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第3話 入学式
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リーフ
「ねぇ。今いる?」
イブ
「ああ。どうした」
リーフ
「今入学式待ち」
「暇…」
イブ
「ぼっち卒業の為に友達作るんじゃないのか?」
リーフ
「それなら、さっき努力した」
イブ
「そうか…まぁあ俺からアドバイスをあげるとしたら、色んな人と関われだな」
リーフ
「あんたも、私と同じ類でしょ?」
イブ
「そうだな…まぁあ、これでもお前よりは上手くやっていけてるぜ」
リーフ
「そう…じゃあ頑張る」
イブ
「おう」
────────────────
色んな人と関わるか…。
でも、今イブと連絡が取れて、少しは…安心した…。
私はイブからの助言の通り、今私の前に座っている、女の子に声を掛けてみた。
「私、櫻井那菜。これから宜しくね」
と私に似合わない笑顔をしながら、声を掛けた。前に座っていた女子はビックリしたような顔でこっち側を振り向く
「あっ!え…っと…わ、私は!長峯ことのと言います!!!!宜しくお願いします!!!」
と時々噛みながらも自己紹介をしてくれた。緊張しているのだろうか?
私が嫌いな人種は、トロイ、オドオドして失敗する人など…だ。彼女はこの中に属さないといいけれど。
「ことのちゃんかー!いい名前で羨ましいなぁー」
「そ、そんな事無いですよっー!那菜ちゃんも漢字とか凄く可愛いし…」
と最後しょんぼりとした声になっていく。
私何かしたのか?この人の感情が読めない。一旦何を考え、そんなに自信が無くなった?
「そんな事ないよ。ことのちゃんの方が可愛いよ」
「そ、そうかな…那菜ちゃんに言われると嬉しいな…」
と彼女は手に顔をあてて、照れる。
「私は嘘は言わないよ」
「那菜ちゃんって、優しいね。私この高校に同じ中学の人居なかったから緊張してたんだ…」
「私もいない…んだ」
「そうなの?じゃあ仲間だね!!いぇーい!」
ことのは、手を前に出してハイタッチポーズをする。ここは乗っていた方がいいだろう。私は手を前に出して、二人でハイタッチをした。
「あとさ…那菜って呼び捨てにしてもいいかな?」
「うん。じゃあ私もことのって呼んでいいかな?」
「もちろん!!」
はぁ…こんなにも純粋な子がいるなんてね。私は案外運がいいのかもしれない。これで学校
ことのとの、話が終わると出ていった5人と先生が教室に帰ってきて、みんなが席に座る。
これは、やられたか?
何かあの5人の気に触ることしてしまっただろうか?
「よし、お前ら、出席番号順に廊下に並べー」
そうして、クラスの人達は廊下に並び、私達の親や先生が待っている体育館へと向かう。
私の親は来ていないけれど
『今年度の入学式をはじめます』
スーツをきた叔父さんの校長先生が前のステージに立つ。校長先生が私達、親に向けてお祝いの言葉を言った。
『新入生代表の言葉。藤田翔夜』
副校長先生のような人が新入生代表を呼ぶ
『はい!』
藤田翔夜がその場から立ち上がり、校長先生の立っているステージに上がる
「この度は私達新入生の為にこのような素晴らしい会を準備していただいた事に感謝します…」
3分程のスピーチを終えると、ステージから元の席に戻ってきた
新入生代表のスピーチをする人は入試成績トップの人。つまりはあのチャラそうな藤田翔夜が入試成績トップ…。
これは、藤田翔夜、モテるだろうな。まるで恋愛漫画のヒロインの相手。みたいなキャラじゃないか
こうゆう人間がいるから、何も出来ない人間は見下されるんだ。
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