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第6章 ゴブリン討伐
第42話 暗黒の種子
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「いくで!パワーブレイクや!」
セキアの攻撃を受け、血を流し崩れゆくゴブリンジェネラル。その目から光が失われた。
「やったで」
大剣の武技コンボを決め止めを指し、満足そうに呟くセキア。でもそれ俗に言うアレじゃないかな。
俺は警戒し神眼で鑑定する。
スキルとは不思議なもので、魂に刻まれているのか命の火が消える過程でスキルも徐々に失われていく。一つ、また一つと神眼で表示されたスキルが消えていく。ユニークスキルの【統率Ⅰ】が消え、そして最後の【暗黒の種子Ⅰ】も、、、、。
ゴブリンジェネラル
スキル
ユニークスキル 【暗黒の種子Ⅰ】
加護称号 変異種
うぅん?【暗黒の種子Ⅰ】が消えない。消えないだけでなく、スキルが高速で振動している!
「うがぁぁっ」
神眼を使用している両目に激痛が走り思わず声を上げる。
俺を心配しセキアが近づいてきた。
「イズミ、どうしたんや?」
「まだだ!セキア警戒して!」
俺の必死の形相を見て息をのむセキア、ゴブリンジェネラルだったソレを注視する。
まだ目が痛むがもう一度ゴブリンジェネラルを鑑定する。
ゴ◇リンジェ£ラル
§キル
ユニーÅスキル 【暗黒の蕀Ⅲ】
加ё称号 暗黒種
鑑定結果が文字化けしている?なんでも見透せるはずの神眼が?それに【暗黒の種子Ⅰ】が変化、レベルが3になり名前も変わっている。
セキアが切りつけた傷痕から黒い霧がブワァっと溢れでる。その霧が細く形づき幾本の蕀を形成する。棘の付いた蕀がゴブリンジェネラルの体に巻きつき締め付ける。肉に食い込み紋様の様になる。
「グギャァァァァァァ!」
ゴブリンの森、全土に響き渡る程の雄叫び。絶命したはずのゴブリンジェネラルが動き出す。
ゴ◇リンジェ£ラル
§キル 【≒術Ⅰ】【腕力щ】【身体≧力Ⅲ】【咆◆Ⅱ】
ユニーÅスキル【統率Ⅰ】【暗黒の蕀Ⅲ】
加ё称号 暗黒種
スキルが元に戻っている?これを戻っていると言っていいのか。しかし、一つだけ分かることがある。
なんかヤバい。渋谷のギャルくらいヤバい連発してるけど、チヨーヤバい。
これからどうなるとか、わからないけどヤバいのは間違いない。ゴブ将軍は動き出したけどまだ座り込みブルブルと震えているだけだ。今なんとかしないと。
「ファイヤーボール!」
俺はゴブ将軍目掛けて魔法を放つ。しかし俺の魔法は黒い蕀に遮られゴブ将軍本体まで届かない。当たっても大したダメージにはならなかっただろうが、この黒い蕀は魔法防御力が高いというのがわかった。
では物理攻撃はどうだろうか。俺は鉄剣を構えゴブ将軍へと向かおうとすると、辺りに魔物の気配が無数に感じられた。この感じはゴブリンだ。先程の雄叫びで配下のゴブリン達を呼び寄せたか。
気配は更に増えていき50体はいてそうだ。そのゴブリン達が茂みから飛び出してきて俺とゴブ将軍の間に割り込んでくる。俺に攻撃をさせないつもりか。
飛び出してきたゴブリンが死兵となって俺達へと向かってくる。
「なんやこいつら、防御もなしで突っ込んできよる!」
俺とセキアは武技を駆使し、飛び掛かってくるゴブリン達を一刀の元切り伏せている。今までのゴブリンだと仲間がやられているのを見て逃げ出したりしたのだけれど、今いるゴブリン達は死を恐れず、ゴブ将軍の盾となっている。【統率】のスキルが影響を与えているのだろうけど、それにしてもこれは異常すぎる。
幾つ死骸の山を築いただろうか。出てきたゴブリンをあらかた片付けた俺はゴブ将軍へ、剣を向けた、しかしそれ以上動くことができなかった。
ゴブ将軍が立ち上がり、こちらを見つめていた。
ゴブ将軍の左目付近は俺のハドウ〇ンで焼けただれている。左目も潰れている。残った右目が俺を見つめる。その右目はとても黒い。深淵の黒、引きずり込まれるような目をしている。なんの感情も読めない。
動きを止めていた俺に、ゴブ将軍はいつの間にか持ち直していた鉈で切りつけてくる。クソッ!反応が遅れた。急いで回避行動を行うが間に合うか?
