31 / 49
第5章 ギルド
第31話 酒場
しおりを挟む
「イズミはその歳で剣術と軽盾が5に火魔術と光魔術と器用が4もあるん?ちょー凄いやん!てか、イズミって歳いくつなん?」
「17だよ。でも本当はセキアみたいに大剣術が欲しかったけど、どうも適正が無いのかスキル得られなかったんだよなぁ~」
俺達はチビチビお酒を飲み、料理をつまみながら、ブリーフィング中。これからパーティーを組むのでお互いのスキルを教えあっている。まぁ、封印術と鑑定、加護は当然内緒だけど。
「イズミは大剣に憧れでもあるん?」
「そうだね、あるかも。父さんが大剣術と剣術のスペシャリストで一回も勝てた事ないんだよなぁ」
「へー、一度手合せして欲しいなぁ」
そういうセキアの目は新しい獲物を見つけた狼の様に怪しく光る。
「そ、そういやセキアは何で田舎から出てきたの?」
「イズミと似たようなもんで、世の中見て回りたかったんと、旦那探しかな?」
「旦那探し?」
「そそ。うち、小さい頃からな結構力強くて15の時に村で一番強なってもうてん。15ゆうたら結婚してもええ歳やねんけど、結婚するんやったら自分より強い人がええなぁと思って、旅のついでに探そうと思っててん。やけど、街に来てイキナリ負けるとは思ってなかったわ」
お酒のせいかな、セキアの頬が赤みを帯びている。
「イズミは結婚とかは考えてへんの?」
テーブルに前のめりになり、上目遣いで俺に聞いてくる。きつく閉じられていた胸元が少し緩くなっていて谷間ができ、ついそこに目がいってしまう。
「いやいや、17で結婚なんてまだ早いよ!」
「そなんや、、、。うちな、同年代の男に腕相撲で負けたん初めてやねん。イズミな、うちに腕相撲で勝った秘訣みたいなもん、あるん?あったら教えてーや。」
秘訣かぁ、封印術で勝てたけど、流石に教えられないかな。セキアは奴隷なので秘密を話せはしないだろうけど、まだその時じゃないよな。
俺が少し考えてるとセキアの顔が目の前まで近づいてくる。大きな目、長い睫毛。女の子の顔がこんなに近くにくることなんて今まで無かったので緊張する。
「なんや、なんかありそうやな、これから一緒やねんから教えて、いいやろ?」
「いやぁ、そんた大したことないから、また今度ね」
「えー、イズミのいけず!」
セキアは可愛らしく口を尖らす。
「うちな、今日からイズミの奴隷やん?」
「うん?」
「せやからな、ちょっと夜の方も覚悟しててん。イズミはうちに腕相撲勝ったし、うちも旦那様探してたし、イズミ、お金よりうちを選んでくれてたしな」
モジモジしながら話を続けるセキア。俺は急な事で固まってしまう。
「でも、まだ最後の後押しが欲しいねん。ただで処女あげるってアレやから、ここでもう一回腕相撲して、もしイズミが勝ったら、うちの処女貰って欲しいねん。でもうちが勝ったらイズミの秘密教えて欲しい」
なんだろう、少しセキアに苦手意識があったけど、今のセキアは凄くいじらしく可愛い。
大事な決断をするとき最後の一押しが必要なのはどの人でも同じだ。セキアにとってそれが自分より強いことなのだろう。俺も初めて夜の店に行ったときは店の前でウロウロしたものだ。
「イズミは初めてがうちじゃいや?」
「全然嫌じゃない!セキアみないな可愛いくて素敵な子とだなんて、、、うぉぉぉ!」
俺は残っていたお酒を飲み干し、その勢いで責を立ち宣言する。
「僕達!(私達!)は今日ここで童貞を卒業します!」
大声で叫びだした俺に酒場にいた全員が注目する。
「なんやなんや急に」
「田舎の村でいた17年、色々な思い出がありました!」
「ちょ、イズミ酔ってるん?」
「6歳の時、初めてホーンラビットと対峙した、どてっ腹に風穴事件!(風穴事件)」
「6歳でイキナリハードやな」
「10歳の時、憧れのシスターと父親の浮気が発覚した炎の巨人事件!(炎の巨人事件)」
