47 / 59
◇◇◇
47
しおりを挟む
―――レイラの様子がおかしい。
トマは食事の席でそれとなく姉を観察していた。
おかしいといっても、いつかのように新しい趣味に目覚めたとか、なにかに興味を引かれているというわけではなくて。
「っ!?」
「…失礼致しました。お嬢様、お皿をお下げしますね?」
「う、うん。ありがとうノア」
給仕のために背後に立ったノアにすらびくつくのだ。
トマは眉を顰める。
姉の異変はすでにマリーから聞いていた。
パピヨンの店でひとりのときになにかあったらしい。
侵入者、と聞いて父の目の色が変わるのを、トマは間近で見ていた。拉致や誘拐なんてこれまで無縁に過ごしてきたレイラだ。父であるモンタールド侯爵はいつになくぴりぴりとしている。
侯爵家の権力であの日周辺に不審な者がいなかったか調べたが、しかしなにもわからなかった。
いつもと違ったことといえば、マルセルが衛兵団を率いて店を訪れたことくらい。そしてイリスと出会い、電撃的に婚約を結んだことだろうか。
今日もレイラは不安そうな顔のまま学園へと向かった。
いまレイラにはそれとわからぬよう護衛がつけられている。あからさまに側につけるとレイラが怯えるからだ。
タイミングよくロイドも中央学園に講師として赴いている。味方は多いに限る。
レイラの周辺を探れば探るほど、ルチアーノとの関係が表面化した。
ずっと昔から二人の近くにいたトマは、難しい顔で中庭に繁るラズベリーの木を見つめる。
「ヘタレだっていうのは知ってたけど、さすがにちょっとな…」
トマはいつだったか、レイラがサンルームでひとり考え込んでいた日の横顔を思い出した。
憂いと諦めに満ちた、影のある美しい横顔を。
姉とその婚約者ははじめから上手くいっていたとは言い難い。それでもゆっくり時間をかけて距離を縮めていけただろうに。
トマはぎりと奥歯を噛み締める。
レイラを悲しませるばかりなら、放っておくわけにもいかない。…大切な姉なのだから。
「ノア、今日の予定だけど――」
***
トマとの関係を言葉にすると一体なんだろう、とリーサは思う。
友人の弟?親密な人?――婚約者候補?
はっきり言葉にできなくてもどかしい。
けれどリーサはあの二つ年下の少年を信頼しているし、特別に思っている。
レイラ主催のお茶会でゆめかわいい装いをする度、姉にはなにやらやかましく噛みついているトマが、こちらを見て照れたようにはにかむ様子が好きだった。
トマはかわいくて、明るくて、ちょっと調子がよくて。でもいざとなると心強い。頼りになる。
自分の方が年上なのだから、と意気込んでみるけれど、トマはあれで結構しっかりしている。さすが侯爵様の息子だ。
レイラは二人がお茶会でしか顔をあわせていないと思っているようだが、実は頻繁に手紙のやり取りをしている。
リーサは日々あったことや感じたことを包み隠さずトマに伝えていた。トマもリーサを信頼してくれて、同じように伝えてくれる。
ルチアーノがトマに頼んでレイラにネックレスを贈り、レイラがそれをリーサにあげるものだと勘違いしていたと聞いたとき、リーサは呆れを通り越してつい笑ってしまった。
レイラは結局、あの真珠のネックレスがルチアーノからのプレゼントだと最後まで気づかないのだから、いっそルチアーノを哀れに思った。
リーサがそう返したら、今度はトマが笑っていたんだっけ。
リーサはトマとのやりとりで、男性側の事情を多少なりとも把握していた。それは逆も然り。
トマは口では色々言いながら、いつもレイラを気にかけている。
―――姉想いなのに素直じゃないのよね。
リーサはトマのそんなところも微笑ましいと思っている。
放課後、中央学園の前にモンタールド侯爵家の馬車が停まる。そこから降りてきたのはいまだ成長途中のオレンジ色の髪の少年だった。
シルエットは小柄だが、まっすぐ顔を上げ、ぴっと背筋を伸ばして歩く姿はなんだか凛々しい。
「トマ様!?」
偶然、居合わせたリーサは驚いて声を上げた。
「リーサ嬢、ちょうどよかった。レイラを迎えにきたんだ。校内を案内してもらえるかな」
「ええ…構わないけど…」
リーサは長いまつげをぱちぱちとさせながら頷く。
そして少しだけ落胆する。…なんだ、わたくしを迎えにきたわけではないのね、と。
「ロイドさんは何の講師をしているんだ?」
トマはまずロイドのところへ向かった。
「音楽よ」
「え!?美術じゃないのか?」
「ちがうわ。音楽講師が時期外れのバカンスをとったから、その間だけ来てくれてるみたい」
「うわあ…。本当なんでもできるなあの人」
音楽室を訪れると、藤色の髪の貴公子が柔らかい笑顔で迎えてくれる。少しだけ話をしてトマはすぐに戻ってきた。
それからレイラのところへ。
レイラはこのところ元気がなくて、トマはとても心配しているようだった。
「レイラ」
「トマ!?」
姉の姿を見るや駆け寄るトマ。
レイラは驚いて目を白黒させている。当然だろう。
「用があったから迎えにきたんだ」
「だからってこんなところまで……」
馬車で待ってくれていていいのに、とレイラは困惑顔だ。
見慣れないオレンジの髪の少年に、他の生徒がひそひそと噂をする。彼の正体がレイラの弟だと知るや納得しているようだ。
トマはレイラの隣にいたアドリアンに頭を下げて、さっと視線を巡らせる。
そして、少し離れたところでハンナといたルチアーノに強い視線を投げかける。
ぴくり、とルチアーノの肩が揺れた。
「ここまでありがとう。リーサ嬢」
「ごめんなさいね、リーサ。トマにはよく言っておくから!」
「ううん。いいのよ」
トマに腕を引かれて去っていく姉弟の姿を、リーサは手を振って見送った。
レイラはリーサにとっても大切で愛しい友人だ。
…でも心のどこかで、トマはレイラを気にしすぎじゃないかしら、と燻るものがある。
以前に『貴族令嬢らしいところがいい』とトマに言われたことがあった。
リーサはそのとき嬉しくて照れてしまったのだが、いやトマ自身も誉め言葉としてそう言ったのだろうけど、でも、トマにとって一番身近な令嬢といえば姉のレイラだろう。
レイラに似ているから好き、と言われたようで、なんだか素直に喜んでいいのかわからなくなってしまった。
イリスとマルセルの婚約があっという間に決まってしまったことも、もやもやの一因だった。
…リーサとトマはお互い信頼しあっているはずだが、はっきりと言葉にできる関係ではないから。
トマは食事の席でそれとなく姉を観察していた。
おかしいといっても、いつかのように新しい趣味に目覚めたとか、なにかに興味を引かれているというわけではなくて。
「っ!?」
「…失礼致しました。お嬢様、お皿をお下げしますね?」
「う、うん。ありがとうノア」
給仕のために背後に立ったノアにすらびくつくのだ。
トマは眉を顰める。
姉の異変はすでにマリーから聞いていた。
パピヨンの店でひとりのときになにかあったらしい。
侵入者、と聞いて父の目の色が変わるのを、トマは間近で見ていた。拉致や誘拐なんてこれまで無縁に過ごしてきたレイラだ。父であるモンタールド侯爵はいつになくぴりぴりとしている。
侯爵家の権力であの日周辺に不審な者がいなかったか調べたが、しかしなにもわからなかった。
いつもと違ったことといえば、マルセルが衛兵団を率いて店を訪れたことくらい。そしてイリスと出会い、電撃的に婚約を結んだことだろうか。
今日もレイラは不安そうな顔のまま学園へと向かった。
いまレイラにはそれとわからぬよう護衛がつけられている。あからさまに側につけるとレイラが怯えるからだ。
タイミングよくロイドも中央学園に講師として赴いている。味方は多いに限る。
レイラの周辺を探れば探るほど、ルチアーノとの関係が表面化した。
ずっと昔から二人の近くにいたトマは、難しい顔で中庭に繁るラズベリーの木を見つめる。
「ヘタレだっていうのは知ってたけど、さすがにちょっとな…」
トマはいつだったか、レイラがサンルームでひとり考え込んでいた日の横顔を思い出した。
憂いと諦めに満ちた、影のある美しい横顔を。
姉とその婚約者ははじめから上手くいっていたとは言い難い。それでもゆっくり時間をかけて距離を縮めていけただろうに。
トマはぎりと奥歯を噛み締める。
レイラを悲しませるばかりなら、放っておくわけにもいかない。…大切な姉なのだから。
「ノア、今日の予定だけど――」
***
トマとの関係を言葉にすると一体なんだろう、とリーサは思う。
友人の弟?親密な人?――婚約者候補?
はっきり言葉にできなくてもどかしい。
けれどリーサはあの二つ年下の少年を信頼しているし、特別に思っている。
レイラ主催のお茶会でゆめかわいい装いをする度、姉にはなにやらやかましく噛みついているトマが、こちらを見て照れたようにはにかむ様子が好きだった。
トマはかわいくて、明るくて、ちょっと調子がよくて。でもいざとなると心強い。頼りになる。
自分の方が年上なのだから、と意気込んでみるけれど、トマはあれで結構しっかりしている。さすが侯爵様の息子だ。
レイラは二人がお茶会でしか顔をあわせていないと思っているようだが、実は頻繁に手紙のやり取りをしている。
リーサは日々あったことや感じたことを包み隠さずトマに伝えていた。トマもリーサを信頼してくれて、同じように伝えてくれる。
ルチアーノがトマに頼んでレイラにネックレスを贈り、レイラがそれをリーサにあげるものだと勘違いしていたと聞いたとき、リーサは呆れを通り越してつい笑ってしまった。
レイラは結局、あの真珠のネックレスがルチアーノからのプレゼントだと最後まで気づかないのだから、いっそルチアーノを哀れに思った。
リーサがそう返したら、今度はトマが笑っていたんだっけ。
リーサはトマとのやりとりで、男性側の事情を多少なりとも把握していた。それは逆も然り。
トマは口では色々言いながら、いつもレイラを気にかけている。
―――姉想いなのに素直じゃないのよね。
リーサはトマのそんなところも微笑ましいと思っている。
放課後、中央学園の前にモンタールド侯爵家の馬車が停まる。そこから降りてきたのはいまだ成長途中のオレンジ色の髪の少年だった。
シルエットは小柄だが、まっすぐ顔を上げ、ぴっと背筋を伸ばして歩く姿はなんだか凛々しい。
「トマ様!?」
偶然、居合わせたリーサは驚いて声を上げた。
「リーサ嬢、ちょうどよかった。レイラを迎えにきたんだ。校内を案内してもらえるかな」
「ええ…構わないけど…」
リーサは長いまつげをぱちぱちとさせながら頷く。
そして少しだけ落胆する。…なんだ、わたくしを迎えにきたわけではないのね、と。
「ロイドさんは何の講師をしているんだ?」
トマはまずロイドのところへ向かった。
「音楽よ」
「え!?美術じゃないのか?」
「ちがうわ。音楽講師が時期外れのバカンスをとったから、その間だけ来てくれてるみたい」
「うわあ…。本当なんでもできるなあの人」
音楽室を訪れると、藤色の髪の貴公子が柔らかい笑顔で迎えてくれる。少しだけ話をしてトマはすぐに戻ってきた。
それからレイラのところへ。
レイラはこのところ元気がなくて、トマはとても心配しているようだった。
「レイラ」
「トマ!?」
姉の姿を見るや駆け寄るトマ。
レイラは驚いて目を白黒させている。当然だろう。
「用があったから迎えにきたんだ」
「だからってこんなところまで……」
馬車で待ってくれていていいのに、とレイラは困惑顔だ。
見慣れないオレンジの髪の少年に、他の生徒がひそひそと噂をする。彼の正体がレイラの弟だと知るや納得しているようだ。
トマはレイラの隣にいたアドリアンに頭を下げて、さっと視線を巡らせる。
そして、少し離れたところでハンナといたルチアーノに強い視線を投げかける。
ぴくり、とルチアーノの肩が揺れた。
「ここまでありがとう。リーサ嬢」
「ごめんなさいね、リーサ。トマにはよく言っておくから!」
「ううん。いいのよ」
トマに腕を引かれて去っていく姉弟の姿を、リーサは手を振って見送った。
レイラはリーサにとっても大切で愛しい友人だ。
…でも心のどこかで、トマはレイラを気にしすぎじゃないかしら、と燻るものがある。
以前に『貴族令嬢らしいところがいい』とトマに言われたことがあった。
リーサはそのとき嬉しくて照れてしまったのだが、いやトマ自身も誉め言葉としてそう言ったのだろうけど、でも、トマにとって一番身近な令嬢といえば姉のレイラだろう。
レイラに似ているから好き、と言われたようで、なんだか素直に喜んでいいのかわからなくなってしまった。
イリスとマルセルの婚約があっという間に決まってしまったことも、もやもやの一因だった。
…リーサとトマはお互い信頼しあっているはずだが、はっきりと言葉にできる関係ではないから。
2
あなたにおすすめの小説
転生してモブだったから安心してたら最恐王太子に溺愛されました。
琥珀
恋愛
ある日突然小説の世界に転生した事に気づいた主人公、スレイ。
ただのモブだと安心しきって人生を満喫しようとしたら…最恐の王太子が離してくれません!!
スレイの兄は重度のシスコンで、スレイに執着するルルドは兄の友人でもあり、王太子でもある。
ヒロインを取り合う筈の物語が何故かモブの私がヒロインポジに!?
氷の様に無表情で周囲に怖がられている王太子ルルドと親しくなってきた時、小説の物語の中である事件が起こる事を思い出す。ルルドの為に必死にフラグを折りに行く主人公スレイ。
このお話は目立ちたくないモブがヒロインになるまでの物語ーーーー。
冷徹宰相様の嫁探し
菱沼あゆ
ファンタジー
あまり裕福でない公爵家の次女、マレーヌは、ある日突然、第一王子エヴァンの正妃となるよう、申し渡される。
その知らせを持って来たのは、若き宰相アルベルトだったが。
マレーヌは思う。
いやいやいやっ。
私が好きなのは、王子様じゃなくてあなたの方なんですけど~っ!?
実家が無害そう、という理由で王子の妃に選ばれたマレーヌと、冷徹宰相の恋物語。
(「小説家になろう」でも公開しています)
異世界召喚されました。親友は第一王子に惚れられて、ぽっちゃりな私は聖女として精霊王とイケメン達に愛される!?〜聖女の座は親友に譲ります〜
あいみ
恋愛
ーーーグランロッド国に召喚されてしまった|心音《ことね》と|友愛《ゆあ》。
イケメン王子カイザーに見初められた友愛は王宮で贅沢三昧。
一方心音は、一人寂しく部屋に閉じ込められる!?
天と地ほどの差の扱い。無下にされ笑われ蔑まれた心音はなんと精霊王シェイドの加護を受けていると判明。
だがしかし。カイザーは美しく可憐な友愛こそが本物の聖女だと言い張る。
心音は聖女の座に興味はなくシェイドの力をフル活用して、異世界で始まるのはぐうたら生活。
ぽっちゃり女子×イケメン多数
悪女×クズ男
物語が今……始まる
【完】チェンジリングなヒロインゲーム ~よくある悪役令嬢に転生したお話~
えとう蜜夏
恋愛
私は気がついてしまった……。ここがとある乙女ゲームの世界に似ていて、私がヒロインとライバル的な立場の侯爵令嬢だったことに。その上、ヒロインと取り違えられていたことが判明し、最終的には侯爵家を放逐されて元の家に戻される。但し、ヒロインの家は商業ギルドの元締めで新興であるけど大富豪なので、とりあえず私としては目指せ、放逐エンド! ……貴族より成金うはうはエンドだもんね。
(他サイトにも掲載しております。表示素材は忠藤いずる:三日月アルペジオ様より)
Unauthorized duplication is a violation of applicable laws.
ⓒえとう蜜夏(無断転載等はご遠慮ください)
天然だと思ったギルド仲間が、実は策士で独占欲強めでした
星乃和花
恋愛
⭐︎完結済ー本編8話+後日談7話⭐︎
ギルドで働くおっとり回復役リィナは、
自分と似た雰囲気の“天然仲間”カイと出会い、ほっとする。
……が、彼は実は 天然を演じる策士だった!?
「転ばないで」
「可愛いって言うのは僕の役目」
「固定回復役だから。僕の」
優しいのに過保護。
仲間のはずなのに距離が近い。
しかも噂はいつの間にか——「軍師(彼)が恋してる説」に。
鈍感で頑張り屋なリィナと、
策を捨てるほど恋に負けていくカイの、
コメディ強めの甘々ギルド恋愛、開幕!
「遅いままでいい――置いていかないから。」
田舎暮らしの貧乏令嬢、幽閉王子のお世話係になりました〜七年後の殿下が甘すぎるのですが!〜
侑子
恋愛
「リーシャ。僕がどれだけ君に会いたかったかわかる? 一人前と認められるまで魔塔から出られないのは知っていたけど、まさか七年もかかるなんて思っていなくて、リーシャに会いたくて死ぬかと思ったよ」
十五歳の時、父が作った借金のために、いつ魔力暴走を起こすかわからない危険な第二王子のお世話係をしていたリーシャ。
弟と同じ四つ年下の彼は、とても賢くて優しく、可愛らしい王子様だった。
お世話をする内に仲良くなれたと思っていたのに、彼はある日突然、世界最高の魔法使いたちが集うという魔塔へと旅立ってしまう。
七年後、二十二歳になったリーシャの前に現れたのは、成長し、十八歳になって成人した彼だった!
以前とは全く違う姿に戸惑うリーシャ。
その上、七年も音沙汰がなかったのに、彼は昔のことを忘れていないどころか、とんでもなく甘々な態度で接してくる。
一方、自分の息子ではない第二王子を疎んで幽閉状態に追い込んでいた王妃は、戻ってきた彼のことが気に入らないようで……。
【完結】溺愛?執着?転生悪役令嬢は皇太子から逃げ出したい~絶世の美女の悪役令嬢はオカメを被るが、独占しやすくて皇太子にとって好都合な模様~
うり北 うりこ@ざまされ2巻発売中
恋愛
平安のお姫様が悪役令嬢イザベルへと転生した。平安の記憶を思い出したとき、彼女は絶望することになる。
絶世の美女と言われた切れ長の細い目、ふっくらとした頬、豊かな黒髪……いわゆるオカメ顔ではなくなり、目鼻立ちがハッキリとし、ふくよかな頬はなくなり、金の髪がうねるというオニのような見た目(西洋美女)になっていたからだ。
今世での絶世の美女でも、美意識は平安。どうにか、この顔を見られない方法をイザベルは考え……、それは『オカメ』を装備することだった。
オカメ狂の悪役令嬢イザベルと、
婚約解消をしたくない溺愛・執着・イザベル至上主義の皇太子ルイスのオカメラブコメディー。
※執着溺愛皇太子と平安乙女のオカメな悪役令嬢とのラブコメです。
※主人公のイザベルの思考と話す言葉の口調が違います。分かりにくかったら、すみません。
※途中からダブルヒロインになります。
イラストはMasquer様に描いて頂きました。
冷徹団長の「ここにいろ」は、騎士団公認の“抱きしめ命令”です
星乃和花
恋愛
⭐︎完結済ー全16話+後日談5話⭐︎
王都最硬派、規律と責任の塊――騎士団長ヴァルド・アークライトは、夜の見回り中に路地で“落とし物”を拾った。
……いや、拾ったのは魔物の卵ではなく、道端で寝ていた少女だった。しかも目覚めた彼女は満面の笑みで「落とし物です!拾ってくださってありがとうございます!」と言い張り、団長の屋敷を“保護施設”だと勘違いして、掃除・料理・当番表作りに騎士の悩み相談まで勝手に開始。
追い出せば泣く、士気は落ちる、そして何より――ヴァルド自身の休息が、彼女の存在に依存し始めていく。
無表情のまま「危ないから、ここにいろ」と命令し続ける団長に、周囲はざわつく。「それ、溺愛ですよ」
騎士団内ではついに“団長語翻訳係”まで誕生し、命令が全部“愛の保護”に変換されていく甘々溺愛コメディ!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる