10 / 12
提案
しおりを挟む
試乗会から3日が経った頃、4人が再び店に訪れていた。
「実は今日はみんなに相談があるんだ」
俺は、一通り車の物色を終えて、のんびりしている4人に向かって口を開いた。
「どうしたんですか?改まって」
みんなが不思議そうな顔で俺を見る。
「俺はここにある車を元にして日本だけの車、日本車を作りたいと思っている。その為にどうすれば良いか案を聞きたいんだ」
「良いと思うッス!ウチも考えるッス!」
「そうですね~、ここの車を広げたいという気持ちは良く分かります~」
「ん、私も良いと思う」
「私も賛成ですが、そう簡単に案なんて浮かびませんよー」
みんな協力的な返事をくれたが、柿野さんの言う通り簡単に案なんて浮かばない
「うーん」
「そうッスねー・・・」
「あ、思いついた」
そう言う根之木さんの案を聞くと、複数の町工場に車を持って行き、それぞれで各部品を作る事だった。
しかし、その案は直ぐに却下された。大量の部品を使う車を複数の町工場に依頼するだけでかなりの費用が掛かってしまう上に、どこに依頼したら良いのかなんて全く分からないからである。
「じゃあ~、こんなのはどうでしょう~」
陽目さんの提案は現実味があり、成功率もそこそこあるだろうと思える内容だった。
「でも、私たち次第になりますね」
「ん、頑張る」
「ウチも頑張るッス!」
「良いのかい?君たちに協力してもらって」
俺は遠慮しながらも、確認する為に言葉を発する。
「任せてくださいよ!」
「もし成功したら~報酬をいただきますからね~」
「もちろんッス!」
「ん、任せてほしい」
「ありがとう、本当にありがとう」
俺は4人に頭を下げながら何度も感謝の言葉を繰り返した。
陽目さんの提案の内容は、日本車でレースに出場して結果を出しまくる、そして知名度を上げた後、大きな企業に日本車を売り込みを行う、簡単に説明するとこんな感じでかなりの難易度を誇るミッションだ。
(たが、上手くいけば日本車を間違い無く広げる事が出来る、やるしか無い)
「当然、日本車を使ってもらわないと意味がないからな、日本車を貸し出すよ」
「やったッス!シビックに乗りたいッス!」
「私は~WRXstiにもう一度乗りたいです~」
「私はGR86があるもん!」
「私は、色々な車に乗りたい」
(4人ともやる気十分で頼もしい限りだ)
俺たちは、参加者募集中のレースに早速エントリーをして記念すべき第1戦に臨むための準備を行うのだった。
俺たちの初戦はそう遠くはない。
「実は今日はみんなに相談があるんだ」
俺は、一通り車の物色を終えて、のんびりしている4人に向かって口を開いた。
「どうしたんですか?改まって」
みんなが不思議そうな顔で俺を見る。
「俺はここにある車を元にして日本だけの車、日本車を作りたいと思っている。その為にどうすれば良いか案を聞きたいんだ」
「良いと思うッス!ウチも考えるッス!」
「そうですね~、ここの車を広げたいという気持ちは良く分かります~」
「ん、私も良いと思う」
「私も賛成ですが、そう簡単に案なんて浮かびませんよー」
みんな協力的な返事をくれたが、柿野さんの言う通り簡単に案なんて浮かばない
「うーん」
「そうッスねー・・・」
「あ、思いついた」
そう言う根之木さんの案を聞くと、複数の町工場に車を持って行き、それぞれで各部品を作る事だった。
しかし、その案は直ぐに却下された。大量の部品を使う車を複数の町工場に依頼するだけでかなりの費用が掛かってしまう上に、どこに依頼したら良いのかなんて全く分からないからである。
「じゃあ~、こんなのはどうでしょう~」
陽目さんの提案は現実味があり、成功率もそこそこあるだろうと思える内容だった。
「でも、私たち次第になりますね」
「ん、頑張る」
「ウチも頑張るッス!」
「良いのかい?君たちに協力してもらって」
俺は遠慮しながらも、確認する為に言葉を発する。
「任せてくださいよ!」
「もし成功したら~報酬をいただきますからね~」
「もちろんッス!」
「ん、任せてほしい」
「ありがとう、本当にありがとう」
俺は4人に頭を下げながら何度も感謝の言葉を繰り返した。
陽目さんの提案の内容は、日本車でレースに出場して結果を出しまくる、そして知名度を上げた後、大きな企業に日本車を売り込みを行う、簡単に説明するとこんな感じでかなりの難易度を誇るミッションだ。
(たが、上手くいけば日本車を間違い無く広げる事が出来る、やるしか無い)
「当然、日本車を使ってもらわないと意味がないからな、日本車を貸し出すよ」
「やったッス!シビックに乗りたいッス!」
「私は~WRXstiにもう一度乗りたいです~」
「私はGR86があるもん!」
「私は、色々な車に乗りたい」
(4人ともやる気十分で頼もしい限りだ)
俺たちは、参加者募集中のレースに早速エントリーをして記念すべき第1戦に臨むための準備を行うのだった。
俺たちの初戦はそう遠くはない。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
大和型戦艦、異世界に転移する。
焼飯学生
ファンタジー
第二次世界大戦が起きなかった世界。大日本帝国は仮想敵国を定め、軍事力を中心に強化を行っていた。ある日、大日本帝国海軍は、大和型戦艦四隻による大規模な演習と言う名目で、太平洋沖合にて、演習を行うことに決定。大和、武蔵、信濃、紀伊の四隻は、横須賀海軍基地で補給したのち出港。しかし、移動の途中で濃霧が発生し、レーダーやソナーが使えなくなり、更に信濃と紀伊とは通信が途絶してしまう。孤立した大和と武蔵は濃霧を突き進み、太平洋にはないはずの、未知の島に辿り着いた。
※ この作品は私が書きたいと思い、書き進めている作品です。文章がおかしかったり、不明瞭な点、あるいは不快な思いをさせてしまう可能性がございます。できる限りそのような事態が起こらないよう気をつけていますが、何卒ご了承賜りますよう、お願い申し上げます。
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
旧校舎の地下室
守 秀斗
恋愛
高校のクラスでハブられている俺。この高校に友人はいない。そして、俺はクラスの美人女子高生の京野弘美に興味を持っていた。と言うか好きなんだけどな。でも、京野は美人なのに人気が無く、俺と同様ハブられていた。そして、ある日の放課後、京野に俺の恥ずかしい行為を見られてしまった。すると、京野はその事をバラさないかわりに、俺を旧校舎の地下室へ連れて行く。そこで、おかしなことを始めるのだったのだが……。
美醜逆転世界の学園に戻ったおっさんは気付かない
仙道
ファンタジー
柴田宏(しばたひろし)は学生時代から不細工といじめられ、ニートになった。
トラックにはねられ転移した先は美醜が逆転した現実世界。
しかも体は学生に戻っていたため、仕方なく学校に行くことに。
先輩、同級生、後輩でハーレムを作ってしまう。
魔王を倒した手柄を横取りされたけど、俺を処刑するのは無理じゃないかな
七辻ゆゆ
ファンタジー
「では罪人よ。おまえはあくまで自分が勇者であり、魔王を倒したと言うのだな?」
「そうそう」
茶番にも飽きてきた。処刑できるというのなら、ぜひやってみてほしい。
無理だと思うけど。
魔王を倒した勇者を迫害した人間様方の末路はなかなか悲惨なようです。
カモミール
ファンタジー
勇者ロキは長い冒険の末魔王を討伐する。
だが、人間の王エスカダルはそんな英雄であるロキをなぜか認めず、
ロキに身の覚えのない罪をなすりつけて投獄してしまう。
国民たちもその罪を信じ勇者を迫害した。
そして、処刑場される間際、勇者は驚きの発言をするのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる