63 / 151
第62話 久々の休息 ~アグリサイド~
アウラさんが倒れたということで、フォルトナとカルムさんはシルフィーネ村に帰っていった。
帰り際にカルムさんが国王からの伝言とのことで話があった。
「国王様からの言伝です。
『ムルデでの状況は逐一報告を受けている。
立て直しが必要との認識で、国から任命した者を現地に派遣する。
到着するまで、しばし街で休んでいてくれないか』
とのことです」
国王のおっさんは休みまで指示か。
勇者はどこかのブラック企業の社員なのか。
あっ、ブラック企業は休みの指示をしないから、ブラックではないか……
それならまだホワイトだ。
ってホワイトでもないだろう。
一人でノリツッコミをしてしまう。
となると、これは交代するまで、ここに居ろってことかな。
仕方ないなぁ……
と、心の中ではいろいろ文句は出てくるが、いったんは従おう。
「了解しました。
国王が派遣してくる人たちを待って、次の地に向かおうと思います」
そうカルムさんには伝えておいた。
ゾルダは相変わらず剣の中に引きこもっている。
マリーも
「ねえさまが出てこないなら、マリーもここに居ても仕方ないわ」
と言って、兜の中に入ってしまった。
そうなると、何をしたものかと思う。
そう言えば、こっちの世界に来て、一人になるのは初めてかもしれない。
なんだかんだで誰かしらが周りに居た。
久しぶりの一人なので、街へ出てのんびりとしてみるか。
そう思い、剣や兜は宿屋に置いて、ぶらりと街へ出た。
街へ出てもそうやることがある訳でもない。
こっちの世界は娯楽は本当に少なく、飲み食いぐらいしかないように感じる。
実際に俺も食事が一番の楽しみになりつつある。
それでも向こうの世界に比べるとパターンは少ないし、味も質素である。
ここまで来るのに野営も多くて、より質素な食事も多かった。
最初はサバイバル感が出て、気持ちも高揚して美味しく感じたけど、今はまぁ、普通に感じる。
だんだん前の世界の味も恋しくなるが、ないものねだりは出来ない。
ここに適応していくしかないんだが、それでもやっぱり恋しくなる。
かと言って、俺自身があまり料理は上手くないので、作るにも限界があるしな……
そんなことを考えながら街をブラブラと歩いていた。
ランボたちの一件が終わった直後の街。
横暴な領主がいなくなったこともあり、最初に来た時よりかは活気があるように感じた。
でも大勢の犠牲者も出たのも事実。
悲しみに暮れる人たちも多くいた。
「そう言えば、父さんや母さんは元気だろうか……」
家族の死に泣く人たちの姿を見て、ふと家族や友人のことを思い出した。
突然居なくなってビックリしているだろうな。
父さんや母さんが無理をしていなければとは思う。
お互いそこまで干渉していた訳じゃないから、変わらずにやっているとは思うが……
アウラさんのこともあって、親の大切さというのは感じたし。
なんだかんだで一人で居るとあれやこれやと考えてしまう。
みんなでワイワイしていた方が気が紛れていい。
そういう意味だとフォルトナが居なくなって一人減ってしまったのも無性にさみしく感じてしまう。
まぁ、ゾルダの機嫌が戻れば、また騒がしくはなるだろうが……
周りの雰囲気もあり、前の世界の事を考えていると、ふと思い浮かんだことが出てきた。
そう言えば、俺のように呼び出された転移者とか生まれ変わった転生者とかいないのかな。
漫画やアニメでは当たり前のように他にも居ることが多いけど……
ここまで旅をして来て出会わなかった。
ただこの世界も広そうだし、同じような境遇の人もいるかもしれない。
と言うか居てほしい。
なおかつ、その人が料理上手で、前の世界の味を再現していてほしい。
やり手の人が居て前の世界の娯楽を作って広めたりしていてほしい。
そんな願望が沸々と湧いてくる。
が、いかんいかん。
そんなこと考えているとホームシックになっちゃう。
帰れるかどうかわからないのに、考えすぎてもよくない。
それでもやっぱり恋しくなる。
「まぁ、街をぶらついてても、何かある訳ではないので、宿に戻るか」
一人でいるのも考え込んでしまうので、ゾルダやマリーがいる宿屋に戻ることにした。
宿屋の部屋に戻ると、ゾルダが剣の中から出ていた。
マリーも出ていて、相変わらずベタベタしている。
「おぬし、戻ったか。
何しに行っておったのじゃ」
どうやらちょっとは機嫌が直ったようだ。
それでも置いて行ったことに文句があるようで、強い口調で俺に当たってきた。
「暇なんで、ちょっと街中をぶらぶらと歩いてきただけだよ」
「ワシを置いてくとはいい度胸をしておるな」
「いや、剣から全然出てこなかっただろ。
出てこないのに持って行ってもしょうがないし」
「それでも置いてくとは言語道断じゃ。
ワシも一緒に街に出るぞ」
いつものようなゾルダに戻っていて安心する。
こう他愛もないことでもやりとりしていた方がいろいろ考えずに気が楽になる。
「俺、帰ってきたばかりだけど……」
「そんなことは知ったことではない。
街に出て飲むぞ。
あのじじいからも休めと言われたのじゃろ」
「またじじいって……
国王な。
確かに休んでいいとは言われたけど……」
「なら、決まりじゃ。
飲みに行くぞ。
このムカムカした気持ちを発散せねばならぬ」
ムカついたから飲みに行くって、ゾルダはどこかのサラリーマンか。
「魔王でも飲んで憂さを晴らすんだな。
そこは前の世界と変わらないよ」
「おぬしのいた世界でもそうなのか。
それならわかっておるな。
付き合え」
「はいはい」
俺自身は飲んで気持ちを晴らすより趣味やゲームで気分転換をしていた。
ただ同僚や上司からはよく誘われて愚痴を聞かされていた。
そんなことを懐かしく感じて、ゾルダに付き合って飲みに行くことになった。
「マリーもねえさまと一緒に行きますわ」
マリーも付き合ってくれるらしい。
というか置いて行かれるのも嫌なのだろう。
「おっ、マリーも来てくれるか?
嬉しいのぅ」
ゾルダは顔を綻ばせながら、マリーの頭を撫でている。
さて、ゾルダが大量に飲みそうなので覚悟しないと。
俺の役目はゾルダが前みたいに羽目を外さないように見張ることかな。
帰り際にカルムさんが国王からの伝言とのことで話があった。
「国王様からの言伝です。
『ムルデでの状況は逐一報告を受けている。
立て直しが必要との認識で、国から任命した者を現地に派遣する。
到着するまで、しばし街で休んでいてくれないか』
とのことです」
国王のおっさんは休みまで指示か。
勇者はどこかのブラック企業の社員なのか。
あっ、ブラック企業は休みの指示をしないから、ブラックではないか……
それならまだホワイトだ。
ってホワイトでもないだろう。
一人でノリツッコミをしてしまう。
となると、これは交代するまで、ここに居ろってことかな。
仕方ないなぁ……
と、心の中ではいろいろ文句は出てくるが、いったんは従おう。
「了解しました。
国王が派遣してくる人たちを待って、次の地に向かおうと思います」
そうカルムさんには伝えておいた。
ゾルダは相変わらず剣の中に引きこもっている。
マリーも
「ねえさまが出てこないなら、マリーもここに居ても仕方ないわ」
と言って、兜の中に入ってしまった。
そうなると、何をしたものかと思う。
そう言えば、こっちの世界に来て、一人になるのは初めてかもしれない。
なんだかんだで誰かしらが周りに居た。
久しぶりの一人なので、街へ出てのんびりとしてみるか。
そう思い、剣や兜は宿屋に置いて、ぶらりと街へ出た。
街へ出てもそうやることがある訳でもない。
こっちの世界は娯楽は本当に少なく、飲み食いぐらいしかないように感じる。
実際に俺も食事が一番の楽しみになりつつある。
それでも向こうの世界に比べるとパターンは少ないし、味も質素である。
ここまで来るのに野営も多くて、より質素な食事も多かった。
最初はサバイバル感が出て、気持ちも高揚して美味しく感じたけど、今はまぁ、普通に感じる。
だんだん前の世界の味も恋しくなるが、ないものねだりは出来ない。
ここに適応していくしかないんだが、それでもやっぱり恋しくなる。
かと言って、俺自身があまり料理は上手くないので、作るにも限界があるしな……
そんなことを考えながら街をブラブラと歩いていた。
ランボたちの一件が終わった直後の街。
横暴な領主がいなくなったこともあり、最初に来た時よりかは活気があるように感じた。
でも大勢の犠牲者も出たのも事実。
悲しみに暮れる人たちも多くいた。
「そう言えば、父さんや母さんは元気だろうか……」
家族の死に泣く人たちの姿を見て、ふと家族や友人のことを思い出した。
突然居なくなってビックリしているだろうな。
父さんや母さんが無理をしていなければとは思う。
お互いそこまで干渉していた訳じゃないから、変わらずにやっているとは思うが……
アウラさんのこともあって、親の大切さというのは感じたし。
なんだかんだで一人で居るとあれやこれやと考えてしまう。
みんなでワイワイしていた方が気が紛れていい。
そういう意味だとフォルトナが居なくなって一人減ってしまったのも無性にさみしく感じてしまう。
まぁ、ゾルダの機嫌が戻れば、また騒がしくはなるだろうが……
周りの雰囲気もあり、前の世界の事を考えていると、ふと思い浮かんだことが出てきた。
そう言えば、俺のように呼び出された転移者とか生まれ変わった転生者とかいないのかな。
漫画やアニメでは当たり前のように他にも居ることが多いけど……
ここまで旅をして来て出会わなかった。
ただこの世界も広そうだし、同じような境遇の人もいるかもしれない。
と言うか居てほしい。
なおかつ、その人が料理上手で、前の世界の味を再現していてほしい。
やり手の人が居て前の世界の娯楽を作って広めたりしていてほしい。
そんな願望が沸々と湧いてくる。
が、いかんいかん。
そんなこと考えているとホームシックになっちゃう。
帰れるかどうかわからないのに、考えすぎてもよくない。
それでもやっぱり恋しくなる。
「まぁ、街をぶらついてても、何かある訳ではないので、宿に戻るか」
一人でいるのも考え込んでしまうので、ゾルダやマリーがいる宿屋に戻ることにした。
宿屋の部屋に戻ると、ゾルダが剣の中から出ていた。
マリーも出ていて、相変わらずベタベタしている。
「おぬし、戻ったか。
何しに行っておったのじゃ」
どうやらちょっとは機嫌が直ったようだ。
それでも置いて行ったことに文句があるようで、強い口調で俺に当たってきた。
「暇なんで、ちょっと街中をぶらぶらと歩いてきただけだよ」
「ワシを置いてくとはいい度胸をしておるな」
「いや、剣から全然出てこなかっただろ。
出てこないのに持って行ってもしょうがないし」
「それでも置いてくとは言語道断じゃ。
ワシも一緒に街に出るぞ」
いつものようなゾルダに戻っていて安心する。
こう他愛もないことでもやりとりしていた方がいろいろ考えずに気が楽になる。
「俺、帰ってきたばかりだけど……」
「そんなことは知ったことではない。
街に出て飲むぞ。
あのじじいからも休めと言われたのじゃろ」
「またじじいって……
国王な。
確かに休んでいいとは言われたけど……」
「なら、決まりじゃ。
飲みに行くぞ。
このムカムカした気持ちを発散せねばならぬ」
ムカついたから飲みに行くって、ゾルダはどこかのサラリーマンか。
「魔王でも飲んで憂さを晴らすんだな。
そこは前の世界と変わらないよ」
「おぬしのいた世界でもそうなのか。
それならわかっておるな。
付き合え」
「はいはい」
俺自身は飲んで気持ちを晴らすより趣味やゲームで気分転換をしていた。
ただ同僚や上司からはよく誘われて愚痴を聞かされていた。
そんなことを懐かしく感じて、ゾルダに付き合って飲みに行くことになった。
「マリーもねえさまと一緒に行きますわ」
マリーも付き合ってくれるらしい。
というか置いて行かれるのも嫌なのだろう。
「おっ、マリーも来てくれるか?
嬉しいのぅ」
ゾルダは顔を綻ばせながら、マリーの頭を撫でている。
さて、ゾルダが大量に飲みそうなので覚悟しないと。
俺の役目はゾルダが前みたいに羽目を外さないように見張ることかな。
あなたにおすすめの小説
転生したら『塔』の主になった。ポイントでガチャ回してフロア増やしたら、いつの間にか世界最強のダンジョンになってた
季未
ファンタジー
【書き溜めがなくなるまで高頻度更新!♡٩( 'ω' )و】
気がつくとダンジョンコア(石)になっていた。
手持ちの資源はわずか。迫りくる野生の魔物やコアを狙う冒険者たち。 頼れるのは怪しげな「魔物ガチャ」だけ!?
傷ついた少女・リナを保護したことをきっかけにダンジョンは急速に進化を始める。
罠を張り巡らせた塔を建築し、資源を集め、強力な魔物をガチャで召喚!
人間と魔族、どこの勢力にも属さない独立した「最強のダンジョン」が今、産声を上げる!
へなちょこ勇者の珍道記〜異世界召喚されたけど極体魔法が使えるのに無能と誤判定で死地へ追放されたんですが!!
KeyBow
ファンタジー
突然の異世界召喚。
主人公太一は誤って無能者判定され死地へと追放され、その後知り合った2人のエルフの美少女と旅を始める。世間知らずの美少女は無防備。太一はインテリだが意気地なし。そんな3人で冒険をし、先々でトラブルが・・・
新大陸の冒険者支援課 ~新大陸での冒険は全て支援課にお任せ!? 受け入れから排除まであなたの冒険を助けます!~
ネコ軍団
ファンタジー
魅惑の新大陸へようこうそ! 冒険者支援課にお任せください!
二十年前に発見された新大陸ノウリッジでは、未踏の地である大陸の東端を目指して開発が進んでいた。
港町テオドールはノウレッジの南西に位置する新大陸の玄関口だ。魔王の出現により遅れていた、新大陸の開発が本格的に始まってから五年、この町には一攫千金を夢見る冒険者たちが日々たくさん訪れていた。同時に未知の魔物や厳しい自然、罠が張り巡らされた遺跡やダンジョンなどで幾多の冒険者が傷つき命を落としていた。港町は夢と希望を抱く者たちが希望に満ちて旅立つ場所であり、夢破れ新大陸から去っていく者たちを静かに見送る場所でもあった。
冒険者ギルドは冒険者たちの新大陸離れを危惧し、新たに冒険者支援課を設立した。彼らの仕事は道案内から始まり、冒険者が発見した遺物などの研究や運搬の手伝い。他にも支給品の配布や死体回収などの地味な作業から、魔物が巣食う遺跡やダンジョンの休憩所であるセーフルームの確保、さらには大型モンスターの討伐を手助けしたりと様々だ。それに時には有害と判断された冒険者を秘密裏に処理したりするこも……
支援課に所属するグレンはかつて冒険者だった。しかし、五年前に仲間に裏切られ死にかけ、支援員の先輩であるクレアに救われた。クレアはグレンの特異な才能に気づき、彼を引き取り冒険者支援員として育てたのだった。
今日もたくさんの冒険者が新大陸へやって来る。その中にエリィとキティルという二人の少女冒険者がいた。彼女らも他の冒険者と同じく新大陸で一旗揚げることを夢を見ていた。
ある事件をきっかけに二人と親しくなったグレンは、新大陸に存在すると言われる伝説の”白金郷”をめぐる争いへ巻き込まれていくのであった。
※更新は不定期です。小説家になろう、カクヨムでも投稿しています。
※3/15~3/19 は投稿を休みます。
神々の間では異世界転移がブームらしいです。
はぐれメタボ
ファンタジー
第1部《漆黒の少女》
楠木 優香は神様によって異世界に送られる事になった。
理由は『最近流行ってるから』
数々のチートを手にした優香は、ユウと名を変えて、薬師兼冒険者として異世界で生きる事を決める。
優しくて単純な少女の異世界冒険譚。
第2部 《精霊の紋章》
ユウの冒険の裏で、田舎の少年エリオは多くの仲間と共に、世界の命運を掛けた戦いに身を投じて行く事になる。
それは、英雄に憧れた少年の英雄譚。
第3部 《交錯する戦場》
各国が手を結び結成された人類連合と邪神を奉じる魔王に率いられた魔族軍による戦争が始まった。
人間と魔族、様々な意思と策謀が交錯する群像劇。
第4部 《新たなる神話》
戦争が終結し、邪神の討伐を残すのみとなった。
連合からの依頼を受けたユウは、援軍を率いて勇者の後を追い邪神の神殿を目指す。
それは、この世界で最も新しい神話。
[完]異世界銭湯
三園 七詩
ファンタジー
下町で昔ながらの薪で沸かす銭湯を経営する一家が住んでいた。
しかし近くにスーパー銭湯が出来てから客足が激減…このままでは店を畳むしかない、そう思っていた。
暗い気持ちで目覚め、いつもの習慣のように準備をしようと外に出ると…そこは見慣れた下町ではなく見たことも無い場所に銭湯は建っていた…
勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。
悪役顔のモブに転生しました。特に影響が無いようなので好きに生きます
竹桜
ファンタジー
ある部屋の中で男が画面に向かいながら、ゲームをしていた。
そのゲームは主人公の勇者が魔王を倒し、ヒロインと結ばれるというものだ。
そして、ヒロインは4人いる。
ヒロイン達は聖女、剣士、武闘家、魔法使いだ。
エンドのルートしては六種類ある。
バットエンドを抜かすと、ハッピーエンドが五種類あり、ハッピーエンドの四種類、ヒロインの中の誰か1人と結ばれる。
残りのハッピーエンドはハーレムエンドである。
大好きなゲームの十回目のエンディングを迎えた主人公はお腹が空いたので、ご飯を食べようと思い、台所に行こうとして、足を滑らせ、頭を強く打ってしまった。
そして、主人公は不幸にも死んでしまった。
次に、主人公が目覚めると大好きなゲームの中に転生していた。
だが、主人公はゲームの中で名前しか出てこない悪役顔のモブに転生してしまった。
主人公は大好きなゲームの中に転生したことを心の底から喜んだ。
そして、折角転生したから、この世界を好きに生きようと考えた。
【完結】異世界召喚は7回目…って、いい加減にしろよ‼︎
アノマロカリス
ファンタジー
『おぉ、勇者達よ! 良くぞ来てくれた‼︎』
見知らぬ城の中、床には魔法陣、王族の服装は中世の時代を感じさせる衣装…
俺こと不知火 朔夜(しらぬい さくや)は、クラスメートの4人と一緒に異世界に召喚された。
突然の事で戸惑うクラスメート達…
だが俺はうんざりした顔で深い溜息を吐いた。
「またか…」
王族達の話では、定番中の定番の魔王が世界を支配しているから倒してくれという話だ。
そして儀式により…イケメンの正義は【勇者】を、ギャルっぽい美紅は【聖戦士】を、クラス委員長の真美は【聖女】を、秀才の悠斗は【賢者】になった。
そして俺はというと…?
『おぉ、伝承にある通り…異世界から召喚された者には、素晴らしい加護が与えられた!』
「それよりも不知火君は何を得たんだ?」
イケメンの正義は爽やかな笑顔で聞いてきた。
俺は儀式の札を見ると、【アンノウン】と書かれていた。
その場にいた者達は、俺の加護を見ると…
「正体不明で気味が悪い」とか、「得体が知れない」とか好き放題言っていた。
『ふむ…朔夜殿だけ分からずじまいか。だが、異世界から来た者達よ、期待しておるぞ!』
王族も前の4人が上位のジョブを引いた物だから、俺の事はどうでも良いらしい。
まぁ、その方が気楽で良い。
そして正義は、リーダーとして皆に言った。
「魔王を倒して元の世界に帰ろう!」
正義の言葉に3人は頷いたが、俺は正義に言った。
「魔王を倒すという志は立派だが、まずは魔物と戦って勝利をしてから言え!」
「僕達には素晴らしい加護の恩恵があるから…」
「肩書きがどんなに立派でも、魔物を前にしたら思う様には動けないんだ。現実を知れ!」
「何よ偉そうに…アンタだったら出来るというの?」
「良いか…殴り合いの喧嘩もしたことがない奴が、いきなり魔物に勝てる訳が無いんだ。お前達は、ゲーム感覚でいるみたいだが現実はそんなに甘く無いぞ!」
「ずいぶん知ったような口を聞くね。不知火は経験があるのか?」
「あるよ、異世界召喚は今回が初めてでは無いからな…」
俺は右手を上げると、頭上から光に照らされて黄金の甲冑と二振の聖剣を手にした。
「その…鎧と剣は?」
「これが証拠だ。この鎧と剣は、今迄の世界を救った報酬として貰った。」
「今迄って…今回が2回目では無いのか?」
「今回で7回目だ!マジでいい加減にして欲しいよ。」
俺はうんざりしながら答えた。
そう…今回の異世界召喚で7回目なのだ。
いずれの世界も救って来た。
そして今度の世界は…?
6月22日
HOTランキングで6位になりました!
6月23日
HOTランキングで4位になりました!
昼過ぎには3位になっていました.°(ಗдಗ。)°.
6月24日
HOTランキングで2位になりました!
皆様、応援有り難う御座いますm(_ _)m