彼氏が完璧すぎるから別れたい

しおだだ

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「ま、ま、間違えただけ!!」

「間違えてないよ、月奈ちゃんはとっくに選んでるんだって」


言うや、皓は膝の裏と背中に腕を回してよいしょと月奈を抱き上げた。


「きゃあ!?」

「ここから先はベッドの上で話そうね」


迷いのない足取りで寝室に入ってやさしくベッドに下ろされる。月奈は視線を泳がせて、それから心を決めた。


「ぬ、ぬがせて」


笑顔で頷いた皓が丁寧な手つきで背中のジッパーを下ろす。脱いだワンピースをハンガーにかけようとしているのを見て、躊躇いつつ止める。


「ねえそんなに丁寧にしなくていいよ。皓が几帳面なのは知ってる。でもお行儀よすぎるのも、嫌」

「そっか」


皓はそれでも丁寧にワンピースを椅子の背にかけて、シャツのボタンを外しながらベッドに乗り上げてきた。


「ん……」


皓の頬を引き寄せて月奈からキスをする。
滑らかな肌を辿って肩に腕を回し、後ろに重心を倒せば、そのまま皓ごとベッドに仰向けに倒れた。

あむあむと互いの唇を食みながら、大きな手がブラ越しに月奈の胸を包む。やわらかく揉み込まれてどきどきした。そのまま手を伸ばして皓のベルトを外す。膨らんだ男の欲望が愛おしい。
お互いに服を脱がしあって、揃って一糸纏わぬ姿となる。腕をまわして抱き締めれば重なる肌が堪らなく気持ちいい。


「あ……っ」


長い指が月奈の中心に触れた。
割れ目の周りをやわらかく円を描くように撫でてから、指先が秘裂を割ってぬるりと確かめるように蜜壺に差し入れられる。


「あっ、んんっ!」


ぬちゅくちゅと長い指を感じながらキスを求める。皓は舌でも同じように月奈の口の中を攻めた。

気持ちいい。昂る感覚に抗わずにねだる。


「皓、ほしいよお…っ」

「は、かわい」


目を眇めたまま熱い塊を寄せられれば、否が応でも期待が高まる。皓は素早く見慣れた避妊具の箱に手を伸ばした。


「ああっ…!!」


広げきれていない場所を大きなもので深く押し開かれて、月奈は大きく仰け反った。苦しいのに気持ちいい。

皓のそれが中のいいところに当たっている。
大きさも固さも、角度も太さも熱さも、何もかもがぴったりと月奈にはまるのだ。じんじんと広がる甘い愉悦にじわりと込み上げてくるものがある。


「ん……っ…」


皓も甘い吐息を洩らして、月奈のお尻を揉みながらゆるゆると腰を揺すった。


「あんっ、皓、きもちいい…っ!」

「うん、オレも、やばい…っ」


覆い被さる皓が胸の先端を咥えて、月奈はますます中をきゅうきゅうと締めつける。なぶるように蠢く媚肉が互いを追いつめていく。


「あっあっあっ、も、いく……!」


月奈はびくびくと腰を震わせて極めた。

息を吐いてやり過ごした皓はとろけた蜜壺が緩むのを待って再び動き出す。


「ああっ、あ、だめ、だめ、皓…!」


ちゅぷちゅぷと濡れた音が大きく響く。
熱くなった中はどこをどう突かれてもたまらなく、とろとろになった月奈は皓が達するまでその背中にしがみついて甘く鳴き続けた。

そのくせ、欲望の箱を開けられてしまった月奈は一度では満足できず、「もう一回」とキスをしながらねだって、そしてその結果。


「――動きたくない」

「はは」


ベッドにへたりとうつ伏せになる月奈の隣で、裸の皓が笑っている。


「身体べたべた、お風呂入りたい、メイクも落としたい」

「うん、わかった。ちょっと待っててね」


ベッドを降りた皓はバスルームへと向かい、そして水を片手に戻ってくる。手渡されたそれをこくこくと飲み干してすこし落ち着いた。
風呂の準備が整えば、今度はそちらへ連れていかれる。皓の手を借りながら二人でお風呂に入ってさっぱり。


甘やかされるのにしつこくはされないな、と気付いたのは、お風呂あがりのスキンケアをしているときだった。皓はかいがいしいのに押し付け感がない。

性欲も満たされ、身体もすっきりとした月奈ははじめてそれに思い至ってがく然とした。なんてことだ。

これまでの恋人だったらエッチ後のお風呂なんていつまでも絡んできた。それが嫌だったわけでもないが、あまりに近いと面倒なのも本当で。
思わず横で歯みがきしている相手を見やる。


「ん?月奈ちゃん?」


どうしたの?ときょとんとする皓にきゅんとした。

そんなところまでイケメンか。やばい好き。
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