抜き追放されました。これからはもふもふ聖獣と美食巡りの旅に出ます。
☆ほしい
ファンタジー
アークライト子爵家の四歳の末娘リリアは、家族から存在しないものとして扱われていた。食事は厨房の残飯、衣服は兄姉のお下がりを更に継ぎ接ぎしたもの。冷たい床で眠る日々の中、彼女は高熱を出したことをきっかけに前世の記憶を取り戻す。
前世の彼女は、ブラック企業で過労死した経理担当のOLだった。
ある日、父の書斎に忍び込んだリリアは、ずさんな管理の家計簿を発見する。前世の知識でそれを読み解くと、父による悪質な横領と、家の財産がすでに破綻寸前であることが判明した。
「この家は、もうすぐ潰れます」
家族会議の場で、リリアはたった四歳とは思えぬ明瞭な口調で破産の事実を突きつける。激昂した父に「疫病神め!」と罵られ家を追い出されたリリアだったが、それは彼女の望むところだった。
手切れ金代わりの銅貨数枚を握りしめ、自由を手に入れたリリア。これからは誰にも縛られず、前世で夢見た美味しいものをたくさん食べる生活を目指す。
冷遇王妃はときめかない
あんど もあ
ファンタジー
幼いころから婚約していた彼と結婚して王妃になった私。
だが、陛下は側妃だけを溺愛し、私は白い結婚のまま離宮へ追いやられる…って何てラッキー! 国の事は陛下と側妃様に任せて、私はこのまま離宮で何の責任も無い楽な生活を!…と思っていたのに…。
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
老聖女の政略結婚
那珂田かな
ファンタジー
エルダリス前国王の長女として生まれ、半世紀ものあいだ「聖女」として太陽神ソレイユに仕えてきたセラ。
六十歳となり、ついに若き姪へと聖女の座を譲り、静かな余生を送るはずだった。
しかし式典後、甥である皇太子から持ち込まれたのは――二十歳の隣国王との政略結婚の話。
相手は内乱終結直後のカルディア王、エドモンド。王家の威信回復と政権安定のため、彼には強力な後ろ盾が必要だという。
子も産めない年齢の自分がなぜ王妃に? 迷いと不安、そして少しの笑いを胸に、セラは決断する。
穏やかな余生か、嵐の老後か――
四十歳差の政略婚から始まる、波乱の日々が幕を開ける。
【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く
ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。
5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。
夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…
滅せよ! ジリ貧クエスト~悪鬼羅刹と恐れられた僧兵のおれが、ハラペコ女神の料理番(金髪幼女)に!?~
スサノワ
ファンタジー
「ここわぁ、地獄かぁ――!?」
悪鬼羅刹と恐れられた僧兵のおれが、気がつきゃ金糸のような髪の小娘に!?
「えっ、ファンタジーかと思ったぁ? 残っ念っ、ハイ坊主ハラペコSFファンタジーでしたぁ――ウケケケッケッ♪」
やかましぃやぁ。
※小説家になろうさんにも投稿しています。投稿時は初稿そのまま。順次整えます。よろしくお願いします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる