28 / 49
第28話 魔王になってでも
しおりを挟む
全員で地下牢を脱出して、ゴツゴツしたお城みたいな監獄の正門を抜けた。
夕日は沈みかけていたけど、二日も地下にいたアタシには、ひどくまぶしく感じた。
門を出て、監獄と市街地を隔てる広場みたいな場所に出たときだった。
「そこまでだ!」
太い鞭みたいな声が響いた。
建物の陰から、大勢の男たちが一斉に現れた。
「貴様らは完全に包囲されている! 全員、両手を上げてその場にひざまずけ!」
すごい数。ざっと百人はいるかもしれない。
みんな、濃い茶色に金の縁取りが入った、立派な軍服を着ている。
弓を構える者、剣を抜く者、ロキシィと同じ魔法使いの杖を手にした者までいる。
「あらら、もうバレちゃった。さすが王都の守護兵さんたちね~」
イタズラが見つかった子供みたいに、舌を出すラウラさん。
いや、笑ってる場合じゃないと思うんだけど。
「ギルド長ラウラ・シルシェイド! 王都のど真ん中で堂々と監獄破りとは血迷ったか!」
「あ~、名前まで知られちゃってるわ……まいったわね~」
「いや、ラウラさん、全然まいった顔してないじゃん」
ロキシィの言う通り、ラウラさんはユルい顔で頬をかくだけ。
なんでこの人は、いつもこんなに余裕なんだろう……。
とにかくここは突破しなきゃいけない。
アタシは一歩前に出て構えをとった。
「ラウラさん、ここはアタシがなんとかします。いったん下がって……」
「ダメよ」
「え?」
「王都の守護兵は、ほとんどが貴族の子息たち。ヘタに手を出したら話がこじれちゃうわ」
「で、でも……」
「いいから、ここは私に任せて」
ラウラさんは銀髪をなびかせて、スッとアタシの横に出た。
兵士さんたちの顔が、一気に緊張する。
「こ、こいつら、あくまで抵抗する気か!」
「全員、構え!」
兵士さんたちは問答無用で矢をつがえ、杖を構えた。
隊長っぽい大きな帽子の人が、間髪入れずに号令をかける。
「撃てェ!!」
矢と、炎・風・氷の魔法が一斉に放たれた。
視界が一瞬で、殺到する光と色に塗りつぶされる。
――ダメ、全員は守りきれない!
アタシは思わず両目をぎゅっと閉じた――
ドドドドゥンン!!
耳をつんざくような連続音。
けれど――痛みも熱も来ない。
「……?」
おそるおそる目を開けると、目の前に黄金に輝く半透明の壁――いや、半球状のドームがあった。
それはアタシたち全員をすっぽり包み込むように広がり、すべての攻撃をはね返していた。
振り向けば、ドームの中央、ラウラさんが不敵な笑みを浮かべて立っていた。
片手を腰に、もう片手を横に広げて、まるでこの場すべてを支配するみたいに。
正面の隊列から、どよめきの声が上がった。
「こ、これが……ラウラ・シルシェイドの『無尽結界』か……」
「この世の一切の攻撃を通さないという、究極の防御技………」
「はい、丁寧なご解説ありがとう。結構有名なのね、私のスキルも」
満足そうに胸を張ってみせるラウラさん。
すごい自慢げだ……
「ええい、何をモタモタしておる! さっさとこの反逆者どもを捕えんかぁ!」
と怒鳴りながら、兵士さんたちの後ろから、顔も体も丸っこい感じの人がやってきた。
あれ? たしかにこの前、ギルドに来ていたおじさん?
「これはこれは、ご無沙汰しております。アホデス監査官」
「誰がアホデスだ! 私の名前はバカデスだ! ………って、それも違うし! ゲルネスだし! 自分で間違えちゃったよ!」
……変な人だった。
「おい、守護隊長! 早く次の攻撃を指示せんか!」
「し、しかし、あの結界が張られてしまったらどうしようも……」
「口ごたえするな! これ以上、私の顔に泥を塗るつもりか! ここでこいつらを逃がしたら、王家が黙っておらんぞ!」
「んも~、自分の出世に響くからって、現場に八つ当たりはやめてほしいですわぁ。兵士さんたちも呆れてますわよ?」
ラウラさんは完全におちょくりモードだった。
おじさんは「ぐぎぎぎ……」と丸々した顔を赤くして、ラウラさんをにらみつける。
「そもそも! お前たちのギルドは前から気に食わんのだ! ならず者の寄せ集めが!」
ぴくん、とラウラさんの眉が動いた――ように見えた。
おじさんは、私の後ろにいるアイギスさんを指さして叫んだ。
「そこの甲冑の女! 知っておるぞ! ストラトス家から勘当された落ちこぼれだろう! よくもまぁ、未練たらしく騎士の格好をしていられるものだな! 恥を知れ、恥を!」
「……!」
アイギスさんの顔がたちまちこわばった。
それは、彼女にとって決して向けられたくない言葉だった。
おじさん――いや、ゲルネスはそれに満足したみたいに口角を吊り上げ、さらにロキシィに太い指を向けた。
「そこのチビはもっとひどい! 調べてみれば、貧民街の生まれというではないか! 街の隅っこでゴミを漁って生きてきたドブネズミが、ろくな教育も受けずに魔法使いだと? 笑わせるな!」
「な……!」
ロキシィの目に怒りが宿り、唇が震えた。
「これが貴様らギルドの正体だ! 行き場のないクズどもが集まり、傷をなめ合っているだけの掃きだめ! 正義も秩序もない、ただのならず者集団に過ぎん! ぬはははは!」
うっぷんを晴らすみたいに下品に笑うゲルネス監査官。
目の前が真っ赤になった。腹の底から熱いものが煮えたぎって、喉元までこみ上げてくる。
握った拳が震えているのが、自分でもわかった。
あんな言葉をぶつけられて、黙っていられるはずがない。
アタシは前に出ようと一歩を踏み込み――
細く白い腕に止められた。
「ラウラさん……?」
ラウラさんはアタシににこりと笑いかけた。
空を見上げて、ふぅ、と小さく息を吐く。
次の瞬間、視線は鋭い刃のようにゲルネスを射抜いた。
「ブチ殺すわよ、ブタ野郎」
「な……」
これまで見たこともないほどの殺気に、ゲルネスがのけぞる。
「勘当? 貧民街? だからどうしたっていうの。この子たちが生きてきた道に、恥じることなんて何一つない。貴方なんかじゃ想像もできないほどの逆境の中で、何度も転び、何度も立ち上がって、ここまで来たの。私はそんな彼女たちを、心の底から誇りに思ってる」
ラウラさんの言葉は、怒りをはらみながら、それでも温かく優しかった。
「貴方にとっての正義が、生まれや育ちだというのなら、私は喜んで悪の側につくわ。魔王になってでも、命をかけてこの子たちを守る」
「ラ、ラウラさん……」「ラウラ殿……」
ロキシィとアイギスさんの目には、にじんだ涙が光っていた。
この人は、ただの上司なんかじゃない。
ギルドにいる全員の人生を、まるごと受け止めてるんだ。
ラウラさんは、アタシたちを包囲するすべての兵士たちを見渡し、声を張り上げた。
「ここにいる全員に告ぐわ! 私の仲間に手を出すなら、命を捨てる覚悟で来なさい! 何百人いようと私は一歩も引かない。この子たちには、指一本触れさせない!」
その声は広場のはるか外まで届き、空気を震わせた。
兵士たちは誰一人声も出せず、ただ立ち尽くすしかなかった。
ラウラさんの気迫が、場のすべてを圧倒していた。
夕日は沈みかけていたけど、二日も地下にいたアタシには、ひどくまぶしく感じた。
門を出て、監獄と市街地を隔てる広場みたいな場所に出たときだった。
「そこまでだ!」
太い鞭みたいな声が響いた。
建物の陰から、大勢の男たちが一斉に現れた。
「貴様らは完全に包囲されている! 全員、両手を上げてその場にひざまずけ!」
すごい数。ざっと百人はいるかもしれない。
みんな、濃い茶色に金の縁取りが入った、立派な軍服を着ている。
弓を構える者、剣を抜く者、ロキシィと同じ魔法使いの杖を手にした者までいる。
「あらら、もうバレちゃった。さすが王都の守護兵さんたちね~」
イタズラが見つかった子供みたいに、舌を出すラウラさん。
いや、笑ってる場合じゃないと思うんだけど。
「ギルド長ラウラ・シルシェイド! 王都のど真ん中で堂々と監獄破りとは血迷ったか!」
「あ~、名前まで知られちゃってるわ……まいったわね~」
「いや、ラウラさん、全然まいった顔してないじゃん」
ロキシィの言う通り、ラウラさんはユルい顔で頬をかくだけ。
なんでこの人は、いつもこんなに余裕なんだろう……。
とにかくここは突破しなきゃいけない。
アタシは一歩前に出て構えをとった。
「ラウラさん、ここはアタシがなんとかします。いったん下がって……」
「ダメよ」
「え?」
「王都の守護兵は、ほとんどが貴族の子息たち。ヘタに手を出したら話がこじれちゃうわ」
「で、でも……」
「いいから、ここは私に任せて」
ラウラさんは銀髪をなびかせて、スッとアタシの横に出た。
兵士さんたちの顔が、一気に緊張する。
「こ、こいつら、あくまで抵抗する気か!」
「全員、構え!」
兵士さんたちは問答無用で矢をつがえ、杖を構えた。
隊長っぽい大きな帽子の人が、間髪入れずに号令をかける。
「撃てェ!!」
矢と、炎・風・氷の魔法が一斉に放たれた。
視界が一瞬で、殺到する光と色に塗りつぶされる。
――ダメ、全員は守りきれない!
アタシは思わず両目をぎゅっと閉じた――
ドドドドゥンン!!
耳をつんざくような連続音。
けれど――痛みも熱も来ない。
「……?」
おそるおそる目を開けると、目の前に黄金に輝く半透明の壁――いや、半球状のドームがあった。
それはアタシたち全員をすっぽり包み込むように広がり、すべての攻撃をはね返していた。
振り向けば、ドームの中央、ラウラさんが不敵な笑みを浮かべて立っていた。
片手を腰に、もう片手を横に広げて、まるでこの場すべてを支配するみたいに。
正面の隊列から、どよめきの声が上がった。
「こ、これが……ラウラ・シルシェイドの『無尽結界』か……」
「この世の一切の攻撃を通さないという、究極の防御技………」
「はい、丁寧なご解説ありがとう。結構有名なのね、私のスキルも」
満足そうに胸を張ってみせるラウラさん。
すごい自慢げだ……
「ええい、何をモタモタしておる! さっさとこの反逆者どもを捕えんかぁ!」
と怒鳴りながら、兵士さんたちの後ろから、顔も体も丸っこい感じの人がやってきた。
あれ? たしかにこの前、ギルドに来ていたおじさん?
「これはこれは、ご無沙汰しております。アホデス監査官」
「誰がアホデスだ! 私の名前はバカデスだ! ………って、それも違うし! ゲルネスだし! 自分で間違えちゃったよ!」
……変な人だった。
「おい、守護隊長! 早く次の攻撃を指示せんか!」
「し、しかし、あの結界が張られてしまったらどうしようも……」
「口ごたえするな! これ以上、私の顔に泥を塗るつもりか! ここでこいつらを逃がしたら、王家が黙っておらんぞ!」
「んも~、自分の出世に響くからって、現場に八つ当たりはやめてほしいですわぁ。兵士さんたちも呆れてますわよ?」
ラウラさんは完全におちょくりモードだった。
おじさんは「ぐぎぎぎ……」と丸々した顔を赤くして、ラウラさんをにらみつける。
「そもそも! お前たちのギルドは前から気に食わんのだ! ならず者の寄せ集めが!」
ぴくん、とラウラさんの眉が動いた――ように見えた。
おじさんは、私の後ろにいるアイギスさんを指さして叫んだ。
「そこの甲冑の女! 知っておるぞ! ストラトス家から勘当された落ちこぼれだろう! よくもまぁ、未練たらしく騎士の格好をしていられるものだな! 恥を知れ、恥を!」
「……!」
アイギスさんの顔がたちまちこわばった。
それは、彼女にとって決して向けられたくない言葉だった。
おじさん――いや、ゲルネスはそれに満足したみたいに口角を吊り上げ、さらにロキシィに太い指を向けた。
「そこのチビはもっとひどい! 調べてみれば、貧民街の生まれというではないか! 街の隅っこでゴミを漁って生きてきたドブネズミが、ろくな教育も受けずに魔法使いだと? 笑わせるな!」
「な……!」
ロキシィの目に怒りが宿り、唇が震えた。
「これが貴様らギルドの正体だ! 行き場のないクズどもが集まり、傷をなめ合っているだけの掃きだめ! 正義も秩序もない、ただのならず者集団に過ぎん! ぬはははは!」
うっぷんを晴らすみたいに下品に笑うゲルネス監査官。
目の前が真っ赤になった。腹の底から熱いものが煮えたぎって、喉元までこみ上げてくる。
握った拳が震えているのが、自分でもわかった。
あんな言葉をぶつけられて、黙っていられるはずがない。
アタシは前に出ようと一歩を踏み込み――
細く白い腕に止められた。
「ラウラさん……?」
ラウラさんはアタシににこりと笑いかけた。
空を見上げて、ふぅ、と小さく息を吐く。
次の瞬間、視線は鋭い刃のようにゲルネスを射抜いた。
「ブチ殺すわよ、ブタ野郎」
「な……」
これまで見たこともないほどの殺気に、ゲルネスがのけぞる。
「勘当? 貧民街? だからどうしたっていうの。この子たちが生きてきた道に、恥じることなんて何一つない。貴方なんかじゃ想像もできないほどの逆境の中で、何度も転び、何度も立ち上がって、ここまで来たの。私はそんな彼女たちを、心の底から誇りに思ってる」
ラウラさんの言葉は、怒りをはらみながら、それでも温かく優しかった。
「貴方にとっての正義が、生まれや育ちだというのなら、私は喜んで悪の側につくわ。魔王になってでも、命をかけてこの子たちを守る」
「ラ、ラウラさん……」「ラウラ殿……」
ロキシィとアイギスさんの目には、にじんだ涙が光っていた。
この人は、ただの上司なんかじゃない。
ギルドにいる全員の人生を、まるごと受け止めてるんだ。
ラウラさんは、アタシたちを包囲するすべての兵士たちを見渡し、声を張り上げた。
「ここにいる全員に告ぐわ! 私の仲間に手を出すなら、命を捨てる覚悟で来なさい! 何百人いようと私は一歩も引かない。この子たちには、指一本触れさせない!」
その声は広場のはるか外まで届き、空気を震わせた。
兵士たちは誰一人声も出せず、ただ立ち尽くすしかなかった。
ラウラさんの気迫が、場のすべてを圧倒していた。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
MP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
クラス転移したら種族が変化してたけどとりあえず生きる
アルカス
ファンタジー
16歳になったばかりの高校2年の主人公。
でも、主人公は昔から体が弱くなかなか学校に通えなかった。
でも学校には、行っても俺に声をかけてくれる親友はいた。
その日も体の調子が良くなり、親友と久しぶりの学校に行きHRが終わり先生が出ていったとき、クラスが眩しい光に包まれた。
そして僕は一人、違う場所に飛ばされいた。
レベルアップは異世界がおすすめ!
まったりー
ファンタジー
レベルの上がらない世界にダンジョンが出現し、誰もが装備や技術を鍛えて攻略していました。
そんな中、異世界ではレベルが上がることを記憶で知っていた主人公は、手芸スキルと言う生産スキルで異世界に行ける手段を作り、自分たちだけレベルを上げてダンジョンに挑むお話です。
『異世界ガチャでユニークスキル全部乗せ!? ポンコツ神と俺の無自覚最強スローライフ』
チャチャ
ファンタジー
> 仕事帰りにファンタジー小説を買った帰り道、不運にも事故死した38歳の男。
気がつくと、目の前には“ポンコツ”と噂される神様がいた——。
「君、うっかり死んじゃったから、異世界に転生させてあげるよ♪」
「スキル? ステータス? もちろんガチャで決めるから!」
最初はブチギレ寸前だったが、引いたスキルはなんと全部ユニーク!
本人は気づいていないが、【超幸運】の持ち主だった!
「冒険? 魔王? いや、俺は村でのんびり暮らしたいんだけど……」
そんな願いとは裏腹に、次々とトラブルに巻き込まれ、無自覚に“最強伝説”を打ち立てていく!
神様のミスで始まった異世界生活。目指すはスローライフ、されど周囲は大騒ぎ!
◆ガチャ転生×最強×スローライフ!
無自覚チートな元おっさんが、今日も異世界でのんびり無双中!
木を叩いただけでレベルアップ⁉︎生まれついての豪運さんの豪快無敵な冒険譚!
神崎あら
ファンタジー
運動も勉強も特に秀でていないがめっちゃ運が良い、ただそれだけのオルクスは15歳になり冒険者としてクエストに挑む。
そこで彼は予想だにしない出来事に遭遇する。
これは初期ステータスを運だけに全振りしたオルクスの豪運冒険譚である。
唯一無二のマスタースキルで攻略する異世界譚~17歳に若返った俺が辿るもう一つの人生~
専攻有理
ファンタジー
31歳の事務員、椿井翼はある日信号無視の車に轢かれ、目が覚めると17歳の頃の肉体に戻った状態で異世界にいた。
ただ、導いてくれる女神などは現れず、なぜ自分が異世界にいるのかその理由もわからぬまま椿井はツヴァイという名前で異世界で出会った少女達と共にモンスター退治を始めることになった。
真祖竜に転生したけど、怠け者の世界最強種とか性に合わないんで、人間のふりして旅に出ます
難波一
ファンタジー
"『第18回ファンタジー小説大賞【奨励賞】受賞!』"
ブラック企業勤めのサラリーマン、橘隆也(たちばな・りゅうや)、28歳。
社畜生活に疲れ果て、ある日ついに階段から足を滑らせてあっさりゲームオーバー……
……と思いきや、目覚めたらなんと、伝説の存在・“真祖竜”として異世界に転生していた!?
ところがその竜社会、価値観がヤバすぎた。
「努力は未熟の証、夢は竜の尊厳を損なう」
「強者たるもの怠惰であれ」がスローガンの“七大怠惰戒律”を掲げる、まさかのぐうたら最強種族!
「何それ意味わかんない。強く生まれたからこそ、努力してもっと強くなるのが楽しいんじゃん。」
かくして、生まれながらにして世界最強クラスのポテンシャルを持つ幼竜・アルドラクスは、
竜社会の常識をぶっちぎりで踏み倒し、独学で魔法と技術を学び、人間の姿へと変身。
「世界を見たい。自分の力がどこまで通じるか、試してみたい——」
人間のふりをして旅に出た彼は、貴族の令嬢や竜の少女、巨大な犬といった仲間たちと出会い、
やがて“魔王”と呼ばれる世界級の脅威や、世界の秘密に巻き込まれていくことになる。
——これは、“怠惰が美徳”な最強種族に生まれてしまった元社畜が、
「自分らしく、全力で生きる」ことを選んだ物語。
世界を知り、仲間と出会い、規格外の強さで冒険と成長を繰り広げる、
最強幼竜の“成り上がり×異端×ほのぼの冒険ファンタジー”開幕!
※小説家になろう様にも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる