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王国動乱
悪魔の策謀
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まず国内外へのアピールの意味を込めてグリュックの即位式典は華々しく行われた、当の本人は理解できるような年齢ではなかったが、元来おとなしい性格なので言われたとおりに非常にいい子にしていた。
続いて論功行賞の発表と合わせて新人事の発表がなされた、宰相にはフリートヘルムが予定通り就任したが、大将軍の地位に着いたのはヴァレンティンであり、テオドールの地位は据え置かれ、領地の加増もなく、様々な憶測を生むような人事であった。
テオドールの冷遇ともとれる扱いも注目を集めたが、大抜擢としか言いようのないヴィレムの辺境伯就任も大いに注目を集め、戦に参加し目覚ましい活躍とともに騎士叙勲を果たした者や、領主貴族に列せられた者など『大抜擢』という言葉がしっくりと来るような人事であった。
大々的な祝宴の後で、気心の知れた身内のみの細やか乍ら無礼講の祝宴が開催された。まだ全てが片付いたわけではないが、生き延びられた事、勝利できたこと、喜ぶべき材料はいくらでもあった。そんな祝宴は誰もがある人物をチラチラとみながら笑いを堪えるのに必死であった。
非常に可愛らしい服装に身を包んだアストリッドはまたしても屈辱に身を震わせながら、祝宴の華と化していた、これが諸侯を招いての大々的な祝宴であったなら彼女は剣を抜き暴れ出していたかもしれない、身内だけだからまだギリギリ耐えられていた節があった。
何故そのような事態になったかといえば、数日前に遡る。
「ゲルトラウデから聞いたわよ、可愛服がすごく似合ってたって、今度の祝勝会で着てみてよ」
「絶対に嫌です!」
からかうように言うヒルデガルドに強い剣幕で拒否を示すアストリッドであったが、そこまでは予定通りであった。
「じゃあ、賭けでもしましょうよ」
「もう生涯賭け事はしないと誓いました!」
そう言うであろう事も予定通りであった。
「あなたの得意な分野でいいのよ」
その一言で彼女の反応はピタリと止まった、自分の得意分野と言えば剣である、剣の勝負であれば負ける要素など絶対にないと思えた、しかしアストリッドもヒルデガルドの性格は知っていた、そんな勝ち目のない勝負を挑むような人物ではなく、極めてインチキ臭い手を使っても勝利しようとするタイプの人間である事を熟知していた。だからこそ、どういう意図があるのか、どういうインチキをするつもりであるのか、その点が気になり質問を始めた。
「一対一の勝負でヒルデガルド様が私に勝てるとは到底思えませんが」
「ええ、私もそう思うわ」
テオドールといいヒルデガルドといい、人を喰ったような話し方をすると、少しイラついたが、次に何を言うのか続きを待った。
「だからハンデを頂戴、私が戦うんじゃなくて、イゾルデが戦うの、さらにハンデとして助っ人一人追加ってのでどう?」
思わずニヤリとしてしまった、二対一なら勝てると思ったとしたら、とんでもない誤解である、もし実戦であれば、一人が命を捨てる覚悟で死兵と化し、急所を避けるように剣を受けた後で、抱き着くなり絡みつくなりすれば、二対一で不覚を取る事も十分あり得る、しかし剣の試合であれば、打たれた時点で敗北確定であり、妨害工作はできないのが通常のルールであった。
考えられるのは通常のルールにないルールを勝手に言い出すか、本当に剣の実力を見誤っているかであった。そこでアストリッドはくどいほどルールの確認を行ったが、そこで提示されたルールに勝手な改変などなく、詭弁を弄する余地はないように思えた。
「分かりました、受けましょう、私が勝ちましたらどのような罰ゲームをされるつもりですか?」
「どんな罰ゲームがお望み?あなたの良識の範疇で提示していいわよ」
ヒルデガルドはアストリッドが案外良識のある人物である事を知っていた、時に暴走する事はあるが、倫理観などが強いくらいであり、ありえないような罰ゲームは絶対に提示しない人物であるという信頼感は持っていた、しかしアストリッドから提示された罰ゲームを聞いた時少し殺意を覚えたのも事実であった。
審判に選ばれたヨナタンはアストリッドに同情の目を向けていた、ヒルデガルドと賭けをして勝てるわけがないと思っていたからである、どういうカラクリを用いるかは分からないが、絶対にアストリッドが負ける事だけは確信していた。
アストリッドは少し意外に思っていた、助っ人は絶対にヨナタンだと思っていただけに、イゾルデの横にいるゲルトラウデを見ると、どういう戦術で来る予定なのかまるで分らなくなってしまった。
「では、勝負を始める前に両者宣誓」
「敗北したら皆様のコーディネイトした服装で祝勝会に出る事を誓おう!」
「敗北したら、この前ゲルトラウデが食べたのと同量のバウムクーヘンを一気に完食する事を誓うわ!」
二人目を生んでから胴回りを非常に気にしていたヒルデガルドにとってゲルトラウデが食べたのと同量のバウムクーヘンの完食はかなり尊厳に影響するものであった、そこを突いてくるアストリッドに本気の殺意が芽生えるのもいたしかたないと、同じく胴回りを気にしているイゾルデXX歳もそう考えていた。
「では、前え」
ヨナタンのその声でイゾルデは前にでるがゲルトラウデは前に出ようとしない、不審に思っていると建物の影からよく知る顔が現れた。
「お祖父様!」
その瞬間自分が完全に嵌められた事を理解した、確かに助っ人を一人呼ぶとは言ったがその助っ人に制限は一切かかっていなかった。
「どれ、腕が鈍っていないか見てやろう」
もうじき30になろうというのに全然男の気配のしない孫娘をエッケハルトも心配していた、華やかなドレスにもまるで興味を示す事のないだけに、賭けに勝てば男装ではない服装で祝勝会に出るという、ヒルデガルドの話に乗って、アストリッドに話を持ち掛ける前にすでに待機させておいたのであった。
「実戦の中で磨いた剣、耄碌した爺に見せてやろうじゃないですか!」
二人が対峙すると、イゾルデは後方に下がり二人の一騎打ちの邪魔にならぬようにした、審判役のヨナタンにしろ達人同士の試合はどのようなものなのか興味があり、その目は真剣なものであった。
「では、始め!」
ヨナタンの号令がかかっても二人ともピクリとも動こうとしなかった、しかしジリジリと回り込むように動くエッケハルトに対し、アストリッドはジワリジワリと前進するように間合いを詰めていく、アストリッドはエッケハルトの指や腕の動きに至る全挙動に神経を集中させることによって微妙な動きさえ見えるように感じていた、もし打って出られてもそれに一瞬早く反応しカウンターを取れる自信があった。
前進できずジリジリと円を描くように横にずれていくエッケハルトに対し間合いを詰めていくアストリッド、誰の目にもアストリッドの優勢ははっきりしていた、いよいよ回り込むようにしていた動きをジリジリとした後退に移行したエッケハルトに対し詰めとばかりに間合いを詰めていくアストリッドだったが、その時頭部に鈍い痛みを感じた。
「それまで!」
振り返ったアストリッドの目には少しすまなそうなイゾルデが立っていた。
「二対一って約束だったわよね?」
勝ち誇ったヒルデガルドの言葉にまったく反論できなかった『きたねぇ!』そう叫びたかったが、ルール的になんの問題もない事は明白であり、なにより自分の頭がそれを理解していた。
「一対一なら負けていた、強くなったな」
大きく息を吐くように語るエッケハルトの言葉は、アストリッドにとって意外な一言であった、てっきり完全に嵌められたのだと思っていただけにその一言は救いであった。
「イゾルデに背後を取らせるために立ち位置を入れ替えるように動いたのではないのですか?」
「対峙して勝ち目がないと思ったからそうしたんだ、勝てそうならそのまま戦う予定であった」
今まで一度も勝てなかった祖父に勝てた、そう思った瞬間に泣き出していた、周りがそんなアストリッドの反応に驚き戸惑っている中で悪魔は祝勝会でどんな格好をさせようか策謀を練っていた。
続いて論功行賞の発表と合わせて新人事の発表がなされた、宰相にはフリートヘルムが予定通り就任したが、大将軍の地位に着いたのはヴァレンティンであり、テオドールの地位は据え置かれ、領地の加増もなく、様々な憶測を生むような人事であった。
テオドールの冷遇ともとれる扱いも注目を集めたが、大抜擢としか言いようのないヴィレムの辺境伯就任も大いに注目を集め、戦に参加し目覚ましい活躍とともに騎士叙勲を果たした者や、領主貴族に列せられた者など『大抜擢』という言葉がしっくりと来るような人事であった。
大々的な祝宴の後で、気心の知れた身内のみの細やか乍ら無礼講の祝宴が開催された。まだ全てが片付いたわけではないが、生き延びられた事、勝利できたこと、喜ぶべき材料はいくらでもあった。そんな祝宴は誰もがある人物をチラチラとみながら笑いを堪えるのに必死であった。
非常に可愛らしい服装に身を包んだアストリッドはまたしても屈辱に身を震わせながら、祝宴の華と化していた、これが諸侯を招いての大々的な祝宴であったなら彼女は剣を抜き暴れ出していたかもしれない、身内だけだからまだギリギリ耐えられていた節があった。
何故そのような事態になったかといえば、数日前に遡る。
「ゲルトラウデから聞いたわよ、可愛服がすごく似合ってたって、今度の祝勝会で着てみてよ」
「絶対に嫌です!」
からかうように言うヒルデガルドに強い剣幕で拒否を示すアストリッドであったが、そこまでは予定通りであった。
「じゃあ、賭けでもしましょうよ」
「もう生涯賭け事はしないと誓いました!」
そう言うであろう事も予定通りであった。
「あなたの得意な分野でいいのよ」
その一言で彼女の反応はピタリと止まった、自分の得意分野と言えば剣である、剣の勝負であれば負ける要素など絶対にないと思えた、しかしアストリッドもヒルデガルドの性格は知っていた、そんな勝ち目のない勝負を挑むような人物ではなく、極めてインチキ臭い手を使っても勝利しようとするタイプの人間である事を熟知していた。だからこそ、どういう意図があるのか、どういうインチキをするつもりであるのか、その点が気になり質問を始めた。
「一対一の勝負でヒルデガルド様が私に勝てるとは到底思えませんが」
「ええ、私もそう思うわ」
テオドールといいヒルデガルドといい、人を喰ったような話し方をすると、少しイラついたが、次に何を言うのか続きを待った。
「だからハンデを頂戴、私が戦うんじゃなくて、イゾルデが戦うの、さらにハンデとして助っ人一人追加ってのでどう?」
思わずニヤリとしてしまった、二対一なら勝てると思ったとしたら、とんでもない誤解である、もし実戦であれば、一人が命を捨てる覚悟で死兵と化し、急所を避けるように剣を受けた後で、抱き着くなり絡みつくなりすれば、二対一で不覚を取る事も十分あり得る、しかし剣の試合であれば、打たれた時点で敗北確定であり、妨害工作はできないのが通常のルールであった。
考えられるのは通常のルールにないルールを勝手に言い出すか、本当に剣の実力を見誤っているかであった。そこでアストリッドはくどいほどルールの確認を行ったが、そこで提示されたルールに勝手な改変などなく、詭弁を弄する余地はないように思えた。
「分かりました、受けましょう、私が勝ちましたらどのような罰ゲームをされるつもりですか?」
「どんな罰ゲームがお望み?あなたの良識の範疇で提示していいわよ」
ヒルデガルドはアストリッドが案外良識のある人物である事を知っていた、時に暴走する事はあるが、倫理観などが強いくらいであり、ありえないような罰ゲームは絶対に提示しない人物であるという信頼感は持っていた、しかしアストリッドから提示された罰ゲームを聞いた時少し殺意を覚えたのも事実であった。