当たる!と思った瞬間、セキアの大剣がゴブ将軍の鉈を弾く。セキアは俺とゴブ将軍の間に入り防御行動をとってくれる。
「ありがとうセキア。助かった」
「かまへんよ。でも、これ何回も防がれへんかもしらん、パワーが上がってる」
一度の剣戟で先程とは違う鉈の重さを感じたセキア。そのセキアに向かいゴブ将軍の足元から黒い蕀が迫る。今度は俺がセキアの前へ出る。鉄剣に魔法剣による光属性を付与、伸びる蕀を切り裂く。切られた蕀は霧へと戻り消えていく。
魔法が全く効かない訳では無さそう。黒い蕀の魔法防御を上回る威力の魔法、俺だとハ〇ウケンを打つしかなさそうだ。
「セキア、さっきの魔法もう一回やるよ」
「了解」
小さく返事を返すセキアに前衛を任せ、俺は後ろへと飛び退く。魔力循環を行いハド〇ケンの準備に移る。
しかし先程と同じハド〇ケンが効くのだろうか。今のハド〇ケンの威力を上げる方法が有るには有るのだけれど、、、地球だと残虐すぎて禁止になった兵器のような感じになってしまう、真ハド〇ケン。本当に本当の裏技、殺意に目覚めたイズミになるか。
セキアの攻撃を受け、血を流し崩れゆくゴブリンジェネラル。その目から光が失われた。
「やったで」
大剣の武技コンボを決め止めを指し、満足そうに呟くセキア。でもそれ俗に言うアレじゃないかな。
俺は警戒し神眼で鑑定する。
スキルとは不思議なもので、魂に刻まれているのか命の火が消える過程でスキルも徐々に失われていく。一つ、また一つと神眼で表示されたスキルが消えていく。ユニークスキルの【統率Ⅰ】が消え、そして最後の【暗黒の種子Ⅰ】も、、、、。
ゴブリンジェネラル
スキル
ユニークスキル 【暗黒の種子Ⅰ】
加護称号 変異種
うぅん?【暗黒の種子Ⅰ】が消えない。消えないだけでなく、スキルが高速で振動している!
「うがぁぁっ」
神眼を使用している両目に激痛が走り思わず声を上げる。
俺を心配しセキアが近づいてきた。
「イズミ、どうしたんや?」
「まだだ!セキア警戒して!」
俺の必死の形相を見て息をのむセキア、ゴブリンジェネラルだったソレを注視する。
まだ目が痛むがもう一度ゴブリンジェネラルを鑑定する。
ゴ◇リンジェ£ラル
§キル
ユニーÅスキル 【暗黒の蕀Ⅲ】
加ё称号 暗黒種
鑑定結果が文字化けしている?なんでも見透せるはずの神眼が?それに【暗黒の種子Ⅰ】が変化、レベルが3になり名前も変わっている。
セキアが切りつけた傷痕から黒い霧がブワァっと溢れでる。その霧が細く形づき幾本の蕀を形成する。棘の付いた蕀がゴブリンジェネラルの体に巻きつき締め付ける。肉に食い込み紋様の様になる。
「グギャァァァァァァ!」
ゴブリンの森、全土に響き渡る程の雄叫び。絶命したはずのゴブリンジェネラルが動き出す。
ゴ◇リンジェ£ラル
§キル 【≒術Ⅰ】【腕力щ】【身体≧力Ⅲ】【咆◆Ⅱ】
ユニーÅスキル【統率Ⅰ】【暗黒の蕀Ⅲ】
加ё称号 暗黒種
スキルが元に戻っている?これを戻っていると言っていいのか。しかし、一つだけ分かることがある。
なんかヤバい。渋谷のギャルくらいヤバい連発してるけど、チヨーヤバい。
これからどうなるとか、わからないけどヤバいのは間違いない。ゴブ将軍は動き出したけどまだ座り込みブルブルと震えているだけだ。今なんとかしないと。
「ファイヤーボール!」
俺はゴブ将軍目掛けて魔法を放つ。しかし俺の魔法は黒い蕀に遮られゴブ将軍本体まで届かない。当たっても大したダメージにはならなかっただろうが、この黒い蕀は魔法防御力が高いというのがわかった。
では物理攻撃はどうだろうか。俺は鉄剣を構えゴブ将軍へと向かおうとすると、辺りに魔物の気配が無数に感じられた。この感じはゴブリンだ。先程の雄叫びで配下のゴブリン達を呼び寄せたか。
気配は更に増えていき50体はいてそうだ。そのゴブリン達が茂みから飛び出してきて俺とゴブ将軍の間に割り込んでくる。俺に攻撃をさせないつもりか。
飛び出してきたゴブリンが死兵となって俺達へと向かってくる。
「なんやこいつら、防御もなしで突っ込んできよる!」
俺とセキアは武技を駆使し、飛び掛かってくるゴブリン達を一刀の元切り伏せている。今までのゴブリンだと仲間がやられているのを見て逃げ出したりしたのだけれど、今いるゴブリン達は死を恐れず、ゴブ将軍の盾となっている。【統率】のスキルが影響を与えているのだろうけど、それにしてもこれは異常すぎる。
幾つ死骸の山を築いただろうか。出てきたゴブリンをあらかた片付けた俺はゴブ将軍へ、剣を向けた、しかしそれ以上動くことができなかった。
ゴブ将軍が立ち上がり、こちらを見つめていた。
ゴブ将軍の左目付近は俺のハドウ〇ンで焼けただれている。左目も潰れている。残った右目が俺を見つめる。その右目はとても黒い。深淵の黒、引きずり込まれるような目をしている。なんの感情も読めない。
動きを止めていた俺に、ゴブ将軍はいつの間にか持ち直していた鉈で切りつけてくる。クソッ!反応が遅れた。急いで回避行動を行うが間に合うか?
当たる!と思った瞬間、セキアの大剣がゴブ将軍の鉈を弾く。セキアは俺とゴブ将軍の間に入り防御行動をとってくれる。
「ありがとうセキア。助かった」
「かまへんよ。でも、これ何回も防がれへんかもしらん、パワーが上がってる」
一度の剣戟で先程とは違う鉈の重さを感じたセキア。そのセキアに向かいゴブ将軍の足元から黒い蕀が迫る。今度は俺がセキアの前へ出る。鉄剣に魔法剣による光属性を付与、伸びる蕀を切り裂く。切られた蕀は霧へと戻り消えていく。
魔法が全く効かない訳では無さそう。黒い蕀の魔法防御を上回る威力の魔法、俺だとハ〇ウケンを打つしかなさそうだ。
「セキア、さっきの魔法もう一回やるよ」
「了解」
小さく返事を返すセキアに前衛を任せ、俺は後ろへと飛び退く。魔力循環を行いハド〇ケンの準備に移る。
しかし先程と同じハド〇ケンが効くのだろうか。今のハド〇ケンの威力を上げる方法が有るには有るのだけれど、、、地球だと残虐すぎて禁止になった兵器のような感じになってしまう、真ハド〇ケン。本当に本当の裏技、殺意に目覚めたイズミになるか。
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