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第23話 いざ反撃!
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「ラウラさ~~んっ!」
監査局の別室に入った途端、中にいた魔法衣の少女・ロキシィさんが涙ながらにギルド長に抱きつきました。
「遅くなってごめんね、ロキシィちゃん。大変な目に遭ったわね」
「うえぇ~、痛かったよぉ、怖かったよぉ~」
「よしよし。ケガは大丈夫?」
「それが聞いてよぉ~……。監査局のヤツら、わたしたちのことは治療しないとか言ってさぁ~。わたし、大枚はたいてポーション買うハメになったんだからぁ~~」
「はいはい、それは経費で落としてあげる。――アイギスちゃんもありがとう。貴方のおかげで村の人は助かったそうね」
「い、いえっ。騎士として当然の働きをしたまでです!」
アイギスさんは直立不動で答えました。
彼女もケガをしていたそうですが、ロキシィさんのポーションで治療できたのでしょう。
「それよりラウラさん、タクミとジュンがぁ~」
「心配しないで。あの子たちは必ず取り戻すから」
「しかし、二人がどこに捕まっているかも分からないのですよ。黒の書も奪われてしまいましたし……」
「いえ」
と、私はローブの隙間から一冊の本を取り出しました。
漆黒の表紙に古代文字が描かれた、あの本です。
「黒の書なら、ここにあります」
「「……は?」」
ロキシィさんとアイギスさんがポカンと口を開け放ちます。
あっけにとられる、とはこのことでしょうか。
少しだけ気持ちがいいですね。
「この建物に入ったついでに、用意してきた偽物とすり替えてきました」
「すり替えたって……ど、どこにあったの?」
「それはまぁ、秘密ということで。今ここに本物があるというだけで十分でしょう」
「ヤン君、さっすがぁ~! 手クセの悪さは世界一ね!」
ギルド長が満面の笑みで手を叩きます。
それ、褒めてますか?
「ただ、置いてきた本が偽物だとバレるのは時間の問題です。それまでにジュンさんとタクミさんを助けなければ」
「でも、実際どこにいるか分からないことにはねぇ………。ヤン君、思い当たるところはある?」
「ジュンさんの居場所なら」
私は黒の書を懐に戻し、静かに告げました。
「この国において、レベル999の人間を拘束できる場所など、一つしかありませんから」
「ああ……なるほど」
さすがギルド長、すぐに察したようです。
「え? それってどこなの? ヤンさん……わっ?」
ギルド長は突然、ロキシィさん、そしてアイギスさんの肩に手を回し、自分の方に引き寄せました。
「二人とも、病み上がりところ悪いけど、もうひと働きしてもらうわよ」
「え、えっ?」
ギルド長は鼻息荒く、獰猛に笑いました。
この人の秘書を務める私には分かります。
これは、楽しんでいます。
「見てなさいよ、タヌキ爺! 今に吠え面かかせてやるから!」
監査局の別室に入った途端、中にいた魔法衣の少女・ロキシィさんが涙ながらにギルド長に抱きつきました。
「遅くなってごめんね、ロキシィちゃん。大変な目に遭ったわね」
「うえぇ~、痛かったよぉ、怖かったよぉ~」
「よしよし。ケガは大丈夫?」
「それが聞いてよぉ~……。監査局のヤツら、わたしたちのことは治療しないとか言ってさぁ~。わたし、大枚はたいてポーション買うハメになったんだからぁ~~」
「はいはい、それは経費で落としてあげる。――アイギスちゃんもありがとう。貴方のおかげで村の人は助かったそうね」
「い、いえっ。騎士として当然の働きをしたまでです!」
アイギスさんは直立不動で答えました。
彼女もケガをしていたそうですが、ロキシィさんのポーションで治療できたのでしょう。
「それよりラウラさん、タクミとジュンがぁ~」
「心配しないで。あの子たちは必ず取り戻すから」
「しかし、二人がどこに捕まっているかも分からないのですよ。黒の書も奪われてしまいましたし……」
「いえ」
と、私はローブの隙間から一冊の本を取り出しました。
漆黒の表紙に古代文字が描かれた、あの本です。
「黒の書なら、ここにあります」
「「……は?」」
ロキシィさんとアイギスさんがポカンと口を開け放ちます。
あっけにとられる、とはこのことでしょうか。
少しだけ気持ちがいいですね。
「この建物に入ったついでに、用意してきた偽物とすり替えてきました」
「すり替えたって……ど、どこにあったの?」
「それはまぁ、秘密ということで。今ここに本物があるというだけで十分でしょう」
「ヤン君、さっすがぁ~! 手クセの悪さは世界一ね!」
ギルド長が満面の笑みで手を叩きます。
それ、褒めてますか?
「ただ、置いてきた本が偽物だとバレるのは時間の問題です。それまでにジュンさんとタクミさんを助けなければ」
「でも、実際どこにいるか分からないことにはねぇ………。ヤン君、思い当たるところはある?」
「ジュンさんの居場所なら」
私は黒の書を懐に戻し、静かに告げました。
「この国において、レベル999の人間を拘束できる場所など、一つしかありませんから」
「ああ……なるほど」
さすがギルド長、すぐに察したようです。
「え? それってどこなの? ヤンさん……わっ?」
ギルド長は突然、ロキシィさん、そしてアイギスさんの肩に手を回し、自分の方に引き寄せました。
「二人とも、病み上がりところ悪いけど、もうひと働きしてもらうわよ」
「え、えっ?」
ギルド長は鼻息荒く、獰猛に笑いました。
この人の秘書を務める私には分かります。
これは、楽しんでいます。
「見てなさいよ、タヌキ爺! 今に吠え面かかせてやるから!」
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