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chapter7〜冬戦争〜
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【フランス、パリ某所】
「チッ、どんどん撃ってきやがる!!」
「い、一体何のつもり?!撃ってくる割には、当てる気がないようにも思える…!これ相当悪質な相手よ?!」
フランス組織の暗部、汚れ仕事専門の暗殺チームメンバーであるグレースとヘルガは、突如襲来した謎の襲撃から身を隠していた。
「ったくどーなってんのよ!!こんなビルの屋上からだったらどこからでも相手見えるはずなんだけど!!しかもせいぜい2、300mくらいの距離でしょ?!動けないじゃない!!」
「そして市街戦において音はかなり重要な情報…下手すりゃ警察への通報や銃声での位置バレも有りうる。そんなの気にせずサイレンサーも無しってか…?!」
「ってことは…つまり」
「ああ、わざとやってる。『見つけてみろ』ってことか…」
「煽られてンのね…イラつく」
「おい!!どこから撃ってきてる!!テメェは何もんだ?!」
痺れを切らしたグレースが叫ぶ。無駄な威嚇だということは分かっているが、なんせ短気な彼には耐えられぬような屈辱だった。銃を扱う者…その中でも狙撃手とその観測手にとっては、敵狙撃手からの挑発は最大の侮辱とも取れるのだ。
「呼んで出てくるようなもんじゃないでしょ!!アホなのあんた?!」
「うっせぇ!!俺ァ煽られるのが大っ嫌いだからよ!!」
「グレース、後ろ!!」
「はぁ?!」
タタタタッ、と機関音が響く。
「狙撃かと思えば機関銃かよ?!どーなってんだこりゃ?!」
「こんな芸当出来るやつどこにいんのよ!!てか二挺使い?!小銃二挺は普通重量的に無理でしょ?!」
「AKかなんかの類か?!」
「こんなイカれた撃ち方してくるの何者?!」
「きっとこっちが弱音吐いて動けなくなるのを待ってんだ!消耗させて弾切れを狙ってる!遊ばれてんだよ!」
「クッソォ舐めんじゃねぇわよ!!」
屋上は遮蔽物も少なく、足を踏み外せばビルの下の歓楽街へ真っ逆さま。この高さだと落ちたら生還は無理がある。時間帯的にも明かりが無いと先が見えない。
「こら…詰んだな」
「早々に諦めてんじゃないわよ!!」
「…つまらん」
「実に退屈だ」
誰かがぼそりと呟いた。
「誰?!」
夜の影に馴染む黒く大きい人影。だらんと垂らした末広がりの裾から見える手に握られているのは古びた小銃。首元に巻かれ顔を目立たせるロシアンセーブル、そして銀色の髪に猛獣のような金色の瞳。
「ご機嫌よう、良い夜だな」
「アンタは…?!」
「何のつもり?こっちに当てる気もなく撃って来て。」
「フフ…少し”遊ばせて”もらったよ」
「気味の悪い野郎だな」
「少しは年長者に敬意を払ったらどうだね?グレース・ラーシュ=ウェイランド、そしてヘルガ・クラーラ=グラニテ」
「な、なんでアタシらの本名を…」
「優秀な諜報員から全て聞いている。少々個人間での交渉がしたくてね」
「その前に、アンタ誰だ!」
「オヤオヤ…君らの使っているその銃、ロゴに何と書いてある?」
「関係ないでしょ……って、S…AW、まさか」
「ご明察、私がSAW社代表取締役社長アレクサンドル・アンドレヴィチ=ルーザー。その銃の製造会社の社長だ」
「いち大企業のトップが俺たちみたいな汚れ仕事専門に何の用で??」
「名乗れば分かるかと思ったが、とんだ見当違いだったか」
「グレース!!この人ウチの組織の協定相手よ!!ソ連の白い亡霊、ほら解るでしょ!!」
「はぁ?!早く言えよ!……その節はどうも、失礼した」
「まぁいいだろう、そんな細かい事は今夜どうでもいい。本題に入ろう、君たちウチに来ないかね」
「ウチ…ロシアの組織に??」
「まぁ、そうだ。よく暗殺チームの連中が組織を抜けたい変わりたいと喚いている話を諜報員が持ってきていたからな」
「で、でもいきなりは…」
「それだからこうして会いに来て、話がしたかったわけだ。まぁ、仮にこちらに移籍してきたとして、同じスラヴ人同士うまくやっていけるだろう。報酬も今の倍払うし、他の雑用はやらせない。中々好条件だろう?」