「浮気はアレやけど、そこから炎の巨人ってなんやねん」
「10日前、村からリッツカルトまでのなにもなかった平穏な旅路!」
「なんもなかったんかーい!」
「今日も色々あったけど、全てが素晴らしい思い出です!今ここにいる皆様!俺がもし腕相撲でこの子に勝てば、皆様にお酒を一杯奢らせてもらいます!皆様応援宜しくお願いします!」
お酒を奢って貰えると聞いて、周りが俺達を囃し立てだす。
「にいちゃん、今日卒業か、頑張れよ!」
「連れの可愛い女の子は奴隷か!くそぉ、あんな可愛い奴隷で卒業か!もげろ!」
「はい、童貞!童貞!童貞!」
手拍子での童貞コール。今までの俺だったらちょっとイラッとしてただろうが、僻みにしか聞こえず心地好い。
「いや、イズミ、周りを煽るのはいいけど、腕相撲勝ったらやで」
「わかってる、大丈夫。優しくするよ、俺はテクニックタイプだ」
「なにが大丈夫やねん、、、まぁ、いいわ、腕相撲始めよか」
テーブルにあった料理を隣へ移動させ、右腕を立て手をワキワキさせる。あの手も今日から俺のものだと思うと全てがいとおしい。
俺もテーブルに腕を立て準備する。また封印術を使えば負ける要素がない。
俺は空いている左手を上げ、最後にもう一度見ている酒場の客を煽る。
「童貞!童貞!童貞!童貞!」
俺とセキアは手を組み、腕相撲の体制に入る。
合図と同時に封印術を発動すればいいか。あぁ、スタートの合図が待ち遠しい。
「じゃ、いくで!レデイィィィー」
「フウインジュツ」
「あ、ちょっと待って」
「え?」
俺が封印術を発動したと同時くらいに手を振りほどかれる。
「え?え?」
あれ、封印術は成功したのか?おれのスキルはどうだ?
イズミ=コートウェル ♂ 人族 十七歳
スキル 【スキル封印中 残9分42秒】【鑑定Ⅴ(秘匿)】
ユニークスキル 【封印術Ⅴ(秘匿)】
加護称号 白き女神の加護(秘匿)
俺のスキルは封印されている。でも、セキアのスキルはどうなんだ?
「17だよ。でも本当はセキアみたいに大剣術が欲しかったけど、どうも適正が無いのかスキル得られなかったんだよなぁ~」
俺達はチビチビお酒を飲み、料理をつまみながら、ブリーフィング中。これからパーティーを組むのでお互いのスキルを教えあっている。まぁ、封印術と鑑定、加護は当然内緒だけど。
「イズミは大剣に憧れでもあるん?」
「そうだね、あるかも。父さんが大剣術と剣術のスペシャリストで一回も勝てた事ないんだよなぁ」
「へー、一度手合せして欲しいなぁ」
そういうセキアの目は新しい獲物を見つけた狼の様に怪しく光る。
「そ、そういやセキアは何で田舎から出てきたの?」
「イズミと似たようなもんで、世の中見て回りたかったんと、旦那探しかな?」
「旦那探し?」
「そそ。うち、小さい頃からな結構力強くて15の時に村で一番強なってもうてん。15ゆうたら結婚してもええ歳やねんけど、結婚するんやったら自分より強い人がええなぁと思って、旅のついでに探そうと思っててん。やけど、街に来てイキナリ負けるとは思ってなかったわ」
お酒のせいかな、セキアの頬が赤みを帯びている。
「イズミは結婚とかは考えてへんの?」
テーブルに前のめりになり、上目遣いで俺に聞いてくる。きつく閉じられていた胸元が少し緩くなっていて谷間ができ、ついそこに目がいってしまう。
「いやいや、17で結婚なんてまだ早いよ!」
「そなんや、、、。うちな、同年代の男に腕相撲で負けたん初めてやねん。イズミな、うちに腕相撲で勝った秘訣みたいなもん、あるん?あったら教えてーや。」
秘訣かぁ、封印術で勝てたけど、流石に教えられないかな。セキアは奴隷なので秘密を話せはしないだろうけど、まだその時じゃないよな。
俺が少し考えてるとセキアの顔が目の前まで近づいてくる。大きな目、長い睫毛。女の子の顔がこんなに近くにくることなんて今まで無かったので緊張する。
「なんや、なんかありそうやな、これから一緒やねんから教えて、いいやろ?」
「いやぁ、そんた大したことないから、また今度ね」
「えー、イズミのいけず!」
セキアは可愛らしく口を尖らす。
「うちな、今日からイズミの奴隷やん?」
「うん?」
「せやからな、ちょっと夜の方も覚悟しててん。イズミはうちに腕相撲勝ったし、うちも旦那様探してたし、イズミ、お金よりうちを選んでくれてたしな」
モジモジしながら話を続けるセキア。俺は急な事で固まってしまう。
「でも、まだ最後の後押しが欲しいねん。ただで処女あげるってアレやから、ここでもう一回腕相撲して、もしイズミが勝ったら、うちの処女貰って欲しいねん。でもうちが勝ったらイズミの秘密教えて欲しい」
なんだろう、少しセキアに苦手意識があったけど、今のセキアは凄くいじらしく可愛い。
大事な決断をするとき最後の一押しが必要なのはどの人でも同じだ。セキアにとってそれが自分より強いことなのだろう。俺も初めて夜の店に行ったときは店の前でウロウロしたものだ。
「イズミは初めてがうちじゃいや?」
「全然嫌じゃない!セキアみないな可愛いくて素敵な子とだなんて、、、うぉぉぉ!」
俺は残っていたお酒を飲み干し、その勢いで責を立ち宣言する。
「僕達!(私達!)は今日ここで童貞を卒業します!」
大声で叫びだした俺に酒場にいた全員が注目する。
「なんやなんや急に」
「田舎の村でいた17年、色々な思い出がありました!」
「ちょ、イズミ酔ってるん?」
「6歳の時、初めてホーンラビットと対峙した、どてっ腹に風穴事件!(風穴事件)」
「6歳でイキナリハードやな」
「10歳の時、憧れのシスターと父親の浮気が発覚した炎の巨人事件!(炎の巨人事件)」
「浮気はアレやけど、そこから炎の巨人ってなんやねん」
「10日前、村からリッツカルトまでのなにもなかった平穏な旅路!」
「なんもなかったんかーい!」
「今日も色々あったけど、全てが素晴らしい思い出です!今ここにいる皆様!俺がもし腕相撲でこの子に勝てば、皆様にお酒を一杯奢らせてもらいます!皆様応援宜しくお願いします!」
お酒を奢って貰えると聞いて、周りが俺達を囃し立てだす。
「にいちゃん、今日卒業か、頑張れよ!」
「連れの可愛い女の子は奴隷か!くそぉ、あんな可愛い奴隷で卒業か!もげろ!」
「はい、童貞!童貞!童貞!」
手拍子での童貞コール。今までの俺だったらちょっとイラッとしてただろうが、僻みにしか聞こえず心地好い。
「いや、イズミ、周りを煽るのはいいけど、腕相撲勝ったらやで」
「わかってる、大丈夫。優しくするよ、俺はテクニックタイプだ」
「なにが大丈夫やねん、、、まぁ、いいわ、腕相撲始めよか」
テーブルにあった料理を隣へ移動させ、右腕を立て手をワキワキさせる。あの手も今日から俺のものだと思うと全てがいとおしい。
俺もテーブルに腕を立て準備する。また封印術を使えば負ける要素がない。
俺は空いている左手を上げ、最後にもう一度見ている酒場の客を煽る。
「童貞!童貞!童貞!童貞!」
俺とセキアは手を組み、腕相撲の体制に入る。
合図と同時に封印術を発動すればいいか。あぁ、スタートの合図が待ち遠しい。
「じゃ、いくで!レデイィィィー」
「フウインジュツ」
「あ、ちょっと待って」
「え?」
俺が封印術を発動したと同時くらいに手を振りほどかれる。
「え?え?」
あれ、封印術は成功したのか?おれのスキルはどうだ?
イズミ=コートウェル ♂ 人族 十七歳
スキル 【スキル封印中 残9分42秒】【鑑定Ⅴ(秘匿)】
ユニークスキル 【封印術Ⅴ(秘匿)】
加護称号 白き女神の加護(秘匿)
俺のスキルは封印されている。でも、セキアのスキルはどうなんだ?
