2 / 6
本編
⒈ 入学式
しおりを挟む
椎名と舞は、無事に神楽坂高校に合格し、いよいよ今日が入学式だ。
神楽坂高校は寮生なので登校は比較的楽だった。椎名と舞は運のいい事に見事、同室となった。ちなみに、荷物は入学式の数日前に運び込まれているので問題無い。
椎名と舞は真新しい、神楽坂高校の制服を着た。神楽坂高校の制服はブレザーだ。
椎名はスカートの下にタイツを履き、スカートを校則ギリギリまで上げている。
舞の方は、スカートを、確実に校則違反だと思われる程に上げ、ニーハイを履いていた。
二人は自分のクラスを確認する為に、クラス名簿が掲示された場所に向かう事にした。
「よっしゃー!また椎名と同じクラスだ!今年もよろしくね!!」
「うん、よろしく。」
舞の言う通り、またもや椎名と舞は同じクラスのA組だった。これが腐れ縁と言うやつなのだろうか。
改めてクラス名簿を見ると、男性の名前が多いい事に気づいた。椎名のクラス___A組は女子が椎名と舞を合わせて三人しかいない。他のクラスも同じようなものだった。
これは、さすが元男子校と言うべきか。
椎名の横ではそれに気づいた舞が、彼氏作るぞー!と息巻いている。頑張れ。
椎名も舞を少し真似て、恋するぞ、と小さい声で呟いた。
「ねぇねぇ、シーナ!他の人が私達見てるね!惚れたのかな!?惚れたよね!?絶対惚れたよね!?」
舞に興奮ぎみに言われ、周囲に意識を向けると舞の言う通り、こちらをチラチラ確認する視線が物凄くあった。
と言うか、それより、舞の楽観的な思考に、椎名はびっくりしていた。
きっと、こちらを見ている男子生徒達はこの神楽坂高校で数少ない女子生徒が少し気になっているだけだろう。
「いや、それはないでしょ。舞、落ち着いて。静かにしないとチョップすんぞ。」
「チョップは嫌であります!」
「なら、静かにしまたまえ。」
「了解であります!」
舞はそう言いながら、右手をおでこ辺りに添えて、敬礼のポーズをとった。
「ブフッ!」
椎名と舞がいつものように二人でふざけていたら、近くから、誰かが吹き出した音が聞こえた。
椎名はその音のした方へ視線を向けた。その視線の先にいたのは髪の毛を金髪に染め、耳にピヤスをつけ、制服をこれでもかと着崩した、いかにもチャラそうな男がいた。
その男はこちらを見ながら笑いを堪えていた。いや、堪えられていない。さっきから、「ん、ふっふっふっふ」とか気味の悪い笑い声が聞こえてくる。多分堪えようとはしているのだろう。出来てないけど。
「ヤダ、イケメン!!」
舞はその男の顔面に食いついた。舞の言う通り、その男の顔は世間一般的に見て充分イケメンの部類に入るだろう。
「君た、ふっ、ち、ふ、外部、ふっ、生かな?ふ、ふふ。」
その男は椎名達が自分に気づいていることに気づき、こちらに話しかけてきた。話しかけてくる間も笑いを堪えているのだろう。まったく、これっぽっちも出来てないけど。
「はい、そうです!」
イケメンに話しかけられて嬉しそうな舞は元気よく返事をしていた。
外部生とは高校から神楽坂高校に入ってきた者達を指す言葉だ。椎名と舞は中学は神楽坂では無かったので外部生という事になる。
「あ、俺も一年だから敬語とかいいよ。俺、八重樫 海斗。A組だよ!」
どうやら同じクラスのようだ。しかし、外見もチャラくて名前までチャラい。椎名は少し関わりたくないと思った。基本的に椎名のタイプは物静かで落ち着いている人だ。
チャラチャラして、騒いでいるような人には恋をする事が出来ないと思っている。
「私は長谷川 舞だよ!私達もA組なんだ!よろしくね海人くん!!」
「黒川 椎名。よろしく。」
舞は既に名前呼び。コミュ力オバケ怖い、と思いつつ、椎名も舞に続いて自己紹介をした。
何事も初めが肝心と言うし、一応、笑ってやった。椎名は基本無表情だが、営業スマイルは大得意だったりするので笑顔はまったく苦ではない。
それを見た八重樫は顔を真っ赤にして、顔を手の甲で覆い、視線を逸らした。
「大丈夫?熱でもあるの?」
椎名は八重樫を顔を心配そうに覗き込んだ。勿論、心配なんてほとんどしていない。あくまでもこれは社交辞令だ。そう、心配してそうに、してやったのだ。
八重樫は、大丈夫と答え、暫くしてから収まったようだ。それから椎名と舞は八重樫と連絡先を交換し、自分達の教室に向かう事にした。
どうやら、入学式は教室に荷物を置いてから体育館に向かい、そこで行うらしい。
……………
…………
………
「~~で、あるからして___」
ただ今絶賛入学式中である。
どこの学校でも校長の話とは無駄に長いもので、椎名はつまらなそうに欠伸をしていた。
隣に座っている舞は既に寝ている。それに気づいた教師軍が舞を睨みつけているのだが、眠っている舞はそれに気づくはずもない。
勿論、椎名はそれを舞に教えてやる気はない。むしろ、怒られて、普段の態度を改善すればいいとさえ思っている。
「__続いて、在校生代表、生徒会長からの挨拶になります。」
入学式、進行役の在校生がマイク越しにそう言うと、祭壇に、男が現れた。きっと生徒会長様だろう。
生徒会長は制服をキチンと校則通りに着用し、まさにお手本と言った感じだった。しかも顔が良い。
生徒会長を見た、入学生達は少し、ざわざわと騒ぎ出した。
「めちゃくちゃイケメン!!」
いつまに、起きていたのか、舞が子声で興奮を露わにしていた。つくづく面食いの友人に呆れを隠せない椎名は、気づくれぬように、小さくため息をついた。
「まず、新入生の皆さん、この度は神楽坂高校への入学おめでとう!!」
生徒会長がしゃべり出すと、騒がしかった新入生達が途端に静かになり、話を聞く姿勢になった。
「俺はこの高校の生徒会長を任されている、五十嵐 漆間だ___」
……………
…………
………
「___今日から皆と送る高校生活を楽しみにしている!!以上だ。」
生徒会長が歓迎の言葉を言い終えると周りは拍手喝采、大盛り上がり。きっと生徒会長にはカリスマ性でもあるのだろう。
まぁ、椎名は演説がやたら熱苦しく感じ、体育会系は恋愛対象外、と結構冷めていたのだが、そんな事は誰も気にしない。
こうして、入学式はつつがなく進行され、大した問題もなく無事に終了した。
……………
…………
………
入学式が終わって教室に戻って来た椎名達は簡単な自己紹介をする事になった。
ちなみに席は廊下側、の一番後ろだ。前には舞が座っている。実は元々は名簿順だった席順を、舞が「こんな男の子達がいっぱいで舞怖い……椎名と席近くがいいです……」とか何とか言って先生を泣き落とした。アホそうに見えて意外と強かである。
「そんじゃぁ、適当に自己紹介しろ。お前からな。」
面倒くさそうに黒板の前に座っている一年A組の教師、御子柴 和成が言った。
髪の毛はボサボサ、服は乱れていて清潔感がない。そしてその上から白衣を羽織っていた。御子柴の話によると、生物学を担当しているらしい。
「愛葉 美月です___」
指を指された生徒から順に自己紹介をして行く。どうやら、一番目はA組三人目の女の子だったらしい。
一番初めの生徒は廊下側の一番前だったのですぐに椎名と舞の番が回って来るだろう。
「長谷川 舞です。好きな物はラブベア、趣味はカフェ巡りです。皆さん仲良くしてくださいね!」
周りの男子生徒が「女子だ…」とか呟いてる中、椎名は舞の自己紹介を聞いて、嘘つけ、と心の中で呟いた。だって、舞の好きな物はロック系の音楽だし、趣味はラーメン屋巡りだからだ。これでもかと可愛こぶっりこしている友人に椎名は、舞らしいな、と少し笑いそうになった。あと、コミュ力オバケ超怖い。
「黒川 椎名。本が好き。よろしく。」
何事も初めが感じん。一応、笑っとく。勿論営業スマイル。そして騒ぎ出す男子生徒達。椎名はそれを気にすること無く、すぐに席に座り直した。
それから少し騒がしくなったものの、自己紹介は再開された。数人進んだところで椎名と舞の知り合いを発見した。言わずもなが、椎名があまり関わりたくないと思った八重樫 海斗。その人である。
「八重樫 海斗です。ただ今絶賛彼女募集中~!!」
八重樫がめちゃくちゃこっちを見ている気がしたが、気のせいだろうか。いや、気のせいにしたい。うん、気のせいにしよう。
そんなふざけた八重樫の自己紹介に周りの男子生徒は「俺も彼女ほしぃぃぃ!」と、騒ぎ出す。
そして、また自己紹介は再開され、残り数人が終えると、御子柴が喋り出した。
「はい、自己紹介終わりー、そんじゃぁ、お前らもう帰っていいぞ。あ、部活は全員入れよ?今日から二週間、仮入部期間だから体験行っとけな。二週間後まで入部届け出さないと一ヶ月トイレ掃除だかんな。」
そう言って、御子柴はさっさと教室を出て行ってしまった。
「しーなー、部活どうする?やっぱシーナはバスケ部?」
「うん、バスケ部に体験行こっかな。舞は?どこ行く?」
椎名は小中とバスケ部に入っていた経験者だ。バスケを七年程やっているので意外と上手かったりする。
「んー、シーナがバスケ部入るなら、バスケ部のマネージャーでもしよーかなー。ほら、この学校ってバスケ部人数少なくて、今年は女子が入部するなら男女混合になるらしいし。部員とマネージャーが付き合うって王道じゃない?それに、私のイケメンセンサーがビンビン反応してるし!!」
「ふふっ、舞らしいね。」
イケメンセンサーってなんだ、と思いつつもやっぱり、彼氏を作る事を第一に考えている舞が可笑しくて、笑ってしまう。
椎名と舞は、少し雑談をした後、学校指定の赤いジャージ__一年は赤、二年は緑、三年は青__に着替え、二人でバスケ部へと体験に向かった。
神楽坂高校は寮生なので登校は比較的楽だった。椎名と舞は運のいい事に見事、同室となった。ちなみに、荷物は入学式の数日前に運び込まれているので問題無い。
椎名と舞は真新しい、神楽坂高校の制服を着た。神楽坂高校の制服はブレザーだ。
椎名はスカートの下にタイツを履き、スカートを校則ギリギリまで上げている。
舞の方は、スカートを、確実に校則違反だと思われる程に上げ、ニーハイを履いていた。
二人は自分のクラスを確認する為に、クラス名簿が掲示された場所に向かう事にした。
「よっしゃー!また椎名と同じクラスだ!今年もよろしくね!!」
「うん、よろしく。」
舞の言う通り、またもや椎名と舞は同じクラスのA組だった。これが腐れ縁と言うやつなのだろうか。
改めてクラス名簿を見ると、男性の名前が多いい事に気づいた。椎名のクラス___A組は女子が椎名と舞を合わせて三人しかいない。他のクラスも同じようなものだった。
これは、さすが元男子校と言うべきか。
椎名の横ではそれに気づいた舞が、彼氏作るぞー!と息巻いている。頑張れ。
椎名も舞を少し真似て、恋するぞ、と小さい声で呟いた。
「ねぇねぇ、シーナ!他の人が私達見てるね!惚れたのかな!?惚れたよね!?絶対惚れたよね!?」
舞に興奮ぎみに言われ、周囲に意識を向けると舞の言う通り、こちらをチラチラ確認する視線が物凄くあった。
と言うか、それより、舞の楽観的な思考に、椎名はびっくりしていた。
きっと、こちらを見ている男子生徒達はこの神楽坂高校で数少ない女子生徒が少し気になっているだけだろう。
「いや、それはないでしょ。舞、落ち着いて。静かにしないとチョップすんぞ。」
「チョップは嫌であります!」
「なら、静かにしまたまえ。」
「了解であります!」
舞はそう言いながら、右手をおでこ辺りに添えて、敬礼のポーズをとった。
「ブフッ!」
椎名と舞がいつものように二人でふざけていたら、近くから、誰かが吹き出した音が聞こえた。
椎名はその音のした方へ視線を向けた。その視線の先にいたのは髪の毛を金髪に染め、耳にピヤスをつけ、制服をこれでもかと着崩した、いかにもチャラそうな男がいた。
その男はこちらを見ながら笑いを堪えていた。いや、堪えられていない。さっきから、「ん、ふっふっふっふ」とか気味の悪い笑い声が聞こえてくる。多分堪えようとはしているのだろう。出来てないけど。
「ヤダ、イケメン!!」
舞はその男の顔面に食いついた。舞の言う通り、その男の顔は世間一般的に見て充分イケメンの部類に入るだろう。
「君た、ふっ、ち、ふ、外部、ふっ、生かな?ふ、ふふ。」
その男は椎名達が自分に気づいていることに気づき、こちらに話しかけてきた。話しかけてくる間も笑いを堪えているのだろう。まったく、これっぽっちも出来てないけど。
「はい、そうです!」
イケメンに話しかけられて嬉しそうな舞は元気よく返事をしていた。
外部生とは高校から神楽坂高校に入ってきた者達を指す言葉だ。椎名と舞は中学は神楽坂では無かったので外部生という事になる。
「あ、俺も一年だから敬語とかいいよ。俺、八重樫 海斗。A組だよ!」
どうやら同じクラスのようだ。しかし、外見もチャラくて名前までチャラい。椎名は少し関わりたくないと思った。基本的に椎名のタイプは物静かで落ち着いている人だ。
チャラチャラして、騒いでいるような人には恋をする事が出来ないと思っている。
「私は長谷川 舞だよ!私達もA組なんだ!よろしくね海人くん!!」
「黒川 椎名。よろしく。」
舞は既に名前呼び。コミュ力オバケ怖い、と思いつつ、椎名も舞に続いて自己紹介をした。
何事も初めが肝心と言うし、一応、笑ってやった。椎名は基本無表情だが、営業スマイルは大得意だったりするので笑顔はまったく苦ではない。
それを見た八重樫は顔を真っ赤にして、顔を手の甲で覆い、視線を逸らした。
「大丈夫?熱でもあるの?」
椎名は八重樫を顔を心配そうに覗き込んだ。勿論、心配なんてほとんどしていない。あくまでもこれは社交辞令だ。そう、心配してそうに、してやったのだ。
八重樫は、大丈夫と答え、暫くしてから収まったようだ。それから椎名と舞は八重樫と連絡先を交換し、自分達の教室に向かう事にした。
どうやら、入学式は教室に荷物を置いてから体育館に向かい、そこで行うらしい。
……………
…………
………
「~~で、あるからして___」
ただ今絶賛入学式中である。
どこの学校でも校長の話とは無駄に長いもので、椎名はつまらなそうに欠伸をしていた。
隣に座っている舞は既に寝ている。それに気づいた教師軍が舞を睨みつけているのだが、眠っている舞はそれに気づくはずもない。
勿論、椎名はそれを舞に教えてやる気はない。むしろ、怒られて、普段の態度を改善すればいいとさえ思っている。
「__続いて、在校生代表、生徒会長からの挨拶になります。」
