彼氏が完璧すぎるから別れたい

しおだだ

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「月奈ちゃんってば、とろっとろじゃん。これじゃ出掛けられないよ?」

「もっ、やだあ!皓っ、離してよおっ!」


いやいやと首を振るが、どこでスイッチが入ったのやら、皓が離してくれない。
盛大に達した月奈の中からはたっぷりと蜜が溢れ出し、少し身動ぎするだけで繋がったところから恥ずかしい音がする。なのに皓はずしりと張りつめたもので陣取ったまま月奈の上から動かない。
そのくせ月奈の両胸を揉みしだき、赤く尖った先端をくりくりといじっては弾く。

明るい部屋には、カーテン越しに差し込む午前の爽やかな光と淫靡で甘い空気が満ち満ちている。


「あっ、ああっ、胸やめて…っ、あん!やだ、動いてよお!」

「月奈ちゃんってエッチだよね。そういうところもかわいいと思うけど、でも、とけた顔はオレにだけ見せてほしいな」

「なに言って、や…っ、ああぁあん!」


身を屈めた皓がじゅじゅっと胸に吸いつく。
仰向けの月奈は足をばたつかせてもがいた。粘膜が勝手に蠢いて彼を締めつけてしまう。


「ん……っ、すごい、ひくひくしてる。動いてないのにイっちゃいそう…」

「動いてよお!動いて、はやくイってええ」

「もったいないよ。もう少しこのままで、ね?ほらこっちもさわってあげる」

「あんんんっ!」


すっかり赤く充血した花核まで親指で撫でられて、悲鳴にも似た嬌声が上がる。膝を閉じようにも足の間にいる皓の腰を挟み込む結果にしかならない。
上半身を反らして、中のいいところが擦れてまたびくびくと震えて声を上げる。

なにこれ、すごい。
皓との行為はいつも気持ちいいけど、ずっと気持ちよくて降りてこられない。

それになんだか暑くてたまらない。腕を伸ばして触れた彼の身体も汗で濡れている。


「ああっ、皓、イく、イく……っ!」


月奈はぶるりと震えた。
自分でコントロールできない涙がじわりと溢れ出る。


「あーかわいい。月奈ちゃんこういうときちょっと幼くなるよね」

「こ、皓ぉ~…」

「いつものぱりっとした月奈ちゃんも好きだけど、こんな風にとろとろになっちゃうところもたまんない」


髪を撫でられ、こめかみから頬へちゅっちゅっと啄まれた。そのまま唇を重ねられ舌を絡め、与えられるがままとろりと唾液を流し込まれる。

すっかり力の入らない身体を撫でられて、その間も蜜壺はぐにゅぐにゅと雄を味わっている。


「いっぱいしたかったんだっけ?我慢させちゃってごめんね?」

「ひ……っ!」


起き上がった皓が膝を外に開いて持ち上げ、ゆるりと腰を引いた。それだけで神経を逆撫でられているような心地でぞわりと肌が粟立つ。

じゅわりと蜜が溢れる。それは蜜だけではなかったかもしれない。


「ふ…っ、あぁ、やっ、んあっ、きもちい……っ!」


ゆっくり、ゆっくりと、次第に強くなる律動に月奈は屈服して、皓のくれる快楽にうち震えた。


「ああっ、あっ、ふうんっ、んん……っ」

「は…っ…、そんな、締めつけて…!」


皓も乱れきった熱い呼吸を強く繰り返している。
ぱつぱつと腰がぶつかる度に一番奥の弱いところを容赦なく突かれる。月奈は気持ちよさに翻弄されながら、身を捩ってむせび泣き、声を上げて、そして白く明滅しだす頭で思った。


―――やばい、気持ちいい、これだめになっちゃうやつ……!


「うああぁん!!」


腰をぐうっと反らし、脚を突っぱねて、身体を小刻みに震わせた。長い絶頂だった。

ほぼ同じく、じわりと胎内にあたたかいものが広がる。皓も達したのだ。はーっ、はーっ、と肩で息をしながら髪をかき上げ汗を拭っている。
ぼんやりとその様子を見上げながら、月奈はとろりと微笑んだ。


―――すごいよかった……。


ぴたりとあつらえたようにはまる二人がとろとろに溶けて混じり合ってしまうよう。それがとても幸せだった。



***
「月奈ちゃんはだらしないって言うけど、オンオフがあるんだなっていうのは知ってたよ」

「え?」


行為の後、二人でベッドに倒れて、眠っていたのか気を失っていたのか、あっという間に2時間ほど過ぎていた。

どろどろの身体を笑い合ってシャワーを浴びた。
その後はもう何もする気になれなくて、お昼は二人でパスタをつくって食べた。
映画でも見ようかと、気になっていたけど見逃していたタイトルを探して流している。でもちっとも頭に入ってこなくて、皓に寄りかかったままスマホを触っていたらぽつんと告げられた。


「外で会うときは完璧な月奈ちゃんだから、そうじゃない姿を見せてくれたときはうれしかったんだ」


でもかわいすぎて、ちょっとねぇ…と皓はトーンを落とす。


「気を抜きすぎってことでしょ。わかってるよ」

「ちがうよ、かわいいから誰にも見せたくないの」
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