車好きが現実世界に似た異世界に行く話

薄野藍

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レースの詳細

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(そういえば俺、レースの事何も分からないんだった)
俺も若い頃、車を手に入れてから走り屋として峠を攻めるたり、最近は休日にサーキットに行ってドリフト走行をしたり、ずっとただ走る事だけをしてきた。当然レースの知識なんて全く無い

(誰かに聞いておいた方がいいな)
俺は、とりあえず丁度近くにいた与瀬に聞くことにした。

「すまん、ちょっといいか?」

「はい?どうしたんスか?」

「実はレースの事を全く知らなくてな、詳しい説明を聞きたいんだ」

「えぇ!?古島さんレースの事何知らないんスか!?」
与瀬は信じられない物を見たかのようなくらい大袈裟に驚いていた。

「信じられないッス・・・、レースは今大人気の競技なんスよ、車の免許を持ってない中学生とかにも凄い人気があるのに知らないなんて」
と言われてしまった。

「仕方ないッスね~、ウチが丁寧に教えてさしあげるッス!」
その後、気合の入った与瀬から色々教えてもらった。

与瀬から聞いた事をまとめると
・チームレースと個人レースがある事
・ チームレースは最低4人必要な事
・自分たちはチームレースに出る事
・全員ですコースを1週する事
・何処でメンバーを交代させるかはチームの戦略次第な事
・スタートからゴールまでのタイムで順位が決定する事

元の世界のレースとは恐らく全く異なるルールだとは思うが排気量の制限等は無いらしい

「排気量の制限とかはないのか?」
俺が聞くと与瀬は苛々した様に

「ないッス、だから技術も持たない、金持ちの娘たちがスーパーカーに乗って、無双してるのが現状ッス、一般人はまずあんな車手に入らないッス」
話を詳しく聞いていくと、金持ちの娘たちがチームを組んでフェラーリやランボルギーニ等のスーパーカーで暴れまわっており、一般の参加者の車ではどうしても勝て無いと言う、運営も金持ちの参加をどうにかする気は無く、新しいルールの追加等も今のところ無いらしい。

「でも今回は負けないッス、根拠もあるッス」
俺はその「根拠」を聞いてみた。

「あいつらは基本的には遅いんスよ、車のおかげで勝ててるだけで、ウチ等のチームの方が絶対に技術は上ッスそれに、車だって今まで乗ってた車よりずっと速いッス」
という事らしいが

(正直ギリギリだろうな)
俺は、そう思わずにはいられなかった。
何故ならフェラーリ等はどんなに軽く見積もっても600psは超えて来ると考えられるからだ。

(運転者の実力がどんなものかによるが、厳しい戦いになりそうだ)
俺は、1ヶ月後のレースに向けやる気を漲らせていた。
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