入学式、進行役の在校生がマイク越しにそう言うと、祭壇に、男が現れた。きっと生徒会長様だろう。
生徒会長は制服をキチンと校則通りに着用し、まさにお手本と言った感じだった。しかも顔が良い。
生徒会長を見た、入学生達は少し、ざわざわと騒ぎ出した。
「めちゃくちゃイケメン!!」
いつまに、起きていたのか、舞が子声で興奮を露わにしていた。つくづく面食いの友人に呆れを隠せない椎名は、気づくれぬように、小さくため息をついた。
「まず、新入生の皆さん、この度は神楽坂高校への入学おめでとう!!」
生徒会長がしゃべり出すと、騒がしかった新入生達が途端に静かになり、話を聞く姿勢になった。
「俺はこの高校の生徒会長を任されている、五十嵐 漆間だ___」
……………
…………
………
「___今日から皆と送る高校生活を楽しみにしている!!以上だ。」
生徒会長が歓迎の言葉を言い終えると周りは拍手喝采、大盛り上がり。きっと生徒会長にはカリスマ性でもあるのだろう。
まぁ、椎名は演説がやたら熱苦しく感じ、体育会系は恋愛対象外、と結構冷めていたのだが、そんな事は誰も気にしない。
こうして、入学式はつつがなく進行され、大した問題もなく無事に終了した。
……………
…………
………
入学式が終わって教室に戻って来た椎名達は簡単な自己紹介をする事になった。
ちなみに席は廊下側、の一番後ろだ。前には舞が座っている。実は元々は名簿順だった席順を、舞が「こんな男の子達がいっぱいで舞怖い……椎名と席近くがいいです……」とか何とか言って先生を泣き落とした。アホそうに見えて意外と強かである。
「そんじゃぁ、適当に自己紹介しろ。お前からな。」
面倒くさそうに黒板の前に座っている一年A組の教師、御子柴 和成が言った。
髪の毛はボサボサ、服は乱れていて清潔感がない。そしてその上から白衣を羽織っていた。御子柴の話によると、生物学を担当しているらしい。
「愛葉 美月です___」
指を指された生徒から順に自己紹介をして行く。どうやら、一番目はA組三人目の女の子だったらしい。
一番初めの生徒は廊下側の一番前だったのですぐに椎名と舞の番が回って来るだろう。
「長谷川 舞です。好きな物はラブベア、趣味はカフェ巡りです。皆さん仲良くしてくださいね!」
周りの男子生徒が「女子だ…」とか呟いてる中、椎名は舞の自己紹介を聞いて、嘘つけ、と心の中で呟いた。だって、舞の好きな物はロック系の音楽だし、趣味はラーメン屋巡りだからだ。これでもかと可愛こぶっりこしている友人に椎名は、舞らしいな、と少し笑いそうになった。あと、コミュ力オバケ超怖い。
「黒川 椎名。本が好き。よろしく。」
何事も初めが感じん。一応、笑っとく。勿論営業スマイル。そして騒ぎ出す男子生徒達。椎名はそれを気にすること無く、すぐに席に座り直した。
それから少し騒がしくなったものの、自己紹介は再開された。数人進んだところで椎名と舞の知り合いを発見した。言わずもなが、椎名があまり関わりたくないと思った八重樫 海斗。その人である。
「八重樫 海斗です。ただ今絶賛彼女募集中~!!」
八重樫がめちゃくちゃこっちを見ている気がしたが、気のせいだろうか。いや、気のせいにしたい。うん、気のせいにしよう。
そんなふざけた八重樫の自己紹介に周りの男子生徒は「俺も彼女ほしぃぃぃ!」と、騒ぎ出す。
そして、また自己紹介は再開され、残り数人が終えると、御子柴が喋り出した。
「はい、自己紹介終わりー、そんじゃぁ、お前らもう帰っていいぞ。あ、部活は全員入れよ?今日から二週間、仮入部期間だから体験行っとけな。二週間後まで入部届け出さないと一ヶ月トイレ掃除だかんな。」
そう言って、御子柴はさっさと教室を出て行ってしまった。
「しーなー、部活どうする?やっぱシーナはバスケ部?」
「うん、バスケ部に体験行こっかな。舞は?どこ行く?」
椎名は小中とバスケ部に入っていた経験者だ。バスケを七年程やっているので意外と上手かったりする。
「んー、シーナがバスケ部入るなら、バスケ部のマネージャーでもしよーかなー。ほら、この学校ってバスケ部人数少なくて、今年は女子が入部するなら男女混合になるらしいし。部員とマネージャーが付き合うって王道じゃない?それに、私のイケメンセンサーがビンビン反応してるし!!」
「ふふっ、舞らしいね。」
イケメンセンサーってなんだ、と思いつつもやっぱり、彼氏を作る事を第一に考えている舞が可笑しくて、笑ってしまう。
椎名と舞は、少し雑談をした後、学校指定の赤いジャージ__一年は赤、二年は緑、三年は青__に着替え、二人でバスケ部へと体験に向かった。
0
あなたにおすすめの小説
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
甘い束縛
はるきりょう
恋愛
今日こそは言う。そう心に決め、伊達優菜は拳を握りしめた。私には時間がないのだと。もう、気づけば、歳は27を数えるほどになっていた。人並みに結婚し、子どもを産みたい。それを思えば、「若い」なんて言葉はもうすぐ使えなくなる。このあたりが潮時だった。
※小説家なろうサイト様にも載せています。
遠回りな恋〜私の恋心を弄ぶ悪い男〜
小田恒子
恋愛
瀬川真冬は、高校時代の同級生である一ノ瀬玲央が好きだった。
でも玲央の彼女となる女の子は、いつだって真冬の友人で、真冬は選ばれない。
就活で内定を決めた本命の会社を蹴って、最終的には玲央の父が経営する会社へ就職をする。
そこには玲央がいる。
それなのに、私は玲央に選ばれない……
そんなある日、玲央の出張に付き合うことになり、二人の恋が動き出す。
瀬川真冬 25歳
一ノ瀬玲央 25歳
ベリーズカフェからの作品転載分を若干修正しております。
表紙は簡単表紙メーカーにて作成。
アルファポリス公開日 2024/10/21
作品の無断転載はご遠慮ください。
大丈夫のその先は…
水姫
恋愛
実来はシングルマザーの母が再婚すると聞いた。母が嬉しそうにしているのを見るとこれまで苦労かけた分幸せになって欲しいと思う。
新しくできた父はよりにもよって医者だった。新しくできた兄たちも同様で…。
バレないように、バレないように。
「大丈夫だよ」
すいません。ゆっくりお待ち下さい。m(_ _)m
俺をフッた幼馴染が、トップアイドルになって「もう一度やり直したい」と言ってきた
夏見ナイ
恋愛
平凡な大学生・藤堂蓮には忘れられない過去がある。高校時代、告白した幼馴染の星宮瑠奈に「アイドルになるから」とこっ酷くフラれたことだ。
数年後、瑠奈は国民的アイドル『LUNA』として輝いていた。遠い世界の住人になった彼女との再会なんて、あるはずもなかった――そう、変装した彼女が俺の前に現れ、「もう一度やり直したい」と泣きつくまでは。
トップアイドルの立場を使い強引に迫る元幼馴染と、過去の傷。揺れ動く俺の日常を照らしてくれたのは、俺の才能を信じてくれる後輩・朝霧陽葵の存在だった。
俺をフッた幼馴染か、俺を支える後輩か。過去の清算と未来の選択を描く、ほろ苦くも甘い、逆転ラブコメディ、開幕。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる