『元最弱少女』は神様からチートと鬼畜クエを貰っちゃいました(泣)

らら

文字の大きさ
17 / 41
2回目の異世界!今度こそは!

第15話 転生してました。赤ちゃんでした。

しおりを挟む
んーっ。
ここはどこ?
さっきまで、誰かと話していた気もするけど。
それに、目が開かない。
真っ暗。
体もなんか重くて動かない
なにこれ、金縛り?!
一生懸命声を出そうとする

「おぎゃああああああー!!!」

うわ。なんか赤ちゃんみたいな声出しちゃったよー。
恥ずかしいっ…。


「やっと泣いたわ!ミドルさんっ!」

「ああ、フェリア」



誰かの声が聞こえる。
でも、なんだか眠くなってくるような不思議な感覚…





はっ!寝ちゃってたよ…。
目を開けようとするけど、まだ開かない。
真っ暗な空間。ここは何処だろうか?
足や手をじたばたさせると、私の近くで4人の声が聞こえた。

「まぁあ!起きたわ!お腹空いてるかしら」

「うええーこいつ、猿みたい」

「にぃーたん。これなに?」

「可愛いなぁあ」

喋っているのは日本語みたいだ。
それにしても、猿みたいって!乙女に向かって失礼すぎでしょう。
私は足をじたばたさせて、失礼でしょっ!と伝えようとした。

「あら?お腹すいてるのかしら?」

不安そうな声をした女の人がこう言うと、私の口元に何か柔らかい吸い付くようなハリがある何かが、出てきた。私が無意識にちゅーと吸うと、そこからは何かあたかいものが出てきた。なんだろうこれ、もしかして…ミルク…?
ここでやっと私は今の状況を理解した。
私は赤ちゃんになっているんだ。なんでこんな事になってるのかは分からない。さっきまで桜見をしていた最中だというのに



それから数日がたち、家族の会話を聞いたりして分かったことがある。
ここは人族の一般市民の家だと言う事。
家族は父がシェーパー・ミドル
母がフェリア
長男が4歳のロリアン、長女が2歳のシーラ。
そして、私が次女のチェリー。

そして、私がようやく目を開けられて、その瞳を家族が見た時、
私の両親は驚いたものだ。
「「オッドアイ?!」」
驚いた声のあとに、お父さんが
「売ったらお金になるんじゃないか…」
なんて事を真面目な顔をして言った。
実の娘を売るとか考えてる親は大丈夫なのか?少し不安になった。
「まぁあ、でも…。私の子供だし…とりあえずは育てましょう」
とお母さんが言って、私に黒い眼帯をさせた。
それにしても、またオッドアイに生まれてきちゃったんだなぁ。オッドアイって珍しいって聞いてたけど本当はそんな事無かったりして?



そして、生まれてから五六ヶ月たった頃私はようやく腕の力だけで這いずり回る事ができたが、赤ちゃんの体って不便すぎる…自分一人じゃ何も出来ないのだから。


「チェリー。お前はホント猿みたいな顔してんな、それにその眼帯なんだよ。貸せよ」

私がハイハイの練習をしている時に声を掛けてきたのは長男のロリアンだ。
猿とは?!失礼な。まだ赤ちゃんだから仕方ないじゃない!それに無理やり私の眼帯を取ろうとしてくる。
こんな時は泣いて親を呼んだほうがいいのかな?

「ロリにぃーちゃん、一緒に遊ぼ?」
泣いて助けを呼ぼうとしていた時、長女のシーラがロリアンの服を引っ張りながらいった。

「おう!シーラは可愛いからなぁ!一緒に遊んでやるよ!」

そうすると、ロリアンは顔色をぱっと変えて、シーラと遊びに行ってしまった。
なんて、女垂らなんだ…まだロリアンも4歳でしょ?将来が心配すぎる


そこからまた三ヶ月がたった。
外は雪が降っていたし、私が生まれたのは春らしいから、今は十二月ぐらいだろう。
この頃になってようやく私は、ハイハイが、ちゃんとできるようになった。
そんなある時、ハイハイをしていると、ベッドの下に本があるのが見えた。
なんだろう?
私は短い手を頑張ってその本に伸ばした。

よし!とれた!!
どれどれ、と本の表紙を読む。

『魔法 初級編』

魔法かぁ。この体ならもしかしたら…魔法が使えるかもしれない!!

とりあえず、本を開いてみると、書いてある文字は見たこも書いたこともないような字だったけど、ビックリすることにこの字をスラスラと読む事ができた。

『魔法は、自分の中にあるMPを使って利用する。MPの量は人それぞれ。MPは幼少時にしか容量を増やす事ができない。
魔法には、水属性、火属性、木属性、土属性、光属性、闇属性、無属性の6個の属性がある。しかし、希にシークレット属性と言うものが存在している。シークレット属性とはオリジナル魔法の事です。一般的には1人2つの属性を持っているが、シークレット属性を含めた7個の属性を持って生まれてくるものは、今までに1人しかいない。その者はかつて、魔王を倒した勇者だ。魔法は練習次第で無詠唱も出来るようになるが、その者も極1部しかいない。だからこそ、魔法の可能性はどこまでもあり、終わりはない。つまり出来ない事はないのだ』

と書かれていた。
つまり、イメージが大事なのかな?
んだったら、詠唱覚えなくてもいいんだね。とりあえず…しゃぼん玉みたいなのほわほわ浮く、可愛いものを頭の中でイメージをした。
すると、何か血液の中で動き出す不思議な気持ち悪い感覚がする。これが、魔力なのか?
ふしが

『ぽわっ』

え?こんな簡単に?!頭の中でちょっと念じただけなのに…すごい!流石魔法!
それに出てきたシャボン玉の中にはハート型なんてものまである。
暫くシャボン玉がふわふわと空中に浮いている様子を観察していると、

「チェリー!チェリー!どこー?」

お母さんの声がした。
私は発生させたシャボン玉を手で触ってポンと割る。
私が魔法なんて使ってたら、更に変な子だとか思われて嫌われるかも知れないからね。
もう、私の子供じゃないとか言われているけど、それを私に悟られないようにお母さんなりに行動しているらしい。

「あうー(ここだよー)」


「あ。チェリー。ここに居たのね」

私は無表情のお母さんに抱き抱えられてベッドに戻された。

「もう、寝る時間ですよ。おやすみ、チェリー」

「おーあー(おやすみ)」



こうして、ここまでは
私はほんの少し、少しは気にかけて貰えるぐらいは愛されて暮らしていたと思う…



―――――――――――――――――――
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう

お餅ミトコンドリア
ファンタジー
 パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。  だが、全くの無名。  彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。  若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。  弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。  独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。  が、ある日。 「お久しぶりです、師匠!」  絶世の美少女が家を訪れた。  彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。 「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」  精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。 「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」  これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。 (※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。 もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです! 何卒宜しくお願いいたします!)

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

神様、ちょっとチートがすぎませんか?

ななくさ ゆう
ファンタジー
【大きすぎるチートは呪いと紙一重だよっ!】 未熟な神さまの手違いで『常人の“200倍”』の力と魔力を持って産まれてしまった少年パド。 本当は『常人の“2倍”』くらいの力と魔力をもらって転生したはずなのにっ!!  おかげで、産まれたその日に家を壊しかけるわ、謎の『闇』が襲いかかってくるわ、教会に命を狙われるわ、王女様に勇者候補としてスカウトされるわ、もう大変!!  僕は『家族と楽しく平和に暮らせる普通の幸せ』を望んだだけなのに、どうしてこうなるの!?  ◇◆◇◆◇◆◇◆◇  ――前世で大人になれなかった少年は、新たな世界で幸せを求める。  しかし、『幸せになりたい』という夢をかなえるの難しさを、彼はまだ知らない。  自分自身の幸せを追い求める少年は、やがて世界に幸せをもたらす『勇者』となる――  ◇◆◇◆◇◆◇◆◇ 本文中&表紙のイラストはへるにゃー様よりご提供戴いたものです(掲載許可済)。 へるにゃー様のHP:http://syakewokuwaeta.bake-neko.net/ --------------- ※カクヨムとなろうにも投稿しています

ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?

音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。 役に立たないから出ていけ? わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます! さようなら! 5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!

高校生の俺、異世界転移していきなり追放されるが、じつは最強魔法使い。可愛い看板娘がいる宿屋に拾われたのでもう戻りません

下昴しん
ファンタジー
高校生のタクトは部活帰りに突然異世界へ転移してしまう。 横柄な態度の王から、魔法使いはいらんわ、城から出ていけと言われ、いきなり無職になったタクト。 偶然会った宿屋の店長トロに仕事をもらい、看板娘のマロンと一緒に宿と食堂を手伝うことに。 すると突然、客の兵士が暴れだし宿はメチャクチャになる。 兵士に殴り飛ばされるトロとマロン。 この世界の魔法は、生活で利用する程度の威力しかなく、とても弱い。 しかし──タクトの魔法は人並み外れて、無法者も脳筋男もひれ伏すほど強かった。

俺が死んでから始まる物語

石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていたポーター(荷物運び)のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもないことは自分でも解っていた。 だが、それでもセレスはパーティに残りたかったので土下座までしてリヒトに情けなくもしがみついた。 余りにしつこいセレスに頭に来たリヒトはつい剣の柄でセレスを殴った…そして、セレスは亡くなった。 そこからこの話は始まる。 セレスには誰にも言った事が無い『秘密』があり、その秘密のせいで、死ぬことは怖く無かった…死から始まるファンタジー此処に開幕

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

異世界ビルメン~清掃スキルで召喚された俺、役立たずと蔑まれ投獄されたが、実は光の女神の使徒でした~

松永 恭
ファンタジー
三十三歳のビルメン、白石恭真(しらいし きょうま)。 異世界に召喚されたが、与えられたスキルは「清掃」。 「役立たず」と蔑まれ、牢獄に放り込まれる。 だがモップひと振りで汚れも瘴気も消す“浄化スキル”は規格外。 牢獄を光で満たした結果、強制釈放されることに。 やがて彼は知らされる。 その力は偶然ではなく、光の女神に選ばれし“使徒”の証だと――。 金髪エルフやクセ者たちと繰り広げる、 戦闘より掃除が多い異世界ライフ。 ──これは、汚れと戦いながら世界を救う、 笑えて、ときにシリアスなおじさん清掃員の奮闘記である。

処理中です...