格闘ゲーマーの異世界転生 チートスキルの封印術~あれ?思ってたのとなんか違う~

tatamiya

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第1章 序章

第6話 オトシマエおかわり

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 さて、ここまで色々聞いてシルベールに転生する気マンマンなんだけど、もっと条件よく転生したいなぁ。スキル成長促進の加護が貰えるみたいだけど、そもそも転生したときにスキル無しの加護だけではかなりハードなのではないだろうか?いまここで生活や戦闘に役立つスキルを前以て手に入れていたほうがいいかも。女神様のペットのせいで死んだことでの負い目を利用し、ちょびっとマウンテイングと、この俺が25年培ってきた手練手管口八丁手八丁、口だけ覇王のスキルを発揮するか!

「シルベールならびにスキルの説明ありがとうございました。武技とか聞いてちょっとワクワクしちゃいました。」

「あ、いえいえ。それでしたらシルベールへの特殊転生でよろしいですか?」

 禊ぎが済んだ様な顔でこちらを見る女神様。
 いやいや、まだ禊ぎすんでないんだぜ!

「そうですね、シルベールへ転生させていただこうと思うのですが、、、、」

「はい、ご決断ありがとうございます。でもまだなにかお聞きしたいことございますか?」
 俺が思案顔してるのでまだ何かあるのか聞いてくる。

「いえ、シルベールについては大丈夫なのですが、、、転生にあたり女神様の加護が頂けるのですよね?」

「ええ、そうです。スキル成長促進の加護を付与させて頂きます。」

「ですがオトシマエ?というわりにおかしくありませんか?」

「え?」

「加護自体は大変素晴らしものだと思うのですが、それはあくまで今回の事故へのオトシマエであって、今まで培ってきた俺の人生へのオトシマエ、、、賠償はつけれていないと思うのです。」

 ちょっとオロオロしだす女神様。初めはいい感じに上げてから落とす。詐偽の手口だぜ!たたみかけるぜー!

「加護を頂いて転生するのは、これからのシルベールでの生活をするうえで大変有りがたいものです。事故に対しての賠償として何も不満は御座いません。ですが、事故自体はいいとして、私自身の今まで人生や、家族、友人、恋人への賠償はどの様にお考えです?」

 先程言った内容をちょっと難しく言い換える。オーバーリアクションは嘘臭いので淡々とこちらの意見をいい、女神様の思案を促す。まぁ、考えたところで女神様側に答えなんてなく、俺の気分次第なんだよね。
 家族や友人への賠償?勝手に葬式やるだろうて。恋人ぉ?いねえよ、素人童貞だよ!くそ。

「あの、そのぉ、賠償ですか、、、」
 女神様また涙目だ。

「そうです、賠償です。ちなみにエレオノーラ様は地球に残された家族へ干渉は出来るのです?」

「いえ、直接は出来ないです。」
 
 うん、でしょうね。予想通り。

「うーん、困りましたねぇ、、、それでしたら家族への賠償の代わりに、俺に何かしらのスキルを頂けないでしょうか?」

「スキルですかぁ。」ちょっと考えてるな。

「転生した身体にスキルの付与って出来ます?」
 
 俺の質問に女神様は無言で頷く。頷いたままアゴに手をやり、頭を傾げさらに考えている。女神様、やっぱ仕草も小動物系で可愛いな。

「うーん、どの様なスキルをお求めですか?」

 あ、そうか、そうよね。人生が有利になることばかり考えてて、どんなスキルが欲しいか考えてなかった。
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