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第一章
責任
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大蛇が浄化されたあの日から、すでに二週間が過ぎた。
カイリ、時之介、柊が寝台を取り囲み、清流による医術の最中――
小花が目を覚ました。
薄く開けられた瞼の奥の黒目はゆらゆらと揺れ動き、なかなか視点が定まらない。
小花の目覚めと同じく皆を驚かせたのは、そこにいる誰よりも早く動いて、彼女の空いているもう片方の手を握りしめたのがカイリだった、ということである。
「小花!? 小花!! …………こんな目に合わせてごめん……こめん……」
両手でしっかりと小花の手を包み、強く握りしめる。時之介はカイリのすぐ隣に並んで自分の手をその上に重ね、柊も立ち上がってカイリの肩にそっと手を置く。清流はそんなカイリの姿にやや眉を下げて、小花へと視線を移した。
◇◇◇
小花が意識を取り戻してからも、カイリは毎日彼女のもとに通い続けた。
ただ、今までと違うのは、こまめに飲み水を運び、小花が食べづらそうな時は食事を口元に運んでやったりしているという点だろうか。
『重い物を持ってはいけませんよ』
一華に何度注意されても、カイリは体を拭くための水や布、タライの準備まで、それはそれは柊の出る幕がないほど甲斐甲斐しく動き回った。
柊は、兄である自分の役目が取られて初めこそメラメラとカイリに対抗意識を燃やしたが、大蛇との戦いで壊れた建物の瓦礫を撤去したりと彼自身やることが多く忙しい。
実際のところ、付きっきりで看病するというのは無理なことで、何より小花の表情を見てしまっては、もうカイリに任せるしかないと悟ったようだ。
そして、しばらく手厚い看病を受けていた小花だったが、今日はいつもと様子が違うように見える。部屋を訪れたカイリを、後ろめたそうな視線が追いかけていた。
「――ねえ、カイリ。お母さんの所にも通ってるんでしょ? 自分もケガしてるんだし、休める時にちゃんと休んだ方がいいよ」
「十分休んでるし、ケガなら大丈夫。優先的に医術や治療が受けれたおかげで、もう平気だから。母も動けるようになったし、俺のことは気にしなくていいよ」
いつものように淡々と話しているが、言葉に柔らかみを感じる。カイリは鉄器を手に取ると、湯呑みに白湯を注いで小花に手渡した。
「あれ? それって清流様が泰土のお店で買ってた湯沸かし鉄器?」
「うん。あの謳い文句、怪しくて信じてなかったけど、昨日師匠が作ってくれた白湯が本当においしくて借りてきた。小花も飲んでみて」
『湯沸かし鉄器』
確か謳い文句は『どんな水でも絶品の白湯! あなたも白湯作り名人』。数量限定の幻の鉄器という怪しい商品だ。
――昨日。
ドンドンドンドン!!
「カイリ! ちょっといいですか!?」
慌てた声と強めに叩かれる戸。
何かあったのかと、カイリは急いで戸を開けた。すると、そこには世紀の大発見でもしたかのような表情の清流が、白湯の入った湯呑みを持って立っていたのである。
「騙されたと思って一口飲んでみてください!」
息の上がった様子から、ここまで走ってきたのは明白。あれだけ強く戸を叩いていたにもかかわらず、白湯がこぼれていないのはさすが清流といったところか。カイリは変なところに感心しながら、興奮する清流に言われるまま白湯を飲んでみた。
「おいしい……」
「そ、そうでしょう!?」
清流のガラス玉のような灰色の瞳が、いつもに増して美しく輝く。
「時之介に柊殿、と、とにかく皆さんの分も準備してきます」
「師匠! ちょっと待ってください――」
その後、皆も「おいしい」と口を揃えて絶賛したため、本当にどんな水でもおいしいのかと、先ほど飲んだ井戸水のほかに、川の水、湧水と順番に試した結果、すべての白湯がまろやかな口当たりになり、この鉄器のすごさが証明されたのだった。
昨日、白湯を飲んだ『皆』の中に含まれていない小花は少し疑っているのか、湯呑みの中身をじっと見つめてからゴクっと一口飲み込んだ。
白湯のおいしさは証明済みだが、小花の反応が気になるカイリの心臓はいつもより早くなる。
「あっ! おいしい!」
くすくす笑う彼女の姿に、カイリの表情も自然と和らいだ。
「ねえ。こんなにおいしいなら、私も昨日飲みたかったな」
ドクン、と鼓動が跳ねる。
この少し拗ねた小花の言葉は、カイリの心音を先ほどよりも速く強くさせた。
「せ、清流様は、小花にも飲ませてあげるつもりだったよ……」
「その時、私寝てたのかな」
「違う」
じゃあなんで? と小花の目が訴えている。
「えっ……と、俺が、作って……小花に飲ませたかったから……」
小花のクルリと大きな瞳が、伏し目がちに赤面するカイリに釘づけになった。
小花は、飲むわけではないのに両手で持った湯呑みを口に当てて、「なんで昨日持ってきてくれなかったの?」ともじもじしながら問いかける。
「それは……みんなが集まってて、作ってるところ見られたくなかったっていうか……」
小花のために白湯を作っているとキョウや響に知られでもしたら……二人のニヤつく顔が目に浮かぶ。
(恥ずかしいからに、決まってる……)
カイリは照れ隠しから、前髪を指で摘んだ。
「そっか」
湯呑みを口元に当てたままの小花は、時々「ふふっ」と笑みをこぼしている。
「世の中にはさ、変わった物がいっぱいあるんだね。もっといろいろ知りたいな」
赤眼の村の中だけで育った小花。彼女にとって、知らない物を見たり食べたりすることは、人生においてとても重要なことだと言っても過言ではない。
――『海が見たい』
初めて会った日の夜、夢を語った小花の目の輝きをカイリは思い出した。
今回は、小花の命を賭けた行動によって大蛇を退治することができた。しかし、小花はすべてを失うところだったのだ。
カイリは自分の非力さに胸がつかえた。
(もっと……もっと強くならなくちゃいけない……)
「……小花、本当にすまなかった。浄化が無事に終わってたら、今頃お前は村に帰って海に行くことだってできたのに……早く良くなるように最善を尽くすから」
小花は湯呑みを口から離すと、両手でぎゅっと握りしめた。
「そんなに早く帰らなきゃダメ……かな」
「海を見るのがお前の夢だろ?」
俯いて寂しそうに呟いた小花は、カイリの返事を聞いた途端、今度は不満げに頬を膨らます。
「白湯ありがと」と言って湯呑みをカイリに突き返すと、頭まですっぽり布団の中に潜り込んでしまった。
何かまずいこと言ってしまったようだ……。
小花を怒らせてしまった。それはさすがに鈍いカイリでもわかる。ただ怒った理由がわからない。
「小花、ごめん。俺が悪かった」
「わかってないくせに……」
布団の中から、いじけた声が聞こえてくる。
先ほどの会話から推測すると……カイリは急いで考える。そしてピンときた。
(俺が小花を三堂から追い出そうとしてるように聞こえたか……?)
先ほどの会話をそう受け取ったのだと。
「ごめん。泰土が気に入ったなら気が済むまでいてもいいし。まだケガが治ってないのにごめんな」
「……」
ゆっくりと小花の頭が布団から出てきた。顔をすべて出さずに目の下まで布団を下げると、大きな瞳がカイリに向けられる。その目は、なんとなく納得した感じではないようだ。
「……しくないの?」
「ごめん、よく聞こえなかった。なんて言った?」
小花は細めた目をスッとそらしてしまった。そして小さな声でカイリに話しかけた。
「……まだここにいてもいい?」
「うん、いいよ」
とりあえず彼女の機嫌が直ればいいと、カイリは何度も頷く。
「あのね、あともう一つ」
小花の声色が変わった。
「次、大蛇のことで謝ったら怒るからね。ここに来る前に言ったはずだよ? 何があっても私が決めたことだからって。カイリのせいじゃないし、そんなに何度も何度も謝られたら、悪いことしたみたいで悲しくなっちゃうよ……」
「ごっ……」
カイリは出かかった言葉を飲み込んだ。小花は『ほらまた』と言いたげに眉を下げる。
「だからね……『ごめん』より『ありがとう』の方が嬉しいな」
布団から顔を全部出して、下から不安げにカイリを見上げた。
確かに小花が意識を取り戻してから、カイリたちは罪悪感から何度も謝ってしまっていた。しかし、小花の立場になって考えてみたら……小花はどんな思いでその言葉を聞いていただろう。
カイリたちが謝れば謝るほど、自分のとった行動が正しくなかったのかと悩み、また自分が傷ついたせいで皆に罪悪感を持たせてしまったと、そんな気持ちが彼女の中で膨らんでいたのではないか。
きっと皆の申し訳なさそうな顔を見るたびに、居心地の悪さを感じていただろう。
罪悪感から何度も何度も謝ること――カイリは自分のことしか考えていなかったと、ようやく気がついた。
今、小花が望んでいるのは『謝罪』ではなく『感謝』。
寝台の端に手を置いたカイリは、床に片膝をついて二人の距離を縮めた。
「小花」
柔らかく包み込むような声に名前を呼ばれ、小花の頬に赤みが増した。
「取り憑かれた母を助けてくれたこと。妖になってしまった父を浄化してくれたこと。それから、大蛇から多くの命を守ってくれたこと。どれもお前にしかできないことだった。今、俺がこうして生きているのは小花のおかげだよ」
感謝してもしきれない。
本当に本当に――
「ありがとう」
溢れる感謝の気持ちを、カイリは笑顔に乗せた。
カイリ、時之介、柊が寝台を取り囲み、清流による医術の最中――
小花が目を覚ました。
薄く開けられた瞼の奥の黒目はゆらゆらと揺れ動き、なかなか視点が定まらない。
小花の目覚めと同じく皆を驚かせたのは、そこにいる誰よりも早く動いて、彼女の空いているもう片方の手を握りしめたのがカイリだった、ということである。
「小花!? 小花!! …………こんな目に合わせてごめん……こめん……」
両手でしっかりと小花の手を包み、強く握りしめる。時之介はカイリのすぐ隣に並んで自分の手をその上に重ね、柊も立ち上がってカイリの肩にそっと手を置く。清流はそんなカイリの姿にやや眉を下げて、小花へと視線を移した。
◇◇◇
小花が意識を取り戻してからも、カイリは毎日彼女のもとに通い続けた。
ただ、今までと違うのは、こまめに飲み水を運び、小花が食べづらそうな時は食事を口元に運んでやったりしているという点だろうか。
『重い物を持ってはいけませんよ』
一華に何度注意されても、カイリは体を拭くための水や布、タライの準備まで、それはそれは柊の出る幕がないほど甲斐甲斐しく動き回った。
柊は、兄である自分の役目が取られて初めこそメラメラとカイリに対抗意識を燃やしたが、大蛇との戦いで壊れた建物の瓦礫を撤去したりと彼自身やることが多く忙しい。
実際のところ、付きっきりで看病するというのは無理なことで、何より小花の表情を見てしまっては、もうカイリに任せるしかないと悟ったようだ。
そして、しばらく手厚い看病を受けていた小花だったが、今日はいつもと様子が違うように見える。部屋を訪れたカイリを、後ろめたそうな視線が追いかけていた。
「――ねえ、カイリ。お母さんの所にも通ってるんでしょ? 自分もケガしてるんだし、休める時にちゃんと休んだ方がいいよ」
「十分休んでるし、ケガなら大丈夫。優先的に医術や治療が受けれたおかげで、もう平気だから。母も動けるようになったし、俺のことは気にしなくていいよ」
いつものように淡々と話しているが、言葉に柔らかみを感じる。カイリは鉄器を手に取ると、湯呑みに白湯を注いで小花に手渡した。
「あれ? それって清流様が泰土のお店で買ってた湯沸かし鉄器?」
「うん。あの謳い文句、怪しくて信じてなかったけど、昨日師匠が作ってくれた白湯が本当においしくて借りてきた。小花も飲んでみて」
『湯沸かし鉄器』
確か謳い文句は『どんな水でも絶品の白湯! あなたも白湯作り名人』。数量限定の幻の鉄器という怪しい商品だ。
――昨日。
ドンドンドンドン!!
「カイリ! ちょっといいですか!?」
慌てた声と強めに叩かれる戸。
何かあったのかと、カイリは急いで戸を開けた。すると、そこには世紀の大発見でもしたかのような表情の清流が、白湯の入った湯呑みを持って立っていたのである。
「騙されたと思って一口飲んでみてください!」
息の上がった様子から、ここまで走ってきたのは明白。あれだけ強く戸を叩いていたにもかかわらず、白湯がこぼれていないのはさすが清流といったところか。カイリは変なところに感心しながら、興奮する清流に言われるまま白湯を飲んでみた。
「おいしい……」
「そ、そうでしょう!?」
清流のガラス玉のような灰色の瞳が、いつもに増して美しく輝く。
「時之介に柊殿、と、とにかく皆さんの分も準備してきます」
「師匠! ちょっと待ってください――」
その後、皆も「おいしい」と口を揃えて絶賛したため、本当にどんな水でもおいしいのかと、先ほど飲んだ井戸水のほかに、川の水、湧水と順番に試した結果、すべての白湯がまろやかな口当たりになり、この鉄器のすごさが証明されたのだった。
昨日、白湯を飲んだ『皆』の中に含まれていない小花は少し疑っているのか、湯呑みの中身をじっと見つめてからゴクっと一口飲み込んだ。
白湯のおいしさは証明済みだが、小花の反応が気になるカイリの心臓はいつもより早くなる。
「あっ! おいしい!」
くすくす笑う彼女の姿に、カイリの表情も自然と和らいだ。
「ねえ。こんなにおいしいなら、私も昨日飲みたかったな」
ドクン、と鼓動が跳ねる。
この少し拗ねた小花の言葉は、カイリの心音を先ほどよりも速く強くさせた。
「せ、清流様は、小花にも飲ませてあげるつもりだったよ……」
「その時、私寝てたのかな」
「違う」
じゃあなんで? と小花の目が訴えている。
「えっ……と、俺が、作って……小花に飲ませたかったから……」
小花のクルリと大きな瞳が、伏し目がちに赤面するカイリに釘づけになった。
小花は、飲むわけではないのに両手で持った湯呑みを口に当てて、「なんで昨日持ってきてくれなかったの?」ともじもじしながら問いかける。
「それは……みんなが集まってて、作ってるところ見られたくなかったっていうか……」
小花のために白湯を作っているとキョウや響に知られでもしたら……二人のニヤつく顔が目に浮かぶ。
(恥ずかしいからに、決まってる……)
カイリは照れ隠しから、前髪を指で摘んだ。
「そっか」
湯呑みを口元に当てたままの小花は、時々「ふふっ」と笑みをこぼしている。
「世の中にはさ、変わった物がいっぱいあるんだね。もっといろいろ知りたいな」
赤眼の村の中だけで育った小花。彼女にとって、知らない物を見たり食べたりすることは、人生においてとても重要なことだと言っても過言ではない。
――『海が見たい』
初めて会った日の夜、夢を語った小花の目の輝きをカイリは思い出した。
今回は、小花の命を賭けた行動によって大蛇を退治することができた。しかし、小花はすべてを失うところだったのだ。
カイリは自分の非力さに胸がつかえた。
(もっと……もっと強くならなくちゃいけない……)
「……小花、本当にすまなかった。浄化が無事に終わってたら、今頃お前は村に帰って海に行くことだってできたのに……早く良くなるように最善を尽くすから」
小花は湯呑みを口から離すと、両手でぎゅっと握りしめた。
「そんなに早く帰らなきゃダメ……かな」
「海を見るのがお前の夢だろ?」
俯いて寂しそうに呟いた小花は、カイリの返事を聞いた途端、今度は不満げに頬を膨らます。
「白湯ありがと」と言って湯呑みをカイリに突き返すと、頭まですっぽり布団の中に潜り込んでしまった。
何かまずいこと言ってしまったようだ……。
小花を怒らせてしまった。それはさすがに鈍いカイリでもわかる。ただ怒った理由がわからない。
「小花、ごめん。俺が悪かった」
「わかってないくせに……」
布団の中から、いじけた声が聞こえてくる。
先ほどの会話から推測すると……カイリは急いで考える。そしてピンときた。
(俺が小花を三堂から追い出そうとしてるように聞こえたか……?)
先ほどの会話をそう受け取ったのだと。
「ごめん。泰土が気に入ったなら気が済むまでいてもいいし。まだケガが治ってないのにごめんな」
「……」
ゆっくりと小花の頭が布団から出てきた。顔をすべて出さずに目の下まで布団を下げると、大きな瞳がカイリに向けられる。その目は、なんとなく納得した感じではないようだ。
「……しくないの?」
「ごめん、よく聞こえなかった。なんて言った?」
小花は細めた目をスッとそらしてしまった。そして小さな声でカイリに話しかけた。
「……まだここにいてもいい?」
「うん、いいよ」
とりあえず彼女の機嫌が直ればいいと、カイリは何度も頷く。
「あのね、あともう一つ」
小花の声色が変わった。
「次、大蛇のことで謝ったら怒るからね。ここに来る前に言ったはずだよ? 何があっても私が決めたことだからって。カイリのせいじゃないし、そんなに何度も何度も謝られたら、悪いことしたみたいで悲しくなっちゃうよ……」
「ごっ……」
カイリは出かかった言葉を飲み込んだ。小花は『ほらまた』と言いたげに眉を下げる。
「だからね……『ごめん』より『ありがとう』の方が嬉しいな」
布団から顔を全部出して、下から不安げにカイリを見上げた。
確かに小花が意識を取り戻してから、カイリたちは罪悪感から何度も謝ってしまっていた。しかし、小花の立場になって考えてみたら……小花はどんな思いでその言葉を聞いていただろう。
カイリたちが謝れば謝るほど、自分のとった行動が正しくなかったのかと悩み、また自分が傷ついたせいで皆に罪悪感を持たせてしまったと、そんな気持ちが彼女の中で膨らんでいたのではないか。
きっと皆の申し訳なさそうな顔を見るたびに、居心地の悪さを感じていただろう。
罪悪感から何度も何度も謝ること――カイリは自分のことしか考えていなかったと、ようやく気がついた。
今、小花が望んでいるのは『謝罪』ではなく『感謝』。
寝台の端に手を置いたカイリは、床に片膝をついて二人の距離を縮めた。
「小花」
柔らかく包み込むような声に名前を呼ばれ、小花の頬に赤みが増した。
「取り憑かれた母を助けてくれたこと。妖になってしまった父を浄化してくれたこと。それから、大蛇から多くの命を守ってくれたこと。どれもお前にしかできないことだった。今、俺がこうして生きているのは小花のおかげだよ」
感謝してもしきれない。
本当に本当に――
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