彼の呪は密やかに紡がれる

ちよこ

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蛍舞う庭

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風薫る、空も澄み渡った五月のこと。

兼家の孫であり、既に帝位についていた一条が元服の儀を行なった。
晴れがましい加冠の役は勿論藤原兼家、その人。
瞳にはうっすらと涙さえ浮かべていた。
一条はその初々しい頬を染め、にこやかに笑っていた。


兼家に関白就任の辞が出されたのはこのすぐ後の事。
兄に阻まれ、先々帝に阻まれ、叶わなかった悲願がようやく成就されたのである。 

連日、兼家の屋敷を訪れる者は絶えなかった。
だが、三日も過ぎた頃から、喜色の笑みを浮かべていた客の様相がめっきり沈み、顔触れも公卿から医師くすしや僧などに様を変えていた。

それでも、彼等は蟻のように列をなし、屋敷が静まることはなかった。


「俺を呼んでいる?」


晴明は珍しい兼家からの使いに訝しげな声をあげた。
昔のように語らうこともなくなり、内裏ですれ違っても二、三言交わすだけだというのに。
今更祝ってほしいとでも言うのだろうか。 


「アイツも偉くなったもんだな」


バタバタとこの屋敷の廊下を駆けていたのはついこの間だったような気がするのに、いつの間にか呼びつける者と召し抱えられる者の立場になっている。

気は乗らなかったが、渋々車に揺られ、兼家の屋敷に向かう。
門をくぐる前にわかった。

昔を語らうために呼ばれたのではないと。
晴明は小さくため息をつき、侍女に促されるままに塗籠の前に立った。


「関白殿、今日はどんなご用件でございますか?」


言葉は丁寧だが声音は荒い。


「晴明、やめてくれ。
そなたからそう言われると気持ち悪くて仕方ない」


力ない兼家の声にククッと笑いをもらし、御簾を巻き上げた。


「入るぞ、久しぶりだな、兼家。
最後に会ったのは去年の夏だったか?」


横たわる兼家に気を使う素振りもなく、いつものように話しかけた。 

兼家はぐるりと視線を左端から天を仰ぐように動かした。
ゆっくりとしたその動作は今までの事を振り返ってるようにも見えた。
そして、小さく呟いた。


「そんなになるか。
早いなぁ、日々政務に追われてどれだけ時がたったかなど考えもしなかった……」

「人臣で最高位についたんだ、日々を省みる暇なんてないだろう」

「そうなのだ。
俺にはまだやらなくてはいけない事が山のようにある。
それでな、そなたにたっての頼みがある」

「……断る」


内容を聞きもせず、晴明は言った。
兼家は落胆の色を浮かべたが、なおもすがるように口を開いた。 


「なぜだ?
天台座主の命は救ったではないか。
俺はまだ死にたくはない。
日に日に感じるのだ。
……眠る度に冥府の使いがやって来るのを。
そなたは俺の友だろう?」


兼家が渇ききった体を起こし、青ざめた顔で言う。

今や園城寺の出来事を京で知らぬ者はいない。
安倍晴明は人の生死まで自在に操ると、もっぱらの噂だった。
兼家も医師や祈祷師に見放され、古来の友である晴明にすがらざるをえなかった。 


