格闘ゲーマーの異世界転生チートスキルの封印術～あれ？思ってたのとなんか違う～

tatamiya

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第4章奴隷

第27話契約神

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「契約神？カルマを科せられるぅ？」

セルゲイさんは何も分かってない、といった感じの俺に丁寧に説明し直してくれる。

「主神の白の女神様を補佐する副神の内の一柱、契約神アウレリウス様、商人の全てのは契約神の庇護を受けています。その契約を反故にした場合カルマを科せられ、そのカルマの量によっては全ての商人との取引が出来なくなります。」

おぉう、神様って一人じゃないのね。そういや地球でも神様は一人じゃなく沢山いたなぁ。それとカルマってあれか、ヤフオクの評価みたいなものか、悪い評価が多いと気をつけろ的な。そんな軽くはないか。取引出来なくなるって言ってるし。

うーん、全ての商人との取引が出来なくなるとなると、もし将来ケープ村に帰り領主を継ぐとなった時に非常に困るよなぁ。

「それでも契約を反故にする、ということで宜しいですかな？」
何回も念押ししてくれるなぁ、親切なのか商売の種の為なのか、両方かな。

「いや、商人さんと取引出来なくなるのは困ります。うーん、、、どうしたらいいものかぁ。」

「イズミさんには現状、選択肢が二つ有られます。」
うん？困っている俺に助け船を出してくれるのかな。

「一つはセキアさんとその大剣を私共にお売り頂く。そしてもう一つはお売りにならずに所持していただく、ですね。」

結局、この子が奴隷になるのは変わらないのね。うーん、だったら。

「この子が奴隷から解放されるにはどうすればいいです？」

今まで死んだ様な目をしていたセキアが俺の言葉を聞き此方を見てくる。

「奴隷として働き、借金を返済すれば当然解放されます。」

ふむふむ、借金を返せば解放される、至極当然なことよね。この子の価値が高くて500万wenって言ってたし二、三年頑張れば返せるのかな。
本当は俺の元に居て働いてお金を渡してもらい500万になったら奴隷から解放し、その後で500万を返せばカルマも科されないし良さそうだけど、、、この子、可愛いけどちょっとギャルギャルしててニガテなんだよなぁ。童貞ってバカにされたし。なんで、不本意だけど、セルゲイさんに売る方向で考えようかな。

「もし、このセキア、、さんが奴隷になったとして、どんな仕事につくのですか？」

奴隷として売られたらこの子どうなるんだろ？この商館にいたメイドや執事の人みたいな仕事だったらいいけど、奴隷を色街に卸すってのも言ってたし、俺のせいで女の子を色街にってのも後味わるいなぁ。

「その事なのですが、先程査定させて頂いた金額に変更があり、その変更した金額の大きさにより扱いが変わります。」

「ん？どういうことです？」

「まず、我が国では奴隷は借金奴隷と犯罪奴隷で扱いが変わります。犯罪奴隷には労働方法に選択の自由がなく買主が命じた業務に就きます。」

今は犯罪奴隷の話は関係なくね？と思ったけどセルゲイさんが関係ない話はしないな。

「ふむふむ、で？」

「次に借金奴隷なのですが当館の場合、返済金額と返済年数、本人の希望により就きたい業務を選定し、その業務を指導して商品として並べます。ですが、その返済金額が大きすぎると普通の業務では返済仕切れないと判断した場合、返済出来うる業務に就かざるをえない場合があります。返済出来うる業務の例を挙げるなら、娼婦、炭鉱夫、戦争奴隷です。」

「あれ？それでいくとセキアさんは前者にあたるのでは？」

「広場で簡単な査定をさせて頂いた時点では、年齢とスキルを考慮し商人の護衛または冒険者の同行者としての金額を出させて頂きました。ですが、最後の試合のとき姿が変わるほどのスキルを使用されました。あれ程のスキルをお持ちということはセキアさんは神に愛されて御加護を受けられている可能性があられます。」

うへー、セルゲイさん当たってます。

「しかしながら、それだけでは査定金額は3000万程、かなり高額ですが返せない金額では御座いません。」

まだ話は終わってない、といった真剣な表情で二人を見た。

「問題はあちらの大剣でして、セキアさん程の神に愛された家系の家宝、何かしらの加護があると考えます。鑑定をしないと分かりませんが5000万はくだらないかと。」

あ、やっべ、大剣忘れてた。あの大剣、説明に山を斬るってあるし、そんな伝説級武器、5000万で足りるか？いや足りない。反語。

「いやぁ、武器は鑑定しなくてもいいんじゃないですかぁ？セキアさんの3000万に35万足した金額での売却で。」

「私共は別にそれでも構いませんが、商品として販売する際、鑑定結果に応じた金額での販売になり、セキアさんの借金は変わりません、ただ単にイズミさんが損をされるだけです。」

うへぇ、駄目かぁ。

「それに私共がイズミさんからセキアさんを買い取る場合、契約神の庇護の下の契約になり、公正な買取金額での取引をしないと私共にカルマが科せられます。」

契約神融通効かねぇ、でも普通は公正な取引が当たり前だしなぁ。

「ですので、今から公正な買取金額を出す為に鑑定の水晶にて鑑定をさせて頂きます。セキアさん、宜しいですかな？」

「、、、はい。」
今まで黙っていたが、重苦しい返事を返す。

セルゲイさんは部屋の後ろにあった水晶をテーブルの上に置き、水晶とセキアに触れる。

「では、、、、、」
セキアのスキルを見ているのだろうか、セルゲイさんの表情が驚きに変わる。

「おぉ、これは素晴らしい！凄く希少なスキル、それにやはり加護もお持ちだ。しかも副神の鬼神ウルヴァス様の加護とは！」

興奮覚めやらずといった感じのセルゲイさん。武器の鑑定したらショック死するんじゃなぃ～。

「では、こちらの大剣も拝見させて頂きます。」
落ち着きを取り戻したセルゲイさんが大剣に触れる。いやぁ、見ないでぇ、ノビータさんのエッチィ。

「ほぉほぉ、こちらも想像以上の品物。攻撃力上昇に刃の部分に再生能力もあると思われます、まさか鬼神様が打った大剣とは、、、うーむ、、、。」

わー、考えてるなぁ、さぁ幾らになるんでしょう、せーのＨＯＷマッチ！

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