僕は隣国王子に恋をする

泡沫の泡

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第8章 僕は隣国王子に恋をする

7 ★R18

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ちゅ、と小さく音を出しながら僕の頬や額に沢山のキスをするルーク。
僕の片手を握りながら、ふわふわと髪を撫でた。
甘やかすようなその行動に、僕の胸はじわりと音を立てる。

そっとルークの頬に顔を擦り寄せた。
そのまま左を向かされて、耳への愛撫を受ける。
耳たぶを舐めて噛んで、奥に舌をねじ込んで。
だんだんと息が上がる僕を抱きしめると、耳元で「愛している」と囁いた。
やまない愛撫に、僕は身を捩ってルークにしがみついた。

愛しい人からの愛撫は他と比べようがないほど心地よかった。
僕は幸せだ。いや、幸せすぎるのだ。
こんなに幸せでいいのだろうか。
いつまでもこの幸せが続くのだろうか。

「るーく、こわいよ、」

突然不安になり涙目になる。
半泣きの僕の頬を撫でると、優しく唇を合わせてくれるルーク。
さわさわと指の先で身体をなぞられて仰け反った。

「あっ、やだ、」

突然、胸の突起を舐められる。
乳首を摘まれた瞬間、きゅっと体の奥がしぶいた。
つづけて肩口や鎖骨にもキスをされる。

「好きだ、ユヅキ。……愛してる」

その一言で不安は去っていく。
ユヅキ、と呼ばれるのは交わる時だけ。
甘い声色に僕は目を細めた。

両手の指を絡め、キスの雨に溺れる。
ルークに愛されていると実感し、僕は歓喜の涙を流した。
止めどなく流れる涙を唇で掬って、ルークは頬を緩めた。

「……本当にかわいい」

かわいいと連呼するルークに僕の体はどんどん赤く染まっていく。
立ち上がってトロトロになったそこに、ようやくルークの手が触れた。

軽く上下に扱くと、僕のそれにルークは顔を近づけた。
口を開いて、カプッと咥える。

「あっ、だめ、るーく」

だめじゃないよ、ルークにされることは何でも気持ちいいから、すき。
僕の気持ちを知ってか知らずか、激しく亀頭を舐められた。
片手は竿を上下に擦る。

「だめぇ、……おちんちん、きもちいいの、」

僕はだらしなく口を開き、その端からは唾液が溢れた。

「……やだぁ、だめって、いったのに」

高まっていく快感に僕は腰をひくつかせた。
絶頂までもう少しだった。

「むり、イっちゃうから! はなして、」

ルークが扱くペースを早めると、僕は簡単に達してしまった。
痙攣しながら大きく背中をしならせる。
激しく達した僕をルークは抱きしめた。

荒い息を整えてルークを見る。
優しい視線と交わった。

「……大丈夫か」

「うん、」

心地よい疲労感。
僕は体を起こし、ルークの頬に唇を落とした。

「るーく、だいすき」

ルークは僕を抱きしめた。
そして、優しい瞳に見つめられる。
優しい瞳に、温かなぬくもりに、僕は幸せを感じて笑った。
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