車好きが現実世界に似た異世界に行く話

薄野藍

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第1話 神様との出会い

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「ふー、今日ももうこんな時間か」
俺は古島真治、車好きが高じて中古車店を開いた男だ。

「そろそろ帰るか・・・」
俺は荷物を取り、電気を消して店を出たはずだった。
鍵を閉めて振り返るとそこは何も無い空間が広がっていた。

「なんだこりゃ」
俺が呆気にとらわれていると何になりますかが近づいて来るのが見えた。

「どうも急にすまないね」
そう言いながら光の塊のような物がやってくる

「な、なんだ?」
俺の口からは疑問しか出てこない

「混乱しているようだね、私のことは神様と呼んでくれたまえ」

「はぁ」

「私は君をずっと見ていたんだ、今回はあのまま帰宅する事故にあって君が死んでしまう所だったのをこっちに連れて来たんだよ」

「私はどうしたら生き残る事ができますかね?」
俺は死なない為に質問を繰り出した。

「君があそこで死ぬという運命は変わらない、つまりどうしようも無いという事だ」

「そんな・・・」
俺は絶望に打ちひしがれていた。

「だけど、私は君に期待している」

「え?」

「私の管理している世界はここだけじゃない、そっちなら君は生きることができる、今回君を呼んだのはスカウトの意味もあったんだ」

「スカウト?」
俺は意味がよく分からず聞き返していた。

「そうだ、私の管理している世界に君のいた世界と似た世界がある、様々な違いがあるが大部分はほとんど同じだ」

「なるほど、そこに私を送るという事でしょうか?」

「理解が早くて助かるよ、君にはその世界で日本車を作り普及させてもらいたい」

「?日本があるなら日本車もあるのでは?」
俺の中に疑問が浮かぶ

「残念ながら自動車そのものは存在しているが日本車は存在しないんだよ、外車は存在しているんだけどね」
そう言う神様は残念そうだった。
だが、俺は燃えていた日本車を普及させる車好きな俺には是非やってみたいと思える事だったのだ。

「そういう事なら私にお任せ下さい!」
気がつくと俺は神様にそう返事をしていた
神様は笑顔になって、

「君ならそう言ってくれると信じていたよ、早速詳しい話をしようか」

しばらく話を聞いていたが内容は
・異世界転移という形をとる事
・店ごと転移させる事
・年齢を若返らせる事

次に転移先について
・歴史や地形はほぼ同じ事
・男女比が1:3と女性が多い事
・異世界の日本に転移させる事
・公道でのレースが行われるほど自動車業界が盛り上がっている事

色々ツッコミどころが多いが気になった事を聞いていくと
・店は置いてある物体ごと転移させる(車やカタログ、部品、工具等)
・年齢は27歳(年齢的に体を酷使する為)
・転移先は異世界日本の適当な山(道には面している)
・レースをしているのはほとんど女性ばかりで、男性は見ているだけ
・通貨は同じ

大体こんな感じになった

「こんな感じでどうかな?」

「ありがとうございます、これだけしてもらえれば十分です」 
これだけあれば恐らくは問題無い、問題があるとするなら転移先の具体的な場所だが、行ってみればなんとかなるだろうと考えて神様に了承を伝える

「それじゃ、頑張っておくれ」

「ありがとうございました、精一杯普及させてみせます!」
神様に返事をした瞬間、俺は光に包まれ意識を失った。
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