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第三話 ゲーム開始?
しおりを挟むざっぱーん!
海岸の砂浜に一人の全裸男が立っていた。
よく見るとその肌や髪の毛は土や砂などでできていることがわかる。
そう、ゴーレムマスターとなったアキラ、つまり俺だ。
俺は海岸近くの森に生まれた。
初めは戸惑ったが本能で理解した。
そして体を構築し、波の音に惹かれてここにきた。
生み出した眷属達の訓練も兼ねてこの海岸を調べさせ、海を眺めながらしばし考える。
「なんで彼女は笑ってたり元気になったのかなー俺でもキモイと思ってるんだがいやーいい経験だったなかっこくずとじかっこ、まぁいい感じだったし良しとしよう。人の心はわからん、ありのままをうけいれるのだ。タクミは知らねぇな」
まぁ彼女があのまま生き残れるかといったら可能性は低いように思える。
もし生きていたら、彼女はとても優秀な女性だ。
惚れたのだ結婚を申し込もう。
いや、まずは交際からだな。
生きててくれ。
タクミはSランク……備えなければな。
平行世界の俺は何をしたんだか、混同すんなよな。
どうせタクミの妹を殺したとかそんな感じだろうか。
ロリコンにも反応してたし、考えたくないが平行世界の俺は欲に負けたのだろう、獣め。
うらやまけしからんなぁ! なんて。
ふざけてはいけないか、だがふざけたくもなる。
一緒にするなという怒りがあるから。
平行世界なら俺に罪はないだろう、どう考えても。
タクミは感情的にあれなのかな。
いやいや、俺がロリコンなのは事実だからな、区別をつけられないのか。
いつ女の子を襲うか怖いなんて考えているのかもしれない。
お前他の普通の男は女を襲うか考えたことあんのかよと言いたい。
ロリコンも同じだぞ、この野郎!
とは思うけどそれも違うか、やっぱりただ感情的に許せないなんてとこだろうかな。
それとも平行世界間の繋がりなんてものを考えているのかもしれない。
そんな話は創作物では結構ある話だ。
あーーーーーー!人の心はわからない。
まぁこんな非現実的なことになっていること自体わからないし、なにもかもありえないな。
そもそも平行世界の俺と今の俺は完全なる別人だ、DNAは一緒かもしれないが……おっと、考えるだけ無駄か。
タクミの事は知らねえ!
イケメン野郎がーーーーー!
と言いながらこうして気にするのが俺の悪いところだ。
「ふぅ、結婚だな」
「はぁ……大丈夫ですか?」
いつの間にかそばには召喚した眷属が立っていた。
恥ずかしい。
ついつい念話でつぶやいてしまった。
念話の感覚も不思議なものだからなれないとな。
眷属の見た目は俺のように人間人間していない間接人形程度だ。
それは結構人間に似てるか、いや不気味である。
これは俺の生み出せるコアの出力が足りないのとわざわざ見た目に出力を持っていく利点がないからだ。
身長は170センチぐらいだ、多分。
「私語は慎みたまえ、コマンダー01、言ったはずだぞ」
彼女にはC01となずけた。
俺にネーミングセンスはないんだ。
「はっ! マイマスター!」
「よろしい、報告を」
「クリア完了しました! まぁこの海岸なーんもないんでこんなことしても正直無駄感……あ! す、すみません」
「いや、よい報告だ。三回目にして成功だな」
「え?、あ、はいマスター!」
「全員を呼ぶのだ」
「りょ、了解です!」
そう言うとコアの共鳴による通信を敬礼しながらC01は行った。
砂浜が波うち、砂の体を持った人型ゴーレムが3体姿を現した。
C01はこちらに向けて声を上げた。
正確には念話のようなものだが。
「S01、02、03索敵完了し、集合しました!」
「うん、よくできたな。以後このように我々は行動する。休め」
「マスター、ソルジャー02了解であります!」
真ん中に立っている若干女性っぽいフォルムのS02がそう言った。
「02ちゃんふざけすぎでござるな」
こちらはS03男性っぽいフォルムだ。
「03君は硬すぎだねぇ」
次にS01はなぜか胸がでかい。
「01殿はのんびりしすぎでござる」
「そこのところはどうでもいい、大事なのは効率と安全だ」
性格によって若干の姿が変わるのはまぁ当たり前なのかもしれんな。
「マスターは気にした方がいいと思う、何故か全裸だし、変態?」
「S02!思っても言っていいことと悪いことが!」
C01が俺を恐れてしかるが別にいい。
C01の前の個体をC01の目の前で殺したからな、その恐怖もあるのだろう。
生み出した眷属に自我があったからな、命令を本当に聞くのか確かめる必要があったんだ。
「構わん。正直なのはいいことだ。S02、人間じゃないのに気にしてたらそれこそおかしいぞ。裸じゃないコアを露出させてるわけじゃないからな」
堂々と言ってやる。
流石にコアを股間でブラブラ移動させる事は控えよう。
言う事を聞く確認はしたのだ。
こいつらにはなるべく考える力をつけてもらいたい。
俺一人の貧弱な発想では、すぐに殺されてしまいそうだ。
「そ、そうかな? 人間以外も服は着ると思うけど」
「そうだな。よく気付いたな。では俺は変態なのだろうな、気にするな」
「なるほど。了解であります!」
「正直マスターにはドン引きでござるな」
「まぁ、いいんじゃないかしらぁ~」
「お前ら、マスターになんて口を!」
正直誤解された感は否めんがまぁいいか。
これが俺が生み出した眷属たちだ。
俺の種族はゴーレムマスター、ゴーレムを生み出すことができる種族だ。
正確にはゴーレムコアだが、魔力を固形化し、特定の能力をもつコアを生み出すことができる。
不思議な感覚だが、自然に生み出すことができた。
疲労感が増してきたのでそれほど多くは作れなかった。
これは人間タイプのコアだったからなのか、コアの出力は上げれるのか、精神が宿ったからか、どんな能力を持たせられるか、色々検証しなければな。
銃などを再現できればいいんだが。
命令に対しては絶対服従であるが、大問題だ。
これからこの世界で生きていくために真っ先に生み出したが、少し不安になったので少しこの海岸で訓練を行ったわけだ。
ついつい考えごとをしてしまったがな。
海が綺麗なのが悪い。
さてこれから森に戻って探索だ。
山々に囲まれているような場所だ、森を抜け、山を登れればこの周囲の地形を理解できそうだが……森の中に文明があるかもしれないし。
探索の前に、森の歩き方を教えなければならないか、土中を進むのは森林では木々や落ち葉、何かの死骸やらで非効率だからな。
彼にもそんな余裕があるとは思えないが今こうしている間にもSランク野郎が俺を殺しにくるかもしれない。
別の種族だっているだろう。
そもそもこの世界がどんな世界なのかわからない。
せっかく生まれ変わったのだ、死後の世界は思ったものと違ったし、できるだけこの世界で生きていたいものだ。
「さて、任務だ」
「「了解!」」
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