僕たちは無邪気に遊ぶ

balsamico

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三日目

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※3Pと攻めが受になってる描写があります。主人公は受です。

…………………


 櫂さんが僕を組み敷くときの観察眼には覚えがあった。屋敷に挨拶に行ったときに感じた櫂さんの親族たちからのぶしつけな視線。
 僕がどのくらいの価値をもつのか探るような目と、単なる好奇心の目。好奇は最初だけのようで関心は他に行ってしまう。

 口吻から始まった初日に比べると適当な愛撫。僕の中をぞんざいに探る中指。ヒート中で感じやすくなっても、事前に潤滑剤を仕込んでも、乱雑な動きと扱いには多少の痛みを覚える。僕は声に出来ない痛みをあえぎと一緒に吐き出した。

 抜き差しをして中に出す、ただそれだけ。あれほど夢みていたのにロマンスもエロもあったもんじゃない。単なる種付け作業というのがふさわしい。

 二日目、櫂さんが風呂に入っている間に聞こえた誰かとの通話。

つがい? 普通かな。ヒートだからって、ぶっ飛ぶかとかないよ。濡れやすいだけ。お前がいないとしんどい、荷が重いから来て」





 3日目、櫂さんが一人の男を連れてきた。体格が良さげでがっちりとしている。

「かわいい子じゃないか」
「爺さんの趣味だって」

 見知らぬ男は僕のことを勝手に評している。櫂さんは僕に一瞥をくれ手慣れたように男に抱きついた。お互い背後に回した手で全身を撫で回し、二人で湿るようなキスをしだした。櫂さんは蕩けるような顔で男と粘膜を絡めるようなキスをしている。

 僕だけ訳がわからず二人に置いてけぼりにされ、この光景を見入っている。よくわからないけど櫂さんを取られたような気がするし、ヒート中という特別な期間なのに見向きもされず、とても悲しい。


 あきらかに前日と違った部屋中に満ちる濃密でいやらしくみだらな空気。お互いがまさぐり合う音と櫂さんのささやかな甘い息づかいがこちらまで届く。


 舌でなめ取りあう唇の感触。自分がされたらっと想像して感覚を再現してしまう。ただでさえヒートで興奮しやすいのに、目の前の二人の痴情に煽られ身体が熱くなっていく。

「一緒にするから、ベッドで脱いで待ってて」

 夢中で見入っていた僕に櫂さんが声をかける。最初から性行為前提だったのでガウンだけで下着は着ていない。

 雰囲気に呑まれた僕の性器は、半分勃ち上がっていた。僕は近くの椅子に脱いだガウンを置いてベッドに腰を掛けた。


 櫂さんたちもベッドに倒れ込んできた。自分の下半身を男にまさぐらせたまま、櫂さんは僕の唇を吸ってくる。

 おざなりだった昨日とは違って、興奮しているのか伏せた目やうっすら赤らんだ頬が色気を倍増させている。


 侵入してきた舌がぬらぬらと内を嬲ってくる。負けないよう応えていると、空いた手で乳首を摘ままれた。櫂さんの口は胸へと降り突起を舌先でちろりと舐めてきた。

 唾液で濡れた箇所が熱を奪いながら冷えていく。だけれども僕のなにかを確実に刺激してくる。
 櫂さんは僕の興奮で濡れた暗がりに指を挿れてきた。

「あっ」
「しっかり濡れてる、僕らので反応しちゃた?」

 櫂さんたちの絡みを見て十分に濡れていたからか、指が動くとぴちゃぴちゃと音がした。愛撫を待ち望んだいやらしい子になったようで恥ずかしい。ぅうんっなんて妖しい声も出てしまう。

 櫂さんは中の動きのほか僕の胸の突起もペロリと舐め、ぢうっと吸った。乳首と腰奥につながる場所にへんな電気がはしり僕はひゃっあと甘ったるい悲鳴をあげる。

「その子、好きモノだな」
「淫乱って褒められてるよ」

 服を脱いでいる男の感想に、煽られた櫂さんが面白がって笑う。僕はなんとも消化できない苦味で胸がいっぱいになる。

 いやらしい汁でいっぱいにした中を指でくちゃくちゃかき回わされ、その上でちんこをぢゅると音をたてて吸われるものだから、僕はシーツをつかんで嬌声をあげる。

 櫂さんは下衣を素早く脱ぐと、僕の上に股がるようによつんばいになった。僕の顔のややそばに性器をずらす。
 意図を汲んだ僕は体勢をずらし、勃ちあがっているそれを舌先で先端をチロチロと舐め、口と手を使って尤物へと育てるよう努めた。

 櫂さんの陰処には男が舌を這わせているのか、指で中の良さげなところをいじってるのか、僕からは見えないので櫂さんの反応からうかがうしかない。僕らに挟まれた櫂さんは汗で湿った白くしなやかな肢体を揺らし身もだえていた。

 男はジェルを取り出し櫂さんの中に塗り込めている。太い指が虚のなかに出入りするたびに櫂さんの呼気は粗くなる。

「んっ……ふっ…、んっ…」

 櫂さんから鼻に掛かったような婀娜っぽい声が漏れる。男が櫂さんから離れた。
 
 体勢を変え僕と向かい合う、色づいた櫂さんに見下ろされながら、脚を持ち上げられた。

「入れるよ」

 頷いてうつむきになった僕の中に、さっきまで僕が育ていた櫂さんが圧を伴って入ってくる。連日の行為と櫂さんの指で敏感になったそこは櫂さんをしっかり飲み込んだ。

「ああぁ……」

 訓練を受けたり、ヒートとはいえ本物の性行為はまだ3回目。中を広げられていく肉の圧迫に慣れない。圧が苦しくて息が浅くなり興奮で勃ちあがっていたモノもしょんぼりとしてくる。

 櫂さんは僕の中に収まると僕が落ち着くのを待って緩やかに腰を振る。身体の中で櫂さんがゆっくりと動き、中をこすられることで微妙な新しい感覚が発生してくる。

  櫂さんの動きが落ち着くのを見計らって男が介入してきた。僕と繋がった櫂さんを自分の角度に合うよう腰を引き足を開かせ挿入をしたようだ。下にいる僕にまでずっしりと重みがかかる。

 男が動くたびに櫂さんは嬌声を上げる。

「あっっ、はぁっ、はあ、……」

 櫂さんのあえぎ声は僕は初めて聞く。興奮で身体が熱くなる。
 男に挿入される櫂さんを背中で受け止める。櫂さんの自身の性器は抜けそうだけどまだ僕の中に入ったままだ。

 男の動きが櫂さんの身体を通じて僕に伝わってくる。それと櫂さんが感じている感覚も。

「んっ……ん…あっ…」

 櫂さんが僕をぎゅっと抱きしめる。顔を斜めに向けると櫂さんの顔がある。
 余裕があったので男の抽挿をガンガン受ける櫂さんに無理矢理唇をあわせた。

 ゆっくり抜かれて奥まで突き刺される。それの繰り返しで櫂さんは悶える。

「あっ、んっん…ああっ!」

 次第に激しくなるぐちゃぐちゃと言う音と肉を打ちつけるパンパンと言う音。それらが部屋に鳴り響く。

 櫂さんから間接的に伝わる振動、僕の中で膨れる性器。耳元に掛かる甘い吐息と嬌声。僕も興奮の渦に巻き込まれていった。

 重みに押し潰されている中、自分で無理矢理快楽を探す。ベッドに擦り付けられる乳首。少しずらすだけで刺激が生まれる。
 押しつぶされている性器。無理矢理空間を作り自分の手で擦る。

 その快楽も思念にして櫂さんにぶつけた。数回擦っただけで僕はイってしまった。それが櫂さんを締め付けたようだ。

「あ――っ、出るっ」

 櫂さんからひときわ大きい声が漏れた。がっくりと力が抜ける櫂さんは僕の中でビクビクしていた。

 男は状態が落ち着いたところで、櫂さんを僕から引き剥がすと仰向けに足を開かせ再度挿入を始めた。

「あっ、ヤダ、俺はイったばかりなのに」
「俺はまだイってない」

 男に抵抗する櫂さんは感覚が過敏のようで力が入ってない。男にやすやすと捉えられて快楽の海に沈められてる。

「んっ……あっ…あっ…」

 男が足を持ち上げ腰を振るたびに潤滑剤のべちゃっとする音と甘ったるい嬌声が漏れる。
 僕の性器はさっきイったばかりなのに再度勃ち上がっていた。

「た、環、風呂に入るなよ、そこで待ってて」

 息を切らした櫂さんが一瞬こっちを見て僕に告げる。まだ櫂さんは男に組み敷かれたままだ。足の間から赤黒い男の性器が櫂さんの摩擦で赤らみ広げられた白い穴に出入りしている様子が見える。


 僕はソファにガウンを引いて二人を眺めながら自分で精液や先走りで濡れた自分を慰めた。


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