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第四話 森を抜ければ
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山に向かって歩いていると、徐々に木々が薄くなっていき、道を発見した。
俺たちは進路を変更して、道の脇を茂みに隠れるように進んだ。
幸いにしてか不幸にしてか、何とも出会うことはなかった。
「着いたか、どうやら村のようだな」
木の壁で囲まれた村が見え、門の前には門番が2名立っていた。
皮鎧のようなものを着ていて帽子をかぶっている、それに何より武器を携帯している。
やはり兵士だろうか。
「どうしますか、隊長」
C01がそう言ってきた。
茂みを進みながらも俺が過ごしていた世界のことを少し話をしたらいつのまにか隊長と呼ばれるようになってしまった。
外部のものがいない時には好きにそうさせることにした。
自由にさせた方が戦闘力は上がることはわかっているしな。
さてさて話を戻して、
「中世のようだな。本当に異世界ファンタジーか」
木の壁で囲われていることといい、門の少し離れた場所とは言え隠れられる茂みがあるといい、中世っぽいな。
あと、門の前に立っている兵士はそれぞれ違った種族のように見える。
片方は犬耳が頭頂部から生えているようだし、片方はリザードマンのようにも見える。
「ふむ、偽装をといて話をしてみることにしよう」
「ええ、危なくないですか!私たち、一応異世界からの侵略者ということなんですよね」
「危険ではあるがマスターは頭おかしいでござるからな。なんとかなるかもしれないでござる」
散々な言い方だが、まぁ自称神さまには悪いが侵略者になる予定はないからな。
「まぁ危なくなったら逃げるからお前たちはここで偽装をといて待機しておいてくれ、あと話を合わせろよ」
「りょ、了解!」
俺は偽装をといて全裸のように見える姿になり、茂みから出て行く。
「おーい! ここはどこだー!あのクソ魔術師めー!! 俺の仲間はどこにいったー! おーい!」
そう叫びながら俺はひょろひょろ歩く。
「お、おい、あれを見ろ!」
「ん? どうした! ん!? おい! そこのお前! 止まれ!」
そう言って兵士達が俺に近づいてくる。
目と目があった瞬間に俺は腰を抜かし、叫ぶ。
「ん? ぎゃあーー!! 魔物だー! 殺されるーー!」
逃げようとするが腰が抜けて動けない、ふりをする。
「お、おい。お前さん俺たちゃ魔物じゃねぇぞ」
言葉が通じるぜ!
犬耳がそう言いながら悲しそうなのをあえて無視し、叫ぶ。
兵士2人は武器を構えてさらに近づいてきた。
そろそろ気づくか。
「っておい! お前、はだって、人間じゃねぇな!? 魔物か!」
リザードマンの方が叫んだ。
気づかれたか。
「はぁ!?俺のどこをどう見たら魔物に見えるっていうんだよ!」
「その砂の体だよ!人間に似せやがって! 魔物じゃないならお前何族だ見ない顔だな!」
「俺はれっきとしたゴーレム族だぁ! こんな喋る魔物がいるなんてここはどこなんだぁ! 俺の仲間はどこに行ったんだーあのクソ魔法使いただじゃおかんぞ!」
地団駄を踏みながら絶叫する。
全裸で叫ぶのはなかなか楽しいかもしれない。
「俺たちは魔物じゃねぇ!お前の方が魔物だろうが!」
「俺はれっきとしたゴーレム族だぞ!」
「ゴーレム族なんて聞いたことないぞ!」
そう延々と叫んだいるとしばらくして犬耳の兵士が間に入った。
兵士2人はコソコソと話し合ったあと、お互いに目をやり合いその後俺に向ける目が温かい目になった。
俺はいつでも体を砂にして逃げられるような心の準備をした。
ついでにサインを背中の形を変え後ろの茂みに送っておく。
が、緊張するのがマヌケなほど兵士達はすぐに武器を下ろして俺に話しかけてきた。
「わかった。どうやら混乱してるようだが、俺たちの街に入るのならばウォー様に話をしてもらう事になっている、来てもらおうか?」
王様? いきなり会える人じゃないだろ、と思ったがここは異世界だ。
不思議な政治体制なのかもしれない。
「わ、わかった。お前達は魔物じゃ、ないんだな? 」
怯えたふりを油断なく続ける。
「あぁ、そうだ。ようこそ、我ら人ならざるものの楽園、ウォーの街へ」
王の町とな。
村じゃなくて町だったか。
規模がわからんな。
そう言って犬耳の方が手を出して来たので握り返しておいた。
「マスター! マスター! どこですかー」
と、C01の大声が茂みから聞こえて来た。
空気の読める部下だな。
いい機転だ。
「こ、この声は!?」
と俺は急いだふりをして茂みに帰り、
「C01! C01! どこだー!」
「ここでーす! マスターー!」
「無事だったか、お前たち、会いたかったぞー!あのクソ魔術師の実験に付き合わされて気づいたらこんなところにいるなんて心細かったぞー」
「わ、私もです、マスタ~」
「こ、心細かったでござるー」
大根すぎるな、練習が必要か。
「な、なんだ! 増えたぞ」
「俺の仲間です」
警戒された俺たちは手かせをはめられ兵士に連れられて、王ではなくウォー様とやらに会う事となった。
いつでも砂になって逃げればいいやと思っていたがウォー様は山に住んでいるらしく、村を離れて俺たちは山の中腹の洞窟まで連れていかれた。
「で、こいつらが怪しいやつらか」
「はい!ウォー様」
「マ、マスター、俺たちはだ、大丈夫でござるかね」
S03がそう呟く。
俺は堂々と言ってやる。
「心配するな!俺も全くの予想外だ」
洞窟にいたのは前世で言うところのドラゴン、炎龍だった。
炎龍は俺たちをゆっくり見回した後。
俺に目を向けてきた。
砂の体でよかった。
生身だったら漏らしていた。
「ふむ、お前異世界人だな」
炎龍、ウォー様はそう言った。
俺たちは進路を変更して、道の脇を茂みに隠れるように進んだ。
幸いにしてか不幸にしてか、何とも出会うことはなかった。
「着いたか、どうやら村のようだな」
木の壁で囲まれた村が見え、門の前には門番が2名立っていた。
皮鎧のようなものを着ていて帽子をかぶっている、それに何より武器を携帯している。
やはり兵士だろうか。
「どうしますか、隊長」
C01がそう言ってきた。
茂みを進みながらも俺が過ごしていた世界のことを少し話をしたらいつのまにか隊長と呼ばれるようになってしまった。
外部のものがいない時には好きにそうさせることにした。
自由にさせた方が戦闘力は上がることはわかっているしな。
さてさて話を戻して、
「中世のようだな。本当に異世界ファンタジーか」
木の壁で囲われていることといい、門の少し離れた場所とは言え隠れられる茂みがあるといい、中世っぽいな。
あと、門の前に立っている兵士はそれぞれ違った種族のように見える。
片方は犬耳が頭頂部から生えているようだし、片方はリザードマンのようにも見える。
「ふむ、偽装をといて話をしてみることにしよう」
「ええ、危なくないですか!私たち、一応異世界からの侵略者ということなんですよね」
「危険ではあるがマスターは頭おかしいでござるからな。なんとかなるかもしれないでござる」
散々な言い方だが、まぁ自称神さまには悪いが侵略者になる予定はないからな。
「まぁ危なくなったら逃げるからお前たちはここで偽装をといて待機しておいてくれ、あと話を合わせろよ」
「りょ、了解!」
俺は偽装をといて全裸のように見える姿になり、茂みから出て行く。
「おーい! ここはどこだー!あのクソ魔術師めー!! 俺の仲間はどこにいったー! おーい!」
そう叫びながら俺はひょろひょろ歩く。
「お、おい、あれを見ろ!」
「ん? どうした! ん!? おい! そこのお前! 止まれ!」
そう言って兵士達が俺に近づいてくる。
目と目があった瞬間に俺は腰を抜かし、叫ぶ。
「ん? ぎゃあーー!! 魔物だー! 殺されるーー!」
逃げようとするが腰が抜けて動けない、ふりをする。
「お、おい。お前さん俺たちゃ魔物じゃねぇぞ」
言葉が通じるぜ!
犬耳がそう言いながら悲しそうなのをあえて無視し、叫ぶ。
兵士2人は武器を構えてさらに近づいてきた。
そろそろ気づくか。
「っておい! お前、はだって、人間じゃねぇな!? 魔物か!」
リザードマンの方が叫んだ。
気づかれたか。
「はぁ!?俺のどこをどう見たら魔物に見えるっていうんだよ!」
「その砂の体だよ!人間に似せやがって! 魔物じゃないならお前何族だ見ない顔だな!」
「俺はれっきとしたゴーレム族だぁ! こんな喋る魔物がいるなんてここはどこなんだぁ! 俺の仲間はどこに行ったんだーあのクソ魔法使いただじゃおかんぞ!」
地団駄を踏みながら絶叫する。
全裸で叫ぶのはなかなか楽しいかもしれない。
「俺たちは魔物じゃねぇ!お前の方が魔物だろうが!」
「俺はれっきとしたゴーレム族だぞ!」
「ゴーレム族なんて聞いたことないぞ!」
そう延々と叫んだいるとしばらくして犬耳の兵士が間に入った。
兵士2人はコソコソと話し合ったあと、お互いに目をやり合いその後俺に向ける目が温かい目になった。
俺はいつでも体を砂にして逃げられるような心の準備をした。
ついでにサインを背中の形を変え後ろの茂みに送っておく。
が、緊張するのがマヌケなほど兵士達はすぐに武器を下ろして俺に話しかけてきた。
「わかった。どうやら混乱してるようだが、俺たちの街に入るのならばウォー様に話をしてもらう事になっている、来てもらおうか?」
王様? いきなり会える人じゃないだろ、と思ったがここは異世界だ。
不思議な政治体制なのかもしれない。
「わ、わかった。お前達は魔物じゃ、ないんだな? 」
怯えたふりを油断なく続ける。
「あぁ、そうだ。ようこそ、我ら人ならざるものの楽園、ウォーの街へ」
王の町とな。
村じゃなくて町だったか。
規模がわからんな。
そう言って犬耳の方が手を出して来たので握り返しておいた。
「マスター! マスター! どこですかー」
と、C01の大声が茂みから聞こえて来た。
空気の読める部下だな。
いい機転だ。
「こ、この声は!?」
と俺は急いだふりをして茂みに帰り、
「C01! C01! どこだー!」
「ここでーす! マスターー!」
「無事だったか、お前たち、会いたかったぞー!あのクソ魔術師の実験に付き合わされて気づいたらこんなところにいるなんて心細かったぞー」
「わ、私もです、マスタ~」
「こ、心細かったでござるー」
大根すぎるな、練習が必要か。
「な、なんだ! 増えたぞ」
「俺の仲間です」
警戒された俺たちは手かせをはめられ兵士に連れられて、王ではなくウォー様とやらに会う事となった。
いつでも砂になって逃げればいいやと思っていたがウォー様は山に住んでいるらしく、村を離れて俺たちは山の中腹の洞窟まで連れていかれた。
「で、こいつらが怪しいやつらか」
「はい!ウォー様」
「マ、マスター、俺たちはだ、大丈夫でござるかね」
S03がそう呟く。
俺は堂々と言ってやる。
「心配するな!俺も全くの予想外だ」
洞窟にいたのは前世で言うところのドラゴン、炎龍だった。
炎龍は俺たちをゆっくり見回した後。
俺に目を向けてきた。
砂の体でよかった。
生身だったら漏らしていた。
「ふむ、お前異世界人だな」
炎龍、ウォー様はそう言った。
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