「まぁ、全部筒抜けなら話が早いわ。アタシらそっちに移籍しようかな~なんて考えてたワケ。ボス直々に勧誘が来るとは嬉しいことね」
「しかし条件がある。それを満たせばこちらの暗殺部隊に移ってもらって構わない」
「条件ン??」
「要するにスパイだ、フランスから少しづつでいい、情報を抜き取りこちらに送るだけ。抜けるまでの準備の間で出来るだろう?」
「もし断ったら?」
「フン、そんなこと誰でも分かりきっているだろう、新製品の性能試験でのマトになる」
「いいわ、じゃあしばらくはそのスパイ業務、やってやろうじゃないの。よろしく、ボス」
「ああ、2度目の冬戦争をしなくて済んだ。喜ばしいことだ」
こうしてフランス組織から裏切り者が現れた。この場の当事者3人のみの、秘密の協定により。
☆☆☆
【パリ某所 オフィス街】
赤地に黒の花柄の壁紙に、豪華な装飾品。まさに権力者の執務質といった雰囲気の部屋の扉にカルム・バーレッジはノックをし、いつも通り入っていった。
「失礼します、ボス」
「アラ、カルム。私の可愛い伝書鳩ちゃん、一体どうしたのかしら?」
派手な赤髪を靡かせ退屈そうな彼女、ミネルヴァがそう言った。
「最悪な知らせですよ…。諜報部から入ってきたばかりの話なんですが、不穏なんです…」
「不穏?一体何が。ウチは今とくに問題ないじゃない」
「空港の監視カメラです、これ…」
「ん…??」
「ポーランドからの渡航機なんですけど、このコートの人物…見覚えありませんか?」
「なんだか嫌な予感がすると思ったら…この若作り爺、こっちに来て何がしたいのよ…」
「やはりですか…。東方のお取引先の方ですよね?とくにこちらの構成員との接触や交戦は報告されていないんですが…」
「問題アリってとこかしら?」
「…ウェイランドとグラニテ、暗殺チームメンバーの年長組が昨晩から行方を晦ましています」
「考えられる事は?」
「拉致監禁、報告が不可能な程の過剰負傷、死亡、そして…」
「裏切り」
「なんて事かしら、うちから裏切り者が出るのは今年で何人目?もう嫌になってくるわ。」
「10…いや18人目です」
「あらぁそんなに?みぃんなもう少しは使えそうだったのに、全部始末してしまったものね」
「はい…そのせいで暗殺チームはもう人数が1桁になっています」
「やっぱり汚れ仕事専門は切り捨てやすくしておかないとね。反乱分子になりやすいもの」
ミネルヴァは悩ましい顔をしつつも、その目の奥には心底どうでもいいという思考が見え隠れしている。
「暗殺チームなんて作らなければ良かったわ。全部外注に変えるべきかしらね」
「その件についてはお答えしかねます…」
「まぁいいわ。いつも忠実に働いてくれてありがとう。もう下がっていいわよ」
☆☆☆
「グレース、ヘルガ…いったいどこに行ったんだろう…」
とぼとぼと歩くカルムがぼそりと呟いた。
「また報告か?」
「兄さん…」
双子の兄であるロマネが通りすがり、弟に問いかけた。
「うん、そうなんだけど…ねぇ、兄さんはあの二人の行方、どこだと思う?」
「やはり裏切ったと思う」
「えっ…??」
「お前が情報部の会議で居なかったあの日、俺とヴァルが寝てるのをいい事にあいつら内緒話してたんだ。半分寝ぼけてたからハッキリとは覚えてなかったが…」
「その時の兄さんとヴァル、昼寝する前に何か食べてた?」
「食ってはないが…コーヒーを飲んだ」
「寝る前にコーヒーって、寝れないじゃん。あ、えっとそうじゃなくて。それ自分でいれた?もしかしたら何か混ぜ物されてその話を聞かれないようにしたのかも…」
「その可能性は考えてなかったな…」
「場合によっては、ほんとにあの2人が裏切ったとして…僕らを真っ先に消そうとしてくるかもしれない」
「ああ、俺が聞いちまったからな…そうするとヴァルもやべぇかもな」
「だよね…。…って待って!!今アジトに誰かいる?!」
「大丈夫だ。可能性も考慮してアジトには近寄るなと言ってある」
「もう…どうなることやら。他組織との関係性も微妙になってきたのに、今度は内部で空中分解寸前…」
「ああ、崩壊も近いかもしれん」
「なんだか…雲行き怪しいの、やだね」
「起きた事はしょうがない、どう乗りきるかが問題だ」
「問題ね…あらゆることが問題で、その上山積みだね…」
「チッ、どんどん撃ってきやがる!!」
「い、一体何のつもり?!撃ってくる割には、当てる気がないようにも思える…!これ相当悪質な相手よ?!」
フランス組織の暗部、汚れ仕事専門の暗殺チームメンバーであるグレースとヘルガは、突如襲来した謎の襲撃から身を隠していた。
「ったくどーなってんのよ!!こんなビルの屋上からだったらどこからでも相手見えるはずなんだけど!!しかもせいぜい2、300mくらいの距離でしょ?!動けないじゃない!!」
「そして市街戦において音はかなり重要な情報…下手すりゃ警察への通報や銃声での位置バレも有りうる。そんなの気にせずサイレンサーも無しってか…?!」
「ってことは…つまり」
「ああ、わざとやってる。『見つけてみろ』ってことか…」
「煽られてンのね…イラつく」
「おい!!どこから撃ってきてる!!テメェは何もんだ?!」
痺れを切らしたグレースが叫ぶ。無駄な威嚇だということは分かっているが、なんせ短気な彼には耐えられぬような屈辱だった。銃を扱う者…その中でも狙撃手とその観測手にとっては、敵狙撃手からの挑発は最大の侮辱とも取れるのだ。
「呼んで出てくるようなもんじゃないでしょ!!アホなのあんた?!」
「うっせぇ!!俺ァ煽られるのが大っ嫌いだからよ!!」
「グレース、後ろ!!」
「はぁ?!」
タタタタッ、と機関音が響く。
「狙撃かと思えば機関銃かよ?!どーなってんだこりゃ?!」
「こんな芸当出来るやつどこにいんのよ!!てか二挺使い?!小銃二挺は普通重量的に無理でしょ?!」
「AKかなんかの類か?!」
「こんなイカれた撃ち方してくるの何者?!」
「きっとこっちが弱音吐いて動けなくなるのを待ってんだ!消耗させて弾切れを狙ってる!遊ばれてんだよ!」
「クッソォ舐めんじゃねぇわよ!!」
屋上は遮蔽物も少なく、足を踏み外せばビルの下の歓楽街へ真っ逆さま。この高さだと落ちたら生還は無理がある。時間帯的にも明かりが無いと先が見えない。
「こら…詰んだな」
「早々に諦めてんじゃないわよ!!」
「…つまらん」
「実に退屈だ」
誰かがぼそりと呟いた。
「誰?!」
夜の影に馴染む黒く大きい人影。だらんと垂らした末広がりの裾から見える手に握られているのは古びた小銃。首元に巻かれ顔を目立たせるロシアンセーブル、そして銀色の髪に猛獣のような金色の瞳。
「ご機嫌よう、良い夜だな」
「アンタは…?!」
「何のつもり?こっちに当てる気もなく撃って来て。」
「フフ…少し”遊ばせて”もらったよ」
「気味の悪い野郎だな」
「少しは年長者に敬意を払ったらどうだね?グレース・ラーシュ=ウェイランド、そしてヘルガ・クラーラ=グラニテ」
「な、なんでアタシらの本名を…」
「優秀な諜報員から全て聞いている。少々個人間での交渉がしたくてね」
「その前に、アンタ誰だ!」
「オヤオヤ…君らの使っているその銃、ロゴに何と書いてある?」
「関係ないでしょ……って、S…AW、まさか」
「ご明察、私がSAW社代表取締役社長アレクサンドル・アンドレヴィチ=ルーザー。その銃の製造会社の社長だ」
「いち大企業のトップが俺たちみたいな汚れ仕事専門に何の用で??」
「名乗れば分かるかと思ったが、とんだ見当違いだったか」
「グレース!!この人ウチの組織の協定相手よ!!ソ連の白い亡霊、ほら解るでしょ!!」
「はぁ?!早く言えよ!……その節はどうも、失礼した」
「まぁいいだろう、そんな細かい事は今夜どうでもいい。本題に入ろう、君たちウチに来ないかね」
「ウチ…ロシアの組織に??」
「まぁ、そうだ。よく暗殺チームの連中が組織を抜けたい変わりたいと喚いている話を諜報員が持ってきていたからな」
「で、でもいきなりは…」
「それだからこうして会いに来て、話がしたかったわけだ。まぁ、仮にこちらに移籍してきたとして、同じスラヴ人同士うまくやっていけるだろう。報酬も今の倍払うし、他の雑用はやらせない。中々好条件だろう?」
「まぁ、全部筒抜けなら話が早いわ。アタシらそっちに移籍しようかな~なんて考えてたワケ。ボス直々に勧誘が来るとは嬉しいことね」
「しかし条件がある。それを満たせばこちらの暗殺部隊に移ってもらって構わない」
「条件ン??」
「要するにスパイだ、フランスから少しづつでいい、情報を抜き取りこちらに送るだけ。抜けるまでの準備の間で出来るだろう?」
「もし断ったら?」
「フン、そんなこと誰でも分かりきっているだろう、新製品の性能試験でのマトになる」
「いいわ、じゃあしばらくはそのスパイ業務、やってやろうじゃないの。よろしく、ボス」
「ああ、2度目の冬戦争をしなくて済んだ。喜ばしいことだ」
こうしてフランス組織から裏切り者が現れた。この場の当事者3人のみの、秘密の協定により。
☆☆☆
【パリ某所 オフィス街】
赤地に黒の花柄の壁紙に、豪華な装飾品。まさに権力者の執務質といった雰囲気の部屋の扉にカルム・バーレッジはノックをし、いつも通り入っていった。
「失礼します、ボス」
「アラ、カルム。私の可愛い伝書鳩ちゃん、一体どうしたのかしら?」
派手な赤髪を靡かせ退屈そうな彼女、ミネルヴァがそう言った。
「最悪な知らせですよ…。諜報部から入ってきたばかりの話なんですが、不穏なんです…」
「不穏?一体何が。ウチは今とくに問題ないじゃない」
「空港の監視カメラです、これ…」
「ん…??」
「ポーランドからの渡航機なんですけど、このコートの人物…見覚えありませんか?」
「なんだか嫌な予感がすると思ったら…この若作り爺、こっちに来て何がしたいのよ…」
「やはりですか…。東方のお取引先の方ですよね?とくにこちらの構成員との接触や交戦は報告されていないんですが…」
「問題アリってとこかしら?」
「…ウェイランドとグラニテ、暗殺チームメンバーの年長組が昨晩から行方を晦ましています」
「考えられる事は?」
「拉致監禁、報告が不可能な程の過剰負傷、死亡、そして…」
「裏切り」
「なんて事かしら、うちから裏切り者が出るのは今年で何人目?もう嫌になってくるわ。」
「10…いや18人目です」
「あらぁそんなに?みぃんなもう少しは使えそうだったのに、全部始末してしまったものね」
「はい…そのせいで暗殺チームはもう人数が1桁になっています」
「やっぱり汚れ仕事専門は切り捨てやすくしておかないとね。反乱分子になりやすいもの」
ミネルヴァは悩ましい顔をしつつも、その目の奥には心底どうでもいいという思考が見え隠れしている。
「暗殺チームなんて作らなければ良かったわ。全部外注に変えるべきかしらね」
「その件についてはお答えしかねます…」
「まぁいいわ。いつも忠実に働いてくれてありがとう。もう下がっていいわよ」
☆☆☆
「グレース、ヘルガ…いったいどこに行ったんだろう…」
とぼとぼと歩くカルムがぼそりと呟いた。
「また報告か?」
「兄さん…」
双子の兄であるロマネが通りすがり、弟に問いかけた。
「うん、そうなんだけど…ねぇ、兄さんはあの二人の行方、どこだと思う?」
「やはり裏切ったと思う」
「えっ…??」
「お前が情報部の会議で居なかったあの日、俺とヴァルが寝てるのをいい事にあいつら内緒話してたんだ。半分寝ぼけてたからハッキリとは覚えてなかったが…」
「その時の兄さんとヴァル、昼寝する前に何か食べてた?」
「食ってはないが…コーヒーを飲んだ」
「寝る前にコーヒーって、寝れないじゃん。あ、えっとそうじゃなくて。それ自分でいれた?もしかしたら何か混ぜ物されてその話を聞かれないようにしたのかも…」
「その可能性は考えてなかったな…」
「場合によっては、ほんとにあの2人が裏切ったとして…僕らを真っ先に消そうとしてくるかもしれない」
「ああ、俺が聞いちまったからな…そうするとヴァルもやべぇかもな」
「だよね…。…って待って!!今アジトに誰かいる?!」
「大丈夫だ。可能性も考慮してアジトには近寄るなと言ってある」
「もう…どうなることやら。他組織との関係性も微妙になってきたのに、今度は内部で空中分解寸前…」
「ああ、崩壊も近いかもしれん」
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