「……出来ないものをどうやってしろと?」


苦々しげに言う晴明。


「……何を謙遜する事があるのだ?
現に座主は今も元気にしておられる」


腕を掴む兼家の手に力が入る。
誰もが持つ、生への執着。
晴明は痛みに顔を歪めながらも視線は外さなかった。 


「……兼家、お前は俺をなんだと思ってる?
仏や神と勘違いしてないか?」

「だがお前は……」

「……俺は、人の子だ」


晴明は兼家の手を振り払い、御簾の外に出た。
振り返る事は出来なかった。
きっと、鬼のような形相で見ていることだろう。

救えるものなら、救ってやりたい。 

カツン、器の無機質な音が響いた。

半蔀から吹き込む風は生温く、どこか湿っていて、まとわりつく。
唯一の救いは夜空の美しさ。
ぽっかりと浮き出た月に、大小様々の色鮮やかな星。


「……晴明、なぜはっきりと言わなかったのだ?
このままでは気まずいであろう?」


酌をしながら梨花が言う。
晴明は注がれた酒を一気に煽り、少し赤くなっている瞳を向けた。 


「お前等は業を重ねすぎたから救えないとでも?
……言えるわけないだろ」


ハッと笑いを吐き捨てた。
酒が、不味い。
喉を通る度に焼けつくような、粘りつくような余韻を残していく。

闇が見えた。
底知れぬ虚無を感じさせる闇。
それは兼家にぴったりと張り付いて離れない。

果てのないその闇から流れ出す、いくつもの白い、骨ばった手。
肉体を絡めとるように伸びていた。

古くは道真や伴大納言、近くは源高明、花山院の側近の生き霊まで。

今までに彼の一族が陥れ、不遇に追い込んだ者達の無念の手。
兼家は今、一身にその念を受けている。 

個々なら祓えぬ事はないだろう。
だが群をなしたその力はあまりに大きい。

あるいは。
他の、例えば道長やその他の子息を贄にすれば助かるかもしれない。

ふ、と深いため息をつき、空を仰いだ。

星は、それをしてはならない、と言っている。
兼家の肉体を、魂を、喰わせてやれと。 


「……どうして兼家なんだ?」


確かに欲深く、人を謀ってまで権力を手中に納めたかもしれない。
だがそれくらいの事、この世界では息をするのと変わらない。

喰われれば、あの一族の業は精算出来るに違いない。
世に例を見ないほど栄えるだろう。

けれど、その代償として兼家は永久に囚われ続ける。


「……なぁ梨花、こんな力はない方が良かったとは思わないか?」


大事な時にはいつも歯痒く傍観するしか出来ないのだから。
元から何も出来ないのなら、いっそ諦めがつく。


「……わらわはそうは思わぬ。
晴明に救われた命は多くあるはずだからな」


梨花がにこりと笑う。 

視線が重なる。
少しの沈黙の後、晴明が微かに笑った。


「……お前は前向きにしか考えられないのか」

「でなければ人生なんてあっという間につまらないものになってしまうだろう?」


それには答えを返さず口の端を少し躊躇いがちに上げたのみで、空の器をコトリと置いた。
庭の池のどこからか現れた、蛍が一匹瞬いた。
晴明はその光を目で追う。 

一匹、
また一匹、

蛍が星の数ほども瞬くようになった頃、兼家はその瞳を閉じた。
晴明は最後の呼吸が止まるまで、足繁く通い続けた。
ただ、くだらない話をしに。

初めは眉を寄せ、隔たりを作っていた兼家も次第に表情が和らぎ、笑顔を見せるようになっていた。

時には光栄も酒瓶を持参し、訪れていた。
穏やかな、時だった。 

萩が揺れる。
その上を滑るように蛍が流れ飛ぶ。
もう時期も終わろうというのに酷く名残惜しそうに。


「晴明、こんな夜半にどこに行くのだ?」

「朱雀門に行ってくる」

「……そうか、今日は四十九日目か」


梨花がポツリと言った時には既に晴明の姿はなかった。 


──シャリ、シャリン……


姿なき錫杖の音がする。
前にも二人で聞いた。


あまりに昔の事すぎて、ぼんやりとしか思い出せないが、似たような季節だった気がする。

暑いような、寒いような、それでいてにわかに虫が主張を始める時期。

朱雀門の前、月明かりに照らされ大きく伸びた一つの影と、蛍にも似た輝きの薄ぼんやりとした光。
壁にもたれながら、晴明が口を開いた。


「……思えばお前は人が良すぎたんだろうな」


いつも人を心配し、災難に巻き込まれてきた。
此度もその良さゆえにつけこまれたのかもしれない。

微かに輪郭を保っている兼家と呼ばれた“それ”は苦笑したように見えた。
頭の中に声がする。


『人が良いから命もとられた、か?
そうだとすれば俺は随分な間抜けだな』

「あぁ、稀に見る大間抜けだ。
よく今まで付き合ってこれたと自分を誉めてやりたいさ」 

『……だが、もう振り回されなくて済むな』

「……どうだかな。
道長、あれもなかなか食わせ者だ。
俺はいつまでたっても苦労が絶えん」

『ハハ、お前は遁世する暇もないのだな』


ちらりと隣に立つ兼家の横顔を見るとその奥に輿が見えた。
次々と闇から這い出して来ている。
至極ゆっくりと、だが確かにこちらに向かってきていた。 

扇で顔を覆い、晴明は目を伏せた。
隠された唇は僅かばかり歪み、震えている。


『……晴明、俺はどうなる?』


輿の前に燃え盛る紅蓮の車や馬や牛の頭をした者達をぼんやりと眺めながら言った。


「……あの者達と同様、果てのない夜行を繰り返す」


それは闇がなくならない限り、終わらない。 

それきりどちらも口を開かなかった。
その間にも彼等は近付き車輪の軋む音が目の前で止まった。
あの声がする。


『……おや、今宵のは以前見た鼠ではないか。
久しぶりじゃな、歓迎するぞ』


クスクスと笑い声がもれた。
兼家の体が震え、顔はひきつり、怯えている。 


『せっ晴明ッ、
やはり出来ぬ!
覚悟を決めたつもりだったが、
やはり……やはり……ッ!』


兼家が必死に晴明の袖を掴む。
肉体は既に潰えているのに、恐ろしいほどの力。

扇が弾みで落ちた。
場にそぐわぬ軽い音が響く。


「……離せ、扇を拾う」


晴明は顔を背け、兼家の手を振り払った。 


『……晴明……』


兼家は愕然とした表情を浮かべ、晴明を見る。
その兼家の力なく垂れた腕を掴む者があった。
咄嗟に振り返ると、苦しそうな息をもらす伴大納言がそこにいた。
にやりとその唇が裂ける。


