顔バレしたらワケあり王子様に好かれました。

らら

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2話

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更衣室に向かっている途中、突然リリィは何者かに口を何かで塞がれ身動きを取れなくされた。魔法で硬直させられているようだ。何をされるのか、リリィは恐怖を覚えた。周りには複数金の男の声がする。
「こいつだろ、第二王子と話してたやってやつは」
「ああそうだ」
「早くやっちまえ」
乱暴に服を脱がされ、身につけていた下着を取られ、ショーツの中に何かヌルヌルとしたものを入れられた。
「よし早く行くぞ」  

男たちがバタバタと去っていったのを聞いてから、リリィは付けられていた目隠しを取り状況を確認した。近くには制服が投げ捨てられ、私は体操服を着ていた。何度確認しようと、下着は全部取られている。この学園の体操着はピッチリとしていて、体のラインが分かりやすい。胸が少し大きいリリィにとって、下着が有るか無いかは大きな問題だ。リリィの下部にあるひんやりとしたヌルヌルしたものを感触を取ろうとしても上手く離れず、無理に動かすと余計に吸い付いてくる。きっとこれはスライムだ、とリリィは思った。彼女は不安と彼らの行動について疑問が沢山浮かんでいたが、欠席する訳にもいかず、諦めて授業へ参加することにした。こんなことを誰に相談したらいいか分からなかったのだ。ただ分かったのは、第二王子に関わるべきでは無いということだ。だが、この顔を見られてしまった以上それは不可能だった。

授業が始まり、いつものように準備体操としてグラウンドを走っていた。
下着が無いせいで胸が振動で揺れて痛いし、いつもより熱い気がする。スライムはさっきから微動だにしていない。とりあえず、この時間を乗り越えて、一刻でも早くこれを取り除く方法を調べなければと思う一方で、彼女の焦りが体に汗として現れ、その汗が服に染み込んだ。ぴったりと湿った服は、彼女の発育のいい体を強調させ、その様子を後ろから見ていた男子生徒が熱い視線を送っていたのことにリリィは気が付かなかった。

授業も終盤に差し掛かった頃、静かだったスライムはリリィの中で突然動き始め、秘部を刺激し始めた。このスライムは初めから、媚薬のような成分を分泌し、リリィの感度を徐々に高めていたのだ。

「ひやっあっ…!」
いきなりの事で、リリィは思わず声を上げてしまい、そこに居た多くの人が彼女を見た。

なんて声を…!
顔に熱が上がって、真っ赤になっているのが自分でも分かる。
だんだん息も荒くなり、リリィはしゃがみこんでしまった。

「リリィさん体調が悪いなら早く言ってください。」
もう全くもう、これだから…と教師は冷たくリリィに言い放った。
「すみません…」
「授業の邪魔になるから早く行きなさい」
リリィは静かに頷くと、フラフラとした足で立ち上がった。
「先生!俺がリリィさんを連れていきますよ!」
さっき後ろから様子をみていた下心満載の男子生徒のうちの1人がリリィに近寄り肩を貸した。
「さっきから見てたけど大丈夫?」
「はい、大丈夫です。ありがとうございます」
ヘトヘトだったリリィは、彼に身を委ね、保健室へ向かった。
「もうすぐ着くよ」
保健室の扉を開け、鍵を閉めると。
さっきまで優しく手を差し伸べてくれた彼は態度を豹変させて、リリィをベッドに押し倒した。

「いやっ!なにするんですか!?」
「何って?そんなエロい体して男を誘惑しといて、なに被害者ぶってんの?お前、顔が酷いからいつも隠してるんだろ?そんな奴を俺が抱いてやろうってゆだから光栄に思えよ」
「いいから離しなさい!!」
リリィに馬乗りになった彼はズボンを下ろし、弱い力で抵抗する彼女を力強く押さえ込み、騒げないように、口をネクタイで縛った。
一生懸命声を上げようとするが、口を塞がれているから大きな声はでない。今日は散々な日だ。
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