ゲームの悪役貴族に転生した僕は悪役らしく女を囲い、貴族の強権で好き放題したいと思います。でも、断罪は嫌なので主人公陣営からは距離を取りつつ…

リヒト

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第二章

第二十話

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 一緒の学校に通わないかと僕に向かって提案してくるアレティア・フォン・ドレシア。

「ほう……」
 
 ゲーム世界のおいて一人だけバグのような頭脳を持っている彼女が一体何を考えてのことなのか僕には全くわからなかった。
 一体どんな思惑でわざわざ僕を一緒の学校に通うと提案してきているんだ……?

「どこの学校に通うつもりなんだ?」

「永世中立国家たるレース小国にある世界剣魔学園ね」
 
 レース小国……前世で言うスイスのような立ち位置の国であり、攻めにくい立地と旨味の無い土地柄故にどこからも攻められることなく長きにわたって独立を維持している国。
 そんな国にある世界剣魔学園は世界中から平民、貴族問わず優秀な人間が集まるかなり凄い学園である。
 
 だが、いくら凄い学校であるとはいえ、ドレシア帝国ともフェルジャンヌ王国とも関係ない学校に僕と共に通おうと提案してくる理由がわからない。
 どんな目的で……?
 僕の想定では、僕が打った一手に対してアレティアが次の手を打ってくると想像していたのだけど……ワンチャンララティーナ王女誘拐事件から僕の外交戦まですべてアレティアの手の平の上の可能性がある。
 ずっと彼女の手の平と言うわけにもいかない。

「くくく……良いではないか。面白そうだ」

 だがしかし、だ。だからと言ってこの場でアレティアに押され、逃げの一手を打つことなど出来やしない。
 たとえ、これが罠であったとしても僕は進んでいくとしよう。
 その上で彼女の想定を超えて見せる。

「ふふふ。了承してくださったようでうれしいですわ」
 
 僕の言葉を聞いてアレティアは嬉しそうに頬を緩めて口を開く。

「ふむ。我は未だ了承とは言っておらぬが?」

「あら?断るのですか?」

「いや、断らぬとも。これほど面白そうな女は初めてであるぞ?汝との学園生活。普通の学園に通うよりも刺激的で面白そうではないか」

「ふふふ」
 
 僕の返答を聞いてアレティア・フォン・ドレシアは笑い声を漏らす。

「くくく」

 僕は秀才だ。
 そして、その上で僕は前世の知識というチートを使っている。
 だけど……それでも未だなお遠い位置にいる天才というのはこの世界に存在しているのだ。
 だけど、僕は負けない。
 相手がどんな天才であろうとも僕は喰らいついてみせようじゃないかッ!
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