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エピローグ

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 遡る事三ヶ月、国王の執務室にて、宰相とその娘、キャサリンの密談が執り行われていた。そう、全てはこの三人の思うがままに事が進んでいたのだ。

「陛下。キャサリンの名誉は決して傷付けないようにお願いしますよ。キャサリンも、無茶だけはしないでくれ」
「わかっています、お父様。人員配置も設備投資も問題ありません。しばらく観察してみたところ、件の男爵令嬢はさほど頭がキレる訳ではなさそうです。意外に早く片が付くかもしれません」
「しかしまあ。昔からどこか抜けていると思ってはいたが、まさかここまでとは。奴に任せたら、我が国は次代で滅びる事間違いなし、だな」
「そのために、我が娘がいるではありませんか」
宰相が得意気に言う。
「だが、本当に大丈夫か?キャサリン。我が息子との婚約は継続しても……」
「大丈夫ですわ、陛下。ジョン様の良いところは単純で扱いやすいところ。抜かりなく、手のひらで転がしてみせますわ」
ニコっと笑い、キャサリンは思った。
(どんな相手が出てきても、私の方が一枚上手、です)

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