審判に選ばれたヨナタンはアストリッドに同情の目を向けていた、ヒルデガルドと賭けをして勝てるわけがないと思っていたからである、どういうカラクリを用いるかは分からないが、絶対にアストリッドが負ける事だけは確信していた。
アストリッドは少し意外に思っていた、助っ人は絶対にヨナタンだと思っていただけに、イゾルデの横にいるゲルトラウデを見ると、どういう戦術で来る予定なのかまるで分らなくなってしまった。
「では、勝負を始める前に両者宣誓」
「敗北したら皆様のコーディネイトした服装で祝勝会に出る事を誓おう!」
「敗北したら、この前ゲルトラウデが食べたのと同量のバウムクーヘンを一気に完食する事を誓うわ!」
二人目を生んでから胴回りを非常に気にしていたヒルデガルドにとってゲルトラウデが食べたのと同量のバウムクーヘンの完食はかなり尊厳に影響するものであった、そこを突いてくるアストリッドに本気の殺意が芽生えるのもいたしかたないと、同じく胴回りを気にしているイゾルデXX歳もそう考えていた。
「では、前え」
ヨナタンのその声でイゾルデは前にでるがゲルトラウデは前に出ようとしない、不審に思っていると建物の影からよく知る顔が現れた。
「お祖父様!」
その瞬間自分が完全に嵌められた事を理解した、確かに助っ人を一人呼ぶとは言ったがその助っ人に制限は一切かかっていなかった。
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もうじき30になろうというのに全然男の気配のしない孫娘をエッケハルトも心配していた、華やかなドレスにもまるで興味を示す事のないだけに、賭けに勝てば男装ではない服装で祝勝会に出るという、ヒルデガルドの話に乗って、アストリッドに話を持ち掛ける前にすでに待機させておいたのであった。
「実戦の中で磨いた剣、耄碌した爺に見せてやろうじゃないですか!」
二人が対峙すると、イゾルデは後方に下がり二人の一騎打ちの邪魔にならぬようにした、審判役のヨナタンにしろ達人同士の試合はどのようなものなのか興味があり、その目は真剣なものであった。
「では、始め!」
ヨナタンの号令がかかっても二人ともピクリとも動こうとしなかった、しかしジリジリと回り込むように動くエッケハルトに対し、アストリッドはジワリジワリと前進するように間合いを詰めていく、アストリッドはエッケハルトの指や腕の動きに至る全挙動に神経を集中させることによって微妙な動きさえ見えるように感じていた、もし打って出られてもそれに一瞬早く反応しカウンターを取れる自信があった。
前進できずジリジリと円を描くように横にずれていくエッケハルトに対し間合いを詰めていくアストリッド、誰の目にもアストリッドの優勢ははっきりしていた、いよいよ回り込むようにしていた動きをジリジリとした後退に移行したエッケハルトに対し詰めとばかりに間合いを詰めていくアストリッドだったが、その時頭部に鈍い痛みを感じた。
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振り返ったアストリッドの目には少しすまなそうなイゾルデが立っていた。
「二対一って約束だったわよね?」
勝ち誇ったヒルデガルドの言葉にまったく反論できなかった『きたねぇ!』そう叫びたかったが、ルール的になんの問題もない事は明白であり、なにより自分の頭がそれを理解していた。
「一対一なら負けていた、強くなったな」
大きく息を吐くように語るエッケハルトの言葉は、アストリッドにとって意外な一言であった、てっきり完全に嵌められたのだと思っていただけにその一言は救いであった。
「イゾルデに背後を取らせるために立ち位置を入れ替えるように動いたのではないのですか?」
「対峙して勝ち目がないと思ったからそうしたんだ、勝てそうならそのまま戦う予定であった」
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