天邪鬼と真正直

邪悪

文字の大きさ
上 下
15 / 15

15話・嫉妬1

しおりを挟む
ある朝のこと
俺はいつもより早く登校した。
この前は朝陽に勘違いされてめっちゃ殴られて頬が痛い...あいつ本当に女かよ...
ん?
するとそこには俺の彼女と俺の前の席の
谷本 大翔という男がいた。
こいつは俺と話すことがそんなに無い。
よく分からないがサッカー部で、まぁ...『イケメン』ってやつだ。こいつが何故いるのか分からんが、今から勉強する俺にとってワーワー騒がれるのだけはゴメンだ。

空「ど、どうしたらいいかな...」
と困った様子
 
大翔「こうしたらいいんじゃないかな?」
とニコニコしながら言う

勉強か?それならあいつに聞かねぇで俺に聞けばいいのに...

空「あー、そっか今度試してみるよ!」

いや、今試せよ...数学の公式や英語の単語はすぐ忘れることが多い。更に言えば人間の記憶能力なんて限られてるんだ。

空「あ、海人!...どこ見てるの?挨拶私にした?」
と疑問に思う顔で見てくる。

とっさに海人は言う
海人「空だ、今日はどんよりしてるなって」
今日の天気予報は雨だった
暗くてなんだか気分が悪い

空「私は元気だよ」

このくだり何回目だ...
いい加減飽きないのか?こいつは

海人「外の空だよ、馬鹿か」
といつもより冷たく放つ
自分でも冷たいなと思った。
なんでこんなにムカムカするんだろ

空「あーごめんごめん」
と申し訳ないといった感じで言った。

大翔「それは言い過ぎなんじゃないかな?海人君」
と真面目な顔でそう言った。

なんだこいつ
こいつに何がわかるんだよ、なんも知らねぇくせに。

海人「あーはいはい、分かりましたよ...2人で楽しく話してろよ...」
と言って席を立ち、教室から出た。

出たはいいもののどうすればいいのか分からない。
後ろから空の声が聞こえるが聞こえなかったことにしよう。
不思議となんだか腹が立つ。
きっと天気のせいに違いない。
しおりを挟む

この作品の感想を投稿する

1 / 5

この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!

もふもふ~レボリューション~

ファンタジー / 完結 24h.ポイント:0pt お気に入り:0

赤い糸のさきに

BL / 連載中 24h.ポイント:0pt お気に入り:36

私が生きているのは死ぬ勇気がないだけ

現代文学 / 完結 24h.ポイント:49pt お気に入り:2

目が覚めたらクレイジーサイコレズの吸血鬼が同衾していました。

大衆娯楽 / 連載中 24h.ポイント:0pt お気に入り:1

木野友則の悪意

ミステリー / 完結 24h.ポイント:0pt お気に入り:2

女騎士と鴉の秘密

恋愛 / 完結 24h.ポイント:7pt お気に入り:372

南雲くんはナルシストではない

青春 / 完結 24h.ポイント:0pt お気に入り:0

夜更けの帰宅

ホラー / 完結 24h.ポイント:0pt お気に入り:0

処理中です...