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お茶会と母の思惑
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フローレンスが14歳の誕生日を迎えると、母親が綺麗に着飾ったフローレンスをあちこちのお茶会に連れて行くようになった。以前から、フローレンスも薄々勘付いていたことだったが、どうやらこの母親は、将来フローレンスに婿を取らせフーバート侯爵家を継がせようと考えているらしい。
母親は、行く先々のお茶会で、フローレンスと近い年齢の令息と顔合わせをさせようとしていた。主な相手は、高位貴族の次男だったり三男だったが、向こうも侯爵家に入るチャンスと考えているようで、両家の見え透いた下心にフローレンスは鳥肌が立った。フローレンスは、もちろんそんな相手に侯爵家を渡すつもりなどないし、自分が侯爵家を継ぐつもりもない。フーバート侯爵家の嫡男はシオンなのだ。
「へぇー、そうなんですの・・・。そんなつまらない自慢話ばかりされても、元平民の私には、さっぱり理解できませんわ。なにせ、私はあの下賤な下町出身者でございますからね。貴方様のような高貴なお貴族様とこうしてお話させていただくなんて罰が当たってしまいますわ。おほほ、申し訳ありませんが、身分が釣り合わないということで。これで失礼いたしますわ。」
「あら、まあ、これは失礼いたしました。忘れておりましたが、わたくし、本日はとても機嫌が悪いのでしたわ。機嫌が悪いと、こうして周りの人間に八つ当たりをするような人間でございますのよ。ふふふ、早い段階でわたくしの本性に気が付かれて命拾い致しましたね。そんな訳で本日は失礼いたしますわ。ごきげんよう。」
「あら、まあ、ですが、このような可愛らしい品は、わたくしには似合いませんわ。ご覧になって、このキツイ顔。キツイのは顔だけではなく性格もですのよ。ふふ、内面が顔に現れるって話、きっとあれは本当のことなんでしょうね。私に似合う品は、そうですね・・・・・魔物のブローチとか? ・・・・・かしらね。うふふ、そんな訳でこれを頂くわけにはまいりません。どうかわたくしではない可愛らしいご令嬢にでも差し上げてくださいませ。わたくしと釣り合う方など魔物くらいのものでしょうから。では失礼いたします。」
フローレンスは、母親の思惑とは裏腹に、お茶会の度に、あの手この手で感じの悪い令嬢を演じ、相手に嫌われるよう努めた。決してフローレンスの演技が素晴らしい訳ではない。所詮は、世間知らずの少女の考えること。大半が本からの受け売りだった。しかし、その高圧的な外見と、下手くそで的外れな演技にまんまと騙されて 「嫌な令嬢」 だと思い込んでしまうのも、また世間知らずの可愛らしい少年達なのだった。
ただでさえ元平民で良い噂などなかったフローレンスが、この演技の為に、更に評判を落としていくのに時間はかからなかった。顔合わせの度に、相手から良い顔をされない母親は、フローレンスにあれこれ注意しながら毎回イライラを募らせていたが、当のフローレンスにしてみれば、自分の演技に陶酔し、帰る度にシオンに向かって、今日の演技の素晴らしさを自慢げに話すのだった。
シオンは、綺麗に着飾った姉が帰ってくるのを、毎回自分の部屋で、落ち着きなく待っていた。
「姉さん! 今日の相手は誰だったの? どんな人だった? 姉さんはその人をどう思ったの? ねぇ、二人っきりで会ったの? どんな話をしたの? ちゃんと断った? 」
お茶会の後、フローレンスがシオンの部屋を訪ねると、毎回シオンはその日の出来事を細かく質問してくる。フローレンスとしては、相手の様子などよりも、今日の演技を細かく説明したいところだけど、シオンがあまりにも真剣な顔で聞いてくるので、困った顔をしながらも、一つ一つシオンの質問に答えていくのだった。
シオンは将来この家を継ぐ為に、フローレンスと共に毎日寝る時間を削ってまで勉強をしている。シオンもきっと自分と同じように、見ず知らずの他人になんて横取りされたくないと思っているのだろう。そう考えたフローレンスが、シオンを安心させる為に、自分がいかに相手に嫌われることに成功したかを、必ず話の最後に付け足すのだが、シオンの表情はフローレンスが期待する笑顔にはならないのだった。
(シオン、ごめんね。きっと頼りない私を心配してくれているのね・・・・・。)
最近は、フローレンスがこうして自分の力不足を感じる場面が多くなってきた。シオンの成長と共に増える食事量を、今までのようなやり方では、どうしても満足するほど増やしてやることができないのだ。シオンの食事は、一日三回メイドが部屋に運んでくる。しかし、その量も内容もとても粗末な物だった。成長期のシオンには、とても足りるものではないのだ。今までは、フローレンスの持ち込むお菓子や夜食などの軽食で補っていたが、今では、どう見ても足りていない。それでもシオンは、文句も言わずありがとうと感謝してくれるが、フローレンスとしては早く何とかしなくてはと、常に頭を悩ませていた。
それと同じように、シオンの身に付けている物にも限界がきていた。日に日に丈の短くなる洋服を窮屈そうに身に付けているし、部屋に閉じ込められている者には必要ないと思われているのか、シオンが履ける靴は今や一足もないのであった。しかし、フローレンスが一番困っているのは、シオンの勉強だった。フローレンスがいくら頑張ったところで、幼い頃から勉強ばかりしていたシオンとは頭のレベルが違うのだ。どうにかして彼の疑問に答えようと、家庭教師に答えを求めるも、その前の段階が解っていないことを見透かされてしまうと、どうしても肝心なところまで進まないのだ。シオンに教えてあげるどころか、逆に教わって足を引っ張っている状態だった。
フローレンスには、早急に解決しなくてはいけない問題が山積みだというのに、その日はまた、能天気な母親に連れられて、時間の無駄でしかないお茶会へと向かっていた。
「今日、あなたに会わせたい令息はね、ルーベルト様って言ってね、スコット伯爵家の次男よ。あなたより二つ年下だけれど、スコット伯爵家は昔から名の知れた名家だし、我が侯爵家に入ってもらうにはとても良い相手だと思うわ。いい?フローレンス。今日こそはふざけた態度はおやめなさいよ。」
今日こそは!と、鼻息荒く迫って来る母親に白い目を向けたフローレンスは、 「はい」 と返事をしながらも、馬車の窓から見える景色を見ながら、この景色をシオンに見せてあげたら、どんな顔で喜ぶのだろうと想像していた。
お茶会が始まると、さっそく母の言っていたルーベルト・スコットとの顔合わせが始まった。フローレンスは、いつものように、終始感じの悪い令嬢を演じていた。まだ12歳の少年に向かって威圧的な視線を容赦なく注いでやると、たいした会話をすることもなく、ルーベルトはさっさとフローレンスの前から消えてくれた。
「ふぅー・・・。すぐに居なくなってくれて良かった。まだ12歳ですものね。シオンよりも年下だわ・・・。さすがの私も、傷つける事は言いたくないわ・・・。」
フローレンスは、ルーベルトの背中を見送った後、誰も居ない庭園のベンチに座り、晴天の青空を仰ぎながらひとり呟いた。
その時、フローレンスのすぐ背後からパキっと木の枝を踏んだような音がして驚いて振り返ると、先ほど離れて行ったルーベルトによく似た少年が、フローレンスをじっと見つめて立っていた。
母親は、行く先々のお茶会で、フローレンスと近い年齢の令息と顔合わせをさせようとしていた。主な相手は、高位貴族の次男だったり三男だったが、向こうも侯爵家に入るチャンスと考えているようで、両家の見え透いた下心にフローレンスは鳥肌が立った。フローレンスは、もちろんそんな相手に侯爵家を渡すつもりなどないし、自分が侯爵家を継ぐつもりもない。フーバート侯爵家の嫡男はシオンなのだ。
「へぇー、そうなんですの・・・。そんなつまらない自慢話ばかりされても、元平民の私には、さっぱり理解できませんわ。なにせ、私はあの下賤な下町出身者でございますからね。貴方様のような高貴なお貴族様とこうしてお話させていただくなんて罰が当たってしまいますわ。おほほ、申し訳ありませんが、身分が釣り合わないということで。これで失礼いたしますわ。」
「あら、まあ、これは失礼いたしました。忘れておりましたが、わたくし、本日はとても機嫌が悪いのでしたわ。機嫌が悪いと、こうして周りの人間に八つ当たりをするような人間でございますのよ。ふふふ、早い段階でわたくしの本性に気が付かれて命拾い致しましたね。そんな訳で本日は失礼いたしますわ。ごきげんよう。」
「あら、まあ、ですが、このような可愛らしい品は、わたくしには似合いませんわ。ご覧になって、このキツイ顔。キツイのは顔だけではなく性格もですのよ。ふふ、内面が顔に現れるって話、きっとあれは本当のことなんでしょうね。私に似合う品は、そうですね・・・・・魔物のブローチとか? ・・・・・かしらね。うふふ、そんな訳でこれを頂くわけにはまいりません。どうかわたくしではない可愛らしいご令嬢にでも差し上げてくださいませ。わたくしと釣り合う方など魔物くらいのものでしょうから。では失礼いたします。」
フローレンスは、母親の思惑とは裏腹に、お茶会の度に、あの手この手で感じの悪い令嬢を演じ、相手に嫌われるよう努めた。決してフローレンスの演技が素晴らしい訳ではない。所詮は、世間知らずの少女の考えること。大半が本からの受け売りだった。しかし、その高圧的な外見と、下手くそで的外れな演技にまんまと騙されて 「嫌な令嬢」 だと思い込んでしまうのも、また世間知らずの可愛らしい少年達なのだった。
ただでさえ元平民で良い噂などなかったフローレンスが、この演技の為に、更に評判を落としていくのに時間はかからなかった。顔合わせの度に、相手から良い顔をされない母親は、フローレンスにあれこれ注意しながら毎回イライラを募らせていたが、当のフローレンスにしてみれば、自分の演技に陶酔し、帰る度にシオンに向かって、今日の演技の素晴らしさを自慢げに話すのだった。
シオンは、綺麗に着飾った姉が帰ってくるのを、毎回自分の部屋で、落ち着きなく待っていた。
「姉さん! 今日の相手は誰だったの? どんな人だった? 姉さんはその人をどう思ったの? ねぇ、二人っきりで会ったの? どんな話をしたの? ちゃんと断った? 」
お茶会の後、フローレンスがシオンの部屋を訪ねると、毎回シオンはその日の出来事を細かく質問してくる。フローレンスとしては、相手の様子などよりも、今日の演技を細かく説明したいところだけど、シオンがあまりにも真剣な顔で聞いてくるので、困った顔をしながらも、一つ一つシオンの質問に答えていくのだった。
シオンは将来この家を継ぐ為に、フローレンスと共に毎日寝る時間を削ってまで勉強をしている。シオンもきっと自分と同じように、見ず知らずの他人になんて横取りされたくないと思っているのだろう。そう考えたフローレンスが、シオンを安心させる為に、自分がいかに相手に嫌われることに成功したかを、必ず話の最後に付け足すのだが、シオンの表情はフローレンスが期待する笑顔にはならないのだった。
(シオン、ごめんね。きっと頼りない私を心配してくれているのね・・・・・。)
最近は、フローレンスがこうして自分の力不足を感じる場面が多くなってきた。シオンの成長と共に増える食事量を、今までのようなやり方では、どうしても満足するほど増やしてやることができないのだ。シオンの食事は、一日三回メイドが部屋に運んでくる。しかし、その量も内容もとても粗末な物だった。成長期のシオンには、とても足りるものではないのだ。今までは、フローレンスの持ち込むお菓子や夜食などの軽食で補っていたが、今では、どう見ても足りていない。それでもシオンは、文句も言わずありがとうと感謝してくれるが、フローレンスとしては早く何とかしなくてはと、常に頭を悩ませていた。
それと同じように、シオンの身に付けている物にも限界がきていた。日に日に丈の短くなる洋服を窮屈そうに身に付けているし、部屋に閉じ込められている者には必要ないと思われているのか、シオンが履ける靴は今や一足もないのであった。しかし、フローレンスが一番困っているのは、シオンの勉強だった。フローレンスがいくら頑張ったところで、幼い頃から勉強ばかりしていたシオンとは頭のレベルが違うのだ。どうにかして彼の疑問に答えようと、家庭教師に答えを求めるも、その前の段階が解っていないことを見透かされてしまうと、どうしても肝心なところまで進まないのだ。シオンに教えてあげるどころか、逆に教わって足を引っ張っている状態だった。
フローレンスには、早急に解決しなくてはいけない問題が山積みだというのに、その日はまた、能天気な母親に連れられて、時間の無駄でしかないお茶会へと向かっていた。
「今日、あなたに会わせたい令息はね、ルーベルト様って言ってね、スコット伯爵家の次男よ。あなたより二つ年下だけれど、スコット伯爵家は昔から名の知れた名家だし、我が侯爵家に入ってもらうにはとても良い相手だと思うわ。いい?フローレンス。今日こそはふざけた態度はおやめなさいよ。」
今日こそは!と、鼻息荒く迫って来る母親に白い目を向けたフローレンスは、 「はい」 と返事をしながらも、馬車の窓から見える景色を見ながら、この景色をシオンに見せてあげたら、どんな顔で喜ぶのだろうと想像していた。
お茶会が始まると、さっそく母の言っていたルーベルト・スコットとの顔合わせが始まった。フローレンスは、いつものように、終始感じの悪い令嬢を演じていた。まだ12歳の少年に向かって威圧的な視線を容赦なく注いでやると、たいした会話をすることもなく、ルーベルトはさっさとフローレンスの前から消えてくれた。
「ふぅー・・・。すぐに居なくなってくれて良かった。まだ12歳ですものね。シオンよりも年下だわ・・・。さすがの私も、傷つける事は言いたくないわ・・・。」
フローレンスは、ルーベルトの背中を見送った後、誰も居ない庭園のベンチに座り、晴天の青空を仰ぎながらひとり呟いた。
その時、フローレンスのすぐ背後からパキっと木の枝を踏んだような音がして驚いて振り返ると、先ほど離れて行ったルーベルトによく似た少年が、フローレンスをじっと見つめて立っていた。
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