5 / 55
冷たいスープとシオンの涙
しおりを挟む
その晩、邸が静まり返るのを待って、フローレンスはシオンの部屋に向かった。ノックはせず、音を立てないようにそおっとドアを開けると、ベッドの中で熱にうなされ苦しそうなシオンの顔が目に入った。持ってきたバスケットを机の上に置くと、首筋の汗を軽く拭き、額のタオルを冷えたものに取り換えた。バスケットの中からゴソゴソ物を取り出していると、物音で起こしてしまったのか、目を覚ましたシオンが、じっとこちらを見ていた。
「シオン、ごめんなさい。起こしてしまったわね。まだ熱があるみたいだけど何か食べれそうかしら・・・。少しでも食べて、薬を飲みましょう?」
「姉さん・・・ありがとう。」
フローレンスは、ベッドから起き上がろうとしたシオンの背を支えてクッションをあてがう。すると、シオンの体が汗でベトベトな事に気が付いた。
「シオン、少し寒いけど我慢できるかしら。汗がすごいから身体を拭いた方がいいわ。」
フローレンスは、素直に頷くシオンの服を脱がせてテキパキと身体をふいてゆく。シオンの身体はまだ熱を持っているせいか、ひどく熱かった。新しい服を着せると、バスケットから蜂蜜とレモンのジュースを取り出してシオンに飲ませた。
「本当は温かいものを食べさせてあげたいんだけど・・・・・・。こんなものしか持ってこれなくてごめんね・・・・・。」
そう言って申し訳なさそうに傍のテーブルに出した物を見てシオンは、可笑しそうに笑った。
「ははは、姉さん、よく零さないでここまで持ってこれたね。」
フローレンスは、「まあ、これくらいなら平気よ。」 と言って、薄く切ったパンを取り出すと野菜がたくさん入ったスープ皿の横に置いた。次にマッシュポテトを出すと、
「食欲がない時は、パンをスープに浸すと食べやすいと思って夜食に頼んだんだけど・・・・・、こんなに冷めてしまっては身体が冷えてしまいそうね・・・・・。」
と、情けない顔でシオンに謝った。
「姉さん。お願いだからそんな顔しないで。申し訳ないのは、いつだって僕の方だよ。いつも姉さんに迷惑かけてばかりで、僕は何も姉さんの役に立てていないのに・・・。いつだって僕は姉さんに助けてもらってばかりだ。僕のせいで姉さんはいつだって苦労して・・・。僕は、自分が本当に情けなくて・・・。僕なんて本当は――――」
「シオン! 駄目!! それ以上は姉さん、聞きたくない! 何の役にも、なんて言わないで。シオンは私に勉強を教えてくれてるわ。頭の悪い私を馬鹿にもせず、何度も何度も・・・。私のような頭の悪い人間は、いくら家庭教師の先生が就いたところで駄目なものは駄目なのよ。それでもここまで頑張ってこれたのは、シオンが私を見捨てないでいてくれたおかげじゃない。それに、あなたは私の唯一の家族よ。血は繋がってなくても、私にはシオンしかいない。あなたは、自分が役に立てないって言うけど、私の傍に居てくれるだけで、弟でいてくれるだけで、こんなに私を幸せにしてくれているわ。お願いよ、私のやってることで心を痛めないで。弟のあなたに、こうしてお節介を焼くことが私の喜びなんだから。」
「・・・姉さん・・・・。」
「さあ、早く食べて薬を飲まなくちゃね。」
「うん。早く治さないとね。」
「・・・シオン? やだ、泣かないで・・・。」
パンを冷たくなったスープに浸し、一口食べたシオンの目から次々と涙が零れている。慌てたフローレンスが、おでこを冷やしていたタオルでそっとシオンの目元を拭う。
「シオン、シオン・・・・・。泣かないで? 大丈夫だから、ね? 私が勝手にシオンを護りたくてやってることだから。 これは、私がシオンのことを大好きだからなのよ? だから、自分を責めないで。ねえ、本当よ? だからなにも心配しないで、シオン。」
