[完結]羽根くんと僕

balsamico

文字の大きさ
4 / 7

初めての脱毛

しおりを挟む

エロのみです。
   ――――――――


今日はレーザー脱毛の施術を初めて受ける日。クリニックでの脱毛は初めてなので緊張する。


自分でも、おさらい。
レーザー脱毛とは、メラニン色素を含む毛根細胞に、黒色に反応するレーザーを照射し、毛根にダメージを与え、毛を生えないようにする脱毛方法。
多少の痛みがあるらしい。


羽根くんのお尻の穴周りのOゾーンがつるつるできれいだったので僕もやってみることにした。


今回は費用面からビキニライン、性器、肛門周りのVIOゾーンセットを施術。
今後、時間とお金をかけて少しづつ全身つるつるにしていくつもり。


痛みは輪ゴムを伸ばして当てたくらいの痛みで、場所によってはもっと痛むらしい。今回は追加費用がかかってしまうけれど羽根くんがおすすめしていた麻酔クリーム有りのプランにしてみた。


早めにクリニックに行き案内された個室で変な形の紙パンツに履き替え消毒してもらう。


クリニックの男性看護師さんがゴム手袋で麻酔クリームを塗ってくれる。
同性とはいえ羽根くん以外に見られるとかなり恥ずかしい。
それに昨日の行為の痕跡が残っていて、それが分かるようだったら凄い恥ずかしい。


感覚は徐々に弱くなってくるものらしいけど、クリームを塗られたばかりの今はまだよく分からない。
いっそ麻酔の成分でこの恥ずかしさも全部無くなればいいのに。
(笑気麻酔のことは後日知る……)





昨日の夜は羽根くんのひざに抱えてもらい剃毛をしてもらった。


シェービングジェルを羽根くんにぬるぬると塗られ、ひやりとした冷たさとくすぐったさに腰奥がむずむずしてしまう。
羽根くんの優しい指使いに変な声まででてしまった。

「刃を当てるから動かないで」

羽根くんは真剣に言うけど、僕だって動きたくて動いている訳じゃない。
身体がむずむずして勝手に揺れてしまうんだ。


冷たい刃があたる。
太い毛がじょりじょりと剃られる感触がする。
時折、毛が刃に限界まで引っ張られプツンと断絶する。その時僕は強情な毛の断末魔の叫びを聞いたような気になって、一緒に目をつぶってしまう。


お風呂場の鏡ごしに見る羽根くんは、僕の穴や性器周りに真剣な眼差しを向け、毛達の抵抗に一切の容赦もなく作業(剃毛)に取り組んでいる。
その真摯な振る舞いは、まるでその道の技術を極めた職人みたいだ。


理学機器メーカーでの開発の仕事もこんな感じでやってるんだろうなと想像できてしまう。
まぁ、今は僕の剃毛なんだけど。


何とかつるつるに剃り上がった僕の穴や性器周りを見て、羽根くんは満足げだ。
ひと仕事をなし遂げた男の顔をしている。(何度も言うけど、僕の剃毛……)


羽根くんは仕事の結果に満足げだけど、クライアントの僕は満足ではなかった。


羽根くんは剃毛中に誤って穴に指を滑らせて入れてしまう。
それと視力が悪い羽根くんは常に顔を近づけて処理をしていた。
羽根くんの息は作業中僕の尻に当たり続け、僕の性感を煽ってくる。


優しく撫でるように触れる手と押し付けられる冷たい四枚刃のギャップ。
僕の性器はゆるゆると立ち上がっていた。


よろよろと立ち上がるひと仕事を終えたばかりの男の服を脱がせ、一緒にシャワーを浴びさせベッドに連れ込んだ。

「羽根くん、指が穴に入ってた。責任取ってよ」

僕は羽根くんに裸で跨がりじっとりと羽根くんを見下ろした。
羽根くんは動揺している。


羽根くんの顎を捉え唇を合わせる。
舌や唇を使ってくちゃくちゃと羽根くんの口内に乱暴狼藉を働く。


息が苦しくなるまで続け濡れた唇を拭う。
唇だけの刺激だったのに、なぜか僕の腰奥や乳首までもびりびりと熱くなる。


熱をはらみ頬が上気しているのは自分でも分かった。性器も半分立ち上がっている。
発情して目も潤み、目蓋もとろんと重くなってる。乾いたような気がする自分の唇を舐める。

「羽根くん、責任とって僕に挿れてよ」

僕は、僕の下にいる羽根くんを誘惑した。


羽根くんは顔が赤くなっている。
羽根くんは僕よりずっと年上で経験を積んでいるはずなのに性的には純情で純朴だ。


羽根くんの前での僕は、精を欲しがる淫乱なサッキュバスみたいだ。
いつもいつも羽根くんに欲情しては、やりたがってる。意地汚くはしたなく誘うのはいつも僕からだ。


羽根くんは僕に欲情するのだろうか。
僕にいやいや付き合わされているんじゃないんだろうか。
頭の隅には常に不安があった。


羽根くんの身体を撫でる。
羽根くんは僕よりも先に下半身の脱毛処理をしていた。
すべすべで気持ちがいい。


骨盤周りを撫で、足を絡める。
触り心地を楽しんだ後は、羽根くんの性器に触れた。


ぼってりとして重量感がある羽根くんの性器を軽く手で揉み扱く。そしてにゅるりと舌先を絡めてから口に含んだ。
口の中で育っていくそれは、体積を増して僕の口腔を圧迫していく。


これが僕の体中に入り目いっぱいに広げられて中のいいところを擦られると思うと、腰奥がむずむずしてきゅんとしてしまう。

「ひゃ羽根くん、き、気持ちがひひ? 」

口に咥え、ふがふが言いながら聞くと、羽根くんは顔を火照らせ熱い吐息に乗せて蕩けるようにいう。

「……気持ち、いい、よ」

少し恥じらいながら言う、可愛らしい羽根くんの言葉は、僕の下半身を直撃する。


つるつるの袋を口に含み、年齢のわりに黒ずみが少ないきれいな穴周りを指でなでると、穴がふにゃりと僕の指を飲み込み、僕を誘ってくる。
このままだと僕が羽根くんに入れたくなってしまう。
だ、駄目だ。
今日は、僕が入れてもらうんだから。


身体の負担が大きく準備がめんどくさいので僕らはあまり挿入行為をしてこなかった。どちらがタチとか決まった役割も無かった。


最近僕が前立腺の快感を覚えてしまい、少し積極的にやりたがってる。
でもあんまりアナルを開発しすぎると、僕自身が本当にサッキュバスみたいになってしまいそうでセーブしていた。

「羽根くんは、僕とするのイヤじゃない? 」

口を離して股の間から羽根くんを見上げた。もやもやした不安はすぐ解消した方がいい、これまでの同居の間に学んだことだ。

「全然イヤじゃないよ、和くんは何でそう思ったの? 」

羽根くんも最近しっかり根拠を聞いてくる。不安になりがちな僕の思い込みや誤解を解消するためだ。
僕たちは日々アップデートしている。

「いつも僕しか誘わないから、僕だけがやりたがってるみたいだ」

「そんなことは無いんだけど、確かに遠慮はしていた部分はある。変態じゃないかって思われそうだから……」
「変態――? 」

羽根くんから出た、似合わなさそうな単語に僕は反応する。

「本気出していい? 引かないでね」

羽根くんはそう言うと、サイドボードをがさがささせて必要な品や2リットルの水のペットボトルを用意した。


なぜ水? と疑問符を浮かべていると、羽根くんに足をつかまれひっくり返された。


羽根くんには、いきなり足の親指を口に含まれた。口の中は温くてぬるぬるでその感触に戸惑う。


羽根くんに清潔じゃない僕の足指が食まれている。妙な背徳感に支配され背中がぞくぞくしてきた。


羽根くんは性器のように丁寧に足指の間にも舌を這わし、足指を根元から上へ舐め上げてきた。
アメ玉のように足指先を口の中で転がし、かかとや土踏まずを強く吸ってくる。


そういえば初めてエッチをした時にも足を丹念に舐められていたな。
もしかして羽根くんは足フェチ?


それは疑念に終わった。
羽根くんの舐めは足指から上に上がり、性器や乳首周りといった露骨な性感帯を避け僕の全身をもれなく舐め回した。


脇や首筋、腰骨、背中、耳元への執拗な愛撫に僕の息は上がり身体は熱くてたまらない。


汗がじわりとにじみ、肌はベタついている。全てが過敏になり少し肌を撫でられただけでも、甘い声が漏れてしまう。


僕の性器は全く触れられていないのに上を向き、だらだらと先走りで濡れていた。
じれったい止めのない愛撫に僕はぐったりしていた。


羽根くんは水をごくごくと飲み出した。
僕にもペットボトルを差し出して飲ませてくれた。この状況で飲む水は旨かった。
喉を落ちていく水は、身体の隅々まで浸透していく気がした。


水分を補給した羽根くんは僕の乳首に吸い付いてきた。
触れる舌先は水の影響で冷たい。 
軽く舌先でこね回され、ちうっと唇で強く吸われた。それを繰り返しながら反対側も指でこね回される。


男でも乳首がこんなに感じるとは最近まで知らなかった。
乳首の愛撫で生じる電流は、僕の体内の回路を通り放電されることなく腰奥に蓄積される。


大きな刺激とあちこちから集まる微弱な刺激で僕の快楽のメーターは振り切れそう……なのに、振り切れない。


僕の乳首はまだ開発されきっていなくて乳首だけの刺激ではまだイけなかった。

「は、羽根くんの、い、いじわる……」

さっきから身体が熱くてたまらない。
息も弾みっぱなしだ。
泣きそうになって視界がぼやけてにじむ。


羽根くんは僕の顔を見て、先走りで濡れはちきれんばかりの僕の性器を口に含んだ。


温かくてヌルヌルの口内。
鈴口に舌を当てられ、ちゅるると先端を強く吸われたとたん腰奥から駆け上がる衝動。僕は堪えきれず羽根くんの口に吐き出していた。
ビクビク震える僕の性器。
出しきるまで羽根くんは僕を舐めつくした。びりびりする強い刺激に僕は泣きそうになる。


精飲するか吐き出すか逡巡しているように見えたので慌てて吐き出してもらった。


肩で息をつき、ぐったりして全身を投げ出していると、羽根くんに足を広げられ、足されたジェルでくにくにと穴周りをマッサージされた。


職人技できれいになった穴周り。
羽根くんは蟻の門渡りから穴まで、線を引くように舐めてきた。

「あっ――っ」

背中がぞわぞわとあわ立ち、落ち着きかけた性感がまた過敏になってきた。
首を持ち上げて下を見ると羽根くんはいたずらっこのような目で僕をみている。


舌先で穴の周りをつつかれ、襞を線に沿ってひたひたと舐められた。
もにょもにょしてくすぐったい。
しばらく舐められていると身体がまた熱くなってぞくぞくしてくる。


穴の周りをぐるぐると押すように舐められたと思ったら、穴に舌を入れられ抜き差しされた。

「うっ、あっ、あぁっ」

ちゅぱっと音をたてて穴を吸ったり、舌を出し入れされ身体がむずむずする。
身体が熱くてたまらない。
いつの間にか僕は羽根くんの頭を押さえつけていた。


冷たい感触がしたと思ったら、ジェルが中に足されていた。
穴周りに舌を這わされながら中を広げられていく。


中をくにくにと伸ばされ、周りをちゅうっと吸われる。玉を優しく握られたと思ったら舌が這ってくる。
隙あらば乳首までつままれ、羽根くんの3点責めにまた僕は泣かされ始めた。


そして、羽根くんは僕の中のしこりに触れてくる。膨らんでいるそこをぐりぐり擦られると、ひぃんと飛び上がりそうになる。優しく押されるとじわじわとした身体全体に広がるような切なさを感じる。
各箇所で受けた愛撫と違い身体の奥底から熱さが湧き上がってくるようだ。


羽根くんは僕の性器を口に含んだ。
しこりを弄られながら外性器に触られると感覚が違ってくる。
中の振動と外の振動が互いに共鳴しあって快楽の振り幅は増大していく。


僕の身体はぶわりと汗を吐き、自分のものとは思えない嬌声がもれた。
羽根くんは僕の中を指と舌でとろとろに蕩かした。


羽根くんが身体を離したので、羽根くんの性器を舐めた。
羽根くんの性器は口に含んでいた時よりも大きくなり、濡れて少ししょっぱかった。



ゴムをつけた羽根くんが僕の中にずずっと入ってくる。
羽根くんは熱くて硬い。
中を広げられ胸まで圧迫されそうだ。
ひととおり中に収まるとじいっとして動かない。


羽根くんは僕の上から僕の唇をついばむ。首元をついばみ、乳首を強く吸い上げる。


僕は痛みと甘さに声を上げた。
身体は羽根くんに貫かれている上、覆い被さられて動けない。
羽根くんは僕の唇を唇で塞ぎながら、腰を進めた。

「うっ、うっ、うっ、あううっ」

羽根くんが前を突くと喉元まで圧迫される気がした。引くと排便に感じるような腰が熱くなるような甘美な快楽があった。


角度を変え弱く中で前立腺を擦られる。
身体の奥底から広がる甘さ。
切なさでいっぱいになる。


羽根くんの唇に口を貪られ息がしにくい。唇はぐにゃぐにゃの感覚になっていて、下半身の感覚と合わさって蕩けてしまいそうだ。


羽根くんが触れる箇所で、羽根くんが先に僕に撒いた快楽の種が発芽していく。
喉元で、首元で、肩で、わきで、鎖骨で、背中で。
僕は身をよじり、呻き、喘ぎ、悶え、泣く。


羽根くんは僕の足をM字に広げ、腰を進めた。
腰を打ちつけ引き戻す時のくちゃくちゃした粘着音と唇を塞がれたままの僕の吐息と喘ぎが部屋中に広がっていた。


僕は自分の手で先走りに濡れる自分の性器をくちくちと擦り立てた。
羽根くんの息が耳にかかり熱さを感じたと思ったら、薄めの白濁を腹に吐き出していた。
ビクビクしながら中の羽根くんをきゅうっと締め付ける。つられた羽根くんも僕の中で大きく震えていた。





僕の身体は吹き出した汗と精液、羽根くんの唾液でベタベタだ。
羽根くんの唾液アミラーゼが僕のでんぷんを分解し尽くしたんじゃないかと思う。


羽根くんは、ぐったりした僕を風呂場に運び、全身泡だらけにした。


湯船にひたされた後、背後からぎゅっと抱きかかえられていた。
力の抜けた僕は羽根くんの為すがままだ。甲斐甲斐しく僕の世話を焼いてくれる羽根くん。愛され具合を実感する。


 時間をみると20時過ぎに始めた剃毛が24時近くになっていた。
実質2時間くらいは羽根くんに舐められていたんじゃないのかな。


羽根くんはすがすがしいような、さっぱりしたような顔をしている。
あれだけ舐めて顎や舌は疲れないのだろうか。

「また、してもいい? 」

僕の頭をタオルで拭きながら、羽根くんは希望を抱いたような、きらきらした目で僕をみる。

「……連休の前の日だったら」

僕の返答に羽根くんはカレンダーを見て嬉しそうにしている。

「今年のゴールデンウィークは10連休だね」

そう告げる羽根くんの顔は、更にきらきらと輝いていた。



しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

執着

紅林
BL
聖緋帝国の華族、瀬川凛は引っ込み思案で特に目立つこともない平凡な伯爵家の三男坊。だが、彼の婚約者は違った。帝室の血を引く高貴な公爵家の生まれであり帝国陸軍の将校として目覚しい活躍をしている男だった。

身代わり召喚された俺は四人の支配者に溺愛される〜囲い込まれて逃げられません〜

たら昆布
BL
間違って異世界召喚された青年が4人の男に愛される話

甘々彼氏

すずかけあおい
BL
15歳の年の差のせいか、敦朗さんは俺をやたら甘やかす。 攻めに甘やかされる受けの話です。 〔攻め〕敦朗(あつろう)34歳・社会人 〔受け〕多希(たき)19歳・大学一年

病弱の花

雨水林檎
BL
痩せた身体の病弱な青年遠野空音は資産家の男、藤篠清月に望まれて単身東京に向かうことになる。清月は彼をぜひ跡継ぎにしたいのだと言う。明らかに怪しい話に乗ったのは空音が引き取られた遠縁の家に住んでいたからだった。できそこないとも言えるほど、寝込んでばかりいる空音を彼らは厄介払いしたのだ。そして空音は清月の家で同居生活を始めることになる。そんな空音の願いは一つ、誰よりも痩せていることだった。誰もが眉をひそめるようなそんな願いを、清月は何故か肯定する……。

番を拒み続けるΩと、執着を隠しきれないαが同じ学園で再会したら逃げ場がなくなった話 ――優等生αの過保護な束縛は恋か支配か

雪兎
BL
第二性が存在する世界。 Ωであることを隠し、平穏な学園生活を送ろうと決めていた転校生・湊。 しかし入学初日、彼の前に現れたのは―― 幼い頃に「番になろう」と言ってきた幼馴染のα・蓮だった。 成績優秀、容姿端麗、生徒から絶大な信頼を集める完璧なα。 だが湊だけが知っている。 彼が異常なほど執着深いことを。 「大丈夫、全部管理してあげる」 「君が困らないようにしてるだけだよ」 座席、時間割、交友関係、体調管理。 いつの間にか整えられていく環境。 逃げ場のない距離。 番を拒みたいΩと、手放す気のないα。 これは保護か、それとも束縛か。 閉じた学園の中で、二人の関係は静かに歪み始める――。

チョコのように蕩ける露出狂と5歳児

ミクリ21
BL
露出狂と5歳児の話。

上司、快楽に沈むまで

赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。 冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。 だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。 入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。 真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。 ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、 篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」 疲労で僅かに緩んだ榊の表情。 その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。 「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」 指先が榊のネクタイを掴む。 引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。 拒むことも、許すこともできないまま、 彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。 言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。 だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。 そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。 「俺、前から思ってたんです。  あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」 支配する側だったはずの男が、 支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。 上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。 秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。 快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。 ――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。

後宮の男妃

紅林
BL
碧凌帝国には年老いた名君がいた。 もう間もなくその命尽きると噂される宮殿で皇帝の寵愛を一身に受けていると噂される男妃のお話。

処理中です...