SF(すっごいファンタジー)の世界の宇宙船に転生する話

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ファーストコンタクト(まるでゴブリンに襲われる馬車と出会うように)

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「落ちてるぅー!! 」

どうもキューブ0歳です。僕、俺、私、それともミー、キュー、船になったというわけで一人称にも困るけれど、俺は今異世界に生まれて、落ちている。

うん、一人称は変わらず俺にしよう。

元は人間だけれど今は宇宙船。
宇宙にある物体は重力に引かれて落ち続けてるのを皆さんご存知だろう。
空気抵抗なんてものはなくひたすら進み続ける状況で重力に引かれて落ち続けるそれが円軌道……人間の感覚ではよくわからなくてもこの船の感覚でそれが俺にはよくわかる。

そして人間の頃と比べるとその感覚は非常に素晴らしいすぎるほどのもので、宇宙空間を高速で動いていることがわかるのだ。

俺もまた宇宙空間に宇宙船という物体として生まれ、そして重力に引かれて落ちているのがわかるのだ。

大事なことなので何回か繰り返してしまったな。

そんな状況の中で何がいるかわからないなりに情報がなければ何をして良いものかもわからないので周囲をスキャンしてみた。

どうやら俺は地球に似てる青い惑星の重力圏ギリギリを周回する軌道にいるらしい……このままだとこの惑星を離れて太陽によく似た恒星の重力圏に移ってしまいそうだ。

地球によく似た惑星の周りは小惑星が多いようだな。
惑星には土星の輪のようなものがあるのだ。

地球のように緑と青の惑星で周りを土星の輪のようなリングがある。
とても幻想的な星だ。
しかも惑星から数本の柱が立っていて宇宙ステーションらしきものが見える。
軌道エレベーターか何かだろう。

あそこに行ってみるとしよう。何かしら生命体が居るだろうし。
さらに近づければ船とかもみれるだろうか。
ただここからだと何かのデブリや土星の輪のようなものがあの星を覆っていてあまりよく見えない。

一応エネルギーを節約する為に現状の軌道から魔導スラスターで減速してあの惑星の低周回軌道へと軌道変更を行う。
もちろんリングやデブリを避けられそうなコースであの惑星の低高度へ落ちるようにするんだ。
もし低高度であの星から攻撃を受けても加速した状態では速度差ですぐには追って来れないはずだ。
さらには惑星に接近してもし攻撃を受けたらそのまま加速すれば惑星を離れる頃にはこの惑星の重力圏を抜ける軌道になっているという寸法だ。
最悪転移魔法を使ってもいいしな。

減速噴射終了から数十分後。

徐々に星の重力に引かれて加速している。

そして暇だ。
いや、確認する事は沢山あるな。
未知の宇宙に恐怖どころかワクワクしてるし自分の体が宇宙船になった事に動じてもいないし。

ってな訳で俺は生まれ変わったわけだ。
何かしら精神に影響があるみたいだが……でも当然か、影響してなかったら今頃この体を冷たく感じるかこの宇宙空間に精神崩壊してるな……今の精神状態はギリセーフ?

改めて状況を確認すると減速した事で惑星近くに落ちる軌道になってこのままいけば星の周りを一周してまたここに戻ってこれる軌道だな。
船内のエネルギーチャージは15%ほど、まぁ惑星に着く頃には50%ぐらいになってるだろう。
エネルギーを全部使えば惑星に直行して上空で減速なんてことも出来そうだけど
軌道マニューバを使ってエネルギーを節約して備えたほうがいいだろう。
武装だけでなく転移魔法やホログラムアーマにも使えるエネルギーを備えていた方が安心だ。

とりあえず惑星近くまで落ちていくまで暇だからステータスでももう一回見よう。

ステータスオープン!

これは!

名前 キューブ
年齢 0
種族 船体ナノマシンLv1
HP:100% 
MP:75%
スキル
【修理Lv1】【製造Lv1】【性能向上Lv1】
所有船舶
旗艦【キューブ】
船体:ナノマシン集合体
兵装1:アンチシップビームLv3
防御1:アンチウェポンシールドLv3
防御2:ホログラムアーマーLv1(主機出力不足)
主機関:魔導コアLv1
補助機関:マナバッテリーLv1
通信:マナマテリアルLv1
推進:マナスラスターLv1
特殊1:マジックジャンプLv1(主機出力不足)
特殊2:ナノマシンlv1
発動ユニークスキル
【分散配置】
効果:機能破損確率と性能を低下する。

「なんぞこれー! ステータスなのに具体的な数値がないんですがそれは!」

あの神様のところでみたのと色々変わっててびっくりした。

力とか敏捷とかそんな能力値はなくてHPとMPしかないし。
あとはスキルと兵装レベル。

転生だし魔法の匂いもあるからもしかしてと思ったけれどこんな感じなのか。

などと考えていると近くで魔力の爆発を感知した。

デブリだと思ってたんだけど、爆発の方向をよくよくみてみると艦隊が戦っていた。

砲塔が火を吹き、なにかの生命体っぽいものを攻撃しているのが見える。
と言ってもあまり良く見えないため実際は違うかもしれない。

戦闘する集団との相対速度を算出してみればかなりの速度があった。

こちらは低軌道に向かっていて、あちらは高軌道に向かう軌道を描いていた。

ホログラムアーマーやジャンプマジックを無理やり使用する出力もなくなるが俺はスラスターを吹かして、戦闘する集団へと相対速度を合わせることにした。

ファーストコンタクトというやつだな。

まるでゴブリンに襲われる馬車を助けるようなものだなと俺は前世の記憶を思い出して緊張を誤魔化した。

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