格闘ゲーマーの異世界転生 チートスキルの封印術～あれ？思ってたのとなんか違う～

第1章 序章

第5話 スキルと武技

「うぅん？スキルゥ？成長ぅ？」
 俺の大きな声で 女神様がガタッと椅子を揺らす。

 今まで生き返るかどうかの話をしていたので重要な事を聞いてないな。

「すみません、シルベールとはどういったところになります？」

「あ、はい。シルベールとは、逸見さんにわかりやすくいいますと、剣や魔法でモンスターと戦うRPGゲームのようなファンタジー世界になります。文明は地球ほど発展はしていませんが魔道具がありそれなりに住よいですよ。あと、エルフやドワーフ、獣人等々種族に多様性を持たせ活気ある世界になっています。」

 おぉう、正しくネバーエンディングストーリー的な世界なのかな。剣と魔法、そしてさっき言ってたスキルが重要になってくるのかな。RPGみたいということは、モンスターを倒してレベルを上げていくのだろうか。

「RPGゲームの様な、言うことはモンスターを倒してレベルを上げ。スキルを強化していくのでしょうか？」

「少し訂正させていただくと、スキルにレベルは有りますが、人々にはレベルはございません。モンスターを倒す努力をしているとレベルが上昇しやすい、といった感じでしょうか。」

 フムフム、となるとスキルの成長促進ってのはかなりの恩恵ってことなのかな。まだスキルについてよくわからないので更なる説明を女神様に目線だけで促す。

「まず、シルベールで生活するに当たってスキルが重要になってきます。モンスターを狩る冒険者は様々な戦闘スキルを。その他商人など非戦闘職は生活スキルを所持しています。例えばドワーフなどは鍛治スキル、エルフは精霊魔法のスキル、剣士は剣術スキル、魔術師は魔法スキル、商人は交渉や算術、王は王権スキル。あとは種族によっての固有スキル等々、が有ります。そして各々のスキルは努力によってレベルが上昇します。」

「フムフム、当然レベルが高いとスキルの効果も高くなるってことです？」

「そうですね、高くなります。ちなみにスキルのレベルですが１～１０の１０段階になります。派生スキル、上級スキルとかも有りますが、どのスキルも１０段階になります。剣術を例えにだすと、レベル１で見習い剣士、レベル３で一般剣士、レベル５で上級剣士、レベル８で剣聖、レベル１０で神級ですね。」

 剣術で例えられてもよくわからないなぁ、剣道も高校の授業でかじった程度だし。なんかレベル８からは凄そうといったところか。

「剣術スキルのレベルが１つ上がると剣筋が鋭くなるとか？」

「はい、それと武技を習得します。剣術レベル１だと『スラッシュ』。これは横凪ぎの鋭い一撃になります。他のスキルですと火魔術レベル１で『ファイヤーボール』を習得できます。」

 おお、ファイヤーボール！スラッシュもそうだけど、武技って必殺技みたいで格好良いな。
 女神様も俺が聞きたいことがわかるようになってきたのか追加説明つけてきたな、ありがたい。