「でもっ・・・、いつも姉さん、僕の為に・・・、うっ・・・、だって、姉さん一人がいつも悪者になって・・・・ひっ・・・全部、ぼ、僕の為にっ・・・」
熱を出し、心も身体も弱っているシオンが、声を震わせて泣いていた。フローレンスは、シオンをそっと抱きしめると静かな声で話始めた。
「ねぇ、シオン、聞いて? 前に私が言ったこと覚えてる? 私とあなたが、こうしてこっそり会うようになった時のこと。あの時も、今と同じ理由でシオンは泣いていたわね・・・・・・。」
シオンは、当時を思い出した。
「・・・・・どうして、そんなに僕に優しくするの? ってやつ?」
「うふふ、そう。それ! 思い出した? その時私、言ったわよね? 私がシオンを助けてあげられるのは、私達が子供の今だけって。」
「大きくなったら、今度は僕が姉さんを助ける番だよってやつだよね。」
「そうよ。あなたは侯爵家を継ぐ人間よ。今は、お父様やお母様に何も言えないけれど、そんなのいつまでも続かない。貴方が大人になった時、このフーバート侯爵家の当主はシオンよ。私はこんなだから、良い嫁ぎ先に恵まれるなんて考えられないわ。だからシオンは、その時が来たら、困っている私を使用人でもいいから雇ってよ。ふふっ、これはね、子供のうちは私がシオンの役に立つように頑張るけれど、大人になったらシオンに助けてもらうっていう、私のズルい作戦なのよ。」
「・・・・・・・そうしたら、姉さんとずっと一緒に居られる?」
「ええ。私はシオンに見捨てられたら生きて行けないもの。うふふ、シオンが嫌だって言っても、しがみ付くわよ? だからシオンは私の作戦にまんまと引っ掛かってるんだから、私に迷惑が掛かってるなんて思わなくていいの。」
「姉さん・・・・・・。大人になっても、本当に一緒に居てくれるの?」
フローレンスは、上目遣いで不安そうに見つめてくるシオンの頭を優しく撫でながら、安心させるように、にっこり微笑んで言った。
「私が困っていたら助けてよね。」
それから数日後には、無事シオンの体調も戻り普通の生活が戻って来た。シオンが熱にうなされている間、フローレンスは、人目を避けながら一日に何度も様子を見に行った。度々、人気のないキッチンに忍び込んでシオンに差し入れをしていたのだが、なぜか子供が見つけやすい場所に必要な物が用意されている不思議に、フローレンスが気付くことはなかったし、夜中、シオンの眠りが深い時間になると、何者かがシオンの部屋に入って来て、シオンの体温を確認したり、飲み物や果物をフローレンスが用意したかのように無造作に置いておいたり、綺麗な衣類やタオルをこっそりとクローゼットの中に入れていたことに、子供のシオンが気付くことはなかった。
「シオン、ごめんなさい。起こしてしまったわね。まだ熱があるみたいだけど何か食べれそうかしら・・・。少しでも食べて、薬を飲みましょう?」
「姉さん・・・ありがとう。」
フローレンスは、ベッドから起き上がろうとしたシオンの背を支えてクッションをあてがう。すると、シオンの体が汗でベトベトな事に気が付いた。
「シオン、少し寒いけど我慢できるかしら。汗がすごいから身体を拭いた方がいいわ。」
フローレンスは、素直に頷くシオンの服を脱がせてテキパキと身体をふいてゆく。シオンの身体はまだ熱を持っているせいか、ひどく熱かった。新しい服を着せると、バスケットから蜂蜜とレモンのジュースを取り出してシオンに飲ませた。
「本当は温かいものを食べさせてあげたいんだけど・・・・・・。こんなものしか持ってこれなくてごめんね・・・・・。」
そう言って申し訳なさそうに傍のテーブルに出した物を見てシオンは、可笑しそうに笑った。
「ははは、姉さん、よく零さないでここまで持ってこれたね。」
フローレンスは、「まあ、これくらいなら平気よ。」 と言って、薄く切ったパンを取り出すと野菜がたくさん入ったスープ皿の横に置いた。次にマッシュポテトを出すと、
「食欲がない時は、パンをスープに浸すと食べやすいと思って夜食に頼んだんだけど・・・・・、こんなに冷めてしまっては身体が冷えてしまいそうね・・・・・。」
と、情けない顔でシオンに謝った。
「姉さん。お願いだからそんな顔しないで。申し訳ないのは、いつだって僕の方だよ。いつも姉さんに迷惑かけてばかりで、僕は何も姉さんの役に立てていないのに・・・。いつだって僕は姉さんに助けてもらってばかりだ。僕のせいで姉さんはいつだって苦労して・・・。僕は、自分が本当に情けなくて・・・。僕なんて本当は――――」
「シオン! 駄目!! それ以上は姉さん、聞きたくない! 何の役にも、なんて言わないで。シオンは私に勉強を教えてくれてるわ。頭の悪い私を馬鹿にもせず、何度も何度も・・・。私のような頭の悪い人間は、いくら家庭教師の先生が就いたところで駄目なものは駄目なのよ。それでもここまで頑張ってこれたのは、シオンが私を見捨てないでいてくれたおかげじゃない。それに、あなたは私の唯一の家族よ。血は繋がってなくても、私にはシオンしかいない。あなたは、自分が役に立てないって言うけど、私の傍に居てくれるだけで、弟でいてくれるだけで、こんなに私を幸せにしてくれているわ。お願いよ、私のやってることで心を痛めないで。弟のあなたに、こうしてお節介を焼くことが私の喜びなんだから。」
「・・・姉さん・・・・。」
「さあ、早く食べて薬を飲まなくちゃね。」
「うん。早く治さないとね。」
「・・・シオン? やだ、泣かないで・・・。」
パンを冷たくなったスープに浸し、一口食べたシオンの目から次々と涙が零れている。慌てたフローレンスが、おでこを冷やしていたタオルでそっとシオンの目元を拭う。
「シオン、シオン・・・・・。泣かないで? 大丈夫だから、ね? 私が勝手にシオンを護りたくてやってることだから。 これは、私がシオンのことを大好きだからなのよ? だから、自分を責めないで。ねえ、本当よ? だからなにも心配しないで、シオン。」
「でもっ・・・、いつも姉さん、僕の為に・・・、うっ・・・、だって、姉さん一人がいつも悪者になって・・・・ひっ・・・全部、ぼ、僕の為にっ・・・」
熱を出し、心も身体も弱っているシオンが、声を震わせて泣いていた。フローレンスは、シオンをそっと抱きしめると静かな声で話始めた。
「ねぇ、シオン、聞いて? 前に私が言ったこと覚えてる? 私とあなたが、こうしてこっそり会うようになった時のこと。あの時も、今と同じ理由でシオンは泣いていたわね・・・・・・。」
シオンは、当時を思い出した。
「・・・・・どうして、そんなに僕に優しくするの? ってやつ?」
「うふふ、そう。それ! 思い出した? その時私、言ったわよね? 私がシオンを助けてあげられるのは、私達が子供の今だけって。」
「大きくなったら、今度は僕が姉さんを助ける番だよってやつだよね。」
「そうよ。あなたは侯爵家を継ぐ人間よ。今は、お父様やお母様に何も言えないけれど、そんなのいつまでも続かない。貴方が大人になった時、このフーバート侯爵家の当主はシオンよ。私はこんなだから、良い嫁ぎ先に恵まれるなんて考えられないわ。だからシオンは、その時が来たら、困っている私を使用人でもいいから雇ってよ。ふふっ、これはね、子供のうちは私がシオンの役に立つように頑張るけれど、大人になったらシオンに助けてもらうっていう、私のズルい作戦なのよ。」
「・・・・・・・そうしたら、姉さんとずっと一緒に居られる?」
「ええ。私はシオンに見捨てられたら生きて行けないもの。うふふ、シオンが嫌だって言っても、しがみ付くわよ? だからシオンは私の作戦にまんまと引っ掛かってるんだから、私に迷惑が掛かってるなんて思わなくていいの。」
「姉さん・・・・・・。大人になっても、本当に一緒に居てくれるの?」
フローレンスは、上目遣いで不安そうに見つめてくるシオンの頭を優しく撫でながら、安心させるように、にっこり微笑んで言った。
「私が困っていたら助けてよね。」
それから数日後には、無事シオンの体調も戻り普通の生活が戻って来た。シオンが熱にうなされている間、フローレンスは、人目を避けながら一日に何度も様子を見に行った。度々、人気のないキッチンに忍び込んでシオンに差し入れをしていたのだが、なぜか子供が見つけやすい場所に必要な物が用意されている不思議に、フローレンスが気付くことはなかったし、夜中、シオンの眠りが深い時間になると、何者かがシオンの部屋に入って来て、シオンの体温を確認したり、飲み物や果物をフローレンスが用意したかのように無造作に置いておいたり、綺麗な衣類やタオルをこっそりとクローゼットの中に入れていたことに、子供のシオンが気付くことはなかった。
11
あなたにおすすめの小説
チョイス伯爵家のお嬢さま
cyaru
恋愛
チョイス伯爵家のご令嬢には迂闊に人に言えない加護があります。
ポンタ王国はその昔、精霊に愛されし加護の国と呼ばれておりましたがそれももう昔の話。
今では普通の王国ですが、伯爵家に生まれたご令嬢は数百年ぶりに加護持ちでした。
産まれた時は誰にも気が付かなかった【営んだ相手がタグとなって確認できる】トンデモナイ加護でした。
4歳で決まった侯爵令息との婚約は苦痛ばかり。
そんな時、令嬢の言葉が引き金になって令嬢の両親である伯爵夫妻は離婚。
婚約も解消となってしまいます。
元伯爵夫人は娘を連れて実家のある領地に引きこもりました。
5年後、王太子殿下の側近となった元婚約者の侯爵令息は視察に来た伯爵領でご令嬢とと再会します。
さて・・・どうなる?
※作者都合のご都合主義です。
※リアルで似たようなものが出てくると思いますが気のせいです。
※架空のお話です。現実世界の話ではありません。
※爵位や言葉使いなど現実世界、他の作者さんの作品とは異なります(似てるモノ、同じものもあります)
※誤字脱字結構多い作者です(ごめんなさい)コメント欄より教えて頂けると非常に助かります。
狂おしいほど愛しています、なのでよそへと嫁ぐことに致します
ちより
恋愛
侯爵令嬢のカレンは分別のあるレディだ。頭の中では初恋のエル様のことでいっぱいになりながらも、一切そんな素振りは見せない徹底ぶりだ。
愛するエル様、神々しくも真面目で思いやりあふれるエル様、その残り香だけで胸いっぱいですわ。
頭の中は常にエル様一筋のカレンだが、家同士が決めた結婚で、公爵家に嫁ぐことになる。愛のない形だけの結婚と思っているのは自分だけで、実は誰よりも公爵様から愛されていることに気づかない。
公爵様からの溺愛に、不器用な恋心が反応したら大変で……両思いに慣れません。
【完結】ジュリアはバツイチ人生を謳歌する
ariya
恋愛
エレン王国の名門貴族・アグリア伯爵家に嫁いだジュリア・アグリア(旧姓ベルティー)。
夫のアベル・アグリア伯爵は、騎士として王妃の護衛任務に没頭し、結婚翌日からほぼ別居状態。
社交界のパーティーでは妻のエスコートを代理人に任せ、父の葬儀にも顔を出さず、事務的な会話と手紙のやり取りだけの日々が続く。
ジュリアは8年間の冷遇に耐え抜いたが、ある朝の食事中、静かに切り出す。
「私たち、離婚しましょう」
アベルは絶句するが、ジュリアは淡々と不満を告げる。
どれも自分のしでかしたことにアベルは頭を抱える。
彼女はすでに離婚届と慰謝料の用意を済ませ、夫の仕事に理解を示さなかった「有責妻」として後腐れなく別れるつもりだった。
アベルは内心で反発しつつも、ジュリアの決意の固さに渋々サイン。
こうしてジュリア・アグリアは、伯爵夫人としての全てを置き去りにし、バツイチ人生を開始する。
異世界に喚ばれた私は二人の騎士から逃げられない
紅子
恋愛
異世界に召喚された・・・・。そんな馬鹿げた話が自分に起こるとは思わなかった。不可抗力。女性の極めて少ないこの世界で、誰から見ても外見中身とも極上な騎士二人に捕まった私は山も谷もない甘々生活にどっぷりと浸かっている。私を押し退けて自分から飛び込んできたお花畑ちゃんも素敵な人に出会えるといいね・・・・。
完結済み。全19話。
毎日00:00に更新します。
R15は、念のため。
自己満足の世界に付き、合わないと感じた方は読むのをお止めください。設定ゆるゆるの思い付き、ご都合主義で書いているため、深い内容ではありません。さらっと読みたい方向けです。矛盾点などあったらごめんなさい(>_<)
【完結】6人目の娘として生まれました。目立たない伯爵令嬢なのに、なぜかイケメン公爵が離れない
朝日みらい
恋愛
エリーナは、伯爵家の6人目の娘として生まれましたが、幸せではありませんでした。彼女は両親からも兄姉からも無視されていました。それに才能も兄姉と比べると特に特別なところがなかったのです。そんな孤独な彼女の前に現れたのが、公爵家のヴィクトールでした。彼女のそばに支えて励ましてくれるのです。エリーナはヴィクトールに何かとほめられながら、自分の力を信じて幸せをつかむ物語です。
【完結】小公爵様の裏の顔をわたしだけが知っている
おのまとぺ
恋愛
公爵令息ルシアン・ド・ラ・パウルはいつだって王国の令嬢たちの噂の的。見目麗しさもさることながら、その立ち居振る舞いの上品さ、物腰の穏やかさに女たちは熱い眼差しを向ける。
しかし、彼の裏の顔を知る者は居ない。
男爵家の次女マリベルを除いて。
◇素直になれない男女のすったもんだ
◇腐った令嬢が登場したりします
◇50話完結予定
2025.2.14
タイトルを変更しました。(完結済みなのにすみません、ずっとモヤモヤしていたので……!)
蝋燭
悠十
恋愛
教会の鐘が鳴る。
それは、祝福の鐘だ。
今日、世界を救った勇者と、この国の姫が結婚したのだ。
カレンは幸せそうな二人を見て、悲し気に目を伏せた。
彼女は勇者の恋人だった。
あの日、勇者が記憶を失うまでは……
妹の身代わりに殺戮の王太子に嫁がされた忌み子王女、実は妖精の愛し子でした。嫁ぎ先でじゃがいもを育てていたら、殿下の溺愛が始まりました・長編版
まほりろ
恋愛
国王の愛人の娘であるアリアベルタは、母親の死後、王宮内で放置されていた。
食事は一日に一回、カビたパンやまふ腐った果物、生のじゃがいもなどが届くだけだった。
しかしアリアベルタはそれでもなんとか暮らしていた。
アリアベルタの母親は妖精の村の出身で、彼女には妖精がついていたのだ。
その妖精はアリアベルタに引き継がれ、彼女に加護の力を与えてくれていた。
ある日、数年ぶりに国王に呼び出されたアリアベルタは、異母妹の代わりに殺戮の王子と二つ名のある隣国の王太子に嫁ぐことになり……。
「Copyright(C)2023-まほりろ/若松咲良」
※無断転載を禁止します。
※朗読動画の無断配信も禁止します。
※小説家になろうとカクヨムにも投稿しています。
※中編を大幅に改稿し、長編化しました。2025年1月20日
※長編版と差し替えました。2025年7月2日
※コミカライズ化が決定しました。商業化した際はアルファポリス版は非公開に致します。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる