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第6章 ゴブリン討伐
第44話 鬼神化
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「ガガガアアァァァー!」
俺が命令を解除しようか迷っている間に隷属の首輪の強制力で命の危険を感じたセキアの身体がスキル【鬼神化】を発動させた。
身体の至る所から紋章浮かび上がり、赤いオーラを発し全身を覆う。角が大きくなり相手を威嚇するように前を向く、口には鋭い牙が生え残忍な笑みを浮かべ、紅くなった双眸では俺を獲物を見る様な目で見てくる。
首輪の強制力は解除したが、鬼神化は戻らない。暴走している、てか暴走しないことなんてあるのか?この周りに振り撒く威圧感が制御できるとは思えない。
雄叫びは空気を震わせ、歩みは大地を割る。
セキアの元々の腕力が4、身体能力と再生が3。加護と鬼神の効果で腕力が16相当、身体能力と再生が12相当。数字上では単純に普段の倍なんだけど、身体能力との相乗効果で戦闘能力は3倍程とみていいだろう。
「グギャギャギャ!」
俺達を仕留めようとしていたゴブリンジェネラルが無視するな!と言わんばかりか、威嚇する様な声を上げた。
鬼神の力を持つセキアが俺の後ろにいたゴブリンジェネラルを見た。身体は炎でボロボロだけど俺よりも強い獲物、セキアは俺を無視してゴブ将軍の方へと向かう。
睨み合う鬼神と化物、お互いの間合いが交錯する。先に手を出したのはゴブ将軍、右腕を大きく振りかぶり強烈なパンチをセキアの顔面へと放つ。しかしその拳は顔面には届かず。セキアは左手一本で防ぐ、そしてその止めた右の二の腕へと覇山剣を振り下ろす、ゴブ将軍の肘から先は綺麗に切断される。
もう痛みを感じないのか表情を変えないゴブ将軍。右肘の切断面から数本の黒い蕀が飛び出しセキアの身体を貫く。蕀が突き刺さったセキアは痛みで声を上げるが蕀を纏めて掴み、その全てを一気に引き抜く。蕀が刺さっていた所はパックリ穴が開き、血が吹き出るが再生のスキルで穴はみるみる塞がっていく。
手に持つ黒い蕀を強引に引き、荒々しい角での頭突き。ブラッドベアーの突進を上回る衝撃に痛みはないが、脳が揺れたゴブ将軍の動きが止まる。
ゴブ将軍に大きな隙が出来ると鬼神セキアは大剣を背中に構え【大剣術Ⅰ】バスターブレイクの体制に入る。
力を溜め後方から一気に振りかぶる。軌道に光の軌跡が二つ、手癖になっていたコンボが鬼神ななっても発動、覇山剣に驚異的な力がかかる。
ゴゴゴゴゴゥゥゥ!
空間を裂く斬撃、その振り下ろされた大剣によってゴブリンジェネラルは脳天から左右真っ二つに分かれる。力の余波はゴブ将軍の後ろの木々をも破壊していく。山をも斬る剣、神剣の名に恥じない威力を叩き出す。
ゴブ将軍に巻き付いていた黒い蕀が霧へと戻り、霧散する。二つに分かれ動かなくなったゴブ将軍、流石に倒せたのかな。神眼で確認すると全てのスキルが消えていた。
「やっと終ったか、、、」
本当に危なかった。何なんだあの黒い蕀、元々暗黒の種子ってスキルが変化したものだけど、一度倒したゴブ将軍が更に変異して生き返るなんて。魔物の上位種になるとあんなものなのか?それともコイツが特別だったのか。セキアがいたから何とかなったけど、普通の冒険者だったら間違いなく死んでたんじゃないかな。Bランクのブラッドベアが手も足も出ない魔物、Aランクな強さはあるはず。Cランクの試験で出会った俺達はかなり運が悪かったか。
骨が折れている左腕が痛む。これは神聖術レベル4のハイヒールじゃないと治らないな。オークス村に使える人いればいいなぁ、、、。
「セキア!大丈夫?」
村へと戻るべくセキアに声を掛けた、、振り返ったセキアは更なる獲物を見付けた戦闘狂の様な目でこちらを見てくる。
まだ鬼神化がとけてなかった、、、。
ヤバイ、ヤバイ!ヤバイの宝石箱やぁ!食レポの人が出てくる位、意味不明なくらいヤバイ。
血熊を倒したゴブ将軍を倒した鬼神セキア。いやぁ、死ぬ。無理!流石に倒せない。いや、倒しちゃ駄目だろ、無理だけど。逃げる?セキアを置いていけないし、逃げれる気もしない。
どうしよ、、、そうだ、封印術で封印すれば腕相撲の時みたいに元に戻るか?てかセキア、町中でこんな鬼神化しようとしてたのかよ!駄目だろマジで!リッツカルト壊滅するわ!
封印術で封印するのはいいけど、やはりネックになってくるのが触れるかどうかだよなぁ。
俺は広めに距離を取り剣を構える。戦闘体制に入った俺を嬉しそうな顔で見るセキア、大剣を片手でブンブンっと二回振り間合いを詰めてくる。小手調べなのか軽い斬り込み、俺にとっては必殺の斬り込みになるのだが、を繰り出してくる。俺はそれを回避、すかさずカウンタースラッシュ、流石に身体に当てれないので大剣へと叩き込む。あわよくば大剣を手放さないかなぁと思ったけど微動だにせず。そのまま振るわれた大剣をバックステップでかわす。
更に二度三度と斬りかかってくるがその全てをヒラリヒラリと回避し、その都度大剣へとカウンターを放つ。
少しセキアがイライラしてきたのか、大剣での攻撃だけでなく蹴りや拳での攻撃も織り混ぜてくる。
大剣を振り下ろし続け様に左のストレート、俺は鉄剣の腹で受けるがその威力に少し飛ばされる。着地した衝撃が骨の折れている左腕へと伝わり痛みに声を上げ、隙ができる。
セキアは俺の隙を見て大剣コンボの体制に入る、丁度良い距離、丁度良い隙。つい練習しているコンボを撃ちたくなるこの間。
俺の狙い通りに上段からの振り下ろし、ちゃんとコンボを発動できている。しかし誘われた技は俺へとは当たらず地面をえぐるのみ。
コンボを放ったセキアの隙を見逃さず、技後の硬直で動けないセキアの肩へと右手を置いた。
「封印術!」
スキル【封印術】を発動、10分は必用ないと思い3分の封印。右手が光ると、セキアの赤いオーラが消え、姿が元へと戻った。
俺が命令を解除しようか迷っている間に隷属の首輪の強制力で命の危険を感じたセキアの身体がスキル【鬼神化】を発動させた。
身体の至る所から紋章浮かび上がり、赤いオーラを発し全身を覆う。角が大きくなり相手を威嚇するように前を向く、口には鋭い牙が生え残忍な笑みを浮かべ、紅くなった双眸では俺を獲物を見る様な目で見てくる。
首輪の強制力は解除したが、鬼神化は戻らない。暴走している、てか暴走しないことなんてあるのか?この周りに振り撒く威圧感が制御できるとは思えない。
雄叫びは空気を震わせ、歩みは大地を割る。
セキアの元々の腕力が4、身体能力と再生が3。加護と鬼神の効果で腕力が16相当、身体能力と再生が12相当。数字上では単純に普段の倍なんだけど、身体能力との相乗効果で戦闘能力は3倍程とみていいだろう。
「グギャギャギャ!」
俺達を仕留めようとしていたゴブリンジェネラルが無視するな!と言わんばかりか、威嚇する様な声を上げた。
鬼神の力を持つセキアが俺の後ろにいたゴブリンジェネラルを見た。身体は炎でボロボロだけど俺よりも強い獲物、セキアは俺を無視してゴブ将軍の方へと向かう。
睨み合う鬼神と化物、お互いの間合いが交錯する。先に手を出したのはゴブ将軍、右腕を大きく振りかぶり強烈なパンチをセキアの顔面へと放つ。しかしその拳は顔面には届かず。セキアは左手一本で防ぐ、そしてその止めた右の二の腕へと覇山剣を振り下ろす、ゴブ将軍の肘から先は綺麗に切断される。
もう痛みを感じないのか表情を変えないゴブ将軍。右肘の切断面から数本の黒い蕀が飛び出しセキアの身体を貫く。蕀が突き刺さったセキアは痛みで声を上げるが蕀を纏めて掴み、その全てを一気に引き抜く。蕀が刺さっていた所はパックリ穴が開き、血が吹き出るが再生のスキルで穴はみるみる塞がっていく。
手に持つ黒い蕀を強引に引き、荒々しい角での頭突き。ブラッドベアーの突進を上回る衝撃に痛みはないが、脳が揺れたゴブ将軍の動きが止まる。
ゴブ将軍に大きな隙が出来ると鬼神セキアは大剣を背中に構え【大剣術Ⅰ】バスターブレイクの体制に入る。
力を溜め後方から一気に振りかぶる。軌道に光の軌跡が二つ、手癖になっていたコンボが鬼神ななっても発動、覇山剣に驚異的な力がかかる。
ゴゴゴゴゴゥゥゥ!
空間を裂く斬撃、その振り下ろされた大剣によってゴブリンジェネラルは脳天から左右真っ二つに分かれる。力の余波はゴブ将軍の後ろの木々をも破壊していく。山をも斬る剣、神剣の名に恥じない威力を叩き出す。
ゴブ将軍に巻き付いていた黒い蕀が霧へと戻り、霧散する。二つに分かれ動かなくなったゴブ将軍、流石に倒せたのかな。神眼で確認すると全てのスキルが消えていた。
「やっと終ったか、、、」
本当に危なかった。何なんだあの黒い蕀、元々暗黒の種子ってスキルが変化したものだけど、一度倒したゴブ将軍が更に変異して生き返るなんて。魔物の上位種になるとあんなものなのか?それともコイツが特別だったのか。セキアがいたから何とかなったけど、普通の冒険者だったら間違いなく死んでたんじゃないかな。Bランクのブラッドベアが手も足も出ない魔物、Aランクな強さはあるはず。Cランクの試験で出会った俺達はかなり運が悪かったか。
骨が折れている左腕が痛む。これは神聖術レベル4のハイヒールじゃないと治らないな。オークス村に使える人いればいいなぁ、、、。
「セキア!大丈夫?」
村へと戻るべくセキアに声を掛けた、、振り返ったセキアは更なる獲物を見付けた戦闘狂の様な目でこちらを見てくる。
まだ鬼神化がとけてなかった、、、。
ヤバイ、ヤバイ!ヤバイの宝石箱やぁ!食レポの人が出てくる位、意味不明なくらいヤバイ。
血熊を倒したゴブ将軍を倒した鬼神セキア。いやぁ、死ぬ。無理!流石に倒せない。いや、倒しちゃ駄目だろ、無理だけど。逃げる?セキアを置いていけないし、逃げれる気もしない。
どうしよ、、、そうだ、封印術で封印すれば腕相撲の時みたいに元に戻るか?てかセキア、町中でこんな鬼神化しようとしてたのかよ!駄目だろマジで!リッツカルト壊滅するわ!
封印術で封印するのはいいけど、やはりネックになってくるのが触れるかどうかだよなぁ。
俺は広めに距離を取り剣を構える。戦闘体制に入った俺を嬉しそうな顔で見るセキア、大剣を片手でブンブンっと二回振り間合いを詰めてくる。小手調べなのか軽い斬り込み、俺にとっては必殺の斬り込みになるのだが、を繰り出してくる。俺はそれを回避、すかさずカウンタースラッシュ、流石に身体に当てれないので大剣へと叩き込む。あわよくば大剣を手放さないかなぁと思ったけど微動だにせず。そのまま振るわれた大剣をバックステップでかわす。
更に二度三度と斬りかかってくるがその全てをヒラリヒラリと回避し、その都度大剣へとカウンターを放つ。
少しセキアがイライラしてきたのか、大剣での攻撃だけでなく蹴りや拳での攻撃も織り混ぜてくる。
大剣を振り下ろし続け様に左のストレート、俺は鉄剣の腹で受けるがその威力に少し飛ばされる。着地した衝撃が骨の折れている左腕へと伝わり痛みに声を上げ、隙ができる。
セキアは俺の隙を見て大剣コンボの体制に入る、丁度良い距離、丁度良い隙。つい練習しているコンボを撃ちたくなるこの間。
俺の狙い通りに上段からの振り下ろし、ちゃんとコンボを発動できている。しかし誘われた技は俺へとは当たらず地面をえぐるのみ。
コンボを放ったセキアの隙を見逃さず、技後の硬直で動けないセキアの肩へと右手を置いた。
「封印術!」
スキル【封印術】を発動、10分は必用ないと思い3分の封印。右手が光ると、セキアの赤いオーラが消え、姿が元へと戻った。
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