0
あなたにおすすめの小説
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
没落ルートの悪役貴族に転生した俺が【鑑定】と【人心掌握】のWスキルで順風満帆な勝ち組ハーレムルートを歩むまで
六志麻あさ
ファンタジー
才能Sランクの逸材たちよ、俺のもとに集え――。
乙女ゲーム『花乙女の誓約』の悪役令息ディオンに転生した俺。
ゲーム内では必ず没落する運命のディオンだが、俺はゲーム知識に加え二つのスキル【鑑定】と【人心掌握】を駆使して領地改革に乗り出す。
有能な人材を発掘・登用し、ヒロインたちとの絆を深めてハーレムを築きつつ領主としても有能ムーブを連発して、領地をみるみる発展させていく。
前世ではロクな思い出がない俺だけど、これからは全てが報われる勝ち組人生が待っている――。
異世界へ転生した俺が最強のコピペ野郎になる件
おおりく
ファンタジー
高校生の桜木 悠人は、不慮の事故で命を落とすが、神のミスにより異世界『テラ・ルクス』で第二の生を得る。彼に与えられたスキルは、他者の能力を模倣する『コピーキャット』。
最初は最弱だった悠人だが、光・闇・炎・氷の属性と、防御・知識・物理の能力を次々とコピーし、誰も成し得なかった多重複合スキルを使いこなす究極のチートへと進化する!
しかし、その異常な強さは、悠人を巡る三人の美少女たちの激しい争奪戦を引き起こすことになる。
唯一無二のマスタースキルで攻略する異世界譚~17歳に若返った俺が辿るもう一つの人生~
専攻有理
ファンタジー
31歳の事務員、椿井翼はある日信号無視の車に轢かれ、目が覚めると17歳の頃の肉体に戻った状態で異世界にいた。
ただ、導いてくれる女神などは現れず、なぜ自分が異世界にいるのかその理由もわからぬまま椿井はツヴァイという名前で異世界で出会った少女達と共にモンスター退治を始めることになった。
転生したら王族だった
みみっく
ファンタジー
異世界に転生した若い男の子レイニーは、王族として生まれ変わり、強力なスキルや魔法を持つ。彼の最大の願望は、人間界で種族を問わずに平和に暮らすこと。前世では得られなかった魔法やスキル、さらに不思議な力が宿るアイテムに強い興味を抱き大喜びの日々を送っていた。
レイニーは異種族の友人たちと出会い、共に育つことで異種族との絆を深めていく。しかし……
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
『スローライフどこ行った?!』追放された最強凡人は望まぬハーレムに困惑する?!
たらふくごん
ファンタジー
最強の凡人――追放され、転生した蘇我頼人。
新たな世界で、彼は『ライト・ガルデス』として再び生を受ける。
※※※※※
1億年の試練。
そして、神をもしのぐ力。
それでも俺の望みは――ただのスローライフだった。
すべての試練を終え、創世神にすら認められた俺。
だが、もはや生きることに飽きていた。
『違う選択肢もあるぞ?』
創世神の言葉に乗り気でなかった俺は、
その“策略”にまんまと引っかかる。
――『神しか飲めぬ最高級のお茶』。
確かに神は嘘をついていない。
けれど、あの流れは勘違いするだろうがっ!!
そして俺は、あまりにも非道な仕打ちの末、
神の娘ティアリーナが治める世界へと“追放転生”させられた。
記憶を失い、『ライト・ガルデス』として迎えた新しい日々。
それは、久しく感じたことのない“安心”と“愛”に満ちていた。
だが――5歳の洗礼の儀式を境に、運命は動き出す。
くどいようだが、俺の望みはスローライフ。
……のはずだったのに。
呪いのような“女難の相”が炸裂し、
気づけば婚約者たちに囲まれる毎日。
どうしてこうなった!?
最凶と呼ばれる音声使いに転生したけど、戦いとか面倒だから厨房馬車(キッチンカー)で生計をたてます
わたなべ ゆたか
ファンタジー
高校一年の音無厚使は、夏休みに叔父の手伝いでキッチンカーのバイトをしていた。バイトで隠岐へと渡る途中、同級生の板林精香と出会う。隠岐まで同じ船に乗り合わせた二人だったが、突然に船が沈没し、暗い海の底へと沈んでしまう。
一七年後。異世界への転生を果たした厚使は、クラネス・カーターという名の青年として生きていた。《音声使い》の《力》を得ていたが、危険な仕事から遠ざかるように、ラオンという国で隊商を率いていた。自身も厨房馬車(キッチンカー)で屋台染みた商売をしていたが、とある村でアリオナという少女と出会う。クラネスは家族から蔑まれていたアリオナが、妙に気になってしまい――。異世界転生チート物、ボーイミーツガール風味でお届けします。よろしくお願い致します!
大賞が終わるまでは、後書きなしでアップします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる