車好きが現実世界に似た異世界に行く話

薄野藍

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第5話 受け渡しとチームメンバー

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あの日から2日が経ち車の受け渡し日になった。

(遂に受け渡しか、あの子は友達も連れて来るみたいな事言ってたけど、どんな子が来るんだろうか)
俺はそんな事を思いながら店の中でこれからの事を考えていた。

(やはり日本車のメーカーを新しく作るのが良いだろうか?)
残念な俺の頭ではいくら考えても、これ位しか案が出てこないので、誰かに相談するべきだろうと思いながらも暫定的にこの案で進めようと思う。

(もう昼か)
時間を忘れて考える事に没頭していた為、いつの間にかもう3時間程経っていたようだ。


それから昼飯を食べ店の掃除をしていた時、そこそこ近くから車の音が近づいてきた。

「引き取りに来ましたー!」

(お、来たか!)

「はいはい、今行きまーす!」
声のする方へ向かうと今日はミニではない別の車が居た。
丁度、中から女の子が4人出てくる所だった。

「あ、来た!お久しぶりです!車を取りに来ました!私の友達も一緒です!」
と元気良く声を欠けていた。

「ドーモー」

「どもッス」

「はじめまして~」

(他3人はクセ強そうだな・・・)

「もう、みんな自己紹介して!」
柿野さんがみんなに自己紹介を促してくれた。

「ふぁー、はじめまして根之木舞だよー」
最初に自己紹介してくれたのは「ドーモー」の子、眠そうに欠伸しながらの自己紹介だった。

「はじめましてッス、ウチは与瀬明菜ッス、よろしくッス」
次に自己紹介してくれたのは「どもっス」の子、語尾にッスが付いている。ボーイッシュな感じで後は普通そうだった。

「はじめまして~、陽目愛子です~、よろしくお願いします~」
最後の子は「はじめまして~」の子、のんびりした話し方をしている。特に目を引くのはゴスロリファッションを着ている事だ。

「どうもはじめまして、この店の店主の古島真治です、よろしくお願いします」

「古島さん!早く私の車の所に案内して下さい!」

「私たちも早く新しく車を見たいッス!」

「私も~今までに見たこと無い車、早く見たいです~」

根之木さんも頷いている。

まさにワクワクが止まらない様子でこちらを急かしてくる柿野さんたちに苦笑しながら4人をGR86の元へ案内するのだった。

(俺も、初めて車を買った時は受け渡し前日から興奮で眠れなかったなぁ)
と自分の過去を考えながら少し速歩きで車の置いてあるガレージへ行くのだった。

「こちらになります」
ガレージを開けて4人を中に招き入れる。

「これが麻子ちゃんの新しい車・・・」

「かっこいいッス!速そうッスね!」

「そうね~確かに今まで見たこと無い車だわ~」
3人がそれぞれの反応をしている中、俺は柿野さんにキーを渡す。

「これが車のキーだよ」
柿野さんはまるで宝石でも受け取るかのように両手で受け取った。

「これが私の車・・・」
柿野さんは少し呆けていたが直ぐに声を挙げた。

「あの!今から乗って来ます!3人はここで待ってて下さい!」
そう言って、柿野さんは苦笑に飛び込む様に乗り込むとエンジンを始動させてガレージを飛び出して行った。

「気を付けてな~」
俺は走り出した柿野さんのGR86のリアに向かって声を掛けた。
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