2 / 59
◇◇◇
2 ルチアーノ
しおりを挟む
レイラと『私』は似ているようでやはり少し違った。
かわいいと思うものも、憧れるものも共通するが、微妙な部分で差異がある。
それは例えば、食の好み。
『私』は偏食ぎみで嫌いなものも多かったが、レイラは貴族ゆえか、苦手なものはあれど食べられないほど嫌いなものはほぼない。
一方で『私』はスイーツに目がなかったのに、レイラはそこまで執着がない。
それはこの世界のデザート状況がまだ発展途上だということも理由のひとつだろう。
あとは、人の好み。
『私』は穏やかで優しい人が好きだった。
言い換えればそれは優柔不断なダメ男というやつで、色白で細身の儚げな(それでいてワガママだったり、他に女がいたりする)相手に、貢いだり養ったり…していた。うん、していた。
だけどレイラは違うのだ。
「婚約者、ですか?」
「そう。以前から話に上がっていたサルヴァティーニ公爵の御令息と話がまとまったよ」
父に呼び出され、婚約者の話を聞いたレイラは「そうですか」と頷いた。
サルヴァティーニ公爵は王宮で宰相を勤めており、大臣であるレイラの父・モンタールド侯爵とは古い付き合いになる。
父たちが互いの子供を薦め合っているのは聞いていた。
サルヴァティーニ家は王族の縁戚でもあり、御子息と第一王子殿下は乳兄弟で、いまも交流が深いという。
モンタールド家としては文句のつけようがない。
一方、サルヴァティーニ家側としても、将来いらぬ火種が起きぬよう(つまり乳兄弟間で恋愛バトルなど起きぬよう)、息子には早々に婚約者をあてがってしまおうと考えたらしい。
血筋も確かなモンタールド家の娘ならば申し分ないとレイラに白羽の矢が立てられた。
サルヴァティーニ公爵とモンタールド侯爵が愉快な飲み仲間であることも、この縁談を大きく後押ししていた。むしろ酒の席で決められた話かもしれない。
完全に仕組まれた婚約話だが、レイラに異存はない。
貴族に生まれた以上、結婚は家のためにすることだと理解していたし、何より両親も政略結婚だったというが、とても仲が良い。悪い話だとも思わなかった。
「二週間後、顔合わせのためサルヴァティーニ邸へ伺うからね。新しくドレスを用意しよう」
レイラは「わかりました」と素直に頷いた。
***
顔合わせの日はあっという間にやって来た。
急遽新調したドレスは少女らしい薄いピンクで、背後に大きなリボンがあしらわれている。
レイラとしてはもう少し細部までこだわってゆめかわいく仕上げたかったが、時間もなかったので割合スタンダードなドレスとなった。
それでもお抱えのドレス職人には随分驚かれたのだ。
『私』の記憶が目覚める前のレイラは、原色や光り物を好んでいたので、年嵩の彼女は「大人になられて…」と目を潤ませていた。
結果的には、婚約者との初顔合わせにふさわしい、御令嬢らしいやわらかな装いが出来上がった。
「ようこそいらっしゃいました」
サルヴァティーニ公爵邸は王宮のごく近くにあった。むしろ広大な敷地を有する王宮のほぼ隣だろう。
父を横目で見上げれば、「王宮に通じる隠し通路があるとかないとか…?」と茶目っ気たっぷりにウインクしてきたので、あるぞ。これは確実にある。
「お招きいただき誠にありがとうございます、サルヴァティーニ閣下。こちらが我が娘レイラ・モンタールドです」
「お初にお目にかかります。モンタールド侯爵が長女、レイラ・モンタールドと申します」
ドレスの裾をすこし広げて礼を取る。
サルヴァティーニ公爵はにこにこと笑みを浮かべた。
「うんうん、噂に違わぬ立派な御令嬢だ。こちらが息子のルチアーノだよ」
「ルチアーノ・サルヴァティーニです」
公爵の隣にいた少年はにこりともせず、形式だけの会釈をする。
明らかに失礼な彼の態度に、並みの令嬢ならば怒ったり嘆いたりするものだろう。現に父親たちは苦笑を浮かべている。
けれどレイラはそんなルチアーノにくぎ付けだった。
―――ル、ルチアーノ様…、かっこいい!!
重ための前下がりショートボブは、深緑とも黒とも違う微妙な色合いで、前髪の間から覗く瞳は神秘的な琥珀色。すっと通った鼻筋や細い顎も彼の冷たい美しさを引き立てている。
イケメンやべえ。リアルイケメンまじやべえ。
ぬるい優男が好みだった『私』も、ルチアーノを見ればそう言うだろう。眼福だ。
レイラの視線に気づいたのか、目があったルチアーノはじろりと不機嫌そうに睨んでくる。
父たちに促され、ソファーに向かい合わせに腰を下ろした後も彼はそっぽを向いたまま。
「ルチアーノ様の髪は不思議な色ですわね」
「…………」
「…息子の髪は天鵞絨色と言われていてね、見る角度によって少しずつ違うんだよ」
「おお、それはめずらしいね」
「………どうも」
「…そうだ侯爵、とても貴重な酒を手にいれたんだよ」
「…それはぜひ試させてほしいかな」
いけずなルチアーノの態度に早々に屈して酒に逃げる父親たち。「あとはお若い二人で」なんて丸投げされて、レイラは困り果てた。
「あの、ルチアーノ様」
「なに?」
こちらを見もせずに返事をされても…。
理由はわからないが、どうやらレイラはこの少年に好かれていないらしい。
せめてもう少し愛想よく対応してくれないかなあ。
イケメンは正義だが、これでは先が思いやられる。今回の話は受け入れてもらえないかな、と下を向いて吐息を漏らした、そのとき。
ルチアーノは突然、がったん!と音を立てて立ち上がった。
「こんな婚約話、ぼくは認めていないんだからなっ!!」
そしてそのままバタバタと応接間を飛び出して行ってしまう。
「びっ…くりしたー」
「あらー、照れちゃいましたかね?」
「うーん。不甲斐ない息子で申し訳ない」
その姿はまるで弟のトマが癇癪を起こしたときのよう。ルチアーノもまた自分と同じ9歳の子供なのだと思い至る。
「レイラ嬢もごめんね?」
公爵は何食わぬ顔でワインのボトルをテーブルに戻しているが、息子の叫び声に驚いて手を滑らし、ボトルを取り落としそうになっていたことをレイラは知っている。ちなみに先のびっくり発言は公爵のものだ。
「いえ。どうも怒らせてしまったようですが、わたくしはルチアーノ様のことを素敵な方だと、思ったので……」
公爵の目がどんどん輝いていくので、レイラは顔が熱くなった。ずるずると視線が下がる。
「おやおや!あんな息子を良いと言ってくれるなんて、レイラ嬢を手放すわけにはいかないよ!侯爵!」
「でもねぇ。大切な娘を嫁にやるんだから、きちんと大事にしてくれる子じゃないと嫌だよ、閣下」
「それはもちろんだ。息子にはよく言っておくから、どうか破談にはしないでおくれ」
結局ワインは封を切られることなく、その場はお開きとなった。
帰りの馬車の中で父はとても言葉数が少なかった。それでもレイラと目が合えばにっこりと笑みを向けられて、いったい何を考えているのかわからない。
「あのワイン、次は出してくれるかなあ?」
―――嘘だ。ワインのこと考えてた。
天鵞絨色の髪に琥珀色の瞳のクールな美少年。
ルチアーノのことを思い出していたレイラの脳裏に、またあの乙女ゲームの画がよぎる。
そういえば、緑頭のイケメンくんも金茶色の目をしていた…ような気がする。
かわいいと思うものも、憧れるものも共通するが、微妙な部分で差異がある。
それは例えば、食の好み。
『私』は偏食ぎみで嫌いなものも多かったが、レイラは貴族ゆえか、苦手なものはあれど食べられないほど嫌いなものはほぼない。
一方で『私』はスイーツに目がなかったのに、レイラはそこまで執着がない。
それはこの世界のデザート状況がまだ発展途上だということも理由のひとつだろう。
あとは、人の好み。
『私』は穏やかで優しい人が好きだった。
言い換えればそれは優柔不断なダメ男というやつで、色白で細身の儚げな(それでいてワガママだったり、他に女がいたりする)相手に、貢いだり養ったり…していた。うん、していた。
だけどレイラは違うのだ。
「婚約者、ですか?」
「そう。以前から話に上がっていたサルヴァティーニ公爵の御令息と話がまとまったよ」
父に呼び出され、婚約者の話を聞いたレイラは「そうですか」と頷いた。
サルヴァティーニ公爵は王宮で宰相を勤めており、大臣であるレイラの父・モンタールド侯爵とは古い付き合いになる。
父たちが互いの子供を薦め合っているのは聞いていた。
サルヴァティーニ家は王族の縁戚でもあり、御子息と第一王子殿下は乳兄弟で、いまも交流が深いという。
モンタールド家としては文句のつけようがない。
一方、サルヴァティーニ家側としても、将来いらぬ火種が起きぬよう(つまり乳兄弟間で恋愛バトルなど起きぬよう)、息子には早々に婚約者をあてがってしまおうと考えたらしい。
血筋も確かなモンタールド家の娘ならば申し分ないとレイラに白羽の矢が立てられた。
サルヴァティーニ公爵とモンタールド侯爵が愉快な飲み仲間であることも、この縁談を大きく後押ししていた。むしろ酒の席で決められた話かもしれない。
完全に仕組まれた婚約話だが、レイラに異存はない。
貴族に生まれた以上、結婚は家のためにすることだと理解していたし、何より両親も政略結婚だったというが、とても仲が良い。悪い話だとも思わなかった。
「二週間後、顔合わせのためサルヴァティーニ邸へ伺うからね。新しくドレスを用意しよう」
レイラは「わかりました」と素直に頷いた。
***
顔合わせの日はあっという間にやって来た。
急遽新調したドレスは少女らしい薄いピンクで、背後に大きなリボンがあしらわれている。
レイラとしてはもう少し細部までこだわってゆめかわいく仕上げたかったが、時間もなかったので割合スタンダードなドレスとなった。
それでもお抱えのドレス職人には随分驚かれたのだ。
『私』の記憶が目覚める前のレイラは、原色や光り物を好んでいたので、年嵩の彼女は「大人になられて…」と目を潤ませていた。
結果的には、婚約者との初顔合わせにふさわしい、御令嬢らしいやわらかな装いが出来上がった。
「ようこそいらっしゃいました」
サルヴァティーニ公爵邸は王宮のごく近くにあった。むしろ広大な敷地を有する王宮のほぼ隣だろう。
父を横目で見上げれば、「王宮に通じる隠し通路があるとかないとか…?」と茶目っ気たっぷりにウインクしてきたので、あるぞ。これは確実にある。
「お招きいただき誠にありがとうございます、サルヴァティーニ閣下。こちらが我が娘レイラ・モンタールドです」
「お初にお目にかかります。モンタールド侯爵が長女、レイラ・モンタールドと申します」
ドレスの裾をすこし広げて礼を取る。
サルヴァティーニ公爵はにこにこと笑みを浮かべた。
「うんうん、噂に違わぬ立派な御令嬢だ。こちらが息子のルチアーノだよ」
「ルチアーノ・サルヴァティーニです」
公爵の隣にいた少年はにこりともせず、形式だけの会釈をする。
明らかに失礼な彼の態度に、並みの令嬢ならば怒ったり嘆いたりするものだろう。現に父親たちは苦笑を浮かべている。
けれどレイラはそんなルチアーノにくぎ付けだった。
―――ル、ルチアーノ様…、かっこいい!!
重ための前下がりショートボブは、深緑とも黒とも違う微妙な色合いで、前髪の間から覗く瞳は神秘的な琥珀色。すっと通った鼻筋や細い顎も彼の冷たい美しさを引き立てている。
イケメンやべえ。リアルイケメンまじやべえ。
ぬるい優男が好みだった『私』も、ルチアーノを見ればそう言うだろう。眼福だ。
レイラの視線に気づいたのか、目があったルチアーノはじろりと不機嫌そうに睨んでくる。
父たちに促され、ソファーに向かい合わせに腰を下ろした後も彼はそっぽを向いたまま。
「ルチアーノ様の髪は不思議な色ですわね」
「…………」
「…息子の髪は天鵞絨色と言われていてね、見る角度によって少しずつ違うんだよ」
「おお、それはめずらしいね」
「………どうも」
「…そうだ侯爵、とても貴重な酒を手にいれたんだよ」
「…それはぜひ試させてほしいかな」
いけずなルチアーノの態度に早々に屈して酒に逃げる父親たち。「あとはお若い二人で」なんて丸投げされて、レイラは困り果てた。
「あの、ルチアーノ様」
「なに?」
こちらを見もせずに返事をされても…。
理由はわからないが、どうやらレイラはこの少年に好かれていないらしい。
せめてもう少し愛想よく対応してくれないかなあ。
イケメンは正義だが、これでは先が思いやられる。今回の話は受け入れてもらえないかな、と下を向いて吐息を漏らした、そのとき。
ルチアーノは突然、がったん!と音を立てて立ち上がった。
「こんな婚約話、ぼくは認めていないんだからなっ!!」
そしてそのままバタバタと応接間を飛び出して行ってしまう。
「びっ…くりしたー」
「あらー、照れちゃいましたかね?」
「うーん。不甲斐ない息子で申し訳ない」
その姿はまるで弟のトマが癇癪を起こしたときのよう。ルチアーノもまた自分と同じ9歳の子供なのだと思い至る。
「レイラ嬢もごめんね?」
公爵は何食わぬ顔でワインのボトルをテーブルに戻しているが、息子の叫び声に驚いて手を滑らし、ボトルを取り落としそうになっていたことをレイラは知っている。ちなみに先のびっくり発言は公爵のものだ。
「いえ。どうも怒らせてしまったようですが、わたくしはルチアーノ様のことを素敵な方だと、思ったので……」
公爵の目がどんどん輝いていくので、レイラは顔が熱くなった。ずるずると視線が下がる。
「おやおや!あんな息子を良いと言ってくれるなんて、レイラ嬢を手放すわけにはいかないよ!侯爵!」
「でもねぇ。大切な娘を嫁にやるんだから、きちんと大事にしてくれる子じゃないと嫌だよ、閣下」
「それはもちろんだ。息子にはよく言っておくから、どうか破談にはしないでおくれ」
結局ワインは封を切られることなく、その場はお開きとなった。
帰りの馬車の中で父はとても言葉数が少なかった。それでもレイラと目が合えばにっこりと笑みを向けられて、いったい何を考えているのかわからない。
「あのワイン、次は出してくれるかなあ?」
―――嘘だ。ワインのこと考えてた。
天鵞絨色の髪に琥珀色の瞳のクールな美少年。
ルチアーノのことを思い出していたレイラの脳裏に、またあの乙女ゲームの画がよぎる。
そういえば、緑頭のイケメンくんも金茶色の目をしていた…ような気がする。
12
あなたにおすすめの小説
転生してモブだったから安心してたら最恐王太子に溺愛されました。
琥珀
恋愛
ある日突然小説の世界に転生した事に気づいた主人公、スレイ。
ただのモブだと安心しきって人生を満喫しようとしたら…最恐の王太子が離してくれません!!
スレイの兄は重度のシスコンで、スレイに執着するルルドは兄の友人でもあり、王太子でもある。
ヒロインを取り合う筈の物語が何故かモブの私がヒロインポジに!?
氷の様に無表情で周囲に怖がられている王太子ルルドと親しくなってきた時、小説の物語の中である事件が起こる事を思い出す。ルルドの為に必死にフラグを折りに行く主人公スレイ。
このお話は目立ちたくないモブがヒロインになるまでの物語ーーーー。
冷徹宰相様の嫁探し
菱沼あゆ
ファンタジー
あまり裕福でない公爵家の次女、マレーヌは、ある日突然、第一王子エヴァンの正妃となるよう、申し渡される。
その知らせを持って来たのは、若き宰相アルベルトだったが。
マレーヌは思う。
いやいやいやっ。
私が好きなのは、王子様じゃなくてあなたの方なんですけど~っ!?
実家が無害そう、という理由で王子の妃に選ばれたマレーヌと、冷徹宰相の恋物語。
(「小説家になろう」でも公開しています)
乙女ゲームのヒロインに転生したのに、ストーリーが始まる前になぜかウチの従者が全部終わらせてたんですが
侑子
恋愛
十歳の時、自分が乙女ゲームのヒロインに転生していたと気づいたアリス。幼なじみで従者のジェイドと準備をしながら、ハッピーエンドを目指してゲームスタートの魔法学園入学までの日々を過ごす。
しかし、いざ入学してみれば、攻略対象たちはなぜか皆他の令嬢たちとラブラブで、アリスの入る隙間はこれっぽっちもない。
「どうして!? 一体どうしてなの~!?」
いつの間にか従者に外堀を埋められ、乙女ゲームが始まらないようにされていたヒロインのお話。
異世界召喚されました。親友は第一王子に惚れられて、ぽっちゃりな私は聖女として精霊王とイケメン達に愛される!?〜聖女の座は親友に譲ります〜
あいみ
恋愛
ーーーグランロッド国に召喚されてしまった|心音《ことね》と|友愛《ゆあ》。
イケメン王子カイザーに見初められた友愛は王宮で贅沢三昧。
一方心音は、一人寂しく部屋に閉じ込められる!?
天と地ほどの差の扱い。無下にされ笑われ蔑まれた心音はなんと精霊王シェイドの加護を受けていると判明。
だがしかし。カイザーは美しく可憐な友愛こそが本物の聖女だと言い張る。
心音は聖女の座に興味はなくシェイドの力をフル活用して、異世界で始まるのはぐうたら生活。
ぽっちゃり女子×イケメン多数
悪女×クズ男
物語が今……始まる
ゲーム未登場の性格最悪な悪役令嬢に転生したら推しの妻だったので、人生の恩人である推しには離婚して私以外と結婚してもらいます!
クナリ
ファンタジー
江藤樹里は、かつて画家になることを夢見ていた二十七歳の女性。
ある日気がつくと、彼女は大好きな乙女ゲームであるハイグランド・シンフォニーの世界へ転生していた。
しかし彼女が転生したのは、ヘビーユーザーであるはずの自分さえ知らない、ユーフィニアという女性。
ユーフィニアがどこの誰なのかが分からないまま戸惑う樹里の前に、ユーフィニアに仕えているメイドや、樹里がゲーム内で最も推しているキャラであり、どん底にいたときの自分の心を救ってくれたリルベオラスらが現れる。
そして樹里は、絶世の美貌を持ちながらもハイグラの世界では稀代の悪女とされているユーフィニアの実情を知っていく。
国政にまで影響をもたらすほどの悪名を持つユーフィニアを、最愛の恩人であるリルベオラスの妻でいさせるわけにはいかない。
樹里は、ゲーム未登場ながら圧倒的なアクの強さを持つユーフィニアをリルベオラスから引き離すべく、離婚を目指して動き始めた。
【完】チェンジリングなヒロインゲーム ~よくある悪役令嬢に転生したお話~
えとう蜜夏
恋愛
私は気がついてしまった……。ここがとある乙女ゲームの世界に似ていて、私がヒロインとライバル的な立場の侯爵令嬢だったことに。その上、ヒロインと取り違えられていたことが判明し、最終的には侯爵家を放逐されて元の家に戻される。但し、ヒロインの家は商業ギルドの元締めで新興であるけど大富豪なので、とりあえず私としては目指せ、放逐エンド! ……貴族より成金うはうはエンドだもんね。
(他サイトにも掲載しております。表示素材は忠藤いずる:三日月アルペジオ様より)
Unauthorized duplication is a violation of applicable laws.
ⓒえとう蜜夏(無断転載等はご遠慮ください)
社畜の私は異世界でも社畜精神が残ったままだった
木嶋うめ香
恋愛
貴族学園の小さな部屋で、私は一人書類仕事に追われていた。
今日も寮には帰れそうにない、机の上には大量の未処理の書類。
せめて空腹を紛らわそうと、ビスケットを鞄から取り出し水を汲んでこようとして立ち上がった途端、視界が暗くなり倒れた。
床に倒れた反動で、頭を床にぶつける。
その衝撃で思い出した、私は前世ブラック企業に勤めていた社畜で、二十三連勤サービス残業付きの末、体調を崩し亡くなったアラサー営業職だった。
他サイトでもアップしています。
天然だと思ったギルド仲間が、実は策士で独占欲強めでした
星乃和花
恋愛
⭐︎完結済ー本編8話+後日談7話⭐︎
ギルドで働くおっとり回復役リィナは、
自分と似た雰囲気の“天然仲間”カイと出会い、ほっとする。
……が、彼は実は 天然を演じる策士だった!?
「転ばないで」
「可愛いって言うのは僕の役目」
「固定回復役だから。僕の」
優しいのに過保護。
仲間のはずなのに距離が近い。
しかも噂はいつの間にか——「軍師(彼)が恋してる説」に。
鈍感で頑張り屋なリィナと、
策を捨てるほど恋に負けていくカイの、
コメディ強めの甘々ギルド恋愛、開幕!
「遅いままでいい――置いていかないから。」
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる