1 / 5
第1話 無
しおりを挟む
君たちは考えた事があるだろうか?
この世界は自分の為だけに作られた世界で、この世界にある歴史や地形、秩序すらも私の為だけに用意された物なんじゃないかと…。
そんな考えをしていた、私の目には人がゲームの中にいるNPCの様にも見えた。
じゃあ、この私の為だけにある世界なら私が何をしてもいいんじゃないか。そう思った。
でも、現実は違った。
この世界のNPC達は一人一人の自我を持っていて集団して一人では生きられない弱い動物。それゆえの行動か勝手に人をランク付けし自分よりもカーストの低いものを見下す。
今日から高校生な私は。期待の欠けらも無い澄んだ目をしていた。その瞳に映る世界は灰色に満ちていた
────────
朝。目覚ましがなる
『ピピピッー』
ああ。朝がきた。どうしてこの世界は学校に行って学ばなければいけないのだろうか?
私は重い瞼を開ける
「ねむい…」
初めて着るシャツに腕を通す。
スカートを履き、靴下を履き、リボンをしめる。
そして、今日も鏡の中の自分を見つめる
鏡に映る彼女は何処か悲しげな雰囲気を持っているが、その瞳はこの世界を『つまらない。くだらない』と全てを見透かしている様な澄んだ目。彼女は自分の黒く先がくせっ毛で少しカカールしている髪の毛を丁寧にとかす。
『ピピピッー』
また目覚まし時計がなる。
この2回目の目覚まし時計の音は家を出る時間という合図だ。
鏡に映る彼女はどこかへ消え。
私は新しい綺麗な鞄を持って、自室から静かに外へ出ていく。
「いってきます…」
最後にボソリと帰ってこない挨拶を呟くように家に向かって言う。
空を見上げる今日は晴れていた。風もそよそよと吹いていて桜吹雪があちらこちらで見られる。
普通の高校生ならば、これを美しいと感じ新たな生活に憧れや期待を持つだろう。
私は、こんな景色を見たって学校が変わっていたって自分自身が変わるわけではない。何がそんなに楽しいんだ。逆にめんどくさい事だらけなのにと思う。
こんなに世界を普通の人のようにカラフルに見れない私だが、人が1人で生きていけない事は理解している。だから本当の自分を隠して、皮を被って…人と接する。
ああ。これほど疲れるものは中々無いんだけどね…。
駅に着くと、混んでいる改札を通り、混んでいるホームで混んでいる電車を待つ。
どうしてこんな、朝早くから混んでるものを待たなければいけないんだ。
『2番線に〇〇行きの電車がまいります。白線の内側までお下がり下さい』
凄い振動と風がホームに流れ込む。
今から乗る電車の中にはぎゅうぎゅうに押し込まれた人達がごった返している
この中に入るのか…全く人生とは何だろうか。この光景を見る度に思う疑問だ。
電車の扉が開く。ホームに待っていた大人、学生達は何かに囚われたように小さな電車の入口に足を踏み入れる。
ごった返していて息をするのもやっとだ。
大丈夫…急行だからあと3駅我慢すれば着く。それまでの辛抱だ
暫くこの、地獄なような時間を過ごすとようやく、目的地に着いた。
「はぁ…疲れた」
一息ふうと、深呼吸すると、気を取り直して学校へと向かった。
今日から通う『海月学園』は進学校として有名だ。別にいい仕事について出世したいとかそうゆう事を願っている訳ではない。普通に大きすぎず小さすぎずの家に住めて無理をせず、チャレンジをせず安定した生活を送れればいいんだ。じゃあ何故そんな進学校にわざわざ通うかって?親に言われたからだ。
「今の時代は、まず、何処の大学を出ているかよ。だから大学は絶対いい所に行きなさい」
とね。大学で人生が変わる?そんな事があってたまるか。
この世界はおかしい…
この世界は自分の為だけに作られた世界で、この世界にある歴史や地形、秩序すらも私の為だけに用意された物なんじゃないかと…。
そんな考えをしていた、私の目には人がゲームの中にいるNPCの様にも見えた。
じゃあ、この私の為だけにある世界なら私が何をしてもいいんじゃないか。そう思った。
でも、現実は違った。
この世界のNPC達は一人一人の自我を持っていて集団して一人では生きられない弱い動物。それゆえの行動か勝手に人をランク付けし自分よりもカーストの低いものを見下す。
今日から高校生な私は。期待の欠けらも無い澄んだ目をしていた。その瞳に映る世界は灰色に満ちていた
────────
朝。目覚ましがなる
『ピピピッー』
ああ。朝がきた。どうしてこの世界は学校に行って学ばなければいけないのだろうか?
私は重い瞼を開ける
「ねむい…」
初めて着るシャツに腕を通す。
スカートを履き、靴下を履き、リボンをしめる。
そして、今日も鏡の中の自分を見つめる
鏡に映る彼女は何処か悲しげな雰囲気を持っているが、その瞳はこの世界を『つまらない。くだらない』と全てを見透かしている様な澄んだ目。彼女は自分の黒く先がくせっ毛で少しカカールしている髪の毛を丁寧にとかす。
『ピピピッー』
また目覚まし時計がなる。
この2回目の目覚まし時計の音は家を出る時間という合図だ。
鏡に映る彼女はどこかへ消え。
私は新しい綺麗な鞄を持って、自室から静かに外へ出ていく。
「いってきます…」
最後にボソリと帰ってこない挨拶を呟くように家に向かって言う。
空を見上げる今日は晴れていた。風もそよそよと吹いていて桜吹雪があちらこちらで見られる。
普通の高校生ならば、これを美しいと感じ新たな生活に憧れや期待を持つだろう。
私は、こんな景色を見たって学校が変わっていたって自分自身が変わるわけではない。何がそんなに楽しいんだ。逆にめんどくさい事だらけなのにと思う。
こんなに世界を普通の人のようにカラフルに見れない私だが、人が1人で生きていけない事は理解している。だから本当の自分を隠して、皮を被って…人と接する。
ああ。これほど疲れるものは中々無いんだけどね…。
駅に着くと、混んでいる改札を通り、混んでいるホームで混んでいる電車を待つ。
どうしてこんな、朝早くから混んでるものを待たなければいけないんだ。
『2番線に〇〇行きの電車がまいります。白線の内側までお下がり下さい』
凄い振動と風がホームに流れ込む。
今から乗る電車の中にはぎゅうぎゅうに押し込まれた人達がごった返している
この中に入るのか…全く人生とは何だろうか。この光景を見る度に思う疑問だ。
電車の扉が開く。ホームに待っていた大人、学生達は何かに囚われたように小さな電車の入口に足を踏み入れる。
ごった返していて息をするのもやっとだ。
大丈夫…急行だからあと3駅我慢すれば着く。それまでの辛抱だ
暫くこの、地獄なような時間を過ごすとようやく、目的地に着いた。
「はぁ…疲れた」
一息ふうと、深呼吸すると、気を取り直して学校へと向かった。
今日から通う『海月学園』は進学校として有名だ。別にいい仕事について出世したいとかそうゆう事を願っている訳ではない。普通に大きすぎず小さすぎずの家に住めて無理をせず、チャレンジをせず安定した生活を送れればいいんだ。じゃあ何故そんな進学校にわざわざ通うかって?親に言われたからだ。
「今の時代は、まず、何処の大学を出ているかよ。だから大学は絶対いい所に行きなさい」
とね。大学で人生が変わる?そんな事があってたまるか。
この世界はおかしい…
0
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
隣に住んでいる後輩の『彼女』面がガチすぎて、オレの知ってるラブコメとはかなり違う気がする
夕姫
青春
【『白石夏帆』こいつには何を言っても無駄なようだ……】
主人公の神原秋人は、高校二年生。特別なことなど何もない、静かな一人暮らしを愛する少年だった。東京の私立高校に通い、誰とも深く関わらずただ平凡に過ごす日々。
そんな彼の日常は、ある春の日、突如現れた隣人によって塗り替えられる。後輩の白石夏帆。そしてとんでもないことを言い出したのだ。
「え?私たち、付き合ってますよね?」
なぜ?どうして?全く身に覚えのない主張に秋人は混乱し激しく否定する。だが、夏帆はまるで聞いていないかのように、秋人に猛烈に迫ってくる。何を言っても、どんな態度をとっても、その鋼のような意思は揺るがない。
「付き合っている」という謎の確信を持つ夏帆と、彼女に振り回されながらも憎めない(?)と思ってしまう秋人。これは、一人の後輩による一方的な「好き」が、平凡な先輩の日常を侵略する、予測不能な押しかけラブコメディ。
むっつり金持ち高校生、巨乳美少女たちに囲まれて学園ハーレム
ピコサイクス
青春
顔は普通、性格も地味。
けれど実は金持ちな高校一年生――俺、朝倉健斗。
学校では埋もれキャラのはずなのに、なぜか周りは巨乳美女ばかり!?
大学生の家庭教師、年上メイド、同級生ギャルに清楚系美少女……。
真面目な御曹司を演じつつ、内心はむっつりスケベ。
現実とサキュバスのあいだで ――夢で告白した相手が、同居を始めた話
そう
青春
ある日家に突然現れた謎のサキュバスのホルさん!
好感度はMAXなようで流されるがまま主人公はホルさんと日常を過ごします。
ほのぼのラブコメというか日常系小説
オチなどはなく、ただひたすらにまったりします
挿絵や文章にもAIを使用しております。
苦手な方はご注意ください。
大好きな幼なじみが超イケメンの彼女になったので諦めたって話
家紋武範
青春
大好きな幼なじみの奈都(なつ)。
高校に入ったら告白してラブラブカップルになる予定だったのに、超イケメンのサッカー部の柊斗(シュート)の彼女になっちまった。
全く勝ち目がないこの恋。
潔く諦めることにした。
学園のアイドルに、俺の部屋のギャル地縛霊がちょっかいを出すから話がややこしくなる。
たかなしポン太
青春
【第1回ノベルピアWEB小説コンテスト中間選考通過作品】
『み、見えるの?』
「見えるかと言われると……ギリ見えない……」
『ふぇっ? ちょっ、ちょっと! どこ見てんのよ!』
◆◆◆
仏教系学園の高校に通う霊能者、尚也。
劣悪な環境での寮生活を1年間終えたあと、2年生から念願のアパート暮らしを始めることになった。
ところが入居予定のアパートの部屋に行ってみると……そこにはセーラー服を着たギャル地縛霊、りんが住み着いていた。
後悔の念が強すぎて、この世に魂が残ってしまったりん。
尚也はそんなりんを無事に成仏させるため、りんと共同生活をすることを決意する。
また新学期の学校では、尚也は学園のアイドルこと花宮琴葉と同じクラスで席も近くなった。
尚也は1年生の時、たまたま琴葉が困っていた時に助けてあげたことがあるのだが……
霊能者の尚也、ギャル地縛霊のりん、学園のアイドル琴葉。
3人とその仲間たちが繰り広げる、ちょっと不思議な日常。
愉快で甘くて、ちょっと切ない、ライトファンタジーなラブコメディー!
※本作品はフィクションであり、実在の人物や団体、製品とは一切関係ありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる