異世界デバッグ物語 ~新たな世界はバグまみれ~

イノベル

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1話 1日目 異世界へ到着しましたが・・・

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クロクは多様な要望作業も終わり、異世界へ到着した俊は周りを見渡し驚愕する。

「「え?」」

目の前に自分とうり二つの人物がいた。これは早速複製バグかと思った俊だが目の前の自分も現状の把握をしたようだ。

「「とりあえず、お約束は必要ですよね。」」

自分がもう一人いるとやってみたくなる行為。それはお互いに同じ行動をする事が出来るかの確認である。

「お約束はやはり大事ですね・・・・・。動く方向までやはり同じですか。さすが同一人物と言ったところでしょうか?では早速クロクさんに連絡をとりま・・・」

連絡をしようUIと念じようとした俊の手をもう一人の俊が掴み止めに入った。

「まて、待つんだ僕」

手を掴まれ何を言いたいのか察し、クロクへの連絡を辞める。

「僕達はどちらもコピーだろう?仲間加入からの一時脱退イベントスルーで、再加入後に増えてしまう分裂バグはRPGでは鉄則だが、この状況はどうなるんでしょう?」

「たしかに・・・無難なのは二人とも消滅するっといったところでしょうか?自分で体感ってさすがに嫌ですね。」

「このまま行けばバグ探しの効率は二倍ですが、自分がバグの原因というのは嫌ですし、とりあえず状況を説明と消滅だけは回避するようクロクさんに連絡してみましょうか」

「りょ」

UIと念じ、目の前に現れた画面にある連絡ボタンをタップすると画面に呼び出し中と表示された。

呼び出し音が鳴り響くが、クロクは世界作りの最終調整で疲れ果てており寝ていた。

「スヤァ・・・・もう・・・作業・・・嫌じゃん・・・」

しかし、呼び出し音は止まず鳴り響く。

「・・・のじゃ!?」

呼び出し音に気づき、飛び起きたクロクはUIを操作し応答した。

「ん~・・・なんじゃぁ・・・ ん~・・・」

「「なんと言うか、はい。早速ですが二人に増えました」」

画面に映る二人の俊を見て驚愕し、目を覚ます。

「な、な、なんじゃ!?俊が二人おる!?わしは何もしておらんぞ!」

「「貴方に何か出来るほどの力量があるとは思ってません。UIは簡易でしか見れないのでこちらでは原因不明なんです。そちらで調べてもらえます?」」

一人でも作業を色々させられ疲れているのに、二人に増えるとは嫌な予感しかせず眩暈がするクロク。

「うっ・・・、わかったのじゃ・・・」

タブレット端末T-K10を操作し俊の情報を調べる。

「なんじゃろ、怪しい所は見当たらぬが、ぬ~・・・あ、これかの?」

「「なんです??」」

「すまぬ、どちらか一人が喋ってもらえんか・・・?寝起きで響くんじゃが・・・」

「あぁ、では私が」

画面から見て右側の俊が出て、少しはましになったと話を続けるクロクだが、解決策をどうするかと考える。

「原因は多分、お主の魂に付与されておるコピーの特性じゃと思うんじゃけど・・・ただ二人に増えてしまっておるからどうしたものかと・・・」

「消去はやめてくださいね。」

「一番早いんじゃが・・・マニュアルにはまず記載はされておらぬし~そうじゃ、こちらから特性を増やして合体を付与したらどうじゃろ?」

「消滅よりは良さそうですね。ですがこの世界ってスキルはバグが増える原因に成りかねないと最低限しか導入しない事にしましたよね?」

そう、この世界はバグの懸念があった為、俊の要望により魔術、回復術以外は本人の技術に頼った技しか存在しないのだった。

「うむぅ・・・じゃがバグが増えるとは限らないのじゃ。やってみらんと分からぬ。」

「仕方ないんですかね?まぁ、増えてもかならず見つけますが」

「分かったのじゃ。早速追加作業じゃ!」

多少の問題に目を瞑る俊に安堵し、特性を追加しようと操作を開始した。

「えーと、合体の作成をしてぇ・・・のじゃ?これで良いんじゃろか?いんすとーる中と出たのじゃ」

「え、ちょ、待ってくだああぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・ぐおおぉぉぉぉぉぉぉ・・・・、うっ・・・」

「あ、一人になって倒れたのじゃ・・・・」

T-K10に呼び出し音がなる。 画面には【父様】と表示されており、折り返しだろうと出る事にした。

「おう、クロクか。連絡が着てたから折り返したんだがどうしたよ?」

「色々あるんじゃがとりあえず・・・俊の魂を新しい世界に送ったんじゃが、二人に増えおったから合体の特性を付与したら倒れたんじゃけど」

「あ?ん~?あ、それやべぇ、コピー特性同士が合わさって特性が対消滅してオリジナル扱いになるから地球に帰れなくなんぞ?あと、どれくらいの時間二人になってたかわかんねーが、二人分の記憶が渾沌して激しい痛みで倒れたんだろうな。」

「のじゃ!?ど、どうすれば良いのじゃ!?このままじゃわしの生命の危機かもしれぬのじゃぁぁぁぁぁ!」

思ったよりとんでもない事になったと知ったクロクだが、もう遅い。俊が目覚めるまでに解決をしないと行けなくなったと焦りを隠せない。

焦るクロクを見て解決方法を思考するもすぐに出てこないスターブル。

「仕方ねぇな、こっちで探してみるがあまり期待はするなよ?てか、クロク。特性の注意事項マニュアルも魂と一緒に送ったはずだぜ?」

「そんなの来てないのじゃ!・・・・・・・!?」

そういえば俊に謝罪した時、部屋が散らかった事があったと脳裏に浮かぶ。

「もしかしてあの時かの・・・?あ、やばい、本当に終わってしまうのじゃ・・・」

「思い当たる事でもあったか?とりあえずこっちも調べておくからな。何かあればまた連絡すると良い。それとだな、その・・・なんだ。寝る時の恰好くらいもう少し落ち着いてもいいんじゃねぇーか?まぁ良いが・・・」

通話が切れ、自分の姿を思い出し、涙目で赤面するクロクは・・・ベビードールを着ていた。

「のじゃぁぁぁぁぁぁぁぁああああああああ!!!!」

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