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再びベッドに戻ってきて、並んで横になると皓は当たり前のように月奈を抱き寄せて「おやすみ」と言う。この心地よさといったら。
皓は処世術と言ったが、そもそも人当たりのいい皓は引き際もわきまえている。月奈が嫌だなと言ったり示したことはちゃんと覚えていてくれるし、その上でいろいろと月奈を喜ばせてくれる。
なんだこれ、控えめにいっても完璧な彼氏じゃん。
これに慣れてしまったら月奈はもう彼以外受け入れられなくなってしまう。だから別れたかったのかもしれない。もはや手遅れ感が否めないけれど。
ちらと視線を上げれば、目を閉じてもきれいな顔がそこにある。
じっと見つめていると穏やかな寝息を繰り返していた皓が月奈のおでこに鼻先を寄せてふんすと息を吹きかけた。まだ寝入ってはいなかったらしい。
「眠れない?」
「ううん、ねる…」
すりすりと皓の首筋にすり寄って目を閉じた。この腕の中はとても心地いい。
皓はいい。完璧な彼はいつでも月奈を夢中にさせる。けれど月奈はどうなのか。皓を飽きさせず夢中にさせることができるのか。
月奈はいい加減で、でたらめで、だらしない。外面だけ体裁を保ってごまかしている。いつかボロが出るに決まっている。
そうなったとき皓は変わらず月奈を好きと言ってくれるのか。
切なく疼く胸を押さえて月奈は目を閉じた。
とにかくいまは眠ってしまおう、そして明日――。
***
ちゅんちゅん。
いつもよりすこし遅い時間に目覚めると、休日の気安さか昨夜の疲れか、皓はまだ眠っていた。ちょうどいい。けれど月奈が起きた気配にもぞもぞとむずがる。
「おはよう、皓」
「おはよ、月奈ちゃん……」
まだ眠そうな顔で目も開けずにふにゃんと笑う。
かわいいが過ぎる。有罪。
動き出そうとする皓を制して「もうすこしゆっくりしてようよ」と脚を絡めた。布団の中で同じ温度になった体温が心地いい。
「今日はなにしよっか」
「そうだね、買い物でもいく…?」
「あーいいかも。ちょうど見たいのあったんだ」
ごろんと仰向けになった皓を追いかけるようにその胸に頭を乗せた。とくとくと胸の鼓動が聞こえる。
「でもさ、もうちょっとこうしてようよ」
「え、うん、いいけど…」
ごろごろしながら身体をすりつける。
昨夜はブラをつけなかったので皓から借りたメンズのTシャツ越しにふにゃんと胸が当たる。
それに気付いたのだろう、皓はじりじりと後ろに下がって月奈はそれを追いかけた。そしてついに「えいっ」と上半身を皓の胸に乗り上げる。
「ねえ、皓。さわってもいいかな」
「ちょっ、」
朝の自然現象で兆しているそこにそっと手を滑らす。皓は腰を引いて逃げようとしたがそうはさせるか。むきゅっと掴んで手全体で撫で回す。
「また旅行いこうよ、今度は温泉とかがいいな」
「え、うん、いいよ」
どんどん熱く固くなっていくそこにたまらず下着の中に手を滑り込ませた。しっとりとした熱に包まれる。
「あのね、あの旅行のときも、朝は本当はこうしたかったんだよ」
ぐいとウエストを押し下げて、ぶるんとまろび出たそれをあーんと口を開けて迎える。
「ちょ、月奈ちゃん…っ!?」
「んんっ、ひいた?」
顔にかかる髪を耳にかけながら視線だけ上げる。
皓は頬を赤くして戸惑っていた。
「本当はね、こんなふうに朝からいちゃいちゃだらだらするのが好きなんだ。皓はいつも先に起きるから言えなくて」
皓のものにぺろぺろ舌を這わせながら、内側からとろりと溢れ出る蜜を自覚する。腰を上げてショートパンツと下着を押し下げ、自らの指で蜜口をかき回した。
「んんっ」
ぱつぱつに張りつめたそこを見下ろして口を離す。そして下衣をすべて脱ぎ、膝の上に乗り上げた。
「……はしたない女でごめんね」
ぬちゅっと濡れたそこに押しつける。
「っ、ああもう!」
「んああっ!?」
急に下から突き上げられて、ぐちゅっと勢いよく入り込んだ。腰を掴まれその勢いのまま後ろにどさりと倒れ込む。
「好きな女にっ、乗っかられて!喜ばない男はいないでしょっ!」
「やっ、ああっ、ぁ、ああっ!!」
がつがつと突き立てられて、同時に普段はあまり弄られない花核までにゅくにゅく擦られた。
「やあっ、皓、だめえええ」
月奈にぴたりと馴染む皓のそれは入っているだけで気持ちよくて、他の刺激は過剰になることが多いから。なのにいまは容赦なく攻め立てられる。
「皓、皓っ、離して!だめ、もう…っ!!」
「いやだ」
「んあああああっ!」
皓は処世術と言ったが、そもそも人当たりのいい皓は引き際もわきまえている。月奈が嫌だなと言ったり示したことはちゃんと覚えていてくれるし、その上でいろいろと月奈を喜ばせてくれる。
なんだこれ、控えめにいっても完璧な彼氏じゃん。
これに慣れてしまったら月奈はもう彼以外受け入れられなくなってしまう。だから別れたかったのかもしれない。もはや手遅れ感が否めないけれど。
ちらと視線を上げれば、目を閉じてもきれいな顔がそこにある。
じっと見つめていると穏やかな寝息を繰り返していた皓が月奈のおでこに鼻先を寄せてふんすと息を吹きかけた。まだ寝入ってはいなかったらしい。
「眠れない?」
「ううん、ねる…」
すりすりと皓の首筋にすり寄って目を閉じた。この腕の中はとても心地いい。
皓はいい。完璧な彼はいつでも月奈を夢中にさせる。けれど月奈はどうなのか。皓を飽きさせず夢中にさせることができるのか。
月奈はいい加減で、でたらめで、だらしない。外面だけ体裁を保ってごまかしている。いつかボロが出るに決まっている。
そうなったとき皓は変わらず月奈を好きと言ってくれるのか。
切なく疼く胸を押さえて月奈は目を閉じた。
とにかくいまは眠ってしまおう、そして明日――。
***
ちゅんちゅん。
いつもよりすこし遅い時間に目覚めると、休日の気安さか昨夜の疲れか、皓はまだ眠っていた。ちょうどいい。けれど月奈が起きた気配にもぞもぞとむずがる。
「おはよう、皓」
「おはよ、月奈ちゃん……」
まだ眠そうな顔で目も開けずにふにゃんと笑う。
かわいいが過ぎる。有罪。
動き出そうとする皓を制して「もうすこしゆっくりしてようよ」と脚を絡めた。布団の中で同じ温度になった体温が心地いい。
「今日はなにしよっか」
「そうだね、買い物でもいく…?」
「あーいいかも。ちょうど見たいのあったんだ」
ごろんと仰向けになった皓を追いかけるようにその胸に頭を乗せた。とくとくと胸の鼓動が聞こえる。
「でもさ、もうちょっとこうしてようよ」
「え、うん、いいけど…」
ごろごろしながら身体をすりつける。
昨夜はブラをつけなかったので皓から借りたメンズのTシャツ越しにふにゃんと胸が当たる。
それに気付いたのだろう、皓はじりじりと後ろに下がって月奈はそれを追いかけた。そしてついに「えいっ」と上半身を皓の胸に乗り上げる。
「ねえ、皓。さわってもいいかな」
「ちょっ、」
朝の自然現象で兆しているそこにそっと手を滑らす。皓は腰を引いて逃げようとしたがそうはさせるか。むきゅっと掴んで手全体で撫で回す。
「また旅行いこうよ、今度は温泉とかがいいな」
「え、うん、いいよ」
どんどん熱く固くなっていくそこにたまらず下着の中に手を滑り込ませた。しっとりとした熱に包まれる。
「あのね、あの旅行のときも、朝は本当はこうしたかったんだよ」
ぐいとウエストを押し下げて、ぶるんとまろび出たそれをあーんと口を開けて迎える。
「ちょ、月奈ちゃん…っ!?」
「んんっ、ひいた?」
顔にかかる髪を耳にかけながら視線だけ上げる。
皓は頬を赤くして戸惑っていた。
「本当はね、こんなふうに朝からいちゃいちゃだらだらするのが好きなんだ。皓はいつも先に起きるから言えなくて」
皓のものにぺろぺろ舌を這わせながら、内側からとろりと溢れ出る蜜を自覚する。腰を上げてショートパンツと下着を押し下げ、自らの指で蜜口をかき回した。
「んんっ」
ぱつぱつに張りつめたそこを見下ろして口を離す。そして下衣をすべて脱ぎ、膝の上に乗り上げた。
「……はしたない女でごめんね」
ぬちゅっと濡れたそこに押しつける。
「っ、ああもう!」
「んああっ!?」
急に下から突き上げられて、ぐちゅっと勢いよく入り込んだ。腰を掴まれその勢いのまま後ろにどさりと倒れ込む。
「好きな女にっ、乗っかられて!喜ばない男はいないでしょっ!」
「やっ、ああっ、ぁ、ああっ!!」
がつがつと突き立てられて、同時に普段はあまり弄られない花核までにゅくにゅく擦られた。
「やあっ、皓、だめえええ」
月奈にぴたりと馴染む皓のそれは入っているだけで気持ちよくて、他の刺激は過剰になることが多いから。なのにいまは容赦なく攻め立てられる。
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