『ひっ……ッ!
い、嫌だっ!
晴明、助けてくれッ!!』


兼家がもがく。
けれど、いくら足掻いても、その腕は振りほどけないどころか絡み付くように引き込まれていく。 


晴明は兼家に伸ばそうとした手を止め、拳を握った。
扇の骨が折れる音がする。


「……兼家、俺を恨め」


苦しげに捻り出した晴明の声は必死に助けを求める声に掻き消され、兼家の体はみるみる内に異形の者達に飲み込まれていった。

聞こえるは、断末魔の悲鳴。 


「……兼家」


友が、喰われていく。

目を覆いたくなる。
耳を塞ぎたくなる。
だがそれをしてはいけない。
この光景を刻み付けなければいけない。

二度、三度悲鳴を繰り返した後、元の静寂をとり戻していった。

シャリン、

再び錫杖が鳴った。 


『……狐の子、ではまたな』


クックッ、と笑い声が闇に溶けた。
輿がゆっくりと動き出し、大路へと曲がった。
舌舐めずりをした者達も倣い、何事もなかったかのように歩を進めていく。

行列の一番後ろに、よく見知った姿が増えていた。
その顔には苦悶の色はなく、ただぼんやりと前を見つめている。
人形のように意思もなくただ、闇へと向かい歩いている。

朱雀大路を下り、羅生門へとそれらは消え、やがて何も見えなくなった。 

十五夜

十六夜

立待月

居待月


朔月になるまで待ってみても、騒々しい足音は聞こえない。
しばらく聞いていなかったのにも関わらず、二度と聞くことはない、そう思うと急に物悲しくなる。

今宵は梨花もいない。
道満に至っては、音沙汰すらない。
静かな夜。 

晴明は一人、息をふ、と吹いては風に指をそよがせる。

ふわり、ふわり、
蛍のような光が庭に舞っていく。


床が軋む音がした。


「……光栄、何しに来た?」


視線をちらりと向けたが、またすぐに庭に戻し、薄く息を吹いた。

また一つ、光が指を離れていく。 
隣に腰を落とし、光栄が口を開いた。


「……いい加減、出仕しろよ。
お前が来ないせいで仕事がたまりまくってる」

「何を言う。
元々仕事なんかろくにしてない。
たまりようがないだろうが」


「……それでもだ」


指を止め、息を吹こうとした唇が皮肉に笑い、言葉を繋いだ。


「……何のためにだ?
何のために、俺はこの力を使わなければならん」 


梨花は救われた命もあると言った。
それは確かかもしれない。
だがその一方で失われた命も必ずあった。

兼家を救い、女を滅した。
斉信を救い、兄を死に至らしめた。

必ず、何かを失う。


「……俺は、結局全てを救う事は出来ない」 

「園城寺の時は二人共救った」

「あれは母の力添えのお陰だ。
俺の力ではない」

「……花山院の望みを叶えた」

「あれはただ見ていただけだ」

「……じゃあ」


光栄がまだ何か言おうとしていたが、微かに笑った晴明が止めた。 


「もうよせ、光栄。
第一、救ったはずの兼家ですらあのザマだ」


光栄が言葉に詰まる。
晴明は目を庭に向け、漂う光を手にとった。
光栄に向け、優しく押すようにして投げる。


「光栄、俺は今なら保憲の言っていた事がわかる気がする」

「親父の?」


光を受け取り、不思議そうに眺めながら尋ねた。 


「星を占い、暦を見て、全てを流れに任せる」

「そんなの、既にやってるだろ?」


晴明は頭を振る。
そして少し寂しげに呟いた。


「何もしないんだ。
……何も」


初めて会った時、保憲は晴明の父が死に瀕しているというのに何もしなかった。
どれだけ辛くとも、それを黙って見ていた。
今考えれば、きっと泰山府君に祈れば救えたのだろう。
けれど、それをすれば本来あるはずの命がどこかで失われていく。 

兼家も、あの時何も手出しをしなかったら今頃は生きていたかもしれない。
怨霊に魅入られ、喰われる事もなかったかもしれない。
それは、もしも、の話に過ぎないけれど。


「とりあえずアレだ、俺はもう人助けなどしない」

「じゃあ何をするんだ?」


光栄の問いに晴明は少し考えた後、知らん、と答えた。


「知らんってお前……」


光栄が少し呆れた顔をする。


「その日やる事はその朝思いついた事をやる。
今宵ならホラ、見世物の主人だ。
一年中蛍が舞う屋敷のな」


晴明は綺麗だろ、と言ってクスクスと笑った。


「……誰も気持ち悪がって来ねぇよ」 

「そうか?
梨花なら喜ぶだろうに」

「あの嫁はお前に似て変わってるからな」


弄んでいた光を庭に放し、光栄が腰をあげた。


「もう帰るのか?」

「当たり前だ。
こっちは忙しいんだよ。
ただでさえ陰陽寮は人が少ないってのに、どこかの誰かが傷心にかまけて働きやがらねぇからな」

「ハハ、精々頑張れ」


晴明が悪びれずに笑うと光栄はその顔に怒りを顕にして、晴明の前にかがみこんだ。 

「俺はいっつもお前の尻拭いだ。
いつも、いっつもな。
よく考えればここで静かにしてもらった方がありがたい」

「俺がお前に迷惑かけた事があったか?」

「……自覚してねぇのが質悪いんだよ」


光栄は諦めたようにため息をつき、頭を掻いて再び立ち上がり、歩をいくらか進めた所で立ち止まった。 


「……兼家の事はお前だけのせいじゃねぇよ。
俺も見てるだけで何もしなかった」

「……お前に慰められるとこんなに寒気がするのか」

「……いい加減にしろよ?」


舌打ちがもれた光栄を見て晴明は口角を上げ、柔らかに笑った。


「ありがとうな」


初めてであろう、晴明の感謝の言葉に少し照れながらも小さく、おう、と答えた。 

普段は見せない光栄のその顔に晴明は満足したような笑みを浮かべ、そのまま仰向けに寝そべった。

月も星も穏やかに輝いている。
しばらく眺めているうちに、庭の光が一つ、ゆっくりと昇っていき、掌ほどの大きさだったそれは段々と小さくなり、やがて消えた。


あんな意思のないようなものでも、夜空に恋い焦がれでもしたのだろうか。
それともただ単に風に飛ばされただけか。


「同じようにさ迷うでも、あんな風だったらさぞ気持ちいいだろうに」


もう見えない光を掬うように手を伸ばすも掌は虚しく空を掴む。
高く掲げられた手は月光を遮り、一段と深い影を